住宅ローンは担保なしでも組むことができます。このようなローンは無担保住宅ローンと呼ばれています。
今回は、無担保ローンについての基本的な知識やメリットデメリットを徹底解説します!
もくじ
「まずは家を売る基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。
そもそも担保なしで住宅ローンは組めるの?
多くの金融機関が融資をする際に、土地や融資対象となったマイホームを担保として住宅ローンを組みます。担保を組むことによって仮にローンの返済が難しくなったとしても、その担保を競売にかけることによって融資額を回収できリスクを回避できます。では、果たして担保なしで住宅ローンは組めるのでしょうか?結論から言いますと組めます。もちろん、有担保住宅ローンに比べて金利が高かったり借入可能額が低いといった点はありますがローンを組むことは可能です。このようなローンを「無担保住宅ローン」と呼びます。無担保住宅ローンの説明をする前にまずは住宅ローンの基礎知識をもう一度復習してみましょう。
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担保なしの住宅ローンとは
担保なしの住宅ローンとはその名の通り、金融機関が土地や家を担保に取らずに利用することができる住宅ローンです。以下では担保なしの住宅ローンの基礎知識の解説をしていきます。どんな人が担保なしの住宅ローンを利用できる?
もちろん担保なし住宅ローンもすべての人が借りられるというわけではありません。では、どのような人が借り入れられるのか、その借り入れ条件は以下の通りです。- 年齢: 申込時の年齢が20歳以上かつ完済時の年齢が80歳以下である
- 勤務状況: 連続勤務年数が1年以上
- 年収: 前年度税込み年収が200万円以上
- 過去の借り入れ経歴: 直近1年間に滞納がない
- 健康状態: 団体信用保険に加入ができる
担保なしの住宅ローンの使い道
では、次に担保なし住宅ローンの主な使い道、つまり担保なし住宅ローンはどのような時に利用されるのか見ていきましょう。- 新居・マイホームといった不動産の購入資金
- リフォーム資金
- 空き家の解体費用
- 借り換え資金
上記もあくまで一例ですが、ご利用を考えている方は自分の用途に担保なし住宅ローンが合っているか参考にしてみてください。
借り換えとは
- 現在より有利な条件の住宅ローンに変更すること。時期によって、自分が申し込んだ時期に比べさらに良い融資条件(例. 金利が低くなっている)になることもありますのでそのような時に借り換えを行います。
担保なしの住宅ローンのメリット
無担保住宅ローンのメリットはなんといってもそのスムーズさです。通常の住宅ローンは年収、勤務先、購入物件、希望借入額に応じた事前審査がまず行われ、次に売買契約、本審査、金銭消費貸借契約、決済が行われます。トータルで平均でも一か月以上かかってしまいます。しかし、無担保住宅ローンは金融機関によってはその場で融資まで済むといったケースもあります。そのほかにも以下のようなメリットがあります。メリット | 詳細 |
---|---|
スピード感 | 最短でその場で融資に至ることもある。 |
手続きの簡単さ | 担保なしの住宅ローンはスマホやパソコンからボタン一つで申し込むことができる。 |
土地を競売にかけられない | 土地を競売にかけられないため、任意売却という形になり市場の相場に近い値段で土地を売ることができる。 |
使用用途の多様性 | マイホームの購入資金からリフォーム資金まで幅広い用途で担保なしの住宅ローンをかりいれることができる。 |
保証人が必要ない | 担保なしの住宅ローンでは連帯保証人は原則的に必要ない |
担保なしの住宅ローンのデメリット
無担保住宅ローンの最大の欠点はその金利の高さにあります。金融機関は土地を担保にできないため、金利を吊り上げることによってリスクを回避しています。金利が高いと返済金額は多くなり、負担が大きくなってしまいます。そのほかにも以下のデメリットがあります。デメリット | 詳細 |
---|---|
金利の高さ | 担保なしの住宅ローンは担保ありの住宅ローンと比べると高い金利となっている。 |
借り入れ可能金額が低い | 担保なしの住宅ローンでは借入金額が非常に低くなっているため、多額な金額を必要としている方には向いていない。 |
借入期間が短い | 担保なしの住宅ローンでは借入期間が担保ありの住宅ローンの3分の1程度とかなり短くなっている。 |
有担保住宅ローンとの比較
有担保住宅ローンとの比較を実際に数字を用いて表にまとめてみましたので参考にしてみてください。有担保住宅ローン | 無担保住宅ローン | |
---|---|---|
金利 | 0.5パーセント~1.5パーセント | 4パーセント~5パーセント |
融資までの期間 | 平均1か月 | 最短でその場で融資まで至る |
最大借り入れ可能金額 | 1億円 | 1000万円~2000万円 |
借り入れ期間 | 35年 | 10年~15年 |
担保なしの住宅ローンの利用手順
以上の担保なし住宅ローンの基礎知識、メリット・デメリットを理解できたら次に実際に借り入れる段階となります。ここでは実際に融資までの流れを丁寧に解説していきますのでしっかりと読み進めてください。担保なしの住宅ローン借入時の必要書類
まずは担保なし住宅ローン借入時に必要となる書類を以下にまとめましたので参考にしてみてください。こちらも金融機関によって様々ですのであくまで一例として捉えてください。- 本人確認書類(運転免許、住民票、パスポート)
- 通帳・キャッシュカード
- 印鑑
- 土地・不動産の登記謄本
- 収入が確認できるもの(源泉徴収票など)
担保なしの住宅ローンを実際に借り入れるまでの流れ
無担保住宅ローンの申し込みは非常に簡単で上記の条件を満たしていて、かつ書類が揃っていればあとはお手持ちのスマートフォン、もしくはパソコンから簡単にお申し込みができるようになっています。借り入れたい金融機関が決まれば、その金融機関のホームページから指示された内容を入力するだけで申し込みが完了します。また、金融機関によってはFAXを受け付けている場所もあるので、やはりホームページをよく確認しましょう。- 担保なし住宅ローンを申し込む際は必ず条件、使用用途、必要書類の見直しをする
- 金融機関によって条件が異なるのでホームページをしっかりと確認する。
担保なしの住宅ローンを借り入れる際の注意点
ここまで無担保住宅ローンの特徴について見てきましたが、次は実際に借り入れる際の注意点について見ていきましょう。審査が厳しい?
通常の住宅ローンは、あなたの情報(収入、勤務先、勤務期間、家族構成など)だけでなく担保となる土地も考慮して審査をします。しかし、無担保住宅ローンはその通り担保がないわけですから特にあなたの情報に審査が集中します。無担保住宅ローンでは扶養家族の人数も厳しく審査され、そもそも借り入れられないというような事例もあります。また、信用情報も厳しく審査されます。この信用情報というのは、①今まで滞納がないか②個人信用情報を開示しすぎていないか などといった個人の信用にかかわる事柄です。- 事前審査時に個人信用情報を開示するけど、その時にあまりにも多くの金融機関を利用したことによって個人信用情報を開示しすぎてしまうと審査に響くことがあるんだ!
もしローンの返済がきつくなると・・・
通常の住宅ローンでは返済が厳しくなると、金融機関があなたの担保となっている土地を競売にかける(=抵当権を行使する)形になりますが無担保住宅ローンでは担保にかける土地がありません。ですから、返済が滞ってしまうと家にある資産(車など)を売却する任意売却という形になります。また、滞ることによってブラックリストに登録されてしまい、今後ローンを利用することがかなり難しくなってしまいます。- 担保なし住宅ローンはその手軽さから利用しやすくなっているが、必ず余裕の持った返済計画を立てる
- 利用する前に必ずメリットデメリット、さらには注意点をもう一度見直す
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