家査定は無料で行えると聞いたものの「なんで無料でできるのか?」「デメリットは無いのか?」「そもそも本当に無料で行えるのか?」と疑問に思う方も多いと思います。
結論、家査定は無料で行うことができます。不動産会社がお金を受け取るのは買主と売買契約を結んだ後だからです。
また、無料査定を受けてから売却しないと決めることもできますし、無料査定のリスクもありますが対策すれば避けることができます。
この記事では、家査定が無料でできる理由や皆さんの懸念点が実際のところどうなのかを解説し、更に実際に査定を依頼する方法も紹介していきます。
この記事を読んで、家査定を安心して依頼できるようになりましょう!
「まずは家を売る基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。
家査定が無料で依頼できる理由!
家を売る場合や、売却を検討している場合には不動産会社に家の査定を依頼する必要があります。
この査定を無料で行えると聞いたことがあるかもしれません。ただ、「家査定は本当に無料で依頼できるの?」「安心して依頼できるの?」といったような不安を抱えている方は非常に多く見られます。
この章では不安を解消するためにもそもそも本当に無料で行えるのかや、なぜ安心して依頼できるのかを理解していきましょう。
そもそも家査定とは何かを知らない方は以下をクリックしてみてください。
家査定は無料で依頼できる
結論、家査定は無料で依頼できます。
家査定を行うのは通常不動産会社であり、このような無料査定を行うのも不動産会社となります。
不動産会社は売主と買主の仲介手数料を収入源としているのですが、この仲介手数料は売買契約が成立した際に発生します。
そのため、売買契約を結ぶ前に行う査定時に料金を請求されることは一切ないためご安心ください。
家査定が無料でも安心して依頼できる理由
では、なぜ家査定は無料で依頼できるのでしょうか。
結論から言えば、家査定が無料でも安心して利用できる理由は、家の売却を考えている方に自分たちの会社と契約して家を売ってもらいたいからです。
不動産会社が仲介手数料を受け取るためには、売主と媒介契約を結んだうえで買主との売買契約を成立させる必要があります。
そこで、不動産会社はより多くの人と出会い、この媒介契約を結ぶチャンスを作るために無料で家の査定を行っているのです。
そのため売主と買主の間に不動産の売買契約が発生しなければ不動産会社へ料金を支払う必要はありません。
査定には無料査定以外に有料査定もあります。違いを知りたい方は以下をクリックしてみてください。
家の無料査定を受けたら必ず売却しないといけない?
査定を受けようと思っている方の中には、そもそも家を売ると決めているわけではなく、査定を受けてから考えたい・自分の家がいくらくらいか知れたらいいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのようなケースだと、「査定を受けたら必ず家を売らないといけないのか?」「不動産会社と契約しないといけないのか?」と心配になるかもしれません。
この章では、無料査定を受けたとしても売却しなくても問題ないのかについて解説していきます。
家査定だけを依頼しても問題ない
結論から言うと、家査定を依頼しただけで家を売らないといけなくなるわけではありません。
査定を受けた結果、想像していたよりも価格が低かったり、もう少し待てばもっと高く売れそうだということが分かったりすることもあります。そのような場合だと、「今は売却しないでおこう」と決める方もいらっしゃいます。
そのため、不動産会社も査定をしたからといって、無理に家を売らせようとすることはほぼ無いためご安心ください。
査定を依頼するだけではお金は取られない
「家を売らないと言ったら不動産会社からお金を取られるんじゃないか?」と心配している方もいらっしゃるかと思いますが、問題ありません。家を売らないと決めたとしても、査定を依頼するだけではお金は取られません。
最初にもお伝えした通り、不動産会社にお金を払うのは買主と売買契約が結ばれたときです。そのため、家を売るか決めてない方でも安心して無料査定を受けることができます。
家査定を無料で受けるリスクと対策方法は?
家の無料査定は基本的に安心して行えるのですが、トラブルに巻き込まれる可能性があるなどリスクもあります。
しかし、このリスクは対策すれば避けることができるため、方法を抑えて安全に無料査定を依頼しましょう!
しつこい営業電話を避けるために担当者を確認しよう
1つ目のリスクは、しつこい営業電話を受ける可能性があることです。
不動産会社が悪質だった場合、自分たちと契約してもらうために営業電話を何回もかけてくる可能性があります。
それを防ぐには、不動産会社の担当者が問題ないかしっかりチェックすることが重要です。やり取りをしている際にこちら側の意見をちゃんと聞いてくれるのか・自分の希望を尊重してくれるのかなどを確認しておき、問題がありそうな担当者には契約しない旨をしっかり伝えましょう。
査定結果が適正か確認するために複数社依頼しよう
2つ目のリスクは、査定の結果が相場よりも大きく外れている可能性があることです。
不動産会社によって扱うのが得意な家・苦手な家があるため、ご自身の家が得意ではなかった場合に適正ではない査定額を出してしまうケースも考えられます。また、わざと高く査定額を出して自分たちと契約してもらおうとする不動産会社もいるかもしれません。
このように査定結果が外れていないか確認するには、複数社に査定を依頼することが重要です。1社だけに依頼してその結果が外れていたら気づけませんが、複数社に依頼すればそのうちの1社の査定結果が他の不動産会社と大きく違っていたときに気づくことができます。
また、不動産会社を選ぶ際は、大手・中小どちらにも査定を依頼しましょう。大手不動産会社のほうが安心だと思うかもしれませんが、域密着の不動産会社は売りたい不動産周辺の情報に詳しいですし、周辺で不動産を探している買主候補を知っている場合もあります。大手・中小どちらかを選ぶのではなく、バランスよく選ぶのが重要でしょう。
家の無料査定で最もおすすめの方法はイエウール!
家の査定を無料で依頼する際に最もおすすめなのは不動産一括査定サイトの「イエウール」です。
不動産一括査定サイトとは、一度の申し込みで複数の不動産会社に査定依頼を出せるサービスです。不動産一括査定サイトによって異なりますが、基本的に会員登録は不要です。申し込みの際に入力した情報を基に、複数の不動産会社が表示され、ご自身で査定を依頼する不動産会社を選択します。その後、実際に不動産会社による査定が行われる形になっています。
また、査定依頼をした不動産会社から一度に連絡が来ますが、査定依頼をしたからといって必ず売却しなければいけないというわけではありません。
家の売却を考えていて、より正確な査定価格を知りたい場合は不動産一括査定サイトを利用することをおすすめします!
この章では、数ある不動産一括査定サイトの中でも特に「イエウール」がおすすめである理由と、実際に利用して不動産会社に無料査定を依頼する際の使い方を流れに沿って解説していきます!
イエウールがおすすめの3つの理由
まずは不動産一括査定サイト「イエウール」が特におすすめであると言える3つの理由について解説していきます。
結論を先に知りたいという方向けに簡単に説明すると、先ほど解説した不動産一括査定サイトを選ぶ際の基準を全てクリアしている業界No.1サービスであることに加え、提携している不動産会社の質も高く、さらに初心者でも簡単に使えるように設計されているためです。
これら3つの理由について少し詳しく見ていきましょう。
理由①|イエウールは一括査定サービス業界No1
不動産一括査定サービスのサイトはいくつかありますが、東京商工リサーチ社が行った「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」(2023年4月調査)において利用者数・提携会社数・対応エリア数などすべての項目で1位となりました 。
提携会社数は約2,300社、多くの不動産会社と提携しているのでサービスが充実した大手不動産会社から地域に密着した中小の不動産会社までさまざまな不動産会社に査定してもらえる機会があります。最大6社まで同時査定してもらえるので、よりよい条件での売却が可能となるでしょう。
また、提携している不動産会社は一部地域に集中しているなどではなく、日本全国の不動産会社と提携しています。そのため、不動産会社が多く集まる都市部以外に所在する家や土地などの査定依頼でも対応可能に。田舎にある実家を売りたいといった場合でも利用できます。
このような理由から毎月利用者数が28,000人以上 になり、最も多く利用されている一括査定サービスとなりました。
出典:不動産の一括査定サイトに関するランキング調査|東京工商リサーチ
これまで使ったことがないサービスを使う時の決め手になるのは、シンプルですが「利用者が多いという安心感」ではないでしょうか。
多くの利用者がいると、何か困ったことがあっても前例がある可能性が高いので、解決もしやすいでしょう。
理由②|提携している不動産会社は安心・売却力が高い
「問い合わせをしたのに連絡がない」「最初の電話でいきなり売りましょうと言われる」など、利用者に適切な対応が行えない不動産会社には、連絡をし対応の改善を求めています。
イエウールでは改善が見られない、クレームが多い不動産会社は契約を解除する 運営を行っています。
そのため、利用者が出会える不動産会社は一定の質以上。個人で不動産会社を探し査定依頼をすると、「悪質な不動産会社に当たってしまった」「不動産会社を装った詐欺だった…」なんて可能性もありますが、イエウールなら安心して査定・売却を任せられる不動産会社に会うことができるのです。
また、提携している不動産会社が多いということは、利用者から見れば査定額や不動産会社を比較できるということですが、不動産会社から見ればライバルが多いということ。
最終的に1社しか選ばない利用者も多く、不動産会社はほかの不動産会社と売却力や営業力などを競わなくてはなりません。すると、自然的に提案力や売却力の高い不動産会社や担当者が残るので、利用者は家を売ってくれる不動産会社に出会える可能性が高まっていくのです。
理由③|入力フォームがカンタン
いくら無料とはいえ、不動産会社に家や土地の査定を依頼するとなると、記入項目が多くて何を書いて良いか分からないというイメージがある方もいるでしょう。
しかし、イエウールの入力は会話型フォームになっています。スマートフォンで会話しているかのように、必要項目を回答していけば良いだけので、査定依頼が初めての方でもカンタンに申し込むことが可能です。
手間がかからず入力できるので、申込みにかかる時間も短縮。平日、仕事で忙しい方でもお昼休みの間や夜帰宅した後などのちょっとした時間でも査定依頼を申し込むことが可能です。
STEP①|Web上で査定に必要な情報を入力する
イエウールがおすすめな理由をお伝えした次は、イエウール利用の流れを説明していきます。
まずは家やご自身の情報を入力して査定依頼を出しましょう。入力する情報は以下の通りです。
不動産一括査定サイトから無料で依頼する際に入力が必要な情報
- 家の所在地
- 築年数
- 建物/土地の面積
- 家と査定主の関係
- 査定を依頼した理由
- 氏名
- 年齢
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
不動産一括査定サイトは、ご自身が入力した様々な情報を基にしてピッタリの不動産会社を提案する仕組みになっています。そのため、できる限り正確な情報を入力しましょう。
下のボタンに所在地を入力して「診断スタート」を押せば、そのまま査定依頼ページに飛ぶことができます。
あなたの不動産、
売ったら
STEP②|依頼する不動産会社を選択する
査定を依頼したい物件情報やご自身の個人情報の入力が完了すると、厳選された中からご自身の条件にピッタリの不動産会社が表示されます。
査定を依頼する不動産会社を、少なくとも2~3社選択することがポイントです。
STEP③|査定を受ける
不動産会社を選択して査定依頼が完了すると、メールや電話などで不動産会社から訪問可能な日程を確認するための連絡が来ます。
不動産会社が訪問する日程が決まると、いよいよ実際に不動産会社がご自宅の査定を行います。
当日、不動産会社が行う査定は30分程度が目安であると考えておくと良いでしょう。ご自宅の中はもちろん、マンションであればエントランスなどの共有部分の状態なども確認します。
その場で査定結果を聞くことは難しいですが、気になることがあれば不動産会社の担当者に積極的に質問や相談をしておくと良いでしょう。
STEP④|査定結果が届く
不動産会社によるご自宅の査定が済むと、通常3日~1週間程度で査定結果が届きます。
査定を依頼した複数の不動産会社から査定結果が送られてきたら査定価格を比較してみましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼し、結果を比較することでご自宅の売却相場が見えてくるでしょう。このように、後々に査定結果を参考にする機会もあるため、査定結果は売却活動が終わるまで保管しておくことをおすすめします。
STEP⑤|不動産会社を選んで契約する
査定結果やこれまでの担当者の対応を比較して一番良いと思った不動産会社を選んだら、「媒介契約」という契約を結びます。これを締結すると、売り出しに向けて動き出すことができます。
媒介契約には、専任媒介契約・専属専任媒介契約・一般媒介契約の3種類あり、それぞれ特徴が異なります。例えば、専任媒介契約は不動産会社1社のみとしか契約できない代わりに手厚いサポートを受けられます。
一括査定前にシミュレーションを使うこともおすすめ
一括査定サイトを使う前に、手軽にできるシミュレーションを使ってみることもおすすめです。
下記の査定シミュレーションを使うことで自分の家がいくらで売れそうか簡単に調べることができます。
まず査定をしたい物件種別(マンション・一戸建て)を選択します。その後、マンションであればマンション名・専有面積・間取り・階数・方角、一戸建てであれば物件の所在地・延床面積・土地面積・築年数の項目を埋めてから「想定価格をみる」ボタンを押してみましょう。ボタンを押すと売却想定価格が自動で算出されます。
しかし、査定価格は家の個別情報や最新の不動産市場にも影響を受けるため、この査定シミュレーションで分かる売却想定価格は精度が高くないと言えます。そのため、正確に知るためにも一括査定サイトを利用しましょう。
家査定を無料で依頼する際の注意点!
家の無料査定を受ける際にはいくつか気を付けておきたい注意点があります。査定は、家の売り出し価格を決める際に参考になる査定価格を算出する大切な工程です。
今回は査定の流れに沿って注意点を解説していきます。
【依頼前】家の相場を自分で調べる
まずは、査定を依頼する前の準備に関する注意点です。
不動産会社の査定結果が正しいか判断するために自分で家の売却相場を調べておきましょう。
売却相場を調べずに査定を受けてしまうと、相場とかけ離れた査定価格を提示された場合に気が付くことができず、あまり信用できない不動産会社と契約してしまう可能性があります。
事前に相場を調べておくことで、もし査定価格と相場に差があった場合に、その理由を不動産会社に聞くことができます。
売却相場を簡単に調べる方法としては、査定シミュレーションがおすすめです。この他にも、レインズや不動産取引価格情報検索を使い過去の類似物件の価格を調べる方法もあります。
【依頼前】ローンが残っていないか確認する
査定を依頼する前に住宅ローン残債を確認することも必要です。
住宅ローンを返済中の家は、売却前にローンを完済しないと売ることができません。そのため、予めローンの残債を確認しておいて、売却前に手元の資金で完済できそうか・できない場合売却代金を使って完済できそうか等を考える必要があります。
ローンの残債は基本的に金融機関のインターネットバンキング上で確認できます。
【依頼前】家の情報や書類をまとめる
査定を依頼する前に、家の情報をまとめて必要書類を準備しておきましょう。
査定を受ける際には、不動産会社の担当者から家の状態について聞かれたり、書類を求められたりすることがあります。査定をスムーズに終わらせるためには事前の準備が必要です。
聞かれる可能性のある家の情報としては、例えばリフォーム・耐震工事などの履歴が挙げられます。
必要書類は以下のようなものがあります。
書類名 | 内容 |
---|---|
登記済権利証 | 名義人であることを証明する書類 |
固定資産税納税通知書 | 不動産にかかる固定資産税額などが記載されている書類 |
登記事項証明書 | 土地や建物の面積や所有者名などが分かる書類 |
間取り図 | 家の間取りや各部屋の広さが記載されている書類 |
建築確認通知書 | 法の定める規定に合って建築していることを証明する書類 |
管理規約・長期修繕計画表 | 修繕計画などが記載された書類(マンションの場合) |
記載したもの以外にも不動産会社によっては必要な情報や書類があるかもしれません。事前に不動産会社にどのような情報・書類が必要か聞いておくとよいでしょう。
【査定当日】家の不具合を隠さない
査定当日は、家の不具合を隠さないことが重要です。
家のマイナスポイントを伝えておく必要がある理由は、「売主は買主に対して物件の不具合を事前に伝えておく義務がある」と法律で定められているからです。家は買主にとっても大きな買い物なので、小さな不具合であっても事前に伝えていないと法的責任に問われてしまいます。
そのため、査定時に不動産会社にも伝えておき、買い手に伝えるべき情報やその伝え方を相談しておきましょう。
伝えるべきことは、家の雨漏りやシロアリ被害、壁や床の破損、設備の劣化などが挙げられます。また、騒音や日照障害などもマイナスポイントとして伝えておくべきことに含まれます。
【査定後】不動産会社を複数の観点から比較する
査定結果が届いたら、どの不動産会社と契約するかを選ばなければいけません。その際に、複数の観点から比較するようにしましょう。
しっかり比較せずに選んでしまうと、自分の希望と合わない売却になってしまう可能性があります。
比較するうえで見るべき観点は、主に以下の4つです。
- 査定の根拠がしっかりとしていて分かりやすいか
- 得意な物件やその実績が自分の家のケースと合っているか
- 売却活動の内容を詳しく説明してくれたか
- 担当者との相性が良いか
2つ目に関しては、不動産会社によって扱いが得意な物件が異なることが理由です。不動産の種類(一戸建て・マンション・土地)やエリアなどで得意な分野が異なります。
4つ目に関しては、売出開始~契約まで長い間やり取りを行う担当者がこちらの話を親身に聞いてくれるかチェックしておきましょう。
まとめ
不動産の売却を検討している場合は、不動産会社の無料査定を利用するのが1番です。さらに複数社に依頼することで、自分の不動産の価格の幅を知ることができ相場が分かります。
不動産の相場額を知るなら、最低3社に査定してもらうと良いでしょう。
不動産の売却は不動産会社選びと最初の査定が大事です。無料査定をいくつか受けて査定額だけでなく、不動産会社や担当者も比較して、最終的に契約する会社を選びましょう。