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土地の売却相場を調べよう
土地売却価格を決める12要素
土地の売却価格を調べる際には、価格が決まる評価対象となる要素を知っておくことが大切です。
これらの要素は、土地の価値を総合的に評価する際に考慮されます。
土地の価格は、以下の12要素をもとに専門家が判断します。それぞれの要素がどのような基準で評価されるのかを詳しく見ていきましょう。
土地の形
長方形や正方形などの整形地は評価が高く、不整形地(旗竿地やL字型地)は建築の自由度が低いため評価が下がる傾向があります。
整形地が一般的に評価が高いのは正しいですが、不整形地でも土地の面積が広い場合や独特の利用価値(例: 旗竿地で奥まっていることでプライバシーを確保できる等)がある場合は、必ずしも低評価になるとは限りません。
間口・奥行比
間口(道路に面する部分の幅)が広く奥行きが短い土地は、建物の設計がしやすく、評価が高くなります。逆に、間口が狭く奥行きが長い土地は評価が下がることが多いです。
間口・奥行比の評価は、土地の用途や建築規制とも関連します。建築基準法の「接道義務」(建築可能な土地は2m以上の間口で道路に接する必要がある)に違反している土地は、 そもそも建築に制限がかかるため、評価が大幅に下がる可能性があります。
最寄り駅までの距離
駅に近い土地ほど通勤や通学の利便性が高いため、高い評価を受けます。徒歩10分以内が特に評価されやすいです。
駅からの距離は徒歩時間で評価されますが、その距離の計測方法は「80mを徒歩1分と換算する」という不動産業界の慣例が用いられます。また、路線や駅の利便性(主要駅かどうか、乗り換え回数など)も評価に影響します。
公共・公益施設までの距離
学校、病院、スーパー、公園などの施設が近い土地は生活の利便性が高いため、評価が高くなります。
周辺の住宅環境
静かで治安の良い地域、緑豊かな住宅地は評価が高いです。一方、騒音や混雑が激しい地域はマイナス要素となります。
隣接地と街路
隣接地が空地や公園などの開放的な場所であれば評価が上がります。逆に、工場や空き家が隣接している場合は評価が下がります。
隣接地の評価は、土地の利便性や環境の良し悪しに加え、法的な境界の確定(境界標や筆界特定)も大きく関わります。隣接地との境界が未確定の場合、トラブルのリスクが価格に影響します。
眺望・景観
高台や海・川が見える土地、または都市部の夜景が楽しめる土地は特に評価が高く、プレミアム価格で取引されることがあります。
接している道路
道路幅が広く、舗装された公道に面している土地は評価が高いです。逆に、狭い私道や未舗装道路に接している場合は評価が下がります。
道の評価は、道路の種類(公道か私道か)、幅員(4m以上かどうか)、舗装の有無、道路法や建築基準法との適合性など、多岐にわたります。幅員が4m未満の場合、セットバックが必要となり、 建築可能な土地面積が減少するため、価格に影響を与えることがあります。
日当たり
南向きや角地で日当たりが良い土地は高い評価を受けます。一方、隣接建物の影響で日当たりや視界が悪い土地は評価が下がります。
用途地域
土地の用途地域(住宅専用地域、商業地域、工業地域など)により建築できる建物の種類が制限されます。住宅地として人気の用途地域は高評価を受けます。
土地の状態
更地や整備された土地は評価が高く、古家付きや地盤が弱い土地はマイナス評価となります。
近隣の嫌悪施設の存在
ごみ処理場、工場、墓地などの嫌悪施設が近隣にある土地は敬遠されやすく、評価が下がります。
嫌悪施設の評価への影響は、施設の種類や距離、周辺住民の受け止め方にもよります。例えば、墓地が嫌悪施設とされる場合もあれば、静かで落ち着いた環境を好む人にはマイナス要因とならないこともあります。
以下の記事では、こちらの12要素についてもっと詳しく説明しています。興味がある方は是非ご覧ください。
土地売却相場ページの見方
都道府県を選択した先のページでは、その都道府県内の土地売却を検討している方に向けて、最新の売却相場や事例情報を提供しています。
土地の売却価格の目安や、エリア別の相場情報、実際の成約事例など、売却活動に役立つ情報が豊富に掲載されています。
都道府県の市区町村別の土地売却相場を見る
選択した都道府県内の主要市区町村や、隣接する地域がリスト形式で表示されています。
各リンクをクリックすると、その地域の土地相場や売却情報を確認できる専用ページに移動しますので、市区町村単位での相場が見たい方はこちらをご利用ください。
都道府県の土地売却相場
選択いただいた都道府県の直近1年または3年間の平均売却額や取引件数を表示しています。
また、相場の上昇傾向や取引件数の増加についてのコメントも載せています。
都道府県の土地売却相場半期比較
選択いただいた都道府県内の土地相場の変動を半期ごとに比較しています。
上昇している場合はプラスの値、下降している場合はマイナスの値が表示され、色分け(例: 上昇=オレンジ、下降=青)で視覚的に把握しやすいように表現しました。
ここで地域ごとの価格動向やトレンドを掴んでおきましょう。
都道府県のエリア別の土地相場価格
選択いただいた都道府県内の主要エリアごとの平均売却価格を一覧で用意しています。
各エリアの価格を比較することで、地域ごとの相場感覚を養いましょう。
都道府県の土地売却相場推移
選択いただいた都道府県の土地市場価格の推移をグラフや表で表示しています。
ここで、中長期のエリアの価格変動傾向を確認しましょう。
例えば下落傾向が続いている場合は、価格下落速度が他のエリアよりも速くなってしまうなど、先を見通して行動するために必要な情報となります。
都道府県の土地売却成約事例
選択いただいた都道府県の直近1年間で実際に成約した土地の事例を一覧で紹介しています。
価格、最寄駅、土地面積、坪単価、売却時期などの詳細情報まで記載していますので、自分の土地と似た条件の成約事例を探し、 自分の土地が実際にどれくらいの価格で成約する可能性があるかを具体的にイメージするための参考にしてください。
都道府県の土地の売出物件
選択いただいた都道府県内で現在売り出されている土地の物件情報を掲載しています。価格や土地面積、所在地、最寄り駅などもわかりやすく一覧で記載しています。
売却を検討している場合は、自分の土地と似た条件の物件の売出価格を比較し、今のエリアの状況を加味したうえでの価格設定の参考にすることができます。
また、すぐに売る可能性がある場合は競合となる土地を確認できるため、販売戦略を立てるための参考にもなりますよ。
物件ごとに詳細ページへのリンクも載せていますので、気になる土地があれば詳しい情報を確認してみましょう。
都道府県の土地売却査定シミュレーション
選択いただいた都道府県の土地の査定額を簡単にシミュレーションできるツールも用意しています。
土地の所在地や面積、形状などの基本情報を入力すると、概算の売却価格が分かるようになっています。
複数の条件で試して比較することで、売却額に影響する要素(例: 土地面積や形状)がどの程度価格を変化させるか確認することもできますよ。
土地売却査定の流れ
土地の査定を依頼してから、売却が完了するまでの流れを確認してみましょう。各STEPのリンクをクリックすると、詳しい内容が確認出来ます。もっと詳細を知りたい方は、土地売却の記事で詳しく解説しています。
STEP1土地売却の情報収集・全体像を把握する
まずは土地売却の全体像をつかむために、情報収集と事前準備を行います。特に必要な書類を集めるのにかなり時間がかかることが多いため、あらかじめ用意しておくべき書類は確認しておくようにしましょう。
土地売却時に必要な書類を簡単に調べたい方は、こちらをご利用ください。
STEP2土地の査定、売却価格を知る
続いて、土地の査定を行い売却価格を把握します。事前に売却相場を把握しつつ不動産会社に相談するようにしましょう。土地の査定は不動産会社に行ってもらいます。土地の所在地や面積、土地の査定は、机上査定と訪問査定の2通りの方法があります。机上査定とは、不動産の立地条件や路線価、周辺物件の取引事例といった不動産のデータを参考に査定価格を算出する方法です。簡易査定と呼ばれることもあります。訪問査定とは、不動産会社の担当者が現地調査を行い、土地や建物をチェックして価格を決定する査定方法のことを指します。実際に訪問して価格を査定することになるため、正確な価格を見積もることが可能です。
訪問査定 | 机上査定 | |
---|---|---|
査定価格の算出方法 | 不動産のデータ+現地調査 | 不動産のデータ |
結果が出るまでの期間 | 1週間程度 | 当日~3日 |
査定の正確さ | 売却相場に近い価格 | おおよその価格 |
STEP3不動産会社選び・媒介契約の締結
続いて、売却活動を任せる不動産会社を探します。安心して任せられる不動産会社を探すようにしましょう。良い不動産会社が見つかったら、売買契約を結び売却活動が始まります。売買契約は「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類の方法があります。
専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | 一般媒介契約 | |
---|---|---|---|
複数業者との契約 | × | × | 〇 明示型:他社へ依頼したことを通知する 非明示型:他社へ依頼したことを通知しない |
自己発見取引 | 〇 | × | 〇 |
契約の有効期間 | 3か月以内 | 3か月以内 | 指定なし |
指定流通機構への登録 | 契約締結から7日以内に登録 | 契約締結から5日以内に登録 | 任意 |
業務状況の報告義務 | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 | 任意 |
土地売却を相談する会社を探したい方は、以下をご覧ください。
不動産売却のサポートをしてくれる不動産会社を探す
また、売却理由によって強い不動産会社も異なりますので、売却理由ごとに強い会社を知りたい方は以下をご覧ください。
土地の売却理由から査定依頼先会社をさがす
STEP4売却活動の開始
不動産会社との媒介契約が済んだら、いよいよ売却活動が始まります。不動産会社に出してもらった査定価格はあくまでも売却できる金額の目安です。その通りに売却できるわけではなく、買主のニーズ次第では金額が下がることもあります。そのため、不動産会社と一緒にその土地をより魅力的に売却するための戦略的な計画や市場分析、効果的なプロモーション、交渉を進めながら売却活動を進めていきます。またこの際、実際に売り出す際の売り出し価格を設定して、どのくらい買主を集客できそうかを見定めていきます。
STEP5売買契約の締結
土地の購入希望者と購入価格で交渉がうまくいったら、売買契約を締結します。
売買契約は、売主・売主側不動産会社・買主・買主側不動産会社の四者が一堂に会して行います。
契約書の読み合わせや契約内容の確認をおこないつつ、宅地建物取引士が同席して重要事項説明の読み合わせをおこない、売買契約書を締結します。
なおこのタイミングで、買主から売主へ手付金が支払われることが多いです。
STEP6決済・引き渡し
売主・買主・不動産会社・金融機関の担当者を交えて金額の決済を行い、決済が完了したら、同日のうちに不動産の現地に赴き不動産の引渡しが行われます。
引き渡し時には必要な書類の受け渡しもあります。例えば、不動産の登記書類や実測図など、土地に関するさまざまな書類を買主に引き継ぎます。
買い主への引き渡しが完了したら、不動産会社と結んだ媒介契約にもとづいて仲介手数料を支払います。