一戸建ての売却にかかる期間は、一般的に3ヶ月から11ヶ月、平均で6ヶ月と言われています。
最短だと1ヶ月以内に売却できることもありますが、売却が長期化してしまった場合には、年単位で時間がかかってしまうケースも少なくありません。
普通は売却にどれくらいの期間がかかるのか、本当に平均的な売却期間通りに売却を進めることができるのか、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、一戸建てを売却する際に必要な期間や、長期化の原因と早期売却のコツ、希望の期間で売却できない場合に確認すべきことについて詳しく解説します。
実際の売却活動以外にも時間がかかる 短期間で売却するなら不動産一括査定サイトを使おう
一戸建ての売却にかかる期間は3~11ヶ月
一戸建ての売却にかかる期間は、一般的に3ヶ月から11ヶ月です。
しかし、条件や価格設定、居住年数さらには仲介業者の販売活動によるので一概には言えません。
1ヶ月で売却完了する人もいれば、成約までに1年以上かかってしまう人もいます。
一戸建ての売却を検討し始めてから、売却が完了するまでの流れと期間は次の表のとおりです。
| タイミング | やること | 所要期間 |
|---|---|---|
| 売り出す前 | 査定依頼～査定結果 | 3日～2週間 |
| 媒介契約 | 連絡後3~5日 | |
| 売り出し中 | 売却活動・内覧対応 | 1ヶ月～売れるまで |
| 売り出し後 | 売買契約 | 1~3週間 |
| 引き渡し・決済 | 2~4週間 | |
| 全体 | 不動産会社選び～決済 | 1~3ヶ月が最多 |
実際に売却活動をしている期間以外にも、不動産会社選びや契約締結といったやるべきことがたくさんあります。
そのため、売却活動を実際にする期間の前後にもやるべきことがあることを踏まえて、余裕のある売却計画を立てる必要があります。
査定依頼後、査定結果をもらうまでの期間は3日～2週間
一戸建てを売却するときには、まずは不動産一括査定サイトなどを利用して不動産会社に訪問査定を依頼します。
訪問査定では、物件の状態や周辺の環境など、不動産会社の担当者が詳細に調査して、より正確な査定結果を知ることができます。
査定依頼をした後、不動産会社と都合をあわせて査定を受け、査定結果をもらうまでには、トータルで通常は3日～2週間ほどかかります。
とくに、訪問査定を受けてから査定結果をもらうまでには早くて3日、通常で1週間ほど時間がかかるため、早めに訪問査定を依頼しておくとよいです。
不動産会社と媒介契約を結ぶまでの期間は連絡後3～5日
査定結果をもらったあと、契約する不動産会社を選んで、不動産会社と契約するまでの期間は、不動産会社に連絡を入れてから3~5日です。
媒介契約を結ぶ不動産会社を選ぶにあたっては、査定結果や査定時の対応を参考に選ぶと良いでしょう。
媒介契約を結んだらすぐ売却活動がスタートするので、選んだ不動産会社にどのように準備を進めるべきか確認しておくとよいでしょう。
売却を行うまでに、売却に必要な書類の収集や、内覧に向けた物件の掃除・片付けといった色々な準備を進める必要があるので、早めに準備を進めておくとよいです。
売却活動にかかる期間は1ヶ月以上
売却活動にかかる期間は、早ければ1ヶ月程度ですが、長引いてしまった場合には半年や1年以上かかる場合もあります。
売却活動は基本的に不動産会社主導で進んでいきます。
不動産会社は、ネットへの情報掲載や店頭での購入検討者への案内などを通して、あなたの物件に興味をもつ人を探してくれます。
売却活動でのご自身の動きとしては、基本的に物件に興味を持った人から問い合わせが来るのを待つことになりますが、内覧にはご自身でも対応する必要があります。
真剣に購入を検討している人は、「家を実際に見てみたい」と希望するケースも多いです。
「家を実際に見てみたい」という希望を受けた場合には、不動産会社と共に、ご自身も内覧に対応することになります。
内覧は多くの場合週末に行われるので、売却活動が始まると売主は休日も内覧対応しなければいけないことを念頭に置いておきましょう。
売買契約にかかる期間は1～3週間
購入希望者が現れてから売買契約を結ぶまでには1~3週間かかります。
売買契約を結ぶにあたっては、まずは買主と売主の条件の折り合いがつくまで交渉を重ねてから、双方の都合の良い日に改めて対面して売買契約を結ぶことになります。
売買契約は双方の都合の良い日程を調整することになるので、条件面の折り合いがついた日から売買契約締結日までは1,2週間空いてしまうケースも多いです。
売買契約を結ぶ際には手付金として、売却額の5~10%程度が買主から売主に支払われることが多いです。
スムーズに条件の交渉を進めるためには、いくらまでなら値引きできるか、最低売却価格を交渉に臨む前に決めておくとよいです。
ローン審査から引渡し・入金までにかかる期間は2~4週間ほど
ローン審査から引渡し・入金までにはトータルで2~4週間ほどかかります。
まず、売買契約後、買主がローンを組む場合にはローン審査が行われ、審査が終わるまでには通常1週間ほどかかります。
ローンの本審査が通った後は、本契約を結んで、買主から残金を受け取ります。
本契約は、買主のローン借入先の金融機関で、不動産会社の担当者に同席してもらって行うことが一般的です。
本契約を結ぶには売主と買主、不動産会社や金融機関の都合をあわせる必要があるため、最短でも1週間ほど先の日程、場合によっては2週間以上先の日程になる場合もあります。
本契約を結んだあとは、引っ越しを済ませて物件を空っぽにした上で物件の引き渡しを行い、引渡しと同時に買主から入金が行われます。
一戸建ての売却を少しでも検討しているのであれば、「自分の家がいくらで売却出来そうか」を把握しておきましょう。
そのためには、不動産会社から査定を受ける必要があります。「イエウール」なら不動産会社に行かずとも自宅で24時間申し込みが可能です。自分の家に適した不動産会社を紹介してくれるので、膨大な不動産会社の中から選ぶ手間も省くことができます。
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一戸建ての売却期間が長引いてしまうケースと対策
一戸建ての売却が思っていたよりも長引いてしまうケースは実は少なくありません。
一戸建てを売りに出した段階では「売り急いでない」「売る予定はまだ先」と思っていても、いざ売り出してみたらなかなか売れずにあっという間に期限が来て困る方も多いものです。
一戸建ての売却期間が長引いてしまうケースは主に次の5つです。
それぞれのケースの原因と対策方法を見ていきましょう。
売出価格が高すぎるケース
売出価格が売却相場よりも高すぎると売却期間が長引いてしまいやすいです。
売出価格が高すぎるとなかなか買い手がつかず、内覧希望も来ないので、売却が長期化しやすいです。
高すぎる売出価格を設定してしまう原因は次の2つが多いです。
- 不動産会社が提示した高すぎる査定価格をうのみにしてしまった
- 売却相場をよく調べていなかった
悪質な不動産会社は、媒介契約がほしいからと、実際には売れないような高値の査定価格を出して契約を取ろうとしてしまう場合があります。
高すぎる売出価格を設定しないためには、レインズマーケットインフォメーションなどを利用して、過去にご自身の物件と似た物件がいくらで成約しているのか、相場感を調べてから売出価格を設定するとよいです、
一戸建て・売却が苦手な不動産会社を選んでいたケース
不動産会社にはそれぞれ得意分野・苦手分野があり、一戸建てや売却が苦手な不動産会社を選んでしまった場合には売却が長引いてしまいやすいです。
不動産会社の得意分野はその不動産会社が多数の売却実績をもっている分野に等しく、不動産会社の売却実績は不動産会社のHPなどで調べることができます。
一戸建ての売却は不動産会社と二人三脚で進めるからこそ、うまく売却を進めるためには、不動産会社のノウハウや集客力が欠かせません。
たとえば、買い手が集まるかどうか、価格交渉をうまく進められるかどうか、売却手続きをうまく進められるかどうかは、いずれも不動産会社の力量にかかっています。
だからこそ、一戸建て売却をうまく進めるためには、一戸建ての売却を得意とする不動産会社を選ぶことが重要になります。
一戸建て・売却が苦手な不動産会社を選んでしまわないためには、不動産会社を選ぶ際には、一戸建てや売却を得意としている会社なのか確認してから会社を選ぶとよいです。
営業力が低い不動産会社を選んでいたケース
営業力が低い不動産会社を選んでしまうと、そもそも買い手を集めるための広告活動を積極的に進めてもらえない可能性があります。
また、不動産会社によっては「囲い込み」をして、購入希望者がいるにもかかわらず、「すでに売れてしまった」と断ってしまっている場合もあります。
営業力が低い不動産会社を選んでしまわないためには、媒介契約を結ぶ前に、どのように売却活動を進めていくかを不動産会社に確認してみましょう。
また、いざ売却活動を進めてみたものの内覧希望者が集まらない場合には、売却活動の状況を不動産会社に確認してみて、状況次第では不動産会社を選び直すとよいです。
タイミングが悪いケース
売り出しタイミングが悪いと、どんなに好条件で売り出しても、そもそも家を買おうとしている人が少ないため、なかなか買い手がつかないことがあります。
具体的には、1月や8月に売り出してしまった場合には、そもそも家を買おうとしている人が少ないがゆえになかなか売れなくなってしまう場合があります。
とくに、一戸建てはマンションや土地に比べて比較的売れづらいため、売り出しタイミングが悪いと買い手が見つからないケースも少なくありません。
買い手が少ないタイミングで売り出してしまわないように、できるだけ2月から3月にかけての、家を買おうとしている人が多い時期に向けて売り出しましょう。
内覧対応に消極的だったケース
内覧対応に消極的な場合にも一戸建てがなかなか売れなくなってしまいやすいです。
内覧の際に、家の掃除ができておらず生活感が出てしまっていたり、「内覧対応は面倒だ」という感じが態度に出てしまっていたりすると、せっかく内覧に来た購入希望者がいてもなかなか一戸建てが売れない場合があります。
内覧からうまく購入につなげるために、内覧前にはしっかりと家の掃除を行うことと、好対応を心がけることが重要です。
なお、長く住んでいる家などで汚れがこびりついてしまって家の掃除が大変な場合にはハウスクリーニングを利用するのも手です。
ハウスクリーニングを利用すれば、専門家が専門の機械を使って、素人では落としきれない汚れもきれいに掃除してくれます。
一戸建てを短期間で売却するには不動産一括査定サービスを使おう
ここまでに見てきた中で、一戸建ての売却期間の長期化の一番の原因はやはり、売却活動が難航することです。
一戸建ての売却を短期間で進めるためには、不動産会社選びが最も重要です。
そして、不動産会社選びを成功させる一番の近道は、不動産一括査定サイトを使うことです。
不動産会社選びを成功させるためには、次の3つが重要です。
- 複数の不動産会社に査定を依頼して、販売力の高い不動産会社を見つけること
- 複数の不動産会社に売却を依頼して、買い手との接点を増やすこと
- 不動産一括査定サイトを使って、査定・不動産会社探しのスピードを上げること
理由をそれぞれ解説していきましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼すべき理由
複数の不動産会社に査定を依頼する理由は2つあります。
- 複数の会社に意見を聞けるので、いつ・いくらで売り出すとよいかが正確にわかる
- 地元の不動産市場に精通した、販売力の高い不動産会社を見つけられる
複数の不動産会社に売却を任せるべき理由
実は複数の不動産会社に売却を任せることは可能です。
「一般媒介契約」という種類の契約を選べば、複数の不動産会社と媒介契約を結ぶことができます。
複数の不動産会社に売却を任せるメリットは、買い手との接点を増やせるので、買い手をたくさん集めることができるという点です。
買い手集めは、一戸建てを売るにあたってはとても大切です。
というのも、いくらいい物件でも、いい条件で売っていても、買い手に知ってもらわなければ売れないからです。
だからこそ、家を買いたいと思っている人になるべく多く知ってもらえるように、買い手との接点を増やす必要があります。
査定・不動産会社探しのスピードを上げるべき理由
「複数の不動産会社を探して、査定してもらって、会社を選んで、売却を任せる」というステップは、自力で進めるとかなり大変です。
「不動産会社をネットなどで探し、売却の仲介をやっているか確認し、不動産情報を伝えて査定してもらう」という作業が発生するため、仕事をしながらですと1か月以上かかってしまうこともざらにあります。
このようにして、家売却のタイムリミットまでの時間を大きく減らしてしまうのです。
不動産一括査定サービスを使って不動産会社選びを成功させよう
「不動産一括査定サービス」は、これらの問題を解決してくれるとても便利なサービスです。
不動産一括査定サービスにはこんなメリットがあります。
- 自分の物件の特徴に合った不動産会社を探してきてくれる
- すぐに不動産会社が見つかるので、売却活動をスピードアップできる
- 査定依頼は無料
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