築5年の一戸建てを売却するのであれば、早めに売却することがポイントです。
一戸建ては築年数が浅いうちに売却することで高く売却することができるのです。
この記事では、築5年の一戸建ての売却相場や、築年数と売却価格の関係をもとに、築5年の一戸建てを早期に売却すべき理由について解説します。
「まずは家を売る基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。
築5年の一戸建ての売却相場は?1年でいくら変わる?
まずは築5年の一戸建ての売却相場を確認していきましょう。
築5年というのはいわゆる築浅物件にあたりますが、築5年の一戸建ては新築時と比べて約70%の価値と言われています。購入価格別でいうと、新築時に2,000万円で購入した一戸建ては築5年で1,400万円、3,000万円で購入した場合は2,100万円、4,000万円で購入した場合は2,800万円、5,000万円で購入した場合は3,000万円が相場となっています。
以下の表で、購入価格と築年数ごとの売却相場を示しました。ここから分かるように、築年数が1年経つごとに価格はおよそ5%ほど下落します。
築年数 | 新築時に 対する相場 | 新築時の購入価格 | |||
2,000万円 | 3,000万円 | 4,000万円 | 5,000万円 | ||
築3年 | 約80% | 1,600万円 | 2,400万円 | 3,200万円 | 4,000万円 |
築4年 | 約75% | 1,500万円 | 2,250万円 | 3,000万円 | 3,500万円 |
築5年 | 約70% | 1,400万円 | 2,100万円 | 2,800万円 | 3,000万円 |
築6年 | 約65% | 1,300万円 | 1,950万円 | 2,600万円 | 2,500万円 |
築7年 | 約60% | 1,200万円 | 1,800万円 | 2,400万円 | 2,000万円 |
つまり、築年数が1年前後する事で、新築時に2,000万円だった一戸建ての場合は100万円、3,000万円の一戸建ての場合は150万円、4,000万円の一戸建ては200万円、5,000万円の一戸建ては250万円も価格が変化するのです。
築5年の一戸建ては早めに売却しよう
先ほどお伝えした通り、一戸建ての価格は築年数が1年経過するごとに大きく変化します。
そのため、築5年の一戸建てを売却するタイミングはいつがよいのか迷っている方は、できる限り早いタイミングで売却することをおすすめです。
価格が下がるとしても、あと数年後に売っても良いという方もいらっしゃると思いますが、築5年の一戸建てをなるべく早期に売る方がいい理由は1つではありません。
売れやすさ、将来性など様々な観点から築5年で売るメリットが大きいことを知っていただきたいので、ここからは以下3点にまとめて詳しくお伝えします。
■築5年の一戸建て売却は早期が良い理由
- 築浅ほど高く売れるから
- 築浅ほど人気が出るから
- 今後は現在より相場が下がる可能性があるから
早く売るべき理由①築年数が浅いほど高く売れるから
築5年の一戸建てを早く売却すべき最大の理由は、築年数が浅いほど高く売れるからです。先程もお伝えした通り、一戸建ての売却価格には築年数が大きく関係しており、築年数の浅い物件ほど高く売却することができます。
逆に言うと、築年数が経てば経つほど価値が低下するため、売却価格は安くなってしまうのです。
今の時点で売るかどうかを検討しているのであれば、なるべく早急に売却する方が好条件となるのは間違いないでしょう。
築年数を気にして売却するかどうかを検討しているのであれば、築年数と一戸建ての売却価格の関係を細かく理解しておきましょう。
下の国交省のグラフは、築年数の経過によってどのくらい価格が減少するのかを表したものです。
木造一戸建ての価格減少率を表した濃いオレンジの線を見てみると、1番高く売却できているのは築0~5年の一戸建てで、その後築年数が経過するほど売却価格が低くなっています。特に築6~10年になるタイミングと、木造一戸建ての耐用年数である築22年以降は価格が急激に下がっていることが分かります。
一戸建てはマンションと比較しても築年数による価格下落幅が大きく、築年数が経てば経つほど価格が下がってしまうものになりますので、1年でも早いタイミングで売却することで一戸建てを1番高く売ることができると言えます。
早く売るべき理由②築年数が浅いほどが出やすいから
築5年の一戸建て売却は早期がよい理由の2つ目は、です。
より価値があるうちに売ることで、よりよい条件で、よりスムーズに売却を進めることができます。
築年数が経過してしまった物件は人気が出づらく、一戸建てを探している人の希望条件からはずれてしまう可能性が高いため、購入希望者を探すだけで数年を要することもあります。
時間が経てば経つほど人気が下がってしまうことを踏まえると、一戸建てをいつか売却しようと思っているのであれば、人気が出やすい築浅のうちに売却するほうがよいといえます。
早く売るべき理由③住宅ローン金利が上がって家が売れにくくなっているから
築5年の一戸建てを早めに売却すべき理由は、住宅ローン金利が上がって家が売れにくくなっているからです。
変動型の住宅ローン金利が2025年4月に0.25%ほど上昇したため、2025年4月以降は家が売れづらくなっていくことが予想されています。
さらに、住宅ローンの金利の上昇トレンドは当面続くことが予想されているため、今後ますます家が売れにくくなっていくと考えられます。
築年数が長くなるほど家は売れにくくなる上、今後金利の上昇トレンドが続いてますます家が売れにくくなっていくことを加味すると、一戸建ての築年数ができるだけ浅いうちに売却するほうがよいです。
築5年の一戸建ての売却事例
ここで、都内・首都圏・関西圏のそれぞれのエリアについて、築5年の一戸建ての売却事例を1つずつご紹介します。
東京都国立市谷保の築5年の一戸建て売却事例
東京都国立市谷保では、築5年の一戸建てが次の条件で売却された実績があります。
売却価格 | 4,000万円 |
---|---|
駅へのアクセス | JR南武線 谷保駅 徒歩9分 |
売却時期 | 2024年 |
延床面積 | 85㎡ |
土地面積 | 65㎡ |
引用元:不動産情報ライブラリ|国土交通省
埼玉県新座市池田の築5年の一戸建て売却事例
埼玉県新座市池田では、築5年の一戸建てが次の条件で売却された実績があります。
売却価格 | 3,000万円 |
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駅へのアクセス | 西武池袋線 大泉学園駅 徒歩30分以上 |
売却時期 | 2024年 |
延床面積 | 280㎡ |
土地面積 | 100㎡ |
引用元:不動産情報ライブラリ|国土交通省
大阪府枚方市渚栄町の築5年の一戸建て売却事例
大阪府枚方市渚栄町では、築5年の一戸建てが次の条件で売却された実績があります。
売却価格 | 4,500万円 |
---|---|
駅へのアクセス | 京阪本線 御殿山駅 徒歩12分 |
売却時期 | 2024年 |
延床面積 | 180㎡ |
土地面積 | 115㎡ |
引用元:不動産情報ライブラリ|国土交通省
住宅ローンが残っていても売却できる?
築5年の一戸建ての売却を検討している方の中には、住宅ローンが残っている方も多いです。
住宅ローン中を返済中の一戸建てでも売却することはできますが、一戸建てを売却して引き渡す際には、何らかの方法で住宅ローンを完済する必要があります。
引渡しまでにローンを完済するには次の3つの方法があります。
- 売却益でローンを完済する
売却益でローンを完済する
最も理想的なのは、売却益でローンを完済することです。
家の売却額だけで住宅ローンを完済できる状態を「アンダーローン」といいます。
もっとも理想的なアンダーローンを目指すためにも、住宅ローン中の家を売る際には、できるだけ住宅ローン残債よりも高く家を売りだすことを目指しましょう。
自己資金で完済する
売却益が住宅ローンの残債額に満たない「オーバーローン」の場合でも、ご自身の貯金やご家族の貯金といった自己資金で補填することで住宅ローンを完済できるケースもあります。
自己資金をローン返済にあてて住宅ローンを完済できれば、問題なく売却を進めることができます。
住み替えローンを利用する
売却益と自己資金を使ってもローンを完済できない場合は、「住み替えローン」を利用するのも手です。
住み替えローンとは、オーバーローン時に新居の購入資金と現在の住宅ローンを完済する際に必要な資金を合わせて借り入れることができるローンです。住み替えローンを利用すれば、売却益と自己資金を使っても住宅ローンを返せそうにない人でも新居を購入することができます。
しかし、住み替えローンは審査が厳しく、住宅ローンよりも金利が高いため返済の負担が大きくなってしまうため、利用は慎重に検討しましょう。
築5年の一戸建てを高く売却する5つのポイント
せっかく5年という築浅で一戸建てを売却するのであれば、できる限り高額での売却を叶えたいものです。住宅ローンの残債も家の売却額で完済したいですよね。
実は、一戸建ては5つのポイントを押さえておくことでより高く売ることができます。ここからは、一戸建てを高く売却するために欠かせないポイントを解説します。
複数の不動産会社に査定依頼をする
最も大切なのは、複数の不動産会社に査定依頼することです。査定価格は不動産会社によって異なるため、1社だけの査定結果では妥当な査定価格なのか判断することができません。
最低3社以上の査定を受けて、査定結果やその根拠を比較して、妥当な売却相場を見極めることが大切です。
複数の不動産会社に査定依頼をする際には、一度に複数の不動産会社に査定依頼をすることができる不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。
不動産一括査定サイト「イエウール」では、最大6社まで同時に査定依頼をすることができます。
全国の不動産会社と提携しているため、都市部の一戸建てでも地方部の一戸建てでも査定を受けることができます。
あなたの一戸建て、
売ったらいくら?
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売ったらいくら?
自分で一戸建ての売却相場を調べる
不動産会社の査定価格が適正なのか見極めるためにも、自分で売却相場を調べておきましょう。自分で売却相場を調べる際には、不動産情報ライブラリや、レインズマーケットインフォメーションの利用がおすすめです。
「地域」や「調査年」などの項目を選べば、一戸建ての実際の売却事例を調べることができます。
一戸建ての売却が得意な不動産会社を選ぶ
築5年の一戸建てを高く売却するためには、お住まいの地域で一戸建ての売却実績が豊富な不動産会社を選ぶことが重要です。一戸建ての売却が得意な不動産会社であれば一戸建てを高く売却するノウハウを知っていたり、一戸建てを購入したい顧客を抱えていたり、高く早く売却するためのアドバイスを貰うことができます。
不動産会社の売却実績は、不動産会社のホームページで確認することができます。
売出価格を売却相場より少し高めに設定する
一戸建てを売り出す際には、売出価格を売却相場より少し高めに設定しましょう。一戸建ての売却を進めるとなると、買主から値下げ交渉を受けるケースが多いです。
値下げ交渉を受けることを見越して価格を設定することで、値下げ交渉を受けたとしても、家を安売りすることを避けられます。
ただし、希望売却価格が相場より高すぎると、買い手から敬遠されてしまう原因になってしまいますので、売却相場よりも極端に高い価格での売り出しは避けましょう。
2・3月に売り出す
2・3月は家の住み替えを行う人が多く、家の売買が活発になるため、買い手が見つかりやすく、高く売却しやすい時期です。高く売却したい場合は、2・3月に一戸建てを売りに出せるように売却の準備を進めましょう。
逆に、1月と8月は家を探す人が少ない時期なので、売り出しは避けるのが無難です
なお、一戸建ての売却準備から実際の売出までには1ヶ月以上かかるケースが多いです。
売り出したい時期に向けて、早めに売却準備を進めましょう。
まずは不動産会社に査定依頼をしよう
一戸建てを高く売却するためには、築年数の浅いうちに売却することが重要だと分かりました。特に築5年の一戸建ては設備や部屋の劣化も少なく高く売却することができるでしょう。
一戸建ての売却を検討しているならば、まずは一戸建てがいくらで売れるのか確認してみましょう。
まず物件種別を選択する項目で一戸建てを選択します。その後、物件の所在地、延床面積、土地面積、築年数の項目を埋めてから「想定価格をみる」ボタンを押してみましょう。ボタンを押すと○○万円~○○万円と、幅のある売却想定価格が自動で算出されます。
しかしこのシミュレーションで分かる結果はおおよその売却相場であり、正確な売却相場を知るためには不動産会社に査定してもらう必要があります。より正確な一戸建ての売却相場を知りたい方は、一度の申し込みで複数の不動産会社に査定依頼ができる不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。
不動産会社に査定依頼をしたからといって必ず売却しなければいけないという決まりはないため、「一戸建ての査定価格を見てから売却するか決めたい」「一戸建てを売るタイミングについて不動産会社に相談したい」という方でもご利用いただけます。
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