【2023年最新】今のマンション売却相場は?エリアごとの相場や売り時も解説

【2023年最新】今のマンション売却相場は?エリアごとの相場や売り時も解説

マンションの売却相場は近年上昇し続けており、特に首都圏は相場の値上がりが顕著です。エリア別にみると、東京都や埼玉県、神奈川県、大阪府、福岡県の相場が特に上昇しています。

マンションの売り時はエリア・築年数・景気から判断できます。

「不動産を売りたい」と考えている方へ
  • 「不動産を売りたいけど、何から始めれば良いのか分からない」という方は、まず不動産一括査定を
  • エリアに強い優良企業の査定結果を比較することで、最高査定額が分かります
  • 業界No.1の「イエウール」なら、実績ある厳選の不動産会社に出会える
もくじ
査定で分かるのは、価格だけじゃない
査定で分かるのは、価格だけじゃない

あなたの不動産、
売ったらいくら?

あなたの不動産、
売ったらいくら?

step
1
物件種別
step
2
都道府県
step
3
市区町村
step
4
町名
step
5
字・丁目
step1
物件種別
step2
都道府県
step3
市区町村
step4
町名
step5
字・丁目
戻る
×
完全無料
「まずはマンション売却の基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。

マンション売却の注意点!流れや費用、失敗事例などを紹介!

【2023年最新】今のマンション売却相場は?エリアごとの相場や売り時も解説

マンション売却相場は全国的に上昇中!

マンションの売却相場は、近年全国的に上昇しています。

その理由を、ここでは「中古マンションの需要」「首都圏の相場の値上がり」の2点で解説します。

中古マンションの需要は近年上がり続けている

近年では、中古マンションの需要が上がり続けています。

中古マンションの成約件数は、平成26年度は70,945件であったのに対し、令和3年度では74,195件にまで増えています。(不動産統計集(2023年3月期改訂)

また、以下は国土交通省が発表している不動産価格指数家やマンションの売却相場)のデータです。緑色のグラフがマンションを表しています。

※2023年現在で公表されている最新の不動産価格指数のデータです。

2023年8月時点で最新の不動産価格指数です。

出典:国土交通省 不動産価格指数

不動産価格指数のデータを見てみると、2012年から現在にかけてマンション売却相場は右肩上がりで急上昇を続けていたことが分かります。

少なくとも今現在はマンション売却相場は過去最高価格で推移していると言えるでしょう。

特に首都圏の相場の値上がりが著しい

マンションの売却相場は全国的に上昇傾向ですが、特に首都圏の相場の値上がりが顕著です。

以下は公益財団法人 東日本不動産流通機構が公表している首都圏の中古マンションの成約価格の推移を表しています。

2012年7月から2023年6月における首都圏の中古マンションの成約価格の推移を表しています。

出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構 首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ【2012年7月~2023年6月】

2012年7月から2023年6月まで、コロナ禍の期間を除いて上昇傾向が続いていることが分かります。

特に成約価格(㎡単価)は、東京都区部は39ヶ月連続、埼玉県は38ヶ月連続、千葉県は36ヶ月連続、神奈川県他は32ヶ月連続で前年同月を上回っていることが報告されています。(公益財団法人 東日本不動産流通機構 月例マーケットウォッチ(7月度)

全国の中でも、近年は特に首都圏の相場の上昇が著しいです。

【2023年最新】主要都市のマンション売却相場と市況

マンションを売却することを考えている方や、将来的に売るかもしれない方にとって、「今マンションを売ったらいくらになるのか」は気になるポイントではないでしょうか。

そこで、ここではエリアごとの2023年最新のマンション売却相場を紹介します。

東京都のマンション売却相場は上昇傾向

東京都の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場5,606万円5,323万円
平均専有面積59.18㎡58.52㎡
㎡単価94.72万円/㎡90.96万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

東京都のマンション売却相場は全国的に見ても非常に高い価格になっています。

東京オリンピック以降も、マンション売却相場の上昇は続いているようです。

過去の相場との比較

2023年7月の東京都のマンション売却相場は5,606万円となっており、昨年(2022年7月)の5,438万円から168万円アップとなっています。

特に、表から分かるようにここ半年間での価格の上昇が大きく、上昇傾向であると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、東京都の売却相場は2,600万円程度高いという結果になりました。全国的に見ても、東京都が最も高くなっています。

あなたの不動産、
売ったらいくら?

あなたの不動産、
売ったらいくら?

step
1
物件種別
step
2
都道府県
step
3
市区町村
step
4
町名
step
5
字・丁目
step1
物件種別
step2
都道府県
step3
市区町村
step4
町名
step5
字・丁目
戻る
×
完全無料

埼玉県のマンション売却相場は上昇傾向

埼玉県の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場3,006万円2,685万円
平均専有面積68.17㎡67.16㎡
㎡単価44.10万円/㎡39.98万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

埼玉県のマンション売却相場は直近半年間では上昇傾向にあるようです。

過去の相場との比較

2023年7月の埼玉県のマンション売却相場は3,006万円となっており、昨年(2022年7月)の2,821万円から185万円アップとなっています。

特に、表から分かるようにここ半年間での価格の上昇が大きく、上昇傾向であると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、埼玉県の売却相場は6万円高く、全国のマンション売却相場のほぼ平均値であると言えます。

神奈川県のマンション売却相場は上昇傾向

神奈川県の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場3,761万円3,450万円
平均専有面積67.21㎡64.31㎡
㎡単価56.04万円/㎡53.64万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

神奈川県のマンション売却相場は全国のマンション売却相場よりも若干低いようです。

また直近では、沿岸部の人気エリアを中心に大きくマンション売却相場が上昇しているようです。

過去の相場との比較

2023年7月の神奈川県のマンション売却相場は3,761万円となっており、昨年(2022年7月)の3,402万円から359万円アップとなっています。

表から分かるようにここ半年間での価格の上昇が大きく、上昇傾向であると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、神奈川県の売却相場は750万円程度高いです。

千葉県のマンション売却相場は多少の上昇傾向

千葉県の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場2,722万円2,684万円
平均専有面積71.64㎡73.86㎡
㎡単価38.00万円/㎡36.34万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

千葉県のマンション売却相場は、ここ半年ではあまり変わっていません。

ただし首都圏に近いエリアに位置していることなども影響して、緩やかな上昇傾向ではあります。

過去の相場との比較

2023年7月の千葉県のマンション売却相場は2,722万円となっており、昨年(2022年7月)の2,606万円から116万円アップとなっています。

ここ半年では売却相場にはあまり変化はないですが、多少の上昇傾向にあると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、埼玉県の売却相場は275万円程度低く、全国のマンション売却相場の平均と比較するとやや低いです。

北海道のマンション売却相場はほぼ横ばい

北海道の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場2,159万円2,074万円
平均専有面積75.07㎡75.15㎡
㎡単価27.76万円/㎡25.60万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

北海道のマンション売却相場はほぼ変化なしとなっています。

ただし、再開発や商業施設の建設など、地価上昇に影響する様々なことが進んでいます。

これらのことから、今後も北海道のマンション売却相場は今後緩やかに上昇していくのではないかという見方もあります。

過去の相場との比較

2023年7月の北海道のマンション売却相場は2,159万円となっており、昨年(2022年7月)の2,133万円から26万円アップとなっています。

ここ半年では売却相場にはあまり変化がなく、現状は横ばいであると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、北海道の売却相場は850万円程度低く、全国のマンション売却相場の平均と比較すると低い傾向にあります。

愛知県のマンション売却相場は多少の上昇傾向

愛知県の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場2,305万円2,302万円
平均専有面積74.73㎡75.15㎡
㎡単価30.85万円/㎡30.63万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

愛知県のマンション売却相場は、直近半年間で緩やかに上昇しているようです。

とはいえ、マンション売却相場の上昇幅も小さくなってきているため、今後も上昇傾向を維持していくかは微妙なところです。

過去の相場との比較

2023年7月の愛知県のマンション売却相場は2,305万円となっており、昨年(2022年7月)の2,215万円から90万円アップとなっています。

ここ半年では売却相場にはあまり変化はないですが、多少の上昇傾向にあると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、愛知県の売却相場は700万円程度低く、全国のマンション売却相場の平均と比較すると低くなっています。

詳しく知りたい方は以下のページで確認してください。

大阪府のマンション売却相場は上昇傾向

大阪府の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場3,024万円2,994万円
平均専有面積64.84㎡68.32㎡
㎡単価46.63万円/㎡43.82万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

大阪府のマンション売却相場は、ここ半年間で上昇しています。

2025年には大阪万博を控えており、インフラや商業施設の再開発なども進んでいく見込みであるため、大阪府のマンション売却相場は今後数年の間は上昇するだろうというのが大方の予想になっています。

過去の相場との比較

2023年7月の大阪府のマンション売却相場は3,024万円となっており、昨年(2022年7月)の2,758万円から266万円アップとなっています。

ここ半年での高騰が顕著であり、上昇傾向であると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、大阪府の売却相場は24万円高く、全国のマンション売却相場のほぼ平均値となっています。

福岡県のマンション売却相場は上昇傾向

福岡県の2023年最新のマンション売却相場は以下のようになっています。

2023年7月2023年1月
マンション売却相場2,328万円2,247万円
平均専有面積64.35㎡65.58㎡
㎡単価31.32万円/㎡34.26万円/㎡

参考:公益財団法人 東日本不動産流通機構│月例マーケットウォッチ [全国版]

福岡県のマンション売却相場はここ半年間で上昇傾向にあると言えます。

福岡県は天神ビッグバンと銘打った再開発事業などを積極的に進めている都市でもあるため、今後のマンション売却相場は上昇を続けるのではないかと考えられているようです。

過去の相場との比較

2023年7月の福岡県のマンション売却相場は2,328万円となっており、昨年(2022年7月)の1,914万円から414万円アップとなっています。

ここ半年での価格高騰が顕著であり、上昇傾向であると言えます。

現在の全国平均との比較

2023年時点で、全国のマンション売却相場の平均値は約3,000万円となっています。

これと比較すると、福岡県の売却相場は700万円程度低く、全国のマンション売却相場の平均と比較すると低いのが特徴です。

 

もっと正確に自分のマンションの売却相場を調べてみたい方は、国内No.1サイトの「イエウール」を利用してみましょう。

築年数別のマンション売却相場を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

あなたの不動産、
売ったらいくら?

あなたの不動産、
売ったらいくら?

step
1
物件種別
step
2
都道府県
step
3
市区町村
step
4
町名
step
5
字・丁目
step1
物件種別
step2
都道府県
step3
市区町村
step4
町名
step5
字・丁目
戻る
×
完全無料

マンション売却相場から見た売り時はいつ?

さて、エリアごとのマンション売却相場が確認できた所で、次はマンションの売り時について解説します。

ここでは2023年現在最新のマンション売却相場のデータを基に、「エリアごとの市況」と「築年数ごとの売却相場」「不動産市場の景気」の3つの観点で解説していきます。

エリアごとの市況から見た売り時

ここでは、エリアごとの市況の観点から見た売り時を解説します。

以下の画像は、主要地域のマンション売却相場の推移を表しています。

主要地域の2014年から2023年までのマンション売却相場の推移を表しています。

レインズマーケットインフォメーションをもとに作成

グラフを見ると、長いスパンで見ると全体的に上昇傾向ではあるものの、近年の上昇率にはエリアごとに差が生じていることが分かります。

東京都、神奈川県、愛知県は近年上昇率が高い一方で、埼玉県、千葉県、大阪府は価格上昇が鈍化しており、福岡県は近年下降傾向にあります。

首都圏に住んでいる方は売り急ぐ必要はない

先ほどのグラフの通り、首都圏の売却相場は現在高騰中で、今後も他の地域との差は離れていく見込みです。

現在首都圏に住んでいて、周辺地域や地方に移住することを考えている場合は、売却相場の観点からはそこまで焦る必要はないでしょう。

地方から首都圏に移住したい方は早めに行動すべき

地方から首都圏への移住を考えている方は、早めに行動した方が良いでしょう。

首都圏は今後も価格上昇が見込まれるため、地方との価格差は拡大し続けると考えられます。今のうちに行動し始めることで、価格差が広がる前に住み替えられるでしょう。

築年数ごとの相場から見た売り時

マンションの売却相場には、エリアだけでなく築年数も大きく影響します。

以下は、首都圏の中古マンションの築年数ごとの価格推移を表しています。

首都圏の中古マンションの築年数別の価格推移を表しています。

出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)

グラフを見ると、マンションの売却相場は築年数に応じて下落していき、特に築20年を超えると相場が大きく下がることが読み取れます。

将来マンションの売却を考えている方は、築20年を一つの基準にしてみると良いかもしれません。

築年数ごとの売却価格について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

マンション売却価値は築年数が影響する?おすすめ売出し時期を紹介

不動産市場の景気から見た売り時

2023年現在、不動産市場は上昇し続けていますが、一方で相場が下落する懸念もあります。

例えば近年、中古マンションの在庫不足が解消されている傾向にあります。

以下のグラフは、首都圏の中古マンションの在庫件数の推移を示したものです。

2023年最新の首都圏中古マンションの在庫件数を示しています。
出典:公益財団法人 東日本不動産流通機構 首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ【2012年7月~2023年6月】

グラフを見ると、首都圏の中古マンションの在庫件数は2021年を起点に増えていることが分かります。

このまま在庫が増え続けると、将来的に需要に対して供給過多の状態となり、相場が下落していくことも考えられます。

その他、住宅ローン金利の上昇や円安の解消など、様々な要因で相場が下がっていく可能性は十分あります。現時点では大きな影響は出ていないですが、現状の高騰がずっと続くことは考えにくいでしょう。

【最新版】これまでとこれからのマンション価格推移を解説

自分の現在のマンション売却相場を調べる方法

ここまで、マンション売却相場の市況や、エリアごとの最新の相場、売り時を解説してきました。

この章では、さらに自分の現在のマンションの売却相場を調べる方法をご紹介します。自分のマンションの価格を知ったうえで、先ほどご紹介した都道府県ごとや全国平均の売却相場と比べてみましょう。

マンション売却相場シミュレーターを使う

以下のマンション売却相場シミュレーターを使うことで、ご自身のマンションの売却相場と、同じマンションの物件が過去にいくらで売却されたのかを簡単に知ることができます。

こちらにご自身のマンションの名前を入力すると、瞬時に相場が分かります。

レインズマーケットインフォメーションにアクセスする

ご自身のマンションと似た条件の物件の直近1年間の売却相場を知りたい場合は、公益財団法人東日本流通機構の特設サイト「レインズ・マーケット・インフォメーション」を利用してみましょう。

築年数や専有面積、間取り、沿線、最寄り駅など様々な条件で実際のマンションの成約価格を知ることができます。

実際に条件で絞り込んでみると、このようにグラフが表示され一目で売却相場を知ることができます。

レインズマーケットインフォメーションの絞り込み結果です。

自分のマンションに近い条件の物件の売却実績を一目で確認することができるため、自分のマンションは実際にいくらで売れそうなのかを簡単に把握することができます。

あなたの不動産、
売ったらいくら?

あなたの不動産、
売ったらいくら?

step
1
物件種別
step
2
都道府県
step
3
市区町村
step
4
町名
step
5
字・丁目
step1
物件種別
step2
都道府県
step3
市区町村
step4
町名
step5
字・丁目
戻る
×
完全無料

マンション売却相場よりも安い価格で売却しないための注意点と対策

最後にこの章では、実際にマンションを売却する際に売却相場を下回る価格で売却して損してしまうケースと対策について解説していきます。

マンション売却で後悔したくない方だけでなく、少しでも高く売却したいという方も必ず理解しておくべき内容ですので、確実に抑えておきましょう。

マンション売却相場よりも安い価格で売却してしまうケース


  • 悪質な不動産会社と契約を結んでしまう
  • マンションの売り出し時期に失敗してしまっている
  • マンションの売り出し価格が売却相場から離れすぎている
  • マンションを売り急いで買主との値下げ交渉で失敗してしまう

注意点①|悪質な不動産会社と契約を結んでしまう

マンション売却で売却相場を下回って損しまう1つ目のケースとして、悪質な不動産会社と契約してしまうことが挙げられます。

マンション売却では、不動産会社と契約を結び売却活動を行います。

簡単に説明すると、マンションを売却するためにはご自身のマンションをアピールするための広報活動や、実際に購入検討者がマンションを見学する内覧の対策、売買契約や専門的な知識が必要な手続きなど、やるべきことが数多く出てきます。

そのため、ご自身のマンション売却をサポートしてもらうために不動産会社と契約を結ぶことになるのです。

しかし、世の中には悪質な不動産会社が存在するのも事実です。

悪質な不動産会社とは、本来であればマンションの売主であるご自身の希望や利益を最優先に売却活動をサポートするべきであるにも関わらず、不動産会社自身の利益を最優先に行動し、場合によっては売主であるご自身の利益まで損なってしまうような不動産会社のことです。

具体的には、囲い込みといってご自身のマンションが売りに出されていることを隠してしまうことで早く売れるはずのマンションがいつまでも売れなかったり、高く売れるはずのマンションが値下げを強いられたりといったケースが存在します。

このような悪質な不動産会社と契約してしまうと、売却相場を下回る価格での売却となり後悔してしまう可能性が高くなってしまうため注意が必要です。

対策|複数の不動産会社に査定を依頼する

悪質な不動産会社と契約してしまわないための対策としては、マンションの査定を依頼する際には必ず複数の不動産会社に依頼することが挙げられます。

複数の不動産会社に査定を依頼するメリットには以下のようなものが挙げられます。

複数の不動産会社に査定を依頼するメリット


  • マンションの査定価格を比較できる
  • より正確な相場を把握できる
  • マンションを高く売れる売却力の高い不動産会社を見極められる
  • 誠実な不動産会社の担当者を見極められる

このように、複数の不動産会社にマンションの査定を依頼することで、悪質な不動産会社と契約してしまうリスクを抑えることができるでしょう。

それに加えて、マンションを高く早く売ってくれそうな優秀な不動産会社を見極められたりするなど、多くのメリットがあります。

このような理由から、悪質な不動産会社と契約してマンション売却で後悔しないために、必ず複数の不動産会社に査定を依頼するようにしましょう。

注意点②|売り出し時期に失敗してしまう

マンションの売却で売却相場を下回って損してしまう2つ目のケースとして、マンションの売り出し時期に失敗してしまうことが挙げられます。

以下は月別の不動産取引件数のデータをグラフに示したものです。

月別不動産取引件数

年末年始夏休みシーズンなどはマンションの取引件数が少なくなっていることが分かります。

マンションなどの不動産売却には手間がかかりますが、購入者側にとってもいくつものマンションに足を運んだり、比較検討したりと手間がかかるものです。

そのため、お盆やお正月にあたる1月8月は、不動産市場そのものがあまり活発ではないため、この時期にマンションを売り出してしまうと売却に時間がかかってしまったり、希望額で売却できない可能性が高まってしまうのです。

また、周辺にご自身のマンションと似た条件の物件が売り出されているような時期にも注意が必要です。

似たような物件が同じタイミングで売りに出されていると、差別化するポイントが無くなってしまい値下げ競争に巻き込まれてしまう可能性が高いためです。

このような理由から、マンションを売り出す時期にも注意が必要だと言えるでしょう。

対策|似た条件の物件を避けて市場が活発な時期に売り出す

マンションを売り出す時期に失敗してしまい、売却相場を下回る価格での売却で損してしまわないための対策として、市場が活発な時期や周辺で似た条件のライバルとなる物件が売りに出されていないタイミングでマンションを売り出すことが挙げられます。

具体的には、市場が活発な時期は3月9月だと言われています。

入学シーズン前や夏休み後にあたるこれらの時期は不動産取引が活発に行われているため、このタイミングにマンションを売り出せるように準備を進めましょう。

また、似た条件のライバルとなる物件が売りに出されていないタイミングについては、最低限同じマンション内で売り出し中の物件がないかを確認しておきましょう。

必要に応じて、不動産会社の担当者に調査してもらったり、不動産ポータルサイトを確認してみるなども効果的です。

注意点③|売却相場から離れた売り出し価格を設定してしまう

マンション売却で売却相場を下回って損してしまうの3つ目のケースとして、マンションの売り出し価格が売却相場から離れすぎていることが挙げられます。

マンションを売却する際には、不動産会社に査定を依頼し、不動産会社と契約を結んでマンションを売り出すことになります。

この際にいくらでマンションを売り出すかにも注意が必要なのです。

というのも、マンションを少しでも高く売却したいからといって闇雲に高い売り出し価格を設定してしまうケースがよく見られるためです。

ご存知の通り、マンションには売却相場など適正な価格があるのです。その価格を大きく上回るような売り出し価格を設定してしまうと、買い手から避けられてしまい、高く売れるどころか、かえって売却期間が長引いてしまい値下げをしなければならない状況に陥ってしまうリスクさえ存在するのです、

一方で、このような失敗を避けるためにマンションを相場よりもかなり低い価格で売り出すことも危険です。

安すぎるマンションには何か大きな欠陥があるのではないかと思われて、この場合も買い手から避けられてしまう可能性が高くなってしまうためです。

対策|適正な売却相場を基に判断する

売り出し価格を少し高めに設定する理由

このようにマンションの売り出し価格の設定で失敗して損しないために、マンションの適正価格を基に売り出し価格を設定するようにしましょう。

ご自身のマンションの適正価格を把握するためには、今回紹介してきたエリアや築年数ごとの売却相場を理解しておくだけでなく、不動産会社の査定価格やその根拠にも耳を傾けて、出来る限り正確な相場観を養うことが重要になります。

また、実際に売り出し価格を設定する際にはご自身の希望売却価格やマンションの相場、不動産会社の担当者のアドバイスなども参考に、戦略的に判断するようにしましょう。

【2023年度】マンション売値の平均はどのくらい?エリアごとに紹介

注意点④|マンションを売り急いで買主との値下げ交渉で失敗してしまう

マンション売却で売却相場を下回って損してしまう4つ目のケースとして、マンションを売り急いで買主との値下げ交渉に失敗してしまうことが挙げられます。

想像がつかないという方も多いと思われますが、マンションなどの不動産を売却する際には、購入希望者との間で値下げ交渉が行わるケースも多いです。

この値引き交渉は、不動産などの大きな取引の際にはよく行われるものですので、不動産会社の担当者のアドバイスなども参考に対応すればそれ自体はあまり問題ではありません。

しかし、マンションを早く売却してしまいたかったり、買主に悪い印象を与えたくないと考えるあまり、買主の値下げ交渉において相手の要望を聞きすぎてしまうケースも多いのです。

本来の高く売れるはずのマンションであっても、売却を焦ってしまい本人が値下げを繰り返してしまっては損するリスクは大きくなるばかりです。そのため、この値下げ交渉にも注意が必要なのです。

対策|買主との値下げ交渉では事前に値下げ幅を決めておく

買主との値下げ交渉で失敗してマンション売却で損しないためには、事前に値下げ幅を決めておくことなどが重要です。

先ほど解説した通り、マンション売却において買主との値下げ交渉に応じること自体は問題ではありません。

言われるがまま値下げをしてしまうことが問題なのです。一度簡単に値下げをしてしまうと、買主側に売却を焦っていることを見透かされて足元を見られたり、言えば値下げをしてくれるといった印象を与えてしまいます。

このような事態にならないためにも、買主との値下げ交渉に応じる場合には、予めいくらまでなら値下げをするのかを戦略的に決めておくことが重要になるのです。

また、値下げをする場合にも必ず値下げの根拠を示すなどして、買主側に簡単に値下げをしてくれる売主だというイメージを与えないように毅然とした態度を心がけましょう。

以上がマンション売却において、売却価格が相場を下回って損しないための注意点と対策です。

マンション売却相場に関するよくある質問

3000万円・4000万円で買ったマンションはいくらで売れますか?

築年数別のマンション売却相場はどうなっていますか?

マンションの面積はどのように決まっていますか?
分譲マンションは区分所有者のみが使用できる専有部分と、住人全員の共有財産となる共用部分から構成されます。マンションの売却に関係する面積は、区分所有している専有部分の床面積です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

マンション売却に関わる面積の見方は?壁芯と内法の違いを知ろう

 

売却相場が分かる完全無料の査定