家売却の際は、仲介手数料はじめ、さまざまな費用がかかります。
この記事では、仲介手数料の計算方法から、その他売却時にかかる費用を紹介し、シミュレーションを利用してすぐに売却にかかる費用を計算します。
「まずは家を売る基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。
家の売却にかかる仲介手数料とは?
仲介手数料とは、不動産会社に仲介を依頼して不動産売買契約が成立したときに、仲介に成功した不動産会社に支払う報酬です。
複数の不動産会社に仲介を依頼したとしても、仲介手数料は売買契約を締結した買い手を見つけてきた不動産会社1社のみです。
仲介手数料には、不動産売却にかかる経費や、書類作成業務に対する報酬といった、不動産売却のパートナーとしての不動産会社の働きに対する報酬が含まれています。
仲介手数料は、売買契約のタイミングと物件の引き渡しのタイミングの2回に分けて、50%ずつ支払うのが一般的です。
売却にかかる仲介手数料は上限が決まっている
仲介手数料は、国土交通省の宅建業法(宅地建物取引業法)の第46条で、上限が定めています。
令和元年10月の消費税率の引き上げ以降、仲介手数料の上限は下記の通りとなっています。
物件の売買価格 | 仲介手数料の上限金額(税込) |
---|---|
売買価格のうち200万円以下の部分 | 売買価格×5%+消費税 |
売買価格のうち200万円超〜400万円以下の部分 | 売買価格×4%+2万円+消費税 |
売買価格のうち400万円超の部分 | 売買価格×3%+6万円+消費税 |
引用:宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額
売買価格によって200万円以下、400万円以下、400万円超の3段階で仲介手数料の割合が定められています。
物件の売却価格が高いほど仲介手数料の占める割合が低くなるようになっています。
具体的な例を用いると、売買金額が400万円以上であれば、仲介手数料の金額は売買価格×3%+6万円で算出できるので、売却価格が1000万円だった場合の仲介手数料は以下のように求められます。
たとえば、売買金額が1000万円の場合であれば、仲介手数料は次のように算出できます。
1000万円×3%+6万円=36万円売却価格 | 仲介手数料(税抜き) |
300万円 | 14万円 |
500万円 | 21万円 |
1000万円 | 36万円 |
3000万円 | 96万円 |
5000万円 | 156万円 |
物件価格800万円以下の場合は、特例が適応されます。内容は以下になります。
不動産業者は、依頼者の一方(売主若しくは買主)から受領できる仲介手数料(税込)について、「低廉な空家等」(物件価格が800万円以下の宅地建物)の仲介については、当該媒介(仲介)に要する費用を勘案して、【原則】による上限を超えて受領できる。ただし、その上限額(税込)は「30万円×1.1倍の金額」以内。 |
詳しくは、国土交通省の提供するこちらの資料をご確認ください。
家の売却にかかる諸費用
家を売却する場合、仲介手数料以外にも次の費用がかかります。
- 印紙税
- 抵当権抹消費用
- その他の費用
それぞれの費用がいついくらかかるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
印紙税
印紙税は、不動産売買契約を締結する際にかかる費用です。
不動産売買契約を結ぶ際には、売買金額に応じた印紙税を納めて、売買契約書に収入印紙を貼る必要があります。
印紙税の金額は次の通りです。
契約金額 | 本則税率 | 軽減税率 |
---|---|---|
100万円を超え 500万円以下 | 2千円 | 1千円 |
500万円を超え 1,000万円以下 | 1万円 | 5千円 |
1,000万円を超え 5,000万円以下 | 2万円 | 1万円 |
5,000万円を超え 1億円以下 | 6万円 | 3万円 |
1億円を超え 5億円以下 | 10万円 | 6万円 |
5億円を超え 10億円以下 | 20万円 | 16万円 |
10億円を超え 50億円以下 | 40万円 | 32万円 |
2027年3月31日までに作成された不動産売買契約書については、印紙税に軽減税率が適用されています。
抵当権抹消費用
売却する家にローンが残っている場合は、家を売却する際に抵当権抹消登記を行う必要があります。
抵当権抹消登記には登録免許税や司法書士への報酬がかかります。
抵当権抹消費用の相場は、トータルで2万円程度です。
そのほかの費用
不動産を売却する際、ケースによっては次の費用がかかります。
費用の項目 | 金額 |
ハウスクリーニング費用 | 約5万円 |
引っ越し費用 | 約10万円 |
住宅ローン一括返済手数料 | 約2万円 |
家の解体費用 | 100万円以上 |
これらの費用は必ずしもかかるわけではありませんが、家の状態によっては費用がかかる可能性もあります。
ご自身の家を売却する際にどのような費用がかかるのか、売却を進める前に一度不動産会社に確認してみましょう。
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まずは、自分の物件種別を選択してから査定依頼をスタートしてみましょう!
家の売却にかかる手数料・費用のシミュレーション
家の売却には仲介手数料をはじめ多くの費用がかかります。実際に売る際にどのくらいの費用がかかるのかシミュレーションしてみましょう。
必要項目を選択して「かかる費用・税金を見る」を押すと、ご自身の場合にかかる金額や項目の内訳が一覧で表示されます。
費用・税金名 | 金額 | 内容 |
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控除名 | 内容 |
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