4000万円で買った家はいくらで売れる?築年数ごとの値下がり率と高く売るコツを解説

4000万円で買った家はいくらで売れる?築年数ごとの値下がり率と高く売るコツを解説

新築で購入した家は、住み始めた直後から中古物件の扱いとなり、資産価値が下落します。

そのため4,000万円で買った家を、購入から数年で売却する場合でも、4,000万円で売却できる可能性は低くなります。

それでは、購入価格4,000万円の家の売却価格は、どのように計算すれば良いのでしょうか?

本記事では、4,000万円で買った家の売却価格を、築年数ごとの値下がり率をもとにご紹介します。

売却相場の調べ方や高額売却のコツ、築浅で売る際の注意点についても解説しているため、家の売却を検討している方はぜひご参考にしてください。

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家を売るための基礎知識【完全版】手順、税金、注意点を1から解説!

【2024年11月】家の最新売却相場は?築年数・エリア・購入価格から調べよう

4000万円で買った家はいくらで売れる?築年数ごとの値下がり率

基本的に家の売却価格は、築年数を重ねるにつれて低下する傾向にあります。

下記のグラフにある通り、中古マンションは築年数に応じて一定のペースで価値が低下し、木造戸建て住宅は築22年に達するまで、より速いペースで価値が低下します。

中古住宅における築年数経過による市場価値の推移を示したグラフ

出典:中古住宅流通、リフォーム市場の現状|国土交通省

濃いオレンジ色のグラフを見ると、木造戸建て住宅の場合、築5年を経過した時点で新築の約70%の価値に低下していることがわかります。

4,000万円で購入した新築の木造戸建てを5年後に売却する場合、売却価格の目安は2,800万円となる計算です。

このように築年数ごとの値下がり率を参考にすると、4,000万円で買った家の売却価格の目安を調べることができます。

ここでは戸建て・マンションのそれぞれの値下がり率について解説しましょう。

4000万円の戸建ての値下がり率

戸建ての家の場合、築年数によって資産価値が低下するのは建物部分のみで、土地の価格は変動しない点に注意が必要です。

そのため4,000万円で購入した戸建てのうち、建物部分が3,000万円、土地部分が1,000万円だった場合、下記の表の通りに価格が減少していきます。

築年数建物部分の値下がり率4,000万円の戸建ての売却価格(建物価格3,000万円、土地価格1,000万円)
築1年5%3,850円
築2年13%3,610円
築3年18%3,460円
築4年25%3,250円
築5年30%3,100円
築6年35%2,950円
築7年40%2,800円
築8年45%2,650円
築9年50%2,500円
築10年55%2,350円
築20年85%1,450円

4,000万円で買った新築戸建てを20年後に売却した場合、建物部分は450万円の価格となる目安です。

なお、家を購入後、その地域が人気エリアになった場合などは、土地の価格が上昇して売却価格が上がる可能性も十分にあります。

4000万円のマンションの値下がり率

4,000万円で購入したマンションの値下がり率と築年数ごとの売却価格の目安は、下記の通りです。

築年数マンションの値下がり率4,000万円のマンションの売却価格
築1年10%3,600円
築2年12%3,520円
築3年14%3,440円
築4年16%3,360円
築5年18%3,280円
築6年20%3,200円
築12年30%2,800円
築18年40%2,400円
築24年50%2,000円
築30年60%1,600円

戸建てと比較してマンションの場合、耐用年数が長い鉄筋コンクリート造の建物が多いため、物件の値下がり率は緩やかなペースとなっています。

そのため築年数が経過した後も、購入価格に近い金額で売れる可能性は高まります

また、マンションが建つ地域の人気が高まった場合は、売却価格が上昇する可能性があるため、後述する方法で家の相場を調べてみることをおすすめします。

4000万円で買った家の相場を調べる方法

4,000万円で買った家が現在いくらで売れるのかを調べる際には、築年数以外にも考慮すべき要素があります。

ここではより正確に家の相場を調べるための方法について解説しましょう。

家の売却価格を左右する要素

家の売却価格は、築年数に加えて以下のような要素が影響します。

  • 不動産市場の動向
  • 景気
  • 金利相場
  • 交通の利便性
  • リフォームの有無
  • 間取り・広さ
  • 日当たり・眺望
  • 周辺環境
  • 土地の形状(戸建ての場合)
  • 物件の管理状況(マンションの場合)
築年数が浅い物件を売却する場合でも、不景気で金利が高い状況などでは、住宅ローンを組んで家を買う人が少なくなるため、売却価格が低下する可能性が高くなります。

一方で、築年数を重ねた物件の売却でも、リフォーム・リノベーションを実施した直後で、周辺環境に恵まれている場合には、相場より高い金額で売れることが多いでしょう。

似た条件の物件価格を調べる

売却する家の相場を手軽に調べたい時には、周辺にある似た条件の物件価格をチェックすると良いでしょう。

周辺で同じような築年数・間取り・広さの戸建てが売り出されていれば、その売却価格が相場である可能性が高いです。

マンションの場合には、同じ建物内で売りに出されている部屋がないかをチェックしてみることをおすすめします。

また、「レインズマーケットインフォメーション」もしくは国土交通省の「土地情報総合システム」で検索すると、周辺地域で成約した物件の売買価格を調べることが可能です。

いずれのサイトでも過去の不動産の売買取引が閲覧できるため、周辺地域での相場を把握するのに役立つでしょう。

不動産の一括査定を受ける

家の正確な売却価格を調べたい場合、不動産の一括査定サービスを利用することもおすすめです。

複数の不動産会社の査定額を取り寄せられる一括査定サービスを使うことで、売却価格の相場が把握しやすくなるメリットがあります。

ただし、一括査定サービスで得られる査定額は、書類上のデータのみを参照する「机上査定」での簡易的な結果です。

物件の状況を詳しくチェックした上で精度の高い査定額を出してもらうには、不動産会社の担当者を家に招いて「訪問査定」を受ける必要があります。

まずは一括査定サービスを使って複数の不動産会社の査定額を取り寄せ、信頼できる不動産会社を数社選んで訪問査定を依頼すると、効率的に物件査定を進めることができます。

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4000万円で買った家を高く売るためのコツ

4,000万円で購入した家をより高額で売りたいと考える場合には、以下の3つのコツを押さえておくことが大切です。

  • 適正な売り出し価格を設定する
  • 売却を得意とする不動産会社を選ぶ
  • 売れやすい時期に売却活動を行う

それぞれのポイントを詳しくご紹介しましょう。

適正な売り出し価格を設定する

不動産ポータルサイトやチラシなどに掲載する売り出し価格は、周辺地域の相場に合った金額を設定することが重要です。

値引き交渉を想定して金額を高めに設定するケースも少なくありませんが、売り出し価格が高すぎれば購入希望者が現れにくくなるデメリットもあります。

前述した物件相場の調べ方を参考に、不動産会社とも相談しながら適正な売り出し価格を決定しましょう。

売却を得意とする不動産会社を選ぶ

不動産会社はそれぞれ得意分野を持っているため、戸建て売却に強い会社やマンション売却に強い会社を選ぶこともポイントです。

一方で、たとえば賃貸を得意とする不動産会社を選んでしまうと、売却活動が思うように進まず、売却期間が延びて売り出し価格の値下げを検討しなければならなくなる可能性もあります。

不動産会社の得意分野は、公式HPやSNSの口コミなどで調べることができるため、事前にリサーチしておくと良いでしょう。

売れやすい時期に売却活動を行う

1年のうち不動産の売買が最も活発になるのは、年度末の2月〜3月とされています。

これは4月からの新生活に備え、3月末までに新居を探す方が増えることが理由です。

また、転勤の時期である9月頃も比較的売れやすい時期となっています。

そのため、2月〜3月や9月頃の売却を目指し、その2ヶ月〜3ヶ月前から物件を売り出して売却活動を始めることがおすすめです。

4000万円で買った家を築浅で売る時の注意点

4,000万円で買った家を、購入から2年〜3年の短期間で売却する場合には、売却理由によって家の売れやすさが左右されることもあります。

購入後すぐに売りに出されている家は、欠陥やトラブルを疑われる可能性があるためです。

ここでは築浅の物件を売却する際の注意点として、以下の2つをご紹介します。

  • 物件の欠陥・問題は正直に伝える
  • 根拠のある売却理由を伝える

それぞれ詳しく解説するので、これらの注意点を押さえて売却活動に進みましょう。

物件の欠陥・問題は正直に伝える

売却する物件に欠陥があった場合や、周辺環境に問題がある場合などは、その旨を正直に不動産会社に伝えることが重要です。

買主が不利になる欠陥・問題が、売買契約の成立後に発覚した場合、売主は契約不適合責任(瑕疵担保責任)を負い、契約解除や損害賠償を請求されるリスクがあります。

そのため売却する時点で認知している欠陥・問題は、隠さずに伝える必要があります。

ただし、売却が不利になるようなネガティブな説明が多すぎれば物件が売りにくくなるため、どこまで購入希望者に説明するかは不動産会社と相談の上で決めると良いでしょう。

根拠のある売却理由を伝える

家を売る際には、根拠のある売却理由があることも大切です。

転勤や結婚、相続などの理由であれば、正直に伝えた方が購入希望者の印象は良くなるでしょう。

一方で、離婚や経済的な事情といったネガティブな理由の場合、売却活動が不利になる可能性もあるので、不動産会社に相談すると安心です。

4000万円で買った家がいくらで売れるかは一括査定で確認を

4,000万円で買った家がいくらで売れるかを調べる際には、築年数ごとの値下がり率を参考にする方法があります。

ただし、家の売却価格は周辺環境や景気によっても変動するため、正確な金額は不動産の一括査定サービスで調べることをおすすめします。

査定額をもとに適正な売り出し価格を決め、不動産売却に強みを持つ不動産会社と契約することで、高く・早く家を売ることも可能になるでしょう。

なお、築浅物件の売却を進める際には、欠陥・問題の有無や売却理由について、不動産会社にしっかり伝えることを忘れないようにしましょう。

不動産の一括査定を受ける場合、ぜひ「イエウール」もお試しください。イエウールでは、全国2,000社以上の優良不動産会社と提携し、最大6社までの査定結果を取り寄せることが可能です。地元の不動産会社から大手の不動産会社まで、さまざまな会社を比較・検討しながら売却を進められるため、お気軽に無料査定をご利用ください。

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