家を売りたいけど雨漏りの経験があるという場合「問題なく売ることができるのか？」と不安になることでしょう。
雨漏りした家を売るときには、修理の有無にかかわらず、購入者に雨漏りしたことがあると伝えなければならない告知義務があります。
この記事では、家の雨漏りに関する告知義務や雨漏りした家でも高く売る方法を紹介します。
法律を守って家を賢く売るための方法をぜひ参考にしてください。
「まずは家を売る基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。
雨漏りした家を売るときには必ず告知義務がある
まず、雨漏りした家を売る際には、「物理的瑕疵」に該当し、購入者に雨漏りしたことがある事実を正直に伝える必要があります。
「物理的瑕疵（ぶつりてきかし）」とは動産の建物や土地における物理的な欠陥や問題を指します。
この瑕疵は、建物や土地の本来の用途に支障をきたすものであり、通常、契約時に売主が買主に開示すべきと「宅地建物取引業法」で定められています。
また、雨漏りの告知義務は修理していても無くなることはありません。
たとえば「雨漏りがあったけど修理したから大丈夫」と考え不動産会社と購入者に雨漏りがあった事実を告知せずに売却し、後日この事実が明らかになった場合、「契約不適合責任」を負うことになります。
これは、「民法」において、売主は契約内容に記載したものと引き渡すものの内容を同じにする責任があるというもので、もし事例のように、契約書に記載したものと実際のものがちがっちた場合「契約不適合責任」となり、損害賠償請求を受ける可能性があります。
これらの法律は購入者の立場を守るために、情報の透明性を大切にするためのものです。
そのため、もし雨漏りの事実を告知せずに家を売り、雨漏りが明らかになった場合は、購入者は契約の解除や損害賠償を請求することができ、売主はこれに応じる必要があります。
実際、実際雨漏りの申告を怠ったことにより、売主が購入者に対して損害賠償を支払うことになった過去の事例も存在します。
このような事態を避けるためにも、法律に従って雨漏りがあったことは必ず伝えるようにしましょう。
雨漏りした家を高く売る方法① 修理して売却する
雨漏りした箇所の修理を行えば、確かに購入希望者の不安や懸念を減らし、より多くの購入希望者を惹きつけて家の市場価値を高めることができます。
ただし、雨漏りの修理にはどうしても手間と費用がかかりますし、家のエリアや条件によっては売れやすさも変わってきます。
そのため、雨漏りした家を修理してから売るかどうかは専門家である不動産会社の意見を聞いて決めるようにしましょう。
具体的には、不動産会社に自分の家の価値がどれぐらいかを査定してもらいます。その際に修理しない場合の査定額と、修理した場合の見積りを出してもらえるか聞いてみるとよいでしょう。
並行して専門業者に雨漏りの修理費用を見積もってもらえば効率的です。
査定結果がでたら、雨漏りの修理費用も合わせて、修理した方がよさそうかを不動産会社に相談しましょう。初めて不動産の査定を行うという場合は、不動産一括査定サイトの「イエウール」がおすすめです。ぜひご利用ください。
また、修理して売却する場合修理する大きさによって期間が異なります。高く売れるタイミングで市場に売り出せるように、ベストなタイミングを逆算しておきましょう。
雨漏りした家を高く売る方法② 買取業者に売る
雨漏りした家を修理せず賢く売る方法の1つ目は、不動産買取業者に直接売るというものです。買い手は将来的に雨漏りが再発するのではないかと心配することが一般的です。その結果、物件の売却が難しくなり、売却価格も低下する可能性があります。
それにくらべて買取業者は、買い取った家をリフォームして高く再販売することで利益を得る仕組みになっているため、雨漏りの有無を気にせず買い取ってくれる可能性が高いです。
買取は再販売のために安く仕入れるのが基本ですので、売却価格は相場の70～80％ほどになるのが一般的ですが、買取業者さえ見つかれば早くて1週間ほどで売却が完了します。
修理費用がかかりなかなか買い手が見つからないよりも、収支は同程度でスムーズに売れる方がいいという方にオススメの方法となります。
雨漏りした家を高く売る方法③ ホームインスペクションして売る
雨漏りした家を賢く売るためには、ホームインスペクション（住宅診断）という方法も有効です。
ホームインスペクションは、住宅診断士が第三者の専門家として家の傷みや劣化状況を見極めてくれるサービスです。
買う家を探している人が雨漏りした家を選ぶことが少ないのは、家の品質がよくないのではないか、老朽化が進んでいるのではないかなどの漠然としたイメージから生まれる不安を感じるからです。
そのため、すでに修理している場合などで家の状態が悪くないのであれば、専門家によるホームインスペクションは品質の保証になります。品質に問題がないことが分かれば、買う側も家の購入を検討しやすくなるのでおすすめです。
もしホームインスペクションをしたうえでかなり状態が良くないことが分かれば、修理してから売ることを検討してみると良いでしょう。
雨漏りした家を賢く売る方法④ 解体して土地だけ売る
3つ目の方法は、家を解体して土地だけ売るというものです。
雨漏り家の内部まで浸食し、修繕が難しかったり、かなり高額になるという場合におすすめの方法です。
特に古い家は建物部分に値段がつかない場合が多いため、土地のみの値段で売れるケースがほとんどです。家を取り壊しても売却価格は変わらないうえに、新築建設用の土地を探している人に売れやすい状態を作り出すことができます。
家を解体する場合は、解体費用と廃材処理費用が必要になる点には注意しましょう。解体費用の相場は木造であれば3万円～4万円/坪、廃材処理の相場は1㎥あたり3,000円~8,000円程度となっています。
雨漏りした家を高く売る方法⑤ 不動産投資家に売る
不動産投資家に直接売却することも雨漏りした家を賢く売る方法の一つです。不動産投資家は通常、迅速な取引を好むため、売却がスピーディに進むことが多くなります。これは、急いで現金化したい場合に特に有利です。
投資家は物件の現状を理解した上で購入するため、雨漏りなどの問題を修理する必要がないことが多いです。
1点注意が必要なのは、不動産投資家は利益を目的としているため、市場価値よりも低い価格での売却となる可能性が高いことです。
また、価格や条件に関して厳しい交渉を行う人が多い傾向もありますので、不動産投資家をターゲットとする時は必ず信頼できる不動産会社と譲れない条件について話し合っておきましょう。
あなたの一戸建て、
売ったらいくら？
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最後に、雨漏りしていようがしていまいが、家の価格を把握しておくことは重要です。
より良い売却をしたいのであれば、業界No.1の不動産一括査定サービス「イエウール」を使って信頼できる不動産会社を見つけましょう。
他にも家を賢く売るために必要な情報が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。