不動産一括査定のデメリットとは?仕組みから利用のコツまで解説

不動産一括査定のデメリットとは?仕組みから利用のコツまで解説

不動産の売却を考えている方にとっては、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼することのできる不動産一括査定はとても便利なサービスです。

では、便利な不動産一括査定にはどんなデメリットがあるのでしょうか?

不動産一括査定を利用する前に、この記事で不動産一括査定の仕組みやデメリット、注意点を知って、より快適に査定を進めましょう。

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「まずは不動産売却の基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。

不動産売却の超基礎知識!よくある売却理由やはじめて売る時の心構え

不動産一括査定のおすすめサービス10選|選び方も解説

不動産一括査定とは

不動産一括査定は、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼することのできる便利なサービスです。

不動産一括査定を利用すれば、不動産の情報や連絡先などを一度情報を入力するだけで、上の図のように、複数の不動産会社にまとめて査定を依頼することができます。

不動産一括査定サービスは、入力された情報をもとに不動産会社と査定を受けたい方を上の図のようにマッチングするサービスです。

そのため、査定依頼をした後は、それぞれの不動産会社と連絡を取りながら査定を進めて結果を受け取ることになります。

このように、不動産一括査定サービスを利用すれば、不動産会社を探す手間がかからず、便利に査定を進めることができます。

不動産一括査定のデメリットと注意点

不動産一括査定は便利な反面、次のようなデメリットもあります。

不動産一括査定を利用する前に、デメリットと、注意すべきポイントを知っておきましょう。

査定結果がわかるまでに時間がかかる

不動産一括査定を利用して査定を依頼した場合、査定結果がわかるまでに時間がかかることが1つ目のデメリットです。不動産一括査定は、不動産を売却することを検討している方が、不動産会社にまとめて査定を依頼することのできるサービスです。

不動産会社に査定を依頼すれば、精度の高い査定結果を複数受け取ることができますが、その反面、査定依頼から査定結果がわかるまでには、少なくとも1週間はかかります。

これは、査定結果がわかるまでには次のような手間がかかるためです。

  • 現地調査の日程調整
  • 不動産会社の現地調査
  • 不動産会社による査定価格の算出

そのため、たとえば不動産を売却するつもりがまったくない方が「すぐ価格だけ知りたい」と利用してしまった場合、査定依頼するときには予想していなかった手間や時間がかかってしまい、面倒に感じてしまうケースも実は少なくありません。

売却予定がなくすぐに価格を知りたい場合は、不動産一括査定を利用するのではなく、「AI査定」を利用しましょう。

AI査定は過去の成約事例データをもとにAIが査定結果を出す査定方法で、完全匿名で、その場ですぐにおおまかな査定結果を知ることができます。

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また、売却をお急ぎの場合は、不動産会社に「売却を急いでいる」と伝えましょう。

「売却を急いでいる」と伝えることで、査定を受けた後の売却を迅速に進めてもらうことも可能です。

査定結果の幅が大きいケースがある

査定結果の幅が大きいケースがあるのも不動産一括査定のデメリットです。

不動産会社によって査定結果に幅が大きくなってしまうのは、多くの場合不動産会社によって参考にしているデータが異なることに起因しています。

また、悪質な不動産会社に査定を依頼してしまった場合には、極端に高い査定価格を提示して媒介契約を結ぼうとしているケースがあります。

このようなケースでは、実際にその価格で売却できる可能性は低く、むしろ高すぎる価格で売り出して売却が長期化してしまうケースがあります。

査定結果に幅がある場合に、本当に売却できそうな売却相場価格をつかむためには、不動産会社に査定結果の根拠を確認するとよいです。

どうしてその査定価格なのか、相場データや事例を提示して説明してもらうことで、どの価格なら本当に売却することができそうなのかを掴むことができます。

不動産一括査定を使ってみた体験談はこちら

査定依頼できる不動産会社が限られている

不動産一括査定サービスで査定を依頼ができるのは、そのサイトと提携している不動産会社だけに限られていることもデメリットです。不動産一括査定サービスは、そのサービスと提携している不動産会社に査定を依頼することができるサービスです。

これは裏を返すと、「この会社に査定を依頼したい」という目星がついている場合でも、利用する不動産一括査定サービスとその会社が提携していなければ、その不動産会社に査定を依頼できないということです。

このように利用したい不動産会社の見当がついている場合には、その不動産会社には直接査定を依頼しつつ、不動産一括査定で他の不動産会社にも査定を依頼しましょう。

ある不動産会社に査定を依頼したとしても、他の不動産会社にも査定を依頼することには何も問題ありません。

むしろ、不動産一括査定を利用して、複数の査定結果を比較することでより正確に売却相場を掴むことができますし、不動産会社のサービスを比較することで、よりスムーズに売却してくれる不動産会社を見定めることができます。

不動産会社の見当がついている場合は、その不動産会社に直接査定を依頼しつつ不動産一括査定を利用しましょう。

不動産会社から何本も電話がくる

不動産一括査定を利用すると不動産会社から何本も電話が来ることもデメリットです。

「不動産一括査定を利用したら、不動産会社からたくさん電話がかかってきて大変だった」という口コミを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不動産一括査定に限らずではありますが、不動産会社に査定を依頼した場合、基本的にはそれぞれの不動産会社から電話がきて、それぞれの不動産会社と情報確認や査定の日程調整を行う必要があります。

これは、たとえば6つの不動産会社に査定を依頼した場合には、6つの不動産会社からそれぞれ電話がかかってくるため、少なくとも6本電話がくるということです。

さらに、不動産会社からの電話に出られないと、それぞれの不動産会社から再度電話がかかってきます。

つまり、6つの不動産会社に査定を依頼していずれも電話に出られなかった場合、少なくとも12本の電話がかかってくることになります。

複数の電話がかかってくることをあらかじめ想定していれば落ち着いて対応を進めることができますが、電話がくると知らずに不動産一括査定を利用してしまった場合、電話の多さに困惑してしまうケースも多いです。

不動産一括査定を利用する際には、査定を依頼した後は電話がかかってくるものだと思って利用することが大切です。

なお、不動産会社からの電話対応が億劫な場合には、次のような対策をとりましょう。

  • 電話対応の数が多いと大変だと感じる場合は、同時に査定を依頼する数を3社程度に絞る
  • 電話対応を避けたい場合は、査定依頼時にあらかじめメールでの対応を希望しておく

不動産一括査定後「しつこい営業電話」が来たらこうやって対処しよう

不動産一括査定がオススメなのは不動産の売却予定のある人

ここまでに、不動産一括査定のデメリットを見てきました。

デメリットを踏まえた上で、不動産一括査定がオススメできるのは、「不動産の売却予定がある方」です。

不動産売却を検討している方であれば、デメリットを知った上で、次のような適切に対策を講じておけば快適に不動産一括査定を利用することができます。

  • 結果が出るまで時間がかかることを見越した上で早めに査定を依頼する
  • 査定価格だけでなく、査定結果の根拠を確認する
  • 査定を依頼したい会社があれば直接査定を依頼しつつ不動産一括査定を利用する
  • 電話が複数来ることを見越して利用する

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不動産会社選びの注意点

不動産一括査定を利用して査定結果を受け取った後は、売却のサポートを依頼する不動産会社を決めることになります。

不動産会社を決める際には、次の3点に注意して会社を選びましょう。

  • 対応に納得できた会社を選ぶ
  • 査定結果の妥当性で会社を選ぶ
  • 不動産会社の実績を確認する

対応に納得できた会社を選ぶ

不動産会社は売却のパートナーとなるからこそ、対応に納得でき、信頼できると感じた不動産会社を選びましょう。

査定結果で選ぶべきではないかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、売却をうまく進める中で最も重要なのは「査定結果」ではなく「不動産会社のサポート力」です。

いざ売却活動が始まったら、売却の進捗について不動産会社と毎週のように密に連絡をとることになります。

査定価格の高さだけで信頼できない不動産会社を選んでしまった場合には、連絡のたびにストレスを感じたり、思ったことを正直にいえなかったりして売却がうまく進まないケースもあります。

正直に進捗を報告してくれない不動産会社を選んでしまうと、最悪の場合には、不動産会社に「囲い込み」をされてしまう可能性や、売却活動を後回しにされてしまう可能性があります。

囲い込みを受けた場合、実際にはまだ買い手はついていないにもかかわらず、あなたの不動産の購入希望者に「もう売れた」と嘘をついて断ってしまう可能性があります。

こうしたリスクを避けるためにも、査定価格と合わせて「信頼できそうな担当者かどうか」をチェックして不動産会社を選びましょう。

査定結果の妥当性で会社を選ぶ

査定価格の高さでなく、査定結果の妥当性で会社を選ぶことも大切です。

不動産会社が出した査定価格はあくまでその会社が参照したデータから推測される査定価格であって、実際にその価格で売却できるという保証はありません。

不動産会社を選ぶ際は、査定価格が高い不動産会社を選ぶのではなく、妥当な査定価格と現実的な売却プランを提示してくれる不動産会社を選ぶことで、売却が成功に近づきます。

不動産会社の実績を確認する

不動産会社を選ぶ際には、不動産会社の実績を確認して、あなたの不動産にあった不動産会社を選ぶことが大切です。

不動産会社には得意・不得意があります。

不動産会社が得意な分野であれば、その会社のノウハウを生かしてスムーズに売却を進めてもらえます。

逆に、その不動産会社が不得意な分野だと、うまく売却を進めることができません。

たとえば「一戸建てを売却したい」方が「マンションの賃貸管理」を得意としている不動産会社を選んでしまってはうまく売却を進めることができません。

査定後に契約を結ぶ際には、あなたの不動産の種別やエリアの売却実績が豊富で得意としている不動産会社を選びましょう。

不動産会社のホームページを確認すれば、その不動産会社の売却実績を確認できます。

不動産会社の売却実績を確認して、ご自身の不動産に合った不動産会社を選びましょう。

 

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