- 「家を売りたいけど、何から始めれば良いのか分からない」という方は、まず不動産一括査定を
- 複数の不動産会社の査定結果を比較することで、より高く売れる可能性が高まります
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「まずは土地を売却する基礎知識を知りたい」という方は以下の記事をご覧ください。
また、「まずは土地を査定する基礎知識を知りたい」という方は以下の記事もご覧ください。
土地の評価額とは
まずは評価額のお話です。算出方法の違いによって主に色々な種類の価格が存在するため、それぞれの違いをよく理解することが大切。これを知っておけば、自分が売りたい土地の相場が見えてきます。近隣の実際の売買取引価格である「実勢価格」
実勢価格とは「今」の不動産市場の動向に基づきその成約が予想される客観的な価格です。時価と呼ばれることもあります。土地の時価について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
一括査定サイトや不動産会社に貼られているチラシで見る
周辺の土地を参考に実勢価格を見るとしても、素人ではわかりづらいでしょう。というのも、全く同じ土地の面積、エリアであっても、隣接する道路の広さ、周辺環境(駅や学校に近い、建築が許諾される建物の制限など)によって変動するからです。土地の実勢価格について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
不動産会社に貼られているチラシは売り手が「この価格で売れたらいいな」と期待する価格ですので、これは実勢価格ではありませんから、掲載価格は割高な価格と考えてよいでしょう。実勢価格についての予備知識がない場合は一括査定サイトで、複数の見積を比較しながらその不動産をより高く売れる不動産会社を判断することをおすすめします。
土地の一括査定について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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国土交通省の「土地総合情報システム」の価格
国土交通省の土地総合情報システムでは「不動産取引価格情報検索」と「地価公示・都道府県地価調査」を閲覧できます。後者は別途記載しますので、前者について説明しましょう。不動産取引価格情報検索は、不動産を実際に購入した人にアンケート調査を行い、約345万件(2018年7月現在)の結果をデータベース化したものです。宅地や土地などの種別、市町村よりもさらに細かな地区で検索できます。
検索結果として表示されるものは、実際に売買された土地のデータですからかなり詳細です。住宅地などの地域の種別、最寄駅からの徒歩距離(分)、取引総額、坪単価、土地の形状、前面道路とその種類(私道、公道など)、都市計画、建ぺい率、容積率、取引時期を閲覧できます。
国税庁のホームページから見れる「相続税路線価」
路線価は市街地にあって、道路に面している宅地の1㎡あたりの価格を示したものです。相続税路線価がない地域(農村部など)は原則として倍率方式で計算されます。この2つを合わせて財産評価基準とし、相続、贈与、遺贈によって取得した財産を評価します。要するに相続税を計算するための価格です。路線価は市場価格の8割ほどとの建前のため、これを基に売値を決めてはいけません。相場を予測したいのであれば、次の計算を行いましょう。
- (前面道路の路線価÷0.8)×掛け目(例えば1.1)=自分の土地の価格相場
市町村が決める「固定資産税評価額」
固定資産税評価額は、家を所有している人であれば聞いたことがあるのではないでしょうか。東京都に関しては都税事務所が取扱いますが、基本的には市町村が評価します。まずその土地が住宅地なのか、ビル街なのかといった用途の区分を行い、各用途地区の中でも状況が似ている地域をさらに区分します。その地域ごとに主要な道路と面している宅地の中から標準を選定し、時価を評価します。
このときに、公示価格等に基づく市場価格よりも3割減の価格を目線として固定資産税の路線価等は定められているのがポイントです。それを標準として主要以外の道路に面している路線価を定め、各土地の評価額を算出します。自分が持っている土地に対して固定資産税納付通知書が来ていると思いますので、そこに記載の評価額を確認してみましょう。
その価格は3割減になっているわけですから、宅地である土地の評価額の場合1,400万円と書いてあるなら、次の計算が成り立ちます。
- 固定資産評価額1,400万÷0.7=2,000万円…公示価格等に基づく市場価格の簡単な目線
一般の土地取引で指標の役割となる「地価公示価格」
毎年のように銀座の土地の価格がニュースになりますよね。前年と比べて上昇したとか下落したとか。これは国土交通省が公表する地価公示価格によるものです。取引事例や土地の収益見込みなどを、不動産鑑定士2人が調査して評価したものを国土交通省土地鑑定委員会が調整して決定します。全国25,000地点以上で実施されるこの調査は、公共事業を含む土地取引の指標として活用されます。
【2021年3月25日更新】コロナの影響はある?
新型コロナウイルス感染拡大の影響は土地の評価額にもあります。2021年3月23日に公開された地価公示の価格は住宅地・商業地いずれも全国平均が下落。住宅地は5年ぶり、商業地は7年ぶりに落ちてしまう結果となりました。
特に今回新型コロナウイルスの影響を受けたのは一部の商業地の地点。新型コロナウイルスで営業が難しくなった店舗やホテル、飲食店の集まる地点などは先行き不透明な中で新規出店などを控える人も多く、土地の需要も減っているため、下落幅を大きくしてしまいました。
ここ数年落ちることのなかった東京・大阪・名古屋の三大都市圏も下落となり、一部の商業地の地点の下落幅は地方圏よりも大きくなってしまいました。なお、大阪などの一等地が下落するなかで地価が上昇している地方も。
国土利用計画法に基づき調査する「基準地価」
都道府県が土地価格をまとめて国土交通省が公示する価格です。住宅地、商業地、工業地などに分けてとりまとめられます。算出方法は公示地価と酷似していますが、調査される時期が公示地価が1月1日の価格、基準地価が7月1日の価格との点が異なります。
【コラム】売却相場を知りたいのなら査定
土地が売ったらいくらになるのか、売却相場を知りたくて評価を知りたいという方の場合は、不動産会社の査定です。
不動産会社の査定は土地を売却するために行う査定なので、最も売却相場に近いものとなります。ただし、不動産会社の査定には明確なルールがなく、不動産会社によって査定額が異なります。つまり、 1社の査定だけでは土地の売却相場は分からないということです。
不動産会社に査定を依頼をする際には、複数社に依頼するようにしましょう。不動産会社に複数社依頼するのなら、一括査定サイトのイエウールが便利。一度の申し込みで複数社に査定依頼を出すことができます。
さらに、24時間査定依頼を受付しているので不動産会社の営業時間に合わせる必要がなく、忙しい平日でも帰宅後や移動中の隙間時間などで手軽に査定依頼を出すことができます。
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土地評価額を使って売値を計算する方法
土地の相続税路線価を使ってざっくりとした土地の売値を計算することが可能です。ここでは、多くの人が使いやすい相続税評価額の計算方法を使った求め方を解説します。
相続税評価額の求め方は路線価で求めることができます。
わかりやすいように、以下の土地でシミュレーションをしながら評価額を求めていきましょう。
土地面積:80㎡
土地の形:整形地
土地査定シミュレーションについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
【ステップ1】路線価を調べる
まずは路線価を調べます。路線価は国税庁が公表している路線価図・評価倍率表で調べられます。
- TOPページの都道府県から知りたい土地の都道府県をクリック。
- 路線価図を選択。
- 市区町村や番地を選んでいくと地図が表示。
- 地図の道路上に書かれた数字が路線価。

路線価は図形で囲まれていたり、数字の横にアルファベットが記載されている場合があります。これは、土地の地区を記号で表し、土地が借地権の場合はいくらで計算すれば良いのかを示したもの。地図の上部に図形やアルファベットの解説があるので、路線価を確認するのと合わせて確認しておくと良いでしょう。
路線価は千円単位での表示になります。使用する際には1,000をかけるようにしましょう。
シミュレーションの土地の場合、路線価に表記されている際には500となります。
よって、計算式に当てはめられるように、1,000をかけます。
【ステップ2】評価額の計算をする
路線価が分かったら、計算式に当てはめて土地の評価額を算出しましょう。土地の評価額は以下の計算式で求めます。売値を知りたい土地が正方形や長方形といった整形地ではなく、旗竿地などの不整形地の場合は個別補正率を計算に加える必要があります。
例えば、奥行が極端に長い土地であれば、土地が接している道路からどれくらい奥行があるのか調べ、長さに合わせて奥行価格補正率を上記の計算式にかけましょう。もちろん、他にも色々な個別補正率がある点もご注意頂ければと思います。
奥行補正率は国税庁の奥行価格補正率表をご確認ください。
シミュレーションの場合、土地の面積は80㎡の整形地。整形地の場合はそのまま計算すれば問題ないので、以下のようになります。
これで、土地の相続税評価額が計算できました。
【ステップ3】土地の相続税評価額を売値に近づける
土地の相続税評価額が分かったら、売値に近づけるようにします。路線価で算出した土地の相続税評価額を市場価格に近づけなくてはなりません。
路線価は公示地価の80%なので、前段で求めた土地の相続税評価額に例えば査定した掛け目1.25をかけます。
シミュレーションで算出した土地評価額は4,000万円。これに1.25をかけていきましょう。
シミュレーションした相続税路線価から逆算したざっくりとした市場価格は5,000万円という結果になりました。
相続税路線価から逆算する計算方法はあくまでざっくりとした市場価格であることを覚えておきましょう。正確に売却相場(売値)を知るためには、この他に周辺の状況や建物がある場合は建物の状態なども踏まえて最終的な価格が決まっていきます。
土地査定の計算方法について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
【土地】なぜ評価額と査定額、実際の売買価格に違いがあるのか
土地の価格がさまざまな算定基準で評価されることはよくわかったと思います。しかし、実際に売買される価格は異なります。なぜそのようなことが起こるのでしょうか。査定額の算出される方法が違うから
公的な評価額というのは、あくまでも徴税目的や偏りのない健全な不動産取引促進のため等、「幅広い不動産に纏わる関係者の健全な行動を促進する」ことが目的になっています。しかし、土地を売買する人の中には、地縁があったり特殊な経営能力がある、あるいは資金繰りに困ってたたき売りしてでも早期に換金したい等、「不動産市場の目線を超える価格を超える(割り込む)価格であっても、その土地を買いたい(売りたい)」場合もあるため、評価額と実際の売買価格には差が生まれます。業者の得意分野かどうかも価格に反映する
業者が抱えている顧客層の違いといえます。工業地を売りたい人が商業地を得意分野にしている業者に依頼しても、その業者は工業地を求めているお客さんを十分に抱えているとは限りません。その土地を買ってくれそうな顧客を多く抱えている業者の方が、不動産市場の目線を超える価格を超える価格を提示してくれる顧客を紹介できる可能性が高まるため、高値でも取引できる
可能性があるというわけです。査定額と評価額と売値は同じではない
評価額も思ったより低く、査定額も期待より低い……でも諦めないでください。どれだけ評価額や査定額は低くても「売ってもよい価格の最低ライン」は自分で決められます。土地だから特殊な取引というイメージが強いかもしれませんが、買ってくれる人さえいれば大根1本を100円で売ろうが1,000円で売ろうが、それは売り手の自由なのと同じように、土地も勝手に「売ってもよい価格の最低ライン」を決めて良いのです。査定額は「当社であれば、この価格なら買う人を見つけてくることを期待できますよ」ということを示しています。但し、その値段が実勢相場から大きく離れた高値をつけるなら、よっぽどその土地が欲しい客が現れるまで、気長に待つことがある場合もあるかもしれません。しかし、たまたま「その土地をどうしても欲しい」という人を抱えている場合もあり得ますので、ぜひ、照会してみるべきでしょう。一番簡単に「ざっくりとした土地の売値」を知る方法
自分自身で土地の正確な評価額を調べることは専門知識がない限り、事実上困難と言ってもよい作業です。そこで最後に、簡単にざっくりとした土地の売値を知れる方法をご紹介します。- 簡単にざっくりとした土地の売値が分かる方法を知りたいよ~
その方法とは、不動産一括査定サービスを使って複数の不動産会社に査定依頼を出すことです。
- 不動産一括査定サービスって何⁉
不動産一括査定サービスとは、インターネットから不動産会社に無料で査定依頼できるサービスです。
一括査定サービスを使えば、スキマ時間にたった1回マンションの情報を入力するだけで、複数の不動産会社に査定を依頼できます。
入力はたったの1分で、プロの不動産会社から「うちならこの価格で買ってくれる買い手を見つけてきますよ」という査定額を教えてもらえるので、自分で調べるよりも早く、ざっくりとした土地の売値が分かります。
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