「路線価」の売却査定額への影響度とは?固定資産税路線価と相続税路線価の違いも解説

「家を売りたい」と考えている方へ
  • 「家を売りたいけど、何から始めれば良いのか分からない」という方は、まず不動産一括査定を
  • 複数の不動産会社の査定結果を比較することで、より高く売れる可能性が高まります
  • 業界No.1の「イエウール」なら、実績のある不動産会社に出会える

こんにちは、イエウールコラム編集部です。
不動産売却を検討している人の中で、意外と気になる路線価の影響。売却価格に与える影響は一旦どの程度あるのでしょうか?戸建やマンションの場合は少なからず影響を受けるため、この記事で路線価の評価額について深く理解していきましょう。

先読み!この記事の結論
  • 路線価は不動産売買相場の目安になる
  • 路線価は不動産の評価方法を分かりやすくするためのもの

不動産売却では、築年数など家そのものの評価だけではなく、路線価や立地なども当然評価の対象になり得ます。売却しようとしている自分の土地の価値を知ることが大切です。

あなたの不動産、
売ったら いくら?

あなたの不動産、
売ったら いくら?

step
1
物件種別
step
2
都道府県
step
3
市区町村
step
4
町名
step
5
字・丁目
step1
物件種別
step2
都道府県
step3
市区町村
step4
町名
step5
字・丁目

不動産売却を考えているなら、まずはおうちの価格を調べてみませんか? 一括査定サービス「イエウール」なら完全無料で、複数の不動産会社に査定してもらえます。

所有する不動産の売却を検討している方のなかには、「路線価が気になる」という方もいらっしゃるでしょう。
売却したい戸建てやマンション、土地などの価格は、路線価の影響を受けます。
しかし、実際に「路線価がどのように、またどの程度売却査定額に影響を与えるのか」については、知らない方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、路線価についてよく知らないという方 や売却査定額との関連性が気になっている方のために、路線価の正しい知識や路線価が不動産売却の査定額に与える影響について掘り下げていきます。
「まずは不動産売却の基礎知識を知りたい」という方は下記記事がオススメです。

不動産の「価格」とは?「一物四価」を理解しよう

「不動産」はその名の通り「動かすことができない資産」のことで、この世にまったく同じものは他に2つとないという特徴があります。
「動産」に分類される商品(鉛筆やお菓子、自動車など)は同じものが大量に存在すると考えられており、同じものには同じ価格がつけられる のが一般的です。
しかし、不動産には同じものが存在しないため、横並びで簡単に価格をつけることができません。
とはいえ、価格をつけなければ売買することができませんよね?

じつは、不動産は 一物四価 (場合によっては「一物五価」「一物六価」の場合もあります)と言われ、目的に応じて一つの不動産に対して4つ(もしくは5つ、6つ)の価格がつけられています。
これらを、「公的土地評価」といいます。
では、公的土地評価には具体的にどんな種類があるのか見ていきましょう。

不動産の価値決定指標となる4つの価格

一物四価の場合、1つの不動産に対して 「実勢価格」「公示地価」「相続税評価額(相続税路線価)」「固定資産評価額(固定資産税路線価)」という目的の異なる4つの価格 がつけられています。

内容 決定機関 基準日
実勢価格 時価
公示地価 取引価格の指標 国土交通省 1月1日(毎年)
相続税評価額 公示地価の80% 国税庁 1月1日(毎年)
固定資産税評価額 公示時価の70% 市町村 1月1日(3年に1度)

なお、一物五価の場合は上記に加えて都道府県基準地価 が、一物六価のケースではさらに不動産鑑定評価額 が入ります。
一般的には「一物四価」もしくは「一物五価」が使われることが多く、4つか5つかの違いは、都道府県基準地価を「公示地価を補完するもの」と考えるか別物として捉えるかという点になります。

実勢価格とは?

実勢価格とは、実際に取引される価格のこと です。
その言葉通り、不動産の実勢価格は実際に売買されるまでわかりませんが、過去に取引されたデータは国土交通省の「土地総合情報システム」や「レインズ・マーケット・インフォメーション」で確認することができます。
実勢価格はあくまでも実際の取引価格であり、売却査定額とは異なりますので注意しましょう。
国土交通省/土地総合情報システムレインズマーケットインフォメーション

公示地価とは?

公示地価は一般の土地取引価格の指標となる1㎡あたりの地価 で、毎年1月1日を基準として国土交通省の土地鑑定委員会より公表されます。
日本全国に指定された標準地(平成28年は約2万6,000地点)の価値を専門家が鑑定、その評価を土地鑑定委員会が精査するというのがプロセスです。
公示地価には主に土地の取引(売買)の指標 として使用されます。
土地の価格を決める際には近くにある標準地の公示地価を参考にし、その土地の広さ・形状・立地といった個別の事情を総合的に考慮して求めます。

なお、一物五価のケースで加わる都道府県基準地価も公示地価と同様に一般の土地取引価格の指標となるもので、公示地価の補完的な役割を果たします
公示地価が1月1日を基準としているのに対し、都道府県基準地価は毎年7月1日時点の価格を基準としている点は注意が必要です。
公示地価・都道府県基準地価ともに、国土交通省のWebサイトでチェックできます。
国土交通省地価公示・都道府県地価調査

相続税評価額(相続税路線価)とは?

相続税評価額(相続税路線価)は、相続税や贈与税を計算する際の基礎となる価格のこと で、毎年1月1日を基準として国税庁から発表されます。
詳しくは次の「路線価」の章で触れますが、市街地などでは路線価図にある1㎡単価(千円単位で記載)に敷地面積をかけ合わせて不動産の価値を計算します。
その価値をふまえて、相続税の金額が決められるわけです。

固定資産評価額(固定資産税路線価)とは?

固定資産評価額(固定資産税路線価)は固定資産税や不動産取得税、登録免許税などの税金を計算するために必要な価格 で、各市町村により3年に1回、1月1日を基準に更新されます。
固定資産税路線価は土地建物の所有者に対して送付される納付書か、市役所で取得できる固定資産税評価額証明書で確認することが可能です。

「一物六価」で用いられる不動産鑑定評価額とは?

不動産鑑定評価額は一つの不動産に対して6個の価格がつく「一物六価」のケースで用いられる評価額 で、国家資格者である不動産鑑定士が鑑定評価に関する法律に基づいて計算するため、裁判時の公的資料としても高い信用性があります。
しかし、不動産鑑定評価額が必ずしも実勢価格と同じ金額になるというわけではありません。
なぜなら不動産の価格は、「少しでも高値で売りたい売り主」と「少しでも安値で買いたい買い主」という両者のバランスにより、最終的に決まるものだからです。

じつは2つある!不動産売却の鍵を握る「路線価」とは?

 class=

「路線価」が果たしている重要な役割

「路線価」とは、道路(不特定多数が通行する道を指します)につけられた価格のこと です。
不動産の評価額は、土地が接している道路の路線価に土地の面積をかけ合わせる形で算出します。

路線価が存在する3つの理由

:売買相場の目安にする
第一に、不動産売買における相場の目安とするため です。
路線価を理解・把握することで、不動産売買時にその戸建てやマンションや土地の価格が相場よりも高いのか安いのかを正しく判断できます。
:評価方法を一律にする
2つ目の理由は、不動産の評価方法を一律にするため です。
不特定多数の人々に税金を課すにあたって、ルールが一律になっていないと不公平が生まれてしまいます。
そうした不公平が起こらないように、路線価が定められています。
:評価方法をわかりやすくする
そして3つ目は、不動産の評価方法をわかりやすくするため です。
課税においては、評価方法がわかりやすいことも非常に大切。
その仕組みがあまり複雑だと、評価者によって結果が変わってしまい、これも不公平につながってしまいます。
路線価は道路に価格をつけて面積をかけるだけなので、理解のある者なら誰でも同じように計算できます。

路線価の発表時期と決め方

土地の価格は、国内の景気などに応じて変動します。
そのため路線価も、1月1日時点を基準として1年に1度、7月頃に新しい価格が公表されます。
なぜ7月頃かというと、日本全国に計測地点が多く(平成20年の実績で約38万地点)、不動産鑑定士などの専門家が路線価を正しく評価するための時間が必要だからです。

「2つの路線価」の特徴と違い

覚えておきたいのが、この路線価には2種類あるということ。
それが、一物四価の章でも出てきた「相続税路線価」と「固定資産税路線価」です。

相続税路線価とは…… 固定資産税路線価とは……
相続税を決める基準となる路線価のこと 固定資産税を決める基準となる路線価のこと

相続税路線価とは?

相続税路線価は相続税を算出する際の基準となる価格 で、単純に「路線価」と言うとこちらの相続税路線価を指すのが一般的です。
相続税路線価は公示地価を指標に、その80%程度となるように決められています。
相続税路線価は、国税庁のWebサイトから財産評価基準書路線価図・評価倍率表を閲覧することで確認できます。
財産評価基準書

相続税を求めるには「亡くなった方がどのくらい財産を持っていたのか」を計算する必要がありますが、不動産は売却しなければその価格(実勢価格)がわかりません。
しかし、売却してしまえば相続人はその不動産を活用することができず、いちいち売却していたら手間がかかりすぎますよね?
相続税路線価は上記のような問題を解決するために生み出されたもので、相続税路線価を活用すれば不動産を売却することなくその価値を知ることができます。/

固定資産税路線価とは?

固定資産税路線価は、固定資産税を算出する際の基準となる価格 です。
相続税路線価が国税庁によって定められるのとは違い、固定資産税路線価は市町村によって定められ、また価格の更新は原則として3年に1回の頻度でおこなわれます。
固定資産税路線価は公示地価を指標とし、その70%程度となるように決められます。

固定資産税路線価は、全国地価マップというサイトを使って調べることが可能です。
市役所の資産税課で、固定資産税路線価図を見せてもらうことでも確認できます。
全国地価マップ

マンションや戸建てに路線価が与える影響

路線価は「土地の評価額を示すためのもの」なので、マンションや戸建てといった建物(上物)部分の評価はまた別の方法でおこなわれます。

戸建てに関しては、建物を解体すれば土地が残るため土地評価額から受ける影響は強く、すなわち「路線価の影響も大きい」と言えるでしょう。
一方、マンションにおける土地の持ち分はマンション全体の敷地に対し、(マンション全体ではなく)自室の延べ床面積分の割合分を所有するのが普通で、その割合は小さくなることがほとんど。
また、マンションを解体して土地だけを持つようなケースも想定する必要はないため、マンションの場合は「路線価の影響をそう大きく受けない」と言えます。

2018年県庁所在都市の最高路線価ランキング

2018年の全国路線価は、7月2日に国税庁より発表されました。県庁所在都市の最高路線価ランキングTOP10 は、以下のようになっています。

順位 所在地 平米単価
1位 東京都中央区銀座5丁目銀座中央通り 4,432万円
2位 大阪府北区角田町御堂筋 1,256万円
3位 神奈川県横浜市西区南幸1丁目横浜駅西口バスターミナル前通り 1,024万円
4位 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目名駅通 1,000万円
5位 福岡県中央区天神2丁目渡辺通 7,00万円
6位 京都府下京区四条通寺町東入2丁目御旅町四条通 475万円
7位 北海道中央区北5条西3丁目札幌停車場線通 424万円
8位 兵庫県中央区三宮町1丁目三宮センター街 392万円
9位 埼玉県大宮区桜木町2丁目大宮駅西口駅前ロータリー 330万円
10位 広島県中区胡町相生通り 280万円

全国でもっとも路線価が高かったのは東京都の銀座中央通りで、その価格は1㎡あたり4,432万円にのぼります。
東京の路線価はバブル期の最高値が3,650万円でしたが、現在はその価格を優に超えていることになります。

しかし、日本全体の路線価が高騰しているかというとそういうわけではありません。
東京都心の路線価は高くなっているものの地方との差は大きく、不動産バブルとも言われる現在の不動産価格の高騰は、東京が全体を牽引している と言えるような状況です。

2018年路線価の上昇率ランキング

また、路線価の上昇率ランキングは以下のようになっています。

順位 所在地 上昇率 平米単価
1位 北海道倶知安町字山田道道ニセコ高原比羅夫通り 88.20% 32万円
2位 京都府京都市東山区四条通大和大路西入中之町四条通 25,9% 170万円
3位 愛知県名古屋市熱田区金山町1丁目新尾頭金山線通り 22.80% 151万円
4位 兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目三宮センター街 22.50% 392万円
5位 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2丁目心斎橋筋 22.30% 1,184万円
6位 熊本県熊本市中央区手取本町下通 22.00% 150万円
7位 大阪府大阪市天王寺区悲田院町谷町筋 21.80% 235万円
8位 京都府京都市下京区四条通寺町東入2丁目御旅町四条通 21.20% 475万円
9位 北海道札幌市豊平区平岸2条8丁目平岸通 20.00% 18万円
10位 京都府京都市中京区河原町通四条上る米屋町河原町通 19.90% 457万円

注目すべきは、北海道のニセコが88.2%と圧倒的な上昇率を記録している点。
これは訪日外国人観光客によるインバウンド需要を背景にした建設ラッシュ が要因と考えられます。
公示地価を指標に決められる路線価は、不動産の価値にも関係があります。
皆さんが売却を検討している不動産の路線価はどうなっているでしょうか?
確認してみましょう。

売却査定額への影響を正しく理解する

 class=
では実際、路線価は売却査定額にどのような影響を与えるのでしょうか?

売却査定額へ影響を与える時期とエリア

毎年価格が公表・更改される路線価は、不動産売却の査定において価格の参考に使われるのが一般的です。
なお、相続税路線価は公示地価の80%程度となるよう決められるため、算出された相続税路線価を0.8で割った数字を不動産の価格として考えます。
路線価がついたエリアは全国に約38万地点(平成20年実績)あるため、ほとんどの地域で不動産価格の参考になると言えるでしょう

なお、路線価は毎年1月1日を基準として7月頃に発表されますが、発表されたあとに経済価値が変動するような事象が起こっても路線価には反映されません。
基本的には、発表直後がより査定額に与える影響は大きく、翌年の7月に向けて徐々に影響は小さくなっていきます。

取引事例が少ないエリアほど路線価が重要

路線価は多くの不動産取引で売却価格の参考として使われていますが、取引事例の少ないエリアほどその重要性が高くなります
実際、バブル崩壊後はそれ以前に比べて極端に不動産を購入する人が減少したため取引事例が少なく時価を把握できない時期が続きましたが、このとき、路線価が多いに活用されました。

なお、路線価は公示地価の80%程度を目安に定められますが、当時は「路線価で取引できれば良いほう」というくらいの感覚が大勢を占めたことで時価よりも低い路線価が指標となってしまい、これが、土地価格が下がる要因にもなりました。
またバブル崩壊後と同じように、現在でも土地取引の少ない地域においては時価を把握する手段が少ないため、多くのケースで路線価を用いた価格設定がおこなわれています。

必ずしも「80%」や「70%」になるわけではない

路線価は、相続税路線価の場合で公示地価(時価)の80%、固定資産税路線価の場合で公示地価の70%となるラインを目安に設定されますが、実際には必ずしもその通りになっていないケースが多くあります。
場所によっては時価が路線価より低いところ(土地の形状が悪い、間口が狭いなど土地活用が難しいケース)もあり、そういった土地では支払う税金が少なくなるように計算方法が定められているというのがその理由です。

路線価が毎年変動する要因ってなに?

路線価が年ごとに変動する要因としては、経済状況の変化や周辺地域の開発計画の存在 が考えられます。
日本全国の大まかな経済状況や市区町村単位の経済状況などさまざまですが、それらの変動は路線価にも影響を与えます。

路線価は「道路につけられた価格」であるため、複数の店舗が建てられる場合などは路線価に与える影響も大きくなるでしょう。
近くで駅や区画の再開発があったり、大きなビルやマンションの建設がなされたりすると、当然路線価にも影響が出ます。
以前は林や田畑などとくに活用されることのなかった土地だったのが、大規模な宅地造成で生まれ変わった――といった場合も、路線価は高くなります。

なお、路線価が上昇すると査定価格にプラスの影響をもたらす可能性が高まりますが、相続税や固定資産税の評価額も高くなるので、納めるべき相続税は増えてしまいます
一方、路線価が下落すると査定価格にはマイナスの影響が出やすくなるものの、相続税や固定資産税の評価額が低くなるため、納めるべき税金は少なくなります
どちらも間違いのないように覚えておきましょう。

相続税路線価の「時価」に対する割合の変遷に見えるもの

相続税路線価は、相続税の算出に用いるための指標です。
現在の相続税路線価は「公示地価の80%」を目安に定められることになっていますが、バブル(80年代後半)の頃は30?50%でした。
それが1991年(平成3年)に70%程度、そして翌年の1992年(平成4年)には80%程度まで引き上げられたという経緯があります。

相続税路線価が時価の30?50%、あるいは70%、80%であることがなにを示すかというと、不動産の購入が相続税の節税に使える ということです。
現金1億円で購入した、つまり時価1億円の不動産は相続時に路線価で計算すると時価の80%相当額(8,000万円)と評価されるため、そのぶん相続税の節税効果が得られます。
現在は80%ですが、これが30?50%だとしたら……。
その節税効果はかなり大きいですよね?
バブル時に路線価が時価に対して低く抑えられていたのは、時価があまりにも高かったことが原因でしょう。
しかし、それにより不動産を購入することが非常に有効な相続対策になっていたのです。

路線価の調べ方を解説

 class=
以下では、実際に相続税路線価を調べる方法についてお伝えします。

「路線価図」とは?

路線価は、「路線価図」と呼ばれる地図で調べます。
路線価図は国税庁のWebサイトにある財産評価基準書で見ることができます 。
財産評価基準書のなかから見たい場所の住所をたどっていき、調べたい不動産のある地図が表示されるところまで進めば、該当する路線価を知ることができるはずです。

路線価図からは 「路線価」と「地区区分」、「借地権割合」の3つの情報を把握できます 。

路線価

路線価図には、それぞれの道路に設定された路線価が記載されています。
路線価はその道路に接する土地1㎡あたりの単価で、表記は千円単位です。

地区区分

路線価図では、路線価の周囲を囲う記号により地区区分を判断できます。
地区区分には「ビル街地区」「高度商業地区」「繁華街地区」「普通商業・併用住宅地区」「中小工業地区」「大工場地区」「普通住宅地区」といった種類があり、何も記号がない場合は「普通住宅地区」となります。
これら記号の読み方は路線価図に記載があるので、確認しておきましょう。

借地権割合

借地権割合とは、土地全体のうち借地権が占める割合のことで、借地権は建物の所有を目的とする地上権や土地の賃借権のこと を指します。
一般的に地価が高いエリアほど借地権割合が高くなる傾向が見られ、住宅地で6~7割、商業地では8~9割程度が一般的とされています。

路線価図に記載された数字と記号の読み方

路線価図で不動産があるエリアを見てみると、「100C」といった数字が記されています。
この数字は1㎡あたりの単価 を示すものです。
つまり、「100C」の道路に接道している土地の路線価は100,000円/㎡で、この土地の広さが200㎡であれば「200㎡ × 100,000円 = 20,000,000円」と計算することができます。
「100C」の「C」は、借地権割合 を指します。
借地権割合は、以下のように定められています(路線価図にも記載があります)。

記号 借地権割合
A 90%
B 80%
C 70%
D 60%
E 50%
F 40%
G 30%

今回の例は「C」なので、借地権割合は70%であることを示しています。
借地権割合は借地をしている場合などに用いる割合で、先ほど計算した20,000,000円に70%を掛けた値(14,000,000円)が借地権分の金額となります。

「底地」の評価額を算出する方法

なお、貸している土地は「底地」と呼び、底地の評価は以下のように計算します。

底地の相続税路線価=自用地価格(更地価格)×(1 - 借地権割合)

上記の例に合わせれば、「100,000円/㎡ × 200㎡ × (1 - 0.7) = 6,000,000円」ということになります。
また、実際には路線価は公示地下の8割程度となるように定められるため、上記の式で算出した価格を8で割る必要があります。

ex. 借地権評価価格を実勢価格の目安にするなら……
14,000,000円 ÷ 0.8 = 17,500,000円
ex. 底地評価価格を実勢価格の目安にするなら……
6,000,000円 ÷ 0.8 = 7,500,000円

「倍率地域」について

ここまでは路線価図の見方と計算方法についてお伝えしてきましたが、郊外の土地には路線価図がない場合もあります。
そうしたエリアでは、「倍率表」を用いて相続税評価額を求めることができます 。

倍率表も財産評価基準書のページに載っており、倍率表では当該地域の倍率を確認することができます。
例えば、「東京都八王子市の暁町3丁目では国道16号線沿いが1.2、それ以外の地域が1.1」といった具合です。

倍率地域の相続税評価額は、固定資産税評価額に上記倍率を乗じて求めます
例えば、土地の固定資産税評価額が20,000,0000円で倍率が1.1倍であれば、相続税評価額は「20,000,0000円 × 1.1 = 22,000,000円」となります。
路線価図で路線価が見つからない場合は「倍率地域」なので、上記の計算方法で相続税路線価を求めましょう。

なお、実勢価格の目安に利用する際には、同様に0.8で割って数値を求めます。

ex. 倍率地域の相続税評価額を実勢価格の目安にするなら……
22,000,000円 ÷ 0.8 = 27,500,000円

路線価図を見る際の注意点

路線価図を見て路線価を算出する際に注意したい点として、土地が2つの道路に接道している場合や、奥行がある場合には補正をかけるということを知っておきましょう。

1本の道路に面する土地の場合
1つの道路に面する土地に関しては、ここまでご紹介したのと同じ方法で計算します。
路線価100,000円/㎡、借地権割合70%で土地の面積が150㎡の場合、以下のように計算して求めます。

100,000円/㎡ × 150㎡ × 0.7 = 10,500,000円

2本の道路に面する土地の場合

一方、2つの道路に面する土地で1本が路線価100,000円/㎡、もう1本が50,000円/㎡で借地権割合70%、土地の面積が150㎡の場合は、以下のように計算して求めます。
なお2本の道路に面する場合、路線価の安い方の道路を「側方路」とし、側方路線影響加算率 という数値を用いて求めます。
ここでは、側方路線影響加算率を0.08とします。

100,000円/㎡ + (50,000円/㎡ × 0.08(側方路線影響加算率)) = 104,000円
104,000円 × 150㎡ ×0.7 = 10,920,000円

奥行のある土地の場合

路線価では、評価する土地の奥行に応じても補正を行います。このときに用いる補正率を奥行価格補正率 と言い、極端に短い場合や長い場合には補正率も高くなります。

奥行距離(m未満) 普通住宅地区 併用住宅地区
4 0,90 0,90
6 0.92 0.92
8 0.95 0.95
10 0.97 0.97
12 1 0.99
14 1
16
20
24
28 0.99
32 0.98
36 0.96 0.98
40 0.94 0.96
44 0.92 0,94
48 0.91 0.92
52 0.9 0.9
56 0.88 0.88
60 0.87 0.87

例えば、普通住宅地区で路線価100,000円/㎡、面積150㎡、奥行が35mある土地だと、以下のようになります。

100,000円 × 0.96(奥行価格補正率) × 150㎡ = 14,400,000円

固定資産税路線価の調べ方

ここまでは主に相続税路線価の調べ方についてお伝えしてきましたが、固定資産税路線価の調べ方 についても解説します。
固定資産税路線価は、「全国地価マップ」で確認することができます。

全国地価マップを開いたら、以下の手順で操作を進めましょう。
– 調べたい不動産のある都道府県を選択
– 調べたい不動産のある市区町村を選択
– 調べたい不動産のある市区町村役所を選択
– 調べたい不動産のある丁目と番地を選択
– 固定資産税路線価図が表示される

固定資産税路線価の計算方法

固定資産税路線価も相続税路線価と同じく、路線価にその土地の面積を掛け合わせて金額を算出します。
ただし、固定資産税路線価は相続税路線価と異なり3年に1回しか更新されないため、時点補正率が大事な役目を果たします。

時点補正率は、前回固定資産税路線価が設定されて以降、時間が経過したことによって土地価格が上下した場合に適正価格に近づけるための係数 とお考えください。
時点補正率は全国地価マップに、補正期間と期間に応じた補正率が記載されているので確認しましょう。

【査定の前に】売却相場を自分で調べる方法

「査定の前に自分でも売却額を調べたい」という方は、インターネットで価格相場を調べられます。
ただ、自分で売却額を調べる際注意が必要です。

便利なサービスは多くありますが、各サイトのデータベースが全国のマンション価格情報を網羅しているとは限らないため、鵜呑みにはできません。あくまでも相場の目安を把握できる便利ツールという認識でいましょう。

下記に、不動産取引価格が載っている主要なサイトをまとめましたのでご確認ください。

サイト名 物件種別 特徴 おすすめ度
マンション 戸建て 土地 長所 短所
不動産情報サイト(イエウールやSUUMO、HOME’Sなど 競合物件や売り出し価格がわかる 成約価格はわからない ★★
レインズ・マーケット・
インフォメーション
× 実際の取引価格がわかる データが一部ないことが多い ★★★
国土交通省
(不動産取引価格情報検索)
データが揃っている アンケート調査のため、実際の取引データではない ★★
東日本不動産流通機構
中部圏不動産流通機構
近畿圏不動産流通機構
西日本不動産流通機構
不動産流通推進センター
× エリアの市況がわかる 細かい地域や個別の取引情報はない

今回はその中でもおすすめな「不動産情報サイトのイエウール」をご紹介します。

イエウールでエリア別の売却事例を見れる

  1. エリア別に売却額の相場が見れるのは嬉しいな!
エリア別マンション売却相場表
エリア 平均売却額 平均築年数 取引件数
東京 3469万円 18年 10437件
大阪 2055万円 21年 3981件
愛知 1809万円 21年 1328件
埼玉 1969万円 23年 1717件
千葉 1660万円 24年 1660件
神奈川 2464万円 22年 4557件
福岡 1576万円 21年 1698件

イエウール公式サイト2017年第4四半期〜2018年第3四半期のデータより

お持ちの不動産の価格相場を簡単に把握したいという方は、こちらのページをご確認いただくことをオススメします。

まとめ:不動産が持つ価格の種類と路線価について

  • 不動産には「一物四価」と言われる、役割が異なる4種類の価格がついている。
  • 不動産売却の価格査定においては、路線価も価格の参考に活用される。
  • 路線価には「相続税路線価」と「固定資産税路線価」の2種類がある。
  • 路線価は「路線価図」と呼ばれる地図か「倍率表」で調べられる。
路線価と売却査定額の関係性は理解できたでしょうか?
価格査定を受ける前に、まずはご自身で売却不動産の路線価を調べてみましょう。
評価額を把握しておけば、査定価格の判断に役立ちます。

とはいえ路線価を用いて評価額を算出し、実勢価格を予測してみたものの、「実際に価格査定を受けたらかなり違いがあった……」というケースも少なくありません。
これは、 不動産業者によって得意分野や過去の販売実績が異なるから です。
一般的に、不動産業者の得意分野や販売実績が豊富な分野では相場よりも高い価格査定を行う傾向があります
こうした特徴を見抜くためにも、価格査定時には複数の不動産会社に査定を依頼するのがベターです。

複数の不動産会社にまとめて査定を依頼するなら、 提携不動産会社数が1,400社もあるイエウールがオススメ 。
提携不動産会社数が多いため、 郊外でも複数の不動産会社を紹介してもらいやすい 、 売却したい不動産と同タイプの不動産売却を得意とする会社の紹介を受けやすい といった特徴があります。
あなたの所有する不動産の価値を目減りさせないためにも、一括査定を検討してみましょう。

地域に密着した不動産の売却情報あなたの地域に合った売却情報をチェックできます。各地域ごとの地価変動や、実際の売却事例を見てみましょう。

マンションを売る

あなた不動産の売却価格をチェック

所在地と種別を選択して、大手から地場で実績豊富な会社まで最大6社の査定額を比較しましょう

step
1
物件種別
step
2
都道府県
step
3
市区町村
step
4
町名
step
5
字・丁目
step1
step2
step3
step4
step5

提携数は全国1600社以上

  • 住友林業ホームサービス
  • スターツピタットハウス
  • 三井住友トラスト不動産
  • 大京穴吹不動産
  • 近鉄不動産
  • みずほ信不動産
  • 大成有楽不動産販売
【完全無料】うちの価格いくら?