「そろそろ家を買いたいと思っているけど、何から始めたらわからない」
「そもそも今は家を買うのに適したタイミングなのか?」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では家を買う完全マニュアルと題して、家を買うための基礎知識を幅広く解説してきます。
具体的には下記のような内容です。
- 家を買うタイミング
- 家を買う手順は6ステップ
- 家を買うときの3つの注意点
- 【段階別】家を買う費用
- 家を買って後悔した失敗例3選
家を買う第一歩目として、本記事をぜひご活用ください。
家を買うタイミング
家を買うタイミングについて、統計とライフステージの2つの側面から考えていきます。
統計から考える家を買うタイミング
ここでは、国土交通省が行った令和元年度住宅市場動向調査をもとに統計的には家を買うタイミングはどこに集中しているのかについてご紹介します。
年齢から考える家を買うタイミングは30代後半~40代前半
年収から考える家を買うタイミングは年収700万円前後
貯蓄額から考える家を買うタイミングは貯金1,500万円前後
ライフステージから考える家を買うタイミング
戸建てを購入した人1,000人以上に向けて行われたアンケートによると、戸建住宅を買ったきっかけで最も多いのは「結婚」のタイミングで23.7%、続いて「昇給・昇格」のタイミングで23.3%、「出産」のタイミングで17.3%となっています。
その他のライフステージから考える家を買うタイミングは以下の通りです。
子供が進学したタイミング
子供が独立したタイミング
転職したタイミング
家を買うタイミングや買い時について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
家を買うタイミングはいつ?今が買い時か判断しよう【2022年版】
家を買う手順は6ステップ
家を買う手順は以下の6ステップです。
- 物件種別を決める
- 資金計画をする
- 希望条件を整理する
- 内見をして物件を選ぶ
- 売買契約をする
- 手続きを済ませて家の引き渡しを受ける
まずは物件種別を決める
まずやることは物件種別を決めることです。決めるべきことは大きく以下の2点となります。
- 一戸建てかマンションか
- 新築住宅か中古住宅か
この2点が決まれば住宅購入のおおよその方向性が定まります。
一戸建てとマンションのどちらを選ぶかの考え方については、こちらの記事を参考にしてください。
マンションと戸建ての特徴を比較!メリット・デメリットまで解説
また、新築か中古かどちらを選ぶかで迷っている方は、こちらの記事を参考にしてください。
資金計画をする
ステップ2は資金計画です。
家を買うにあたって、まず考えるべきお金は以下の3つがあります。
- 物件購入価格
- 住宅ローン借入額
- 頭金の割合
これらについては世帯年収をベースに考える方法がポピュラーです。
「家を買う費用」の章で詳しく解説しています。
希望条件を整理する
早い段階で希望条件を整理していきます。というのも、あとから変更がきかない条件については早い段階で不動産会社に伝えておいた方が、スムーズだからです。
- 居室は何部屋必要か
- リビングの向きは南向きがいいのか
- 耐震等級は何級を求めるのか
上記は一例ですが、家族全員の希望条件を洗い出して、優先順位をつけておくことで内見の際などに役立つはずです。
希望条件を整理する際には、下記の記事も参考にしてください。
内見をして物件を選ぶ
内見時に特にチェックしておきたいポイントは以下の7点です。
- 水回り
- 部屋の向き・間取り
- 収納スペース
- 眺望・風通し
- 内装・設備
- 屋根・外壁
- ガス・排水の種類
その他、中古物件の内見に必要な持ち物やマナー、売主に質問するべきことについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
中古物件を内覧する際の注意点・チェックポイントを解説!内見で必要な持ち物とは?
売買契約をする
内見で気に入った家を見つけることができたら、購入申込、売買契約と進んでいきます。
多くの場合、このタイミングで手付金や仲介手数料を支払うことになりますので、把握しておきましょう。
手続きを済ませて家の引き渡しを受ける
家の引き渡し日に行われる手続きは以下の通りです。
- 登記手続きの委任
- 融資の実行
- 売買代金の支払い
- 諸費用の支払い
- 固定資産税・管理費・修繕積立金の精算
- 管理規約・住宅設備の取扱説明書など関係書類の受け取り
- 鍵の受け取り
これらの手続きを済ませたのち、引き渡しということになります。
家を買うときの3つの注意点
住宅購入は人生最大の買い物です。住み始めてから欠陥に気が付き”負”動産となってしまっては後悔することになります。
そのため、理想的な家が見つかったと思ってもすぐに購入を決定するのは得策ではありません。後悔しないためにも、ここでご紹介する3つの注意点についてはご確認ください。
見た目だけで選んではいけない
家を買う際に、ぱっと見た時の印象を重視する方は多いかと思いますが、見た目だけで購入を決断してしまうのは得策ではありません。というのも、デザイン性には優れるものの機能性が犠牲になる設備・間取りが一定数あるからです。
例えば、1階と2階が吹き抜けになっているデザインの家は開放感があり人気ですが、冷暖房効率が悪く、光熱費がかさむという機能面でのデメリットがあります。
このように、長年住む前提でも問題にならないかという視点をもって、買う家を検討することが重要です。
隠れた欠陥に注意
家を買う際には、室内の見える部分だけでなく、見えない構造部分の性能にも注意する必要があります。耐震性能はいざという時の安全に直結しますし、建物としての構造によってリフォームやリノベーションができる範囲に影響します。
また、中古住宅の場合は壁や柱・梁の老朽化や腐食が進行しているケースもあり得ます。心配であれば、ホームインスペクション(住宅診断)を行うことも1つの手です。
周辺環境が適しているかを確認
家の中のことにばかり意識がいきがちではありますが、周辺環境にも注意が必要です。例えば、通勤や買い物に不便な立地であれば、いくら家の居心地がよくても生活満足度は下がってしまうでしょう。
- 駅徒歩時間は何分か
- 食品・日用品を買える店はあるか
- ゴミ収集の場所、時間はどうか
このような点については確認しておく必要があります。
その他の家を買う時の注意点や、後悔しないためのポイントについてはこちらの記事を参考にしてください。
家を買うときの注意点と後悔しないための4つのポイント
【段階別】家を買う費用
家を買う費用を「買う時」と「買った後」に分けて解説していきます。
家を買うときに必要な費用
家を買う時に必要な費用は下記の2つです。
- 住宅購入費用
- 諸費用
住宅購入費用は住宅ローンを使って調達することが多いですが、内1~2割の頭金は一括で用意する必要があります。
また、住宅購入時にかかるもろもろの初期費用のことを、不動産業界ではまとめて諸費用と呼びます。仲介手数料や手付金、登記費用などが諸費用に含まれ、目安としては住宅購入価格の5~8%程度です。
家を買う頭金や諸費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
家を買った後に必要な費用
家を買ったあとに必要な費用は以下の通りです。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 火災・地震保険料
- 管理費
- 修繕積立金
固定資産税は家を所有しているすべての人が払います。さらに、家を買う場所が「市街化区域」であった場合は加えて都市計画税が必要です。火災・地震保険への加入は任意ですが、住宅ローンを利用する場合は加入が融資の条件になっていることがあります。
また、マンションの場合は上記に加えて毎月の管理費・修繕積立金が必要です。
家を買った後にかかる費用については下記の記事も参考にしてください。
- 固定資産税はいくら? 自分で計算する方法や税金を安くする方法まとめ
- 都市計画税とは?固定資産税との違いや支払い方法を詳しく解説
- マンション火災保険は必要?加入率や補償内容の選び方も解説!
- マンションの地震保険は不要?加入率や補償内容を解説!
- マンションの修繕積立金とは?管理費との違いや相場の目安を解説!
- 戸建てとマンション、維持費が高いのはどっち?シミュレーションで比較!
家を買って後悔した失敗例3選
本章では家を買って後悔してしまった人の失敗例を3つご紹介します。
具体的には下記の3つです。
- 住宅ローン返済が厳しくなってしまった
- 人生設計が変わってしまった
- ご近所さんとトラブルになってしまった
住宅ローン返済が厳しくなってしまった
家を買って後悔した理由の1つ目は「住宅ローン返済が厳しくなってしまった」です。
- 背伸びした借入額を設定していた
- 住宅ローン以外の費用について考えていなかった
- 思わぬライフステージの変化について考えていなかった
このような理由で住宅ローンを滞納してしまったり、破産するケースもゼロではありません。実際、AlbaLinkが行なった調査によれば、住宅ローンを組んで後悔している理由の第1位が「ローンの返済に困った」ことだということがわかっています。
参考:住宅ローンに関するアンケート調査を株式会社AlbaLinkが実施|PR TIMES
【住宅ローン返済が大変になってしまった人の体験談】
アラフォーの幼なじみが、新築一戸建てを購入して5ヶ月ほど経ちますが、すでに住宅ローンがきついと嘆いています。パートをしているけど、今月はシフトを減らされて家計がピンチだとか…。旦那さんの年収はおそらく400万円ちょっとで、3500万の家を買って、頭金500万払ったから貯金もほとんどなくなったと聞きました。
(引用元:Yahoo!知恵袋)
他にも住宅ローン返済が大変になってしまった失敗例について、事前に把握して備えたい方はこちらの記事も参考にしてください。
住宅ローン返済が大変になる6つの失敗例とは?体験談も紹介
人生設計が変わってしまった
家を買って後悔した理由の2つ目は「人生設計が変わってしまった」です。
住宅購入後は簡単には住み替えが出来なくなりますから、子供の進学・独立、転勤・転職、親の介護などのライフステージの変化を想定しておくことが重要になります。
【家を買った後に人生設計が変わってしまった方の体験談】
私の友人もマイホームを購入して住みだして3ヶ月で転勤を言い渡されたそうです。かくゆう私の主人も、4ヶ月で転勤が決まりました。それぞれ家庭の事情も重要な判断の基準となるでしょう。
・新築として売却した場合不動産やさんに相談してみてもいいとおもいます。損した分は会社が負担してくれた・・・という話も聞いたことがあります。
引越しの日を延期できるのでしたら、会社や不動産やさんと相談してみてもいいと思います。
(引用元:教えて!住まいの先生|Yahoo!不動産)
ご近所さんとトラブルになってしまった
ご近所さんとトラブルになってしまった」というのも、家を買って後悔する理由の1つです。
賃貸では一時的な付き合いしかなく、気楽にご近所さんと関わっていたものの、持ち家になり町内会に入ったことによって気苦労が増えたという方は少なくありません。
人間関係のごたごたはある程度は仕方ないものですが、いわゆるモンスター住民がご近所にいては、生活満足度は大きく低下してしまいます。できれば、内見等のタイミングで周辺住民の方にヒアリングができるとよいでしょう。
【ご近所さんとトラブルになってしまった方の体験談】
現在、二年前に購入した中古住宅に住んでいます。お隣の奥さんに嫌われているようで挨拶をしても無視をされ、お隣に面した側の部屋(普段使っていません)に用があり部屋に入って少ししゃべっただけで「うるさい」と言われてしまいした。
他にも引っ越してきたた当初からスッピン全然違うと笑われたり・・他にも色々あり引っ越しを検討しはじめました。
(引用元:教えて!住まいの先生|Yahoo!不動産)
家を買いたいと思ったら
本記事では家を買うための基礎知識について幅広く解説してきました。少しでも住宅購入への理解度が高まっていましたら幸いです。
また、家を買おうと思っている方の中には、
- 物件が多すぎてどれを選んだらいいのかわからない
- 不動産会社に連絡したら電話営業されそうで嫌だ
- 自分の個人情報が不動産会社に知られたら営業されそう
という悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。一度条件を入力すると複数の不動産会社があなたにピッタリの物件提案をしてくれるHousii(ハウシー)なら、
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