40坪の土地でアパート建築費の相場はいくらになるのでしょうか?また、40坪の広さでもアパートを建てることができるのか気になっている方も多いかと思います。
本記事では、40坪の土地でアパートを建てることができるのかやアパートの建築費について詳しく解説しています。
40坪の土地をお持ちでアパート建築を考えている方の参考となれば幸いです。
アパートの建築費について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
40坪の土地にアパートは建てられる?
40坪の土地でアパートを建てようか悩んでいる方のなかには、「アパート建てたいけど40坪の土地で建てられるの?」と思われている方もいるかと思います。
40坪の土地はアパート建築においては比較的狭い土地ですが、建てられないことはありません。ここでは、どのような場合にアパートが建てられるのかについて詳しく解説します。
建ぺい率と容積率
アパートを建てるのであれば、まずはその土地の建ぺい率と容積率をチェックするようにします。
建ぺい率と容積率は、簡単にいえばその土地に建築可能な建物の規模を決めるものです。
以下は、建ぺい率と容積率の説明についてまとめたものです。
- 建ぺい率・・・土地の広さに対する建物面積の割合。用途地域よって30%~80%の差がある。
- 容積率・・・土地の広さに対する建物空間の割合。用途地域によって50%~500%の差がある
単語の説明だけではイメージがしづらいので、40坪の土地を例にあげて考えます。
40坪の土地は、約132㎡です。
建ぺい率を80%、容積率を200%とすると建築可能な面積は約106㎡、延べ床面積は264㎡となります。
つまり、1階部分は106㎡で建て、2階建て以上であればアパートの総延べ床面積が246㎡を超えない限りは建てることができるということです。
このように、建ぺい率と容積率によって建物規模が変わり、同時にどのくらいの建築費や戸数をとれるのかが決まります。そのため、建ぺい率と容積率によっては非常に狭いアパート、もしくはアパートそのものを建てることができない場合もあります。
40坪の土地でアパート建築を考えているのであれば、まず建ぺい率と容積率を確認しておきましょう。
用途地域の制限
用途地域とは、都市計画法に基づいて13のエリアに分けられている地域のことです。
13あるエリアのうち、工業専用地域ではアパートを建てることができません。
工業専用地域以外であればアパートを建てることができますが、第一種・第二種低層住居専用地域では高さが10mまたは12m以上の建物は建てることができないため注意が必要です。
また、建ぺい率と容積率も地域ごとに指定範囲が異なりますので事前に確認しておくと安心です。
接道義務
接道義務は、建築基準法第43条で規定されているもので、基準を満たしていなければ原則としてアパートを建てることができません。
接道義務の条件を満たすには、アパートを建てる土地が幅4m以上の道路に2mもしくは3m以上接していなければいけません。
また、地域によってはアパートのエントランス(間口)も幅4m以上と規定されている場合があります。
接道義務は、火災などのトラブルの際に緊急車両の通行や、住民の避難経路を確保しやすくするためにあります。
幅員4m以上の道路でない場合は、敷地を道路の中心から2mとなるよう後退(セットバック)することにより建築許可が下りる可能性があります。
アパートを建てようか考えたとき、どのようにアパートを設計すればいいのか見当がつかないのではないでしょうか。
例えば2階建てにするか3階建てにするか、間取りの設計をどうするかについては土地の条件やアパート経営の目的によって変わります。
イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーから提案を受けることができます。
\建築費は?初期費用は?/
活用事例:Afit(戸建賃貸)
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エリア | 広島県 |
土地面積(㎡) | 800 |
延べ床面積(㎡) | 421.46 |
工法 | 木造在来 |
建築費用(円) | 5,000万 |
40坪の土地でのアパート建築費
40坪の土地でアパートを建てるとなると、どのくらいの建築費が必要なのでしょうか。
本章では、40坪の土地でアパートを建てる際の建築費の目安や、建築費の算出方法について詳しくご紹介します。
坪単価
アパートの建築費は、どのような構造を用いるかで費用が大きく変わります。
アパート建築には、木造、鉄骨造(軽量鉄骨・重量鉄骨)、鉄筋コンクリート造が使われることが多くそれぞれの坪単価は以下の通りです。
- 木造 : 坪単価 73万円
- 軽量鉄骨造 : 坪単価 125万円
- 重量鉄骨造 : 坪単価 108万円
- 鉄筋コンクリート造 : 坪単価 108万円
今日のアパート建築の主流は鉄骨造ですが、建物規模などによって木造や鉄筋コンクリート造が用いられる場合もあります。
一番建築費用を抑えることができる構造は木造ですが、構造は賃料設定や入居率に影響を及ぼします。
各構造にはそれぞれ異なる特徴がありますので、ニーズや建物規模など多くの観点を考慮し構造を決めることをおススメします。
どのアパートの構造がよいのかについては、以下の記事をご覧ください。
構造別にみるアパート建築費
40坪の土地でアパートを建てる際の、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート(RC)造、鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)造それぞれのアパート建築費の目安は下記の通りです。
木造 | 鉄骨造 | RC造 | SRC造 | |
---|---|---|---|---|
建築費 | 2240万円 | 3040万円 | 3760万円 | 4800万円 |
40坪の土地にアパートを建てるとなると、木造で2240万円、鉄骨造で3040万円、RC造で3760万円、SRC造で4880万円ほどかかることが分かります。
アパートの建築費には、建物の建築費だけでなく、外構工事などの付帯工事費、不動産取得税などの諸費用がかかります。
また、アパートを建てる際には追加工事費用などがかかることもありますので、資金計画については余裕をもって考えることをおススメします。
アパート建築費がいくらになるのか知りたい場合は、こちらのツールで試算してみましょう。
アパート建築費シュミレーター
新築アパートを建築する際は、アパート本体(躯体)、仕上げ、設備それぞれに建築費用がかかってきます。
試算条件を入力していただくと過去の建築事例をもとに、建築する際の概算費用を試算することができます。
試算条件を入力し、「この条件でシュミレーションする」をクリックしてください。 予想建築費が、画面下部に表示されます。
坪数
坪
建ぺい率
%
容積率
%
未記入(不明)の場合は建ぺい率60%、容積率200%で自動試算
土地所在地
構造
坪単価
万円
<参考>構造別坪単価
木造 : 坪単価 73万円
軽量鉄骨造 : 坪単価 125万円
重量鉄骨造 : 坪単価 108万円
鉄筋コンクリート造 : 坪単価 108万円
予想建築費 万円
内訳
(坪数 × 建ぺい率 × 容積率) × 構造別の坪単価*1 = 予想建築費
*1 構造別の坪単価は、建築着工統計調査 住宅着工統計 第34表中の 「共同住宅」における「工事予定額」に基づいています。
- 本当にシュミレーション通りの建築費用で建てられるかな?
実際の建築費用の見積もりは坪数やアパートの材質だけでなく、建築会社の工法や設備のグレードによって大きく変動します。
建築費用の見積もりをとる際は、複数の建築会社で相見積もりをおこなって比較・検討をしましょう。
イエウール土地活用なら、 最大で10社の建築費の見積もりを一括請求 することができます。
40坪の土地にアパートを建てるときのポイント
40坪の土地にアパートを建てるとなると、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
本章では、後悔しないアパートを建てるためのポイントを3つご紹介します。
地域調査をする
どのようなアパートを建てるかは、その地域の特徴から考えるとよいです。
例えば、立地や人口、開発予定の有無などからニーズや賃貸需要などをから設備や間取り、家賃などを検討します。
特に、都心部や駅から徒歩圏内であるなどの特徴をもつ土地は賃貸需要が強く家賃を高く設定しやすいです。
その地域に最適化されたアパートであれば、安定した収益を確保することでができます。そのため、アパートを建てることが決まったらまずはその地域調査から始めてみることをおすすめします。
積極的な設備投資をする
40坪の土地というのは、アパート建てるには比較的狭い広さとなります。そのため、解放感やゆとり空間の訴求などで差別化を行うことが難しいといえます。
40坪アパートの場合、外観のデザインや全室南向き、ペット可物件など競合にはない要素に対する設備投資を行うことをおすすめします。
先に挙げたような要素は、数あるアパートのなかでも賃貸需要が高く空室リスクを避けるために有効なものです。
40坪でのアパート建築費は、比較的狭い土地となることから建物本体の工事費を抑えやすいです。資金に余裕があるのであれば、設備投資に比重を置いた収支計画を立ててもよいでしょう。
複数のプランを比較検討する
アパートを建築する可能性が出てきたら、複数の企業の建築費用の見積もりを比較しましょう。
アパートの建築費用は設計や工法によって大きく異なり、建築のプランによって将来の利回りも変わります。
イエウール土地活用なら複数の大手ハウスメーカーの見積もりを一括請求することができます。
いくつかの建築プランを比較検討することによって、自分にとって最適な条件を提案してくれる建築会社と契約を結ぶことができます。
建築費がいくらなら収益性の高いアパート経営ができるのか、気になるところを建築会社に相談してみましょう。
\建築費は?初期費用は?/
アパート経営を成功させるために必要な視点
アパート経営は、年間で数百万~数千万円もの収益を得ることができます。
しかし、初期費用や維持管理費など支出も多く身動きがとれないような経営状態になることも珍しくはありません。
この章では、安定したアパート経営を行うにあたり大切なポイントご紹介します。
長期的な目線で経営をする
アパート経営は、数十年と続けて行うものです。そのため、5年後や10年後時点での経営についても考えておく必要があります。
特に、不動産投資に関しては社会情勢の影響を大きく受けます。そのため、日々情報収集をし予想されるリスクに備えておくと安心です。
また、資金についても備えをしておくことをおすすめします。
アパート経営では、維持管理費や固定資産税などの固定費が多くかかります、加えて、修繕やリフォーム費用が都度必要になりますので、いつでも数十万~数百万円単位の支払いができるような体制を整えておくことは大切です。
アパート経営の資金繰りに関しては、次項で詳しく解説します。
急な出費に対応できるようにする
アパート経営には、様々な費用がかかってきます。税金などの固定費や維持管理費用、さらにローンの返済などを含めると、収入の半分以上が支出となります。
アパートの維持管理では、設備の修理や定期点検などの費用がありますが、なかでも5年~10年ごとに行う修繕では数百万円ほどかかります。
そのため、来る出費に備えて修繕積立金を行う方が多いです。
修繕積立金は、計画的にアパート経営の資金を蓄えることができるので、「資金面でアパート経営に不安がある」と思う方であれば毎月積立ておくと安心です。
入居率の低下など、経営改善を行うために資金が必要になる可能性もありますので、このような急を要する出費に対しても積立は効果的です。
アパートを建てるなら最初の情報収集が重要です。一括見積もり請求サービスイエウール土地活用なら、土地所在地の入力だけで建築費の見積もりを取り寄せることができます。
40坪での土地のアパート建築費は複数の建築プランを比較しよう
40坪の土地でアパート建築費は、木造は2240万円、鉄骨造は3040万円、RC造は3760万円、SRC造は4800万円が相場となります。
アパート建築費は、土地の状況や設備、建築会社によって変わるため、より良い条件で契約を行うためには複数の建築会社に相談を行うとよいでしょう。
記事のおさらい