アパートの構造別の特徴とは?木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造それぞれの選び方を解説します

アパートの構造別の特徴とは?木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造それぞれの選び方を解説します
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アパートを建築して土地活用をしようと考えている場合、どのようなアパートを建築するかは重要な問題となるでしょう。一言でアパートといってもさまざまな外観、さまざまな構造があります。自分が求めている理想と土地の持つ条件などをうまく一致させて上手な土地活用を進めていきましょう。

この記事ではアパートの構造について解説します。複数の種類があるアパートの構造のなかからどれを選択すればよいか迷っている人はぜひ参考にしてください。それぞれの構造の特徴や選び方のポイントについても解説します。

最適な土地活用のプランって?
STEP1
土地の有無
STEP2
都道府県
STEP3
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アパート建築費については以下の記事をご覧ください。

アパートの構造の種類と特徴

アパートの構造にはどのような種類があり、どのような特徴があるのかについて解説します。建築に使用される構造は複数あるため一見複雑に思えますが、ひとつずつ整理してみていくとそれぞれのよさや特徴が理解できるでしょう。自分の理想のアパートを思い描きながらみていくことをおすすめします。

アパートの構造の種類と特徴を理解して、利回りを計算しながらアパート経営の計画を進めていきましょう。まずは構造についてしっかりと学んでいくことが大切です。

木造(W造)

日本国内で多く用いられているのが木造建築です。W造と呼ばれることもあります。日本国内の建築物の80%が木造建築であるともいわれているほどメジャーな造りが木造です。木造は職人の技術を存分に生かして建築される構造であるため外観や内装にこだわりがある人に向いている構造ともいえます。

さらに木造の特徴は建築コストが低い点にあります。初期費用をあまりかけずに土地活用したいという人にも向いている構造といえるでしょう。建築コストは低いですが、日本の気候にあわせた建築方法が開発されていることから吸湿性や断熱性に優れているという特徴もあります。

ただしデメリットをあげるとすれば、ほかの構造と比較すると耐久性や遮音性が低いためアパート建築では注意したほうがよい点になるでしょう。とはいえ、最近では防音設備などが充実しているため、建築方法によっては騒音トラブルに対応することも可能です。

鉄骨造(S造)

鉄骨造はアパート建築でよく用いられる構造のひとつです。S造と呼ばれることもあります。鉄骨造は文字通り、骨組みに鉄を使用している点が特徴です。鋼材の厚みが6ミリメートル未満のものを軽量鉄骨、6ミリメートル以上のものを重量鉄骨と呼びます。それぞれの特徴については次の項目で詳しく解説します。

軽量鉄骨造の特徴

軽量鉄骨造は戸建て住宅や2階建てアパートの建築に多く採用されています。柱や梁を建物の骨組みとしてそこに鉄骨を使用します。軽量鉄骨造ではプレハブ工法が多く用いられているのが特徴です。

プレハブ工法は、ある程度のところまでを工場で組み立てて現場に運びます。工場で部材を大量生産することで品質が安定し職人の技術に左右されることがない点がプレハブ工法の特徴です。工場組み立てと職人の手を煩わせない工法で現場での作業が簡易化され工期が短くなる点がメリットとされています。

短期間の工事で安定した品質の建物を建築できる点では軽量鉄骨造は魅力ある構造といえるでしょう。ほかの構造と比べて耐震性が多少低いですが、建築基準法に定められている耐震強度は必ずクリアする必要があるため品質が劣るということはありません。

コストを安く抑えることができるため家賃設定を安くすることもできる点はメリットといえるでしょう。

重量鉄骨造の特徴

重量鉄骨造はマンションや大型施設などの建築に多く採用されています。厚さ6ミリメートル以上の鋼材の採用で軽量鉄骨造と比べて防音性が高い点はメリットになります。

工法は軽量鉄骨造と同様に部材は工場で生産されます。現場で行われるのは溶接などの組み立て作業がメインです。そのため比較的工期は短くてすむ点はメリットになるでしょう。

剛材がしっかりとしているため鉄骨の本数を減らすことが可能です。そのため筋交いなしのラーメン構造で建築されることが多く、軽量鉄骨造や木造よりもシンプルな構造で建築できます。

鉄筋コンクリート造(RC造)

大型ビルなどの建築で多く用いられるのが鉄筋コンクリート造です。RC造と呼ばれることもあります。補強したコンクリートという意味の言葉を省略したもので、鉄筋コンクリート造のことを指します。

鉄筋コンクリート造では鉄筋を配置した型枠にコンクリートを流し込みます。柱や梁をこれで造り上げていくのが特徴です。鉄筋コンクリート造は鉄筋とコンクリートのメリットを組み合わせた構造になります。

鉄筋を束にして組み合わせて芯をつくり、その周りをコンクリートで固めるため強い建物を造ることができる点も魅力です。鉄筋コンクリート造は変形しにくいという点が特徴で、耐久性や耐火性に優れている点もほかの構造と比較して強みといえるでしょう。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄骨を芯としてその周りに鉄骨を組み、コンクリートを流し込んで固めた構造が鉄骨鉄筋コンクリート造です。SRC造と呼ばれることもあります。高層マンションの建築に使用されることが多い構造である点も特徴です。

イメージとしては鉄筋コンクリート造の中心に鉄骨が入っていると考えるとわかりやすいでしょう。RC造の耐久性にプラスして鉄骨のしなやかさがあるため柱や梁が細くても耐震性が高くキープできる点が魅力です。

最近では耐震技術も進化しており、ほかの構造でも耐震性がアップしているといえます。とはいえSRC造はさまざまな構造のなかでもとくに高度で高額な構造になることを覚えておきましょう。

その他の構造

これらの構造以外にもアパート建築に採用できる構造があります。RC造とS造を組み合わせたRS造がそのひとつです。特徴としては床や壁などを強度の高いRC造で作り、それ以外の部分は軽量なS造を用いる点にあります。中低層マンションの建設に用いられるのが特徴です。

RC造は遮音性が高い点がメリットですが、S造は遮音性が低い点は理解しておきましょう。

これ以外には壁式構造、別名WRC造と呼ばれる構造もあります。柱や梁がないのがこの構造の特徴です。柱や梁がない分、壁・床・天井の面で建物を支えます。中低層マンションなどで採用されることが多く、低コストで耐久性が高い構造になります。

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アパートとマンションの違いとは?

土地活用としてアパートを建築するかマンションを建築するかで悩んでいる人もいるでしょう。アパートとマンションの違いは明確には定められていません。

ただアパートは木造、鉄骨造、軽量鉄骨造が主流です。マンションには鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造が用いられることが多い点は特徴といえるでしょう。

基本的には階数や構造の違いでアパートなのかマンションなのかを区別することになります。これ以外では設備面や入居時の条件などでもアパートとマンションでは異なります。そのため構造でわけることはできなくても別の部分で区別することでどちらの経営をしていきたいのかを明確にすることができるでしょう。

アパートの構造別の工法の違い

現代のアパートの構造には、使用する材質(木造・鉄骨造・RC造)だけでなく、それぞれの材質を組み合わせる方法として構造を決めます。

木造アパートの工法

木造住宅は大きく「木造軸組工法」と「2×4(ツーバイフォー)工法」の2つに分けられます。

木造軸組構造

木造軸組工法は現在日本でいちばん多く採用されている代表的な工法で、柱(縦の構造材)に梁(横の構造材)を組み合わせて建てることから「軸組み」と呼ばれます。また、在来工法や伝統工法とも呼ばれ、法隆寺の五重の塔や歴史あるお寺や神社、古民家などでも採用されています。

日本で古くから用いられてきた伝統的な工法が在来工法です。現場で基礎を造り、そこに柱を立てて梁などの横材を組み合わせていく工法になります。さらにここに壁・床・屋根を構成していくことで建物を建築します。

基礎から現場でつくり上げていくことで設計の自由度が高い点が特徴です。そのため間取りを自由に変更することが可能でありオーナーの理想や希望が強い場合には在来工法での建築がおすすめになります。

さらに木造は日本の気候にあわせた建築方法であり吸湿性や断熱性に優れていることから入居者が1年を通じて生活しやすい環境を作りやすいという点も特徴です。

建築の際には屋根の部分を先に作るため、雨が多い時期の工事でも構造内部を雨から守ることができる点も魅力といえるでしょう。

ただ、現場で基礎から造りあげるため工事は長めで、気候によっては品質を一定に保つことが難しいデメリットもあります。さらに職人の技術によって品質が左右されるため建築会社を選ぶ際には慎重に行う必要もあるでしょう。

コスト面では工期が長い分、人件費がかかるため高めになる点も理解しておきましょう。

2×4(ツーバイフォー)工法

2×4(ツーバイフォー)工法は北米から伝わった工法で、2×4インチの木材で組んだ枠に壁を張ることから木造枠組壁工法とも呼ばれます。

部材や施工方法がシステム化されているためコストや工期が抑えやすいことから、ハウスメーカーを中心に全国へ広がりました。

同じ木造住宅でも、木造軸組工法は点を結ぶように骨組を造る工法、木造枠組壁工法(2×4工法)は面を組み立てて造る工法と考えればイメージしやすいのではないでしょうか。

鉄骨造・RC造のアパートの工法

鉄骨造のアパートとは、柱や梁に鉄骨を使用した構造の建物のことです。紹介すべき特徴的な工法はありませんが、建物の骨組みとなる材質には種類があり、軽量形鋼(けいりょうかたこう)を使う「軽量鉄骨造」と、重量鉄骨を使う「重量鉄骨造」があります。

一方で鉄筋コンクリート造のアパートとは、鉄筋を縦・横の格子状に組立て、それを「型枠」と呼ばれる木製枠で囲み、その中に隙間なくコンクリートを流し込んで、基礎から屋上までを一体化させた構造の建物のことです。

ラーメン工法

ラーメン(Rahmen)とはドイツ語で「枠」や「骨組み」のこと。柱と梁の接点を接合した「剛接合」で支える工法です。耐力壁やブレースを入れなくても、地震や風などの力に耐えることができます。

壁式工法(モノコック構造)

基礎から床・壁・屋根までを一体化し、面で構造体を支えている工法のことです。

梁や柱を設けず、耐力壁を配置することで荷重を支える工法です。壁・床・天井の6面体で力を受け止め、分散させるため、地震に対して強さを発揮します。建物を支える柱型や梁型が室内に出ないため、凸凹のないすっきりとした空間をつくれることも特徴。一般的に5階建て以下の建物に多く用いられます。

  1. アパートにはいろんな構造と組み立て方があるんだね!
  2. 全部覚える必要はないが、頭に入れておくと建築会社の人と話もしやすいじゃろう

構造別の建築費と家賃相場の違い

どのようなアパートを選ぶべきか比較・検討をする際にアパートの構造が気になるでしょう。構造別の建築費と、構造別の家賃相場について紹介します。

構造別の建築費は?

アパート建築では構造の特徴も重要ですが、やはりコストも気になるところでしょう。コストについては構造によって異なります。基本的には「1平方メートル当たりの単価×延べ床面積」で建築費用を計算することが可能です。

ここでは、それぞれの構造の1平方メートル当たりの相場単価についてまとめておきます。

木造 鉄骨造 鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造
構造別の建築費用
(1平方メートル当たり)
172,000円 250,000円 260,000円 268,000円

上記の単価は国税庁で開示された最新の全国平均値となり、都市やエリアによって変動します。あくまで目安としながら、それぞれの構造でアパートを建築した場合の建築費用を計算してみるとよいでしょう。

参考までに、例となる建築条件を挙げておきます。

  • 2LDK×6戸のアパート
  • 1戸あたりの坪数15坪
  • 1坪当たり3.3平方メートルで計算(小数点第2位切り捨て)

 

木造=90坪×56.7万円=5,103万円
鉄骨造=90坪×82.5万円=7,425万円
鉄筋コンクリート造=90坪×85.8万円=7,722万円
鉄骨鉄筋コンクリート造=90坪×88.4万円=7,956万円

これはあくまでも相場の工事費用のため、実際に建築するとなるとこれに別途費用がプラスされる点は理解しておきましょう。

木造・鉄骨造のアパートの建築については、以下の記事でメリット・デメリットから成功法まで詳しく解説しているので参考にしてみてください。

鉄骨造でアパート建築はどうなの?鉄骨造の特徴や建築費までを解説
新築の木造アパート建築費はいくら?|総費用の目安を解説

アパートを建築する場合、複数の建築プランを比較して構造を比較することで最適なアパートが見つかるでしょう。複数の建築会社を比較するにはイエウール土地活用で比較するのが効率的です。

アパートの構造を選ぶときのポイント

アパート建築で用いられる構造について解説してきました。それぞれの構造を理解したところで実際にアパートの構造を選ぶ際に注意しておきたいポイントについても解説しておきましょう。

騒音トラブル回避には遮音性の高い構造

アパートの近隣トラブルで多いのが騒音問題になります。掃除機や洗濯機の音、足音、極端に大きな話し声など騒音トラブルの原因はさまざまです。

不特定多数の生活スタイルが異なる人が集合して生活している以上、多少の我慢は必要かもしれません。ただ、度を過ぎた迷惑をかける人もなかにはいるため騒音トラブルに対する対策は事前にしっかりととっておくことも大切です。

騒音対策としては遮音性の高い構造を選択しておくと安心でしょう。RC造とSRC造は遮音性が高い点が特徴です。音を遮断してくれるコンクリートを使用しているため遮音機能が高いといえます。

騒音トラブルをできるだけ回避したい場合には防音対策を取るということもひとつですが、コストがかかるためよく検討してから決定することをおすすめします。

地震が多い地域なら耐震性の高い構造

所有している土地のエリア情報を収集しておくこともアパート経営を行ううえで重要なポイントになります。どのような人が住んでいるのか、どのような施設が周辺にあるのかを調べておきましょう。

これに加えて重要なのが災害に関する情報です。国土交通省の提供しているハザードマップを確認して地震が多いエリアかどうかを調べておきましょう。地震が多いエリアであれば耐震性の高い構造を選択する必要があります。

耐震性は建築基準法で定められているため最低限の数値はすべての建物でクリアしています。ただ、より耐震性の高い構造を選択したいのであればRC造やSRC造がおすすめです。アパートの場合はマンションのように高層になることは少ないですが3階建てなどにする場合にはとくに耐震性が高い造りにしておくと安心です。

3階建て以上なら鉄骨造

3階建て以上のアパートの建築を検討している場合には地震対策は必須です。上の階になればなるほど揺れがひどくなるためより頑丈な造りにしましょう。耐震性を考えてアパート建築では鉄骨造や鉄筋コンクリート造が採用されることが多いことを覚えておきましょう。

耐震性では鉄筋コンクリート造が優位です。ただしコストがかかるため同等の耐震性を持つ重量鉄骨造でも地震には十分に備えることができるでしょう。とくに3階以上の高層アパートになると耐震性の確保は重要です。

建築基準法で定められた耐震強度はもちろんクリアしつつ、さらに強い耐震性を備えておくと安心でしょう。アパート経営ではコスト面から軽量鉄骨造を採用するメーカーも多いですが、高層階を検討しているのであれば少しコストがかかっても重量鉄骨造の採用を考えてみましょう。

初期費用を抑えたいなら木造

アパートの建築でできるだけコストを抑えたい場合には木造がおすすめです。工期などを考えると木造は長くなるためコストがかかりそうなイメージもありますが、実際のところ材料となる木材が手に入れやすく加工しやすいためコスト削減につながるとされています。

構造ごとの特徴を把握してからアパートを建てよう

アパートの建築ではさまざまな構造と工法を選択する必要があることを解説してきました。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで予算や自分の希望なども加味してどの構造を選択するか慎重に検討しましょう。

アパートのどこに注力するのかによって選択する構造も変わってきます。コスト重視、構造重視、どこに注力するのかで選択する構造も変わるでしょう。それぞれの構造で異なる性質があるためすべてをかなえるというのは難しいかもしれません。

もちろんコストをかければそれだけ機能を付与することは可能です。その場合には利回りをしっかりと計算して初期投資にどの程度まで費用をかけられるかを算出することも大切になってきます。初期投資に費用をかけても回収できなければアパート経営が行き詰まってしまう可能性は高くなります。

そこでアパート経営では計画段階から専門的な知識を持つ人に相談しながら進めていくことをおすすめします。構造選択の際にも初期投資の金額からそれにみあう構造を選択するというのもひとつの方法です。

利回りも加味しながらどの構造で建築するのかを考えるという方法が経営をスムーズに進めていくためには効率的かつ有効的ともいえるでしょう。

専門家を探す場合にはイエウールの活用がおすすめです。全国の優良な不動産業者とのみ提携しているため安心して利用することが可能です。専門家としっかり相談しながら自分の理想のアパート経営を実現しましょう。

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