- 「家を売りたいけど、何から始めれば良いのか分からない」という方は、まず不動産一括査定を
- 複数の不動産会社の査定結果を比較することで、より高く売れる可能性が高まります
- 業界No.1の「イエウール」なら、実績のある不動産会社に出会える
この記事では、不動産買取に向いている物件の特徴や不動産買取の基礎知識など徹底解説しました。
「まずは不動産売却の基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。
不動産買取とは
不動産買取 | 不動産仲介 | |
---|---|---|
買主 | 不動産会社 | おもに個人 |
売却の期間 | 7日~1か月 | 3か月~11か月 ※買主が見つかるまで |
売却の価格 | 相場の約7割 | 相場価格 |
費用 | 仲介手数料はかからない | 仲介手数料(3%+6万円+消費税)がかかる |
内覧の必要 | ない場合も | あり |
不動産買取とは、不動産会社が直接不動産を買い取る方法のことです。
不動産買取では、買主を探す必要がなく、売主と買取業者の間で交渉が成立すればすぐに買い取ってもらえます。そのため、査定をしてから売却が完了するまでのスピードが速いことが特徴的な売却方法です。
不動産会社が買取した不動産は、リフォーム・リノベーションをした後に再販売されます。
不動産買取に出される不動産は、築年数が古い、部屋の状態が悪いなどそのまま使うことができない不動産である場合が多いです。
そのため一度リフォームを行い、不動産の価値を高めて再販売し、利益を得ています。
不動産買取と仲介の違い
不動産買取という売却方法は、よく耳にする仲介と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、両者の違いがよく分かる、売却の流れと費用に焦点を当てて違いを解説します。
売却の流れ
買取の流れ | 仲介の流れ | |
---|---|---|
ステップ1 | 買取業者の査定を受ける | 査定を受ける |
ステップ2 | 買取業者を選ぶ | 媒介契約を締結する |
ステップ3 | 売買契約を締結する | 内覧を行う |
ステップ4 | 決済・引き渡し | 売買契約を締結する |
ステップ5 | 確定申告を行う | 決済・引き渡し |
ステップ6 | – | 確定申告を行う |
買取と仲介それぞれの売却の流れの違いは、内覧を行うかどうかです。
仲介では買主を見つけるために内覧を行いますが、買取では買主が不動産会社と決まっているため、内覧は行いません。
この内覧を行わずに売却をすることができるため、仲介は売却完了まで1年前後かかるところが、買取では約1か月と短期間での売却が可能となっています。
売却にかかる費用
買取と仲介では売却にかかる費用にも違いがあります。
一般的に、買取では以下のような費用がかかります。
項目 | 税金額の目安 |
---|---|
印紙税 | 1,000円〜6万円 ※売却金額により異なる。 |
登録免許税 | 不動産1つあたり1000円 |
譲渡所得税 | 売却した年の1月1日での保有期間によって異なる 保有期間が5年以下なら譲渡所得の39.63% 保有期間が5年超なら譲渡所得の20.315% |
抵当権抹消手続き時の司法書士への依頼費 | 5,000円~20,000円程度 |
ローンを一括返済するための費用 | 一括繰上返済にかかる金融機関への手数料1~3万円 |
不用品処分費用 | 不動産会社によって異なる |
引っ越し費用 | 距離や荷物の量によって異なる。4人家族で約150,000円 |
次に、仲介では以下のような費用が費用がかかります。
項目 | 税金額の目安 |
---|---|
印紙税 | 1,000円〜6万円 ※売却金額により異なる。 |
登録免許税 | 不動産1つあたり1000円 |
譲渡所得税 | 売却した年の1月1日での保有期間によって異なる 保有期間が5年以下なら譲渡所得の39.63% 保有期間が5年超なら譲渡所得の20.315% |
仲介手数料 | 売却価格が200万円以下なら(売買価格×5%)+消費税10% 売買価格が200万円超え400万円以下なら(売買価格×4%+2万円)+消費税10% 売買価格が400万円超えなら(売買価格×3%+6万円)+消費税10% |
ハウスクリーニング費用 | 部屋数によって異なる。3DK・3LDKで50,000円~80,000円 |
抵当権抹消手続き時の司法書士への依頼費 | 5,000円~20,000円程度 |
ローンを一括返済するための費用 | 一括繰上返済にかかる金融機関への手数料1~3万円 |
不用品処分費用 | 不動産会社によって異なる |
引っ越し費用 | 距離や荷物の量によって異なる。4人家族で約150,000円 |
仲介では、買取で挙げた費用のほかに、仲介手数料やハウスクリーニング費用といった手数料・費用が掛かることが特徴です。
仲介手数料は、不動産会社に仲介を依頼した際にかかる費用で、売却価格によっては100万円以上の費用が必要となります。少しでも費用の負担を減らしたい場合は、仲介手数料が半額・無料の不動産会社を探して契約するとよいでしょう。
また、内覧を行うため、ハウスクリーニング費用が必要になるケースも考えられます。内覧者に少しでも良い印象を持ってもらうためにはハウスクリーニングを行うことが望ましいですが、費用を節約するために自分で掃除して補うことも可能です。
住み替えなら「買取保証」がおすすめ
不動産の買取方法には、大きく分けて2種類があります。「買取保証」と「即時買取」の2つです。
新居の購入資金のために高く売りたいけれど、住み替え計画のために確実に売れる保証がほしいという方には買取保証がおすすめです。
この章では買取保証の詳しい内容や即時買取との違いを解説します。
買取保証と即時買取の2種類の買取方法がある
買取保証とは、不動産会社に仲介を依頼して市場で欲しい人を探しつつ、一定期間(約3か月~6か月)売れなかったら取り決めていた額で買い取ってもらう保証をつけることです。
仲介で売りに出している期間に買主が見つかれば高く売れる仲介の良い部分と、必ず期限までに売却できる買取の良い部分が両方含まれた売却方法です。
売却を完了させられる保証があるので、売れないかもしれないという不安が常に付きまとうことはなく、ダブルローンを検討する必要もありません。
ある程度高く売りたいけど売り切らなくてはいけない期限が決まっている人にとっては良い保証でしょう。
一方、即時買取とは、不動産会社に即時で買い取ってもらうシステムです。即時買取ができる不動産会社であれば、依頼してすぐに家を買い取ってもらうことができます。
不動産買取の短期間で売却できるという特徴を活かした買取方法だと言えるでしょう。
しかし即時買取では、すぐに買い取ってもらえるスピードと引き換えに、即時買取の場合は先述したとおり売却の価格が安くなりやすいことに注意しましょう。
買取保証のメリット・デメリット
買取保証のメリットは、仲介での販売期間に買主が見つかった場合は高く売却できるという点です。
仲介での販売期間に売却する場合は、売却価格も仲介の相場と同じくらいになるため、買取価格と比べると高く売却することが可能です。
買取保証のデメリットは、売却完了までに時間がかかること、仲介手数料が必要になる可能性があること、必ず高く売れる保証はないという点です。
買取保証では不動産会社が買い取るまでに仲介で販売する期間があります。そのため即時買取のように7日~1か月といった短期間で売却することは難しいでしょう。
さらに、仲介で販売している期間に買主が見つかった場合は、仲介手数料の支払いが必要です。売れるタイミングによっては費用にかかる負担が大きくなることを把握しておきましょう。
また、仲介での販売期間中に売れる保証はないため、買取保証を選択したからと言って必ず高く売却できる保証はありません。
確実に売却を完了させたい一方でできるだけ高く売りたい、高く売れる可能性があるなら少し待ってもいい場合はを買取保証を選びましょう。
買取保証を利用する条件
買取保証を利用するためには、不動産会社の指定する媒介契約を締結すること、物件が適用基準に当てはまっていること、といった条件を満たす必要があります。
買取保証を利用するための条件としてよく挙げられるのは、不動産会社と専属専任媒介契約・専任媒介契約を締結することです。複数の不動産会社と媒介契約を結ぶことができる一般媒介契約では買取保証を利用できない場合が多いため注意しましょう。
築年数や面積に関する適用基準が設けられている場合もあります。築年数が古すぎる、面積が小さすぎる物件は買取保証の対象外となるケースがあることも把握しておきましょう。
また、買取保証を行っているのは、仲介にも買取にも対応している不動産会社です。買取専門業者や仲介専門業者では買取保証サービスを提供していないことがあるため、査定依頼をする前に提供サービスを確認することをおすすめします。
買取保証に対応している不動産会社
前述したように、全ての不動産会社が買取保証に対応していることはありません。ここでは買取保証に対応している大手不動産会社の一部をご紹介します。
不動産会社名 | サービス名 | 利用条件 | 販売期間 |
---|---|---|---|
東急リバブル | リバブル売却保証システム |
| 3か月~6か月 |
野村の仲介+ | 買換保証 |
| 原則90日~1年以内 |
三菱地所ハウスネット | 買取保証サービス |
| 3か月 |
東京建物不動産販売 | 売却保証サービス |
| 最長1年 |
小田急不動産 | 買取保証制度 |
| 最長1年 |
不動産買取のメリット
仲介と比べて異なる点が多い買取では、様々なメリットも存在します。売主にとって、不動産買取を選ぶメリットは以下の5つです。
メリット1:仲介手数料が発生しない
不動産は売るにも何かと費用がかかります。しかし、買取では不動産業者が直接買い取るので、仲介手数料はかかりません。
仲介では購入者と売り主の間に業者が入るため、仲介手数料が発生します。仲介手数料は物件価格が400万円超の場合、(売買価格 × 3% + 6万円) + 消費税となるので、1000万円で売却した場合、約40万円ほどが仲介手数料として支払うことになります。買取ではこれらが発生しないのはメリットと言えるでしょう。
しかし、不動産買取では仲介手数料という費用はかからないものの、その他の売却にかかる費用は支払う必要があります。
メリット2:売れるまでの期間が短い
仲介の場合、一般的には3ヶ月ほどで売却できることが多いですが、年単位でかかる場合もあります。
その点、買取の場合は不動産業者が直接買取ってくれるので、すぐに売買契約を結ぶことができます。現金化を急いでいる場合や、その後の資金繰りや引っ越しなどのスケジュールを早く組みたい人に向いています。
不動産買取では内覧を行わずに売却することができるため、買取をしている不動産会社を探し、買取価格に納得できればすぐに売却することができるのです。
そのため仲介なら平均で3カ月~4カ月かかる売却期間も、買取なら早くて7日~1ヶ月ほどで完了します。
メリット3:近所の人に知られず売却できる
仲介の場合、新聞折り込み広告や不動産ポータルサイトに物件情報が掲載されるため、近隣の方に売出中であることが知られてしまう可能性もあります。
一方、買取であれば不動産会社とのやりとりのみなので、近所の人に知られることなく売却を完了することができるのがメリットです。
メリット4:建物の契約不適合責任が無い
契約不適合責任とは、引渡した物件が種類や品質の点で契約内容と異なっていたりした場合などに売主が責任を負うことです。シロアリ被害や配管の不具合、漏水など、見えない不具合などについて責任を負うことなどがあります。
仲介の場合は売主が契約不適合責任を負うことが多いですが、買取では不動産業者が所有者になるため、売主の建物に対する契約不適合責任は免責されることが一般的です。契約不適合責任が免責になると、売却後に建物に不具合が発覚したとしても、後から修理費などを払う必要はありません。
メリット5:売却活動の手間がかからない
買取では、不動産業者が物件を見て確認するのみ。売出中の内覧などの対応が必要ありません。
仲介売却の場合は、購入を検討中の人や物件探し中の人に向けて自宅を内覧してもらう必要があります。実際に見てもらい、その物件の特徴を知ってもらうためにはかかせません。
不動産買取のデメリット
買取を選んだ場合の唯一のデメリットは、一般的な相場に比べて売却価格が安くなることです。
デメリット1:仲介よりも売却価格が安くなる
買取業者は相場価格で再販売したいために、買取価格は相場よりも低く提示する傾向にあります。市場の相場価格で買い取ってしまうと、買取後のリフォーム・リノベーションなどに費用が発生するため、業者自体の利益が出なくなってしまうのです。
そのため一般的には、相場の70~80%の価格になることが多いと言われています。かなり安くなってしまうため、「価格は問わないから、とにかく早く売りたい」という方に向いている手段です。通常価格で不動産を売却したいという場合は、仲介で不動産を売却することがおすすめです。
デメリット2:買取できない物件もある
不動産会社によっては状態の悪い物件は買取してもらえないことがあります。
築年数が古く大掛かりなリフォームやリノベーションが必要で利益が見込めない物件や遠方で需要の低い物件が対象となることが多いようです。
このような物件をお持ちの方は「他社に断られた物件でも買取します」という宣伝を行っている不動産買取業者を探して依頼するとよいでしょう。
デメリット3:買取対応している不動産会社が少ない
全ての不動産会社が買取に対応している訳ではなく、仲介しか対応していない会社も多いです。
買取対応している不動産会社を調べる方法はいくつかありますが、一括査定サービスを使って不動産会社に査定してもらうのがおすすめです。
一括査定サービスとは、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼できるもの。2社以上の査定結果を比較することでより正確な相場感を知ることができます。また、物件によっては仲介でも十分早く高く売ることができるかもしれません。
不動産一括査定サービス「イエウール」なら完全無料で利用でき、全国1600社以上の中からあなたの売りたい物件に対応した不動産会社を紹介してくれます。
買取にするかどうかを判断する前に、一度査定してみるようにしましょう。
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不動産仲介とは
不動産の「仲介」とは、不動産売買時に売主と買主の間を不動産会社が仲介して売主と買主の手続きや契約を成立させることを言います。
仲介では、不動産会社が買主ではなく、家や土地を購入したいと思っている個人が買主になります。
買主が見つかるまで売却活動を続けなければならないため、いつ家が売れるか分からず、計画通りに住み替えを行うことができない場合もあるでしょう。
しかし不動産仲介では、相場と同じくらいの価格で売却することができるため、買取よりも高く売却することができます。
住宅ローンの返済が残っている方や住み替えで新居の購入資金が必要な方など、高く売りたいと思っている方は不動産仲介での売却がおすすめです。
不動産仲介のメリット
不動産売却の際に仲介を選択するメリットは以下の3点です。
高く売ることができる
対応している不動産会社の数が多い
買主を選ぶことができる
メリット1:高く売ることができる
売却時に仲介を選択するメリットの1つに、家を高く売却することができるが挙げられます。
仲介では相場価格と同じくらい、もしくはそれ以上の価格で売却することができるため、買取と比べると高く売却することができます。
高く売却することができるため、売却期限に余裕のある方は、まずは仲介で売却してみることをおすすめします。
メリット2:対応している不動産会社の数が多い
買取と比べると、仲介に対応している不動産会社の数は多いため、より多くの選択肢の中から、自分に合った不動産会社を見つけることができます。
不動産売却を行う際は、自分と相性の良い担当者・不動産会社を見つけることが大切です。
自分に合った不動産会社を見つける際は、不動産一括査定サイト「イエウール」を利用してみましょう。
イエウールは全国の2000社以上の不動産会社と提携している一括査定サイトです。対応エリア数も多く、田舎の家を売りたい方から都市部の家を売りたい方まで、幅広い方にご利用いただけます。
また、提携している不動産会社は厳選された優良不動産会社のため、仲介であっても早期売却が実現できる、販売力に優れた不動産会社に出会うことができます。
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メリット3:買主を選ぶことができる
仲介の良い点として、買主を選ぶことができるという点も挙げられるでしょう。
不動産買取では、買主は不動産会社と決まっていますが、再販後の入居者が誰であるか知ることはできません。
仲介では、内覧時に買主がどのような人か確認することができ、もし売りたくないと思った際は買主の購入希望を拒否することもできます。
思い入れのある家を売る場合、家を丁寧に扱ってくれる人に売却したいと考える方もいるでしょう。次の入居者を選ぶことができるのも、仲介ならではのメリットと考えることができます。
不動産仲介のデメリット
一方、不動産売却の際に仲介を選択するデメリットは以下の3点です。
売れるまでに時間がかかる
仲介手数料がかかる
必ず売却できる保証がない
デメリット1:売れるまでに時間がかかる
仲介では、家が売れるまでに約3か月~11か月の期間がかかると言われています。
約1か月で売れる買取と比べると、売れるまでに時間がかかることはデメリットとなってしまいます。
3か月以内に必ず売却しなければならないという事情がある方には、仲介はおすすめできない売却方法だといえるでしょう。
デメリット2:仲介手数料がかかる
不動産仲介を選択した場合は、仲介手数料を支払う必要があります。
仲介手数料は売却時にかかる費用の中でも金額の大きい費用となるため、仲介を選択することで売却にかかる費用が高くなってしまいます。
例えば、3000万円の家を売却した場合は105.6万円、5000万円の家を売却した場合は、171.6万円の仲介手数料を支払わなければなりません。
売却にかかる費用を少しでも安くしたいと考えている方は、仲介ではなく買取を選択すべきだと言えるでしょう。
デメリット3:必ず売却できる保証がない
最初から買主が決まっている買取とは違い、仲介では買主を見つかるまで販売活動を行う必要があります。
しかし、この販売活動を行っても必ず買主が見つかるとは限りません。つまり、必ず売却できるという保証はないのです。
築年数が古い、立地が悪いなど需要の低い家では売れ残ってしまう可能性も考えられます。
確実に家を手放したいという方には仲介は適していないと言えるでしょう。
ここまで、仲介について解説しました。
家を売る際は、損をしないためにもまずは仲介で売りに出してみることをおすすめします。
買取は短期間で売却できる分、売却価格が低くなってしまいます。よって損をせずに売却するためには仲介を選択することが重要です。
もし仲介で売りに出して売れなかった場合は、途中で買取に変更することもできます。そのためまずは高く売れる仲介で売却活動を行うことが、後悔のない売却活動を行うコツと言えるでしょう。
仲介に対応している不動産会社を探す際は、全国の優良不動産会社と提携している「イエウール」の利用がおすすめです。
イエウールでは完全無料で、最大6社の不動産会社に一括で査定依頼をすることができます。
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家を売るなら買取と仲介どちらを選ぶべき?
不動産買取を検討している人の中には「早く売りたいけど、買取と仲介どっちがいいのか迷う…」と悩む人も多くいるでしょう。
この章では、不動産買取に向いている物件の特徴、仲介に向いている物件の特徴をそれぞれ解説しました。
不動産買取に向いている物件
まず始めに自分の物件が買取に適しているかどうかを確認してみましょう。
不動産買取に向いている物件の特徴は以下の6点です。
- 短期間で売却したい物件
- 仲介で売れなかった物件
- 内部の状態が悪くリフォームが必要な物件
- 事故やトラブルがあった物件
- 売却していることを周りに知られたくない物件
- 問題を抱えている物件
短期間で売却したい物件
買取は、短期間で売却したい際に良い選択肢です。
不動産の販売活動にかかる期間は、3ヶ月~6ヶ月が相場です。対して、前述した通り買取は不動産会社が直接買い取るので、1ヶ月ほどで売却が完了します。
したがって、相続や離婚などの理由ですぐに解決したい、住み替え時期が決まっているので販売期間を長引かせたくない、といった場合に早く現金が必要な人も買取を選ぶ人が多いです。
仲介で売れなかった物件
仲介で売りに出しているものの長期間買主が見つからない場合は、買取を検討するとよいでしょう。
築年数が古い・立地が悪い物件は、仲介で売りに出しても売却完了までに時間がかかることが予想されます。長期間売りに出していると、「時間が経っても売れないのは何か問題があるのではないか」と買主に悪い印象を与えてしまい、さらに売れづらくなってしまいます。
また、売れない期間が長いと、何度も値下げをしなければならないことも考えられます。値下げを繰り返して売却価格が低くなる前に、高く買取できる買取業者を探して売却するほうが手取り金額が多くなることもあるでしょう。
内部の状態が悪くリフォームが必要な物件
室内の状態が悪い物件の場合も買取が向いています。
壁や床など内装の状態が悪いと、内覧時にマイナスイメージがつきやすく、仲介での売却は不利になってしまいます。一方、買取であれば不動産会社がリフォームやリノベーションを前提としていることが多いため、室内の状態が悪くても問題なく買い取ってもらえる傾向にあります。
また、自分でリフォームしてから仲介で売却するよりも、不動産会社に買い取ってもらったほうが、結果的に手元に残るお金が増えるケースもあります。室内の状態が悪い物件を売却するなら、成約につながりやすい買取を選びましょう。
事故やトラブルがあった物件
事件・事故などトラブルがあった物件についても、仲介では売れにくいため買取の方がおすすめです。
たとえば隣の部屋で自殺があった物件などは、なかなか売り手がつかないというのは想像しやすいのではないでしょうか。購入者にとって不利益になる情報については、状況により買主への告知が必要になる場合もあるため、正直に伝えなければならないときもあります。
仮に仲介で個人を相手に売却が成立したとしても、売却後にトラブルにつながることもあります。事件や事故のあった物件の場合も、不動産会社に買い取ってもらう方が安心と言えるでしょう。
売却していることを周りに知られたくない物件
売却で一般的な仲介では、不動産を売りに出していることが意図せず周りの人に知られてしまうことがあります。
不動産ポータルサイトや新聞折込広告、雑誌などの広告を活用して、「こんな家が売りに出されています」という販売活動がおこなわれるからです。
買取は、近隣の住民や親戚の方にはバレずにひっそりと不動産を手放したい、そんな人が選ぶ売却方法です。
問題を抱えている物件
再建築不可物件や旗竿地など問題を抱えている物件は需要が低く、仲介で売却することが難しいでしょう。
そのため問題を抱えている物件は不動産会社に仲介を依頼するのではなく不動産会社に買取を依頼することをおすすめします。
しかし、再建築不可物件といった問題のある物件は買取に対応している不動産会社が限られているため、専門の不動産買取業者に依頼するとスムーズに売却することができるでしょう。
不動産仲介に向いている物件
次に、仲介で売却することが向いている物件かどうか確認してみましょう。
仲介に向いている物件の特徴は以下の点です。
- 築年数が浅い物件
- 立地の良い物件
- 高く売却したい物件
- 住宅ローンが残っている物件
築年数が浅い物件
築年数が浅い物件は仲介で売却するとよいでしょう。日本人は新築を好む傾向にあります。そのため築年数の浅い物件は人気が高く、売れやすいです。
よって、仲介で売りに出していつまでも売れ残る可能性は低いため、仲介で売りに出して高く売却することをおすすめします。
立地の良い物件
駅から近い、家の近くにスーパーやコンビニといった生活便利施設が充実しているなど、立地の良い物件は仲介で売却することをおすすめします。
立地の良い物件も人気が高いため、売れ残る心配はないと言えるでしょう。また、人気の高い物件は高く売れるため、売却価格の低くなる買取で売却すると損をしてしまいます。
今すぐに売却しなければならない事情がない場合は、まずは仲介で売却することがおすすめです。
高く売却したい物件
高く売りたいなど売却価格にこだわって売却したい物件は仲介で売却しましょう。
繰り返しにはなりますが、買取では相場の7~8割程度の価格での買取となり、高く売却することはできません。
そのため高く売りたい場合は仲介を選択することが重要となります。
しかし、高く売りたくても短期間で売らなければならない物件もあるでしょう。その場合は後ほどご紹介する買取保証という売却方法を選択することがおすすめです。
住宅ローンが残っている物件
住宅ローンが残っている物件は仲介で売却することがおすすめです。住宅ローンを完済することができなければ家を売ることはできません。家の売却額を使って住宅ローンを完済することができれば問題ありませんが、足りない場合は自己資金を使って住宅ローンを完済することになります。
家の売却額で住宅ローンを完済するためにも、高く売却できる仲介を選択することが重要です。
不動産買取のよくある質問
あまり馴染みのない不動産買取という売却方法について理解を深めるために、よくある質問をまとめました。
住宅ローンがあっても買取できる?
家を売却するためには住宅ローンを完済する必要がありますが、買取でもそれは変わらず住宅ローンを完済することができないと不動産を買取してもらうことができません。
不動産の買取価格で住宅ローンを完済することができれば問題なく買取できますが、もし買取価格より住宅ローン残債が多い場合は自己資金を使って住宅ローンを完済する必要があります。
住宅ローン中の家の買い取りを考えている場合は査定時に少しでも高い買取価格を提示した不動産会社に買取してもらう、もしくは高く売却できる仲介で売却活動を行うとよいでしょう。
不動産買取で起こるトラブルは?
不動産買取は、不動産会社に直接買取してもらう売却方法となるため、不動産会社との間で以下のようなトラブルが発生しやすいです。
- 相場より低い買取価格で買い叩かれる
- 契約後に査定価格が値下げされる
- 想定外の費用を請求される
不動産買取では、買取価格に関するトラブルが発生しやすいです。
不動産会社は売主から買い取った不動産を再販し利益を得ています。多くの利益を得るためには安く物件を買取して高く再販する必要があるため、相場より低い査定価格を提示されるというトラブルが発生するのです。
相場より低い買取価格で買い叩かれないようにするためにも、必ず複数の不動産会社に査定依頼をして、適切な査定価格であるのか確認する、不動産会社の提示した査定価格が正しいか確認するために、担当者に査定価格の根拠を聞くといった対策を行い、慎重に不動産会社を選ぶようにしましょう。
詳しいトラブルの内容や対策を知りたい方は、不動産買取のトラブルの記事もご覧ください。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考にしてみてください。
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