木造住宅と鉄筋住宅の違いは?どちらがいいのかを徹底解説

木造住宅と鉄筋住宅の違いは?どちらがいいのかを徹底解説

住宅の構造は大きく分けて木造と鉄筋造の2種類があり、それぞれで特徴は異なります。どのような住宅を建築したいかによって、選ぶべき建物構造は違うため、特徴を正しく把握しておくことが大切です。
また、それぞれにメリットとデメリットがあり、一概にどちらがよいと決まっているわけではありません。建物構造による違いを把握し、自身が建築する家は木造と鉄筋のどちらがよいのかを決めましょう。

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アパート経営における失敗の原因や回避策を解説!失敗する人の特徴や実際の体験談も紹介します

木造住宅と鉄筋住宅の違い

そもそも木造と鉄筋では、どのような違いがあるのかを知っておくことが大切です。建物に使用する建材自体が異なることはもちろん、他にも以下の点が木造と鉄筋では違います。


  • コスト
  • 耐震性能
  • 耐用年数
  • 防音性能

これらの点を把握して、構造によってどのような違いがあるのかを正確に把握しておきましょう。

コスト

建築コストで見ると、基本的には木造よりも鉄筋のほうがコストは高いです。鉄筋造は鉄骨材を使用し、木材よりも建材にかかる費用が高くなることが理由です。

ただし、ひとくちに木材といってもさまざまな種類があり、木材の種類次第では高価な場合もあります。高価な木材を使用するケースでは、鉄筋よりも木造のほうが建築費が高くなるケースもあるため、理解しておきましょう。

耐震性能

耐震性能は木造でも鉄筋でも、使用している建材や構造体次第では高くなります。木造の場合は揺れを吸収する構造体を使用することによって、高い耐震性を維持することが可能です。

鉄筋の場合は鉄や鋼を使用していると、地震で揺れた場合に鉄自体が変形し、粘りが出るため地震によるエネルギーを吸収できます。
基本的には鉄筋のほうが耐震性能は高くなるとされていますが、現在では構造体次第で木造でも高い耐震性能を期待できます。

耐用年数

法定耐用年数は、木造が22年であり、鉄筋は種類によって19~47年の間で変動します。鉄筋の中でも軽量鉄骨の場合は、法定耐用年数は19年から27年となり、場合によっては木造よりも短くなることもあります。

重量鉄骨を使用する場合は、法定耐用年数は34年で、鉄筋コンクリート造の場合は47年と耐用年数は長くなります。法定耐用年数は、あくまで法で定められた「建物の資産価値」がなくなるまでの年数を指したものであり、実際の耐久度を示すものではありません。

そのため、物理的な限界で考えると、木造で80年以上、鉄筋で100年以上といわれており、建築した住宅の周辺環境やメンテナンスの頻度次第では、長持ちさせることも可能です。
法定耐用年数は、軽量鉄骨造住宅は19年または27年に設定されています。重量鉄骨造住宅は34年、鉄筋コンクリート造住宅は47年です。

防音性能

木造と鉄筋では、鉄筋のほうが遮音性が高いため、防音性能は優れています。特に鉄筋コンクリート造は遮音性が高いため、防音性能の高さを求めたい人におすすめです。

鉄筋の中でも軽量鉄骨だと遮音性は低くなるため、この点には注意が必要です。木造住宅はそもそも遮音性が低いものが多いため、防音性能の高さを重視したい人には注意しましょう。

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木造と鉄筋のメリット・デメリット

木造と鉄筋には、それぞれメリットとデメリットがあります。そのため、両方を比較して、自分が建築する家はどちらがよいのかを考えておくことが大切です。建物構造別のメリットとデメリットを知り、さらに理解を深めていきましょう。

木造のメリット

木造住宅のメリットは、次の通りです。


  • 初期費用が安い
  • 通気性が高い
  • 天井や部屋の角に凹凸がない

木造住宅は建築時の坪単価が鉄筋よりも安いため、初期費用を抑えることができます。また、建物の通気性が高く、熱や湿気がこもりづらいことも魅力です。
木造住宅は木を組み合わせて作るため、天井や部屋の角に凹凸がありません。そのため、空間を広く使えるため、この点も大きなメリットといえます。

木造のデメリット

木造住宅のデメリットは、次の通りです。


  • 比較的音漏れしやすいため、防音対策が必要
  • 冷暖房の効きが良くないので、夏は暑さ対策、冬は寒さ対策が必要
  • 鉄骨造と比べて耐震性が弱いことも

木造住宅は遮音性が低いため、音漏れがしやすいです。そのため、快適に暮らせる環境にするには、防音対策が必要です。また、通気性がよいことはメリットですが、その分冷暖房が効きづらくなる点はデメリットといえます。夏は暑さ対策が、冬は寒さ対策が必要です。

使用する構造体によっては耐震性能を高く維持することは可能ですが、基本的には鉄筋と比べると耐震性はやや弱い点も木造住宅のデメリットです。

鉄筋のメリット

鉄筋住宅のメリットは、次の通りです。


  • 防音性が高い
  • 木造より耐震性が高い
  • 鉄骨造は鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造よりも初期費用が安い

鉄筋住宅は防音性が高く、特に重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造はさらに防音性能に優れています。近隣住民の生活音が気になりづらいため、快適な生活を送りやすいでしょう。

また、木造と比較すると耐震性能も高く、安心して暮らすことができます。鉄骨造の場合は鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造よりも初期費用は安く、コストパフォーマンスがよい点も魅力です。

鉄筋のデメリット

鉄筋住宅のデメリットは、次の通りです。


  • 鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造に比べると防音性は低い
  • 木造と比べて結露が発生しやすい
  • 通気性や断熱性が低く冷暖房費がかさむ

鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造と比較すると、鉄骨造は防音性が低いことが多いようです。木造住宅よりも防音性は高いものの、鉄骨造だと鉄筋ならではの遮音性が見込めない場合もあるため、この点には注意しなければなりません。
また、木造と比較すると結露が発生しやすいため、放置しているとカビなどの原因になります。結露が発生しないよう対策をしたり、発生した結露をこまめに拭いたりする必要があります

木造住宅と比較すると通気性は低く、断熱性もそれほど高くありません。冷暖房の効きはよいですが、エアコン代がかさみやすい点も鉄筋住宅のデメリットといえるでしょう。

木造住宅を建てるのがおすすめなケース

建築時のケースによって、木造と鉄筋どちらの住宅がおすすめなのかは変わります。


  • 狭い土地に建物を建てたい
  • 土地の地盤が弱い

上記のケースに当てはまる場合は、鉄筋よりも木造住宅の建築が適しています。

狭い土地に建物を建てたい

木造は空間の無駄を作ることなく建築できるため、狭い土地に建物を建てたい場合におすすめです。狭小地や変形地であっても、土地に合わせて建築ができるだけではなく、天井や部屋の角に凹凸がないため、狭い空間を十分に活かし住宅を建てられます。

土地の地盤が弱い

構造体の軽さから、土地の地盤が弱い場合は木造住宅が適しています。鉄筋造の家は建材自体が重いため、地盤に大きな負荷がかかります。

そのため、地盤の弱い土地だと鉄筋造の住宅はリスクが高く、場合によっては建築自体ができないこともあります。軽量鉄骨なら多少地盤が弱くても建築は可能ですが、こうしたメリットを考えるなら木造住宅のほうがおすすめでしょう。

アパートを建てようか考えたとき、どのようにアパートを設計すればいいのか見当がつかないのではないでしょうか。
例えば2階建てにするか3階建てにするか、間取りの設計をどうするかについては土地の条件やアパート経営の目的によって変わります。

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鉄筋住宅を建てるのがおすすめなケース

木造ではなく、鉄筋住宅を建てたほうがよいケースもあります。


  • 中高層の建物を建てたい
  • 土地が防火地域に指定されている

上記のいずれかのケースに該当する場合は、鉄筋住宅の建築がおすすめです。

中高層の建物を建てたい

3~5階程度の中高層の建物を建築する場合は、鉄筋がおすすめです。建物は高くなるにつれて強度が必要となり、強度の低い木造では高い建物の建築は難しいです。
鉄筋はマンションでも使用されている建材であるため、高い耐久性を維持しながら、安心して暮らすことができます。

土地が防火地域に指定されている

土地が防火地域に指定されている場合は、耐火構造や準耐火構造の建物を選ぶことが大切です。一般的に木造は燃え広がりやすいため、耐火性は高くありません。

そのため、耐火性が高い鉄筋住宅のほうが、防火地域に適しており、自宅の火災による被害を軽減できるだけではなく、近隣への燃え広がりのリスクも回避できます。

建物の構造を選ぶときのポイント

住宅構造を選ぶ際には、頭に入れておきたいポイントがいくつかあります。


  • 目的に合わせて構造を選択する
  • 好みのイメージに合わせる
  • 信頼できるハウスメーカーを選ぶ

細かいポイントまで把握して、木造と鉄筋のどちらが自身の希望とする賃貸住宅にあっているのかを考えてみましょう。

目的に合わせて構造を選択する

建築する建物の目的に合わせて、構造を選ぶことが大切です。同じ賃貸経営をする場合でも、家賃をどれくらいに設定するのか、どのような人を入居者のターゲットとするかによって、適する構造は異なります。

構造ごとのメリットとデメリットは細かく比較し、より収益性が高い、あるいは低コストで建築できるものを選ぶことがおすすめです。どのような建物を建築したいのかを考え、最初に理想を決めておくことで、適する構造は選びやすくなります。

好みのイメージに合わせる

構造が変わると建物の強度や性能だけではなく、外観も変わります。そのため、好みのイメージに合うのはどちらなのかを考え、構造を選ぶこともおすすめです。
自然由来の柔らかな風合いを求める場合は、木造住宅がおすすめです。耐久性が高く、頑丈で重厚な家にしたいなら、鉄筋構造を選ぶとイメージに合いやすいでしょう。

信頼できるハウスメーカーを選ぶ

ハウスメーカーによって、使用する建材や工法は異なります。そのため、木造と鉄筋のどちらの構造を選ぶ場合でも、信頼できるハウスメーカーに依頼することが、後悔なく自宅を建築するポイントです。

信頼できるハウスメーカーを見つけることで、自身の希望を満たした住宅を建築でき、かつ入居者も安心して住みやすい賃貸住宅を建てることができます。ハウスメーカーは複数社で比較し、担当者との相性なども考えながら、より信頼できるものを見つけましょう

木造と鉄筋の特徴や違いを理解しておこう

同じ家でも、木造なのか鉄筋なのかによって、特徴に違いがあります。そのため、木造と鉄筋それぞれの特徴を正しく把握し、比較してから建築を始めることが大切です。
構造によってメリットだけではなく、デメリットもあるため、一概にどちらが優れているというわけではありません。構造ごとの違いを知り、自身の理想とする賃貸住宅の建築を目指しましょう。

アパートやマンションなどの住宅を建築する場合は、イエウール土地活用で建築プランを取り寄せてみることがおすすめです。
同じ構造でも相談する会社によって費用が異なることもあります。そのため、複数社にまとめて相談しておき、どのようなプランで建てるか、費用はどのくらいかかるのか一度見積もりをしてみることがおすすめです。

初心者でもわかる!
記事のおさらい

木造住宅と鉄筋住宅の違いは?
「コスト」「耐震性能」「耐用年数」「防音性能」の4つが大きく異なります。木造住宅と鉄筋住宅の違いでは、それぞれの項目ごとに木造・鉄筋でどういう違いがあるのかを詳しく解説しています。

木造と鉄筋、どちらの構造で建築すべき?
木造も鉄筋も、どちらにも良いところや悪いところがあります。木造と鉄筋のメリット・デメリットを紹介しているので、それぞれのメリット・デメリットを比べつつ、どちらの構造の方が良いか検討してみてください。
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