こんにちは、イエウール編集部です!
マンションを売ろうと検討している中で、「査定書」や「査定」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
- 査定書の中身には何が書いてあるんだろう?
- そもそも「査定」ってやらないといけないの?
- そうじゃな。この記事では査定書の中身や、マンション売却をお得に進めるための査定のコツを紹介していくぞ!
- え!査定でお得に売却できるの?
- そうじゃ。数百万円も得する場合があるんじゃぞ!!
マンション売却をしようかなという方の中には、不動産会社に価値を診断してもらう「査定」や、不動産鑑定士に診断してもらう「不動産鑑定評価」などを聞いたことがあるかもしれません。
この記事では、「査定書にはどういうことが書いてあるか」「高く売る・早く売るための査定のコツ」をお伝えしていきます。マンション売却では必ず活きてくる知識ですので、ぜひともこの記事にざっと目を通して、査定の勘所(かんどころ、ポイント)をご理解下さい。
マンション査定書って何?
「そもそもマンション査定書が何かよく分からない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。この章では、そんなマンション査定書が何なのかについて丁寧に解説していきます。
マンション査定書は依頼して作成してもらう書類
まず初めに、マンション査定書とは不動産会社や不動産鑑定士といった不動産に精通した人に依頼して作成してもらうマンションの査定価格などが記載された書類のことです。
通常、マンションなどの不動産の売却を検討している場合、不動産会社や不動産鑑定士といった不動産に精通したプロに不動産を査定してもらいます。そこでの査定結果を書面に記載したものがマンションの査定書です。
マンション査定書は依頼先によって異なる点もあるため、よく理解しておくのが良いでしょう。
マンションを査定してみる
不動産会社に無料で依頼できるマンション査定書
通常のマンションの売却を検討している場合、不動産会社に査定を依頼して査定書を作成してもらいます。
マンションの売却を扱う不動産会社であれば、マンションがいくらで売れそうかという金額(査定額)を無料で見積もってくれます。
不動産会社は不動産のプロですし、地元の不動産市場にも精通していますから、査定で得られる情報はとても貴重です。
加えて、査定には費用はかかりません。なぜかというと、不動産会社から見たら将来の取引のチャンスになるからです。もしあなたが査定結果を気に入ってくれれば、あなたが将来的にマンション売却をする際に、自分の会社に任せてもらえるチャンスを手に入れられる、と考えているのです。
- へー、査定だったら、無料で価値を教えてくれるんだ!?
また、「査定額に騙されて、安い値段で売らされるんじゃないか?」と不安に思う必要もありません。
法律では、不動産会社は、土地や建物を売り出すときの価額又は評価額について意見を述べるときは、その根拠を明らかにしなければならないと定められています(宅地建物取引業法 第34条の2第2項)。不動産会社にちゃんと説明してもらうことには全く遠慮しなくてよいので、しっかり確認して不動産会社を選んで下さい。
不動産会社による査定には机上査定と訪問査定がある
不動産会社がマンションの価値を見積もる査定には、「机上査定」と「訪問査定」の2種類があります。
【机上査定】すぐ結果がわかるが、結果がぶれやすい
「机上査定」では、住所、面積などのマンションのデータだけで査定額が計算されます。あくまで簡易な査定ですので、実際の売却額と査定額で大きな差が出ることもあります。ただし、データだけで査定する分、早ければ結果が当日に出ることもあります。
- 机上査定は、かんたんですぐ結果が分かるけど、ちょっと価格がぶれがちなのね!
【訪問査定】時間はかかるが、より正確
「訪問査定」では、住所などのマンションのデータに加え、不動産会社の担当者がマンションを現地訪問して、マンションの特徴を実際に見た上で査定額を決めます。不動産取引では物件ごとの違いが売却金額に大きく影響します。例えば、建物の傷みぐあい、設備の充実度、人気の間取りかどうかなども査定に反映されます。不動産会社がマンションを見てくれる訪問査定のほうがより正確な売却金額を見積もることができると言えます。
訪問査定では不動産会社の担当者との時間調整が必要だったり、机上査定よりも時間がかかる面はあります。しかし、急ぎで価格を知りたいということでなければ訪問査定のほうがおすすめです。
不動産鑑定士に有料で依頼するマンション査定書
一方で、不動産鑑定士に有料でマンションの査定書を作成してもらうこともできます。不動産鑑定評価の結果が査定書に記載されます。
不動産鑑定評価とは、不動産鑑定士(または不動産鑑定士補)が有料で不動産の価値を評価するものです。「不動産鑑定士」は国家資格で、不動産の価値評価の事業を営めるのは不動産鑑定士(不動産鑑定士補を含む、以下同じ)だけと決まっています。
なお、不動産鑑定士に評価してもらうには結構な費用がかかり、一般的な家の評価の相場は15万~30万円となります。
不動産会社による査定との違いは、不動産会社による査定が「今~数か月以内で売るならいくらか」という観点で評価するのに対し、不動産鑑定評価では、「不動産の正常な価値はいくらか」を計算するという点です。不動産の売却額は、不動産の状態や買い手が今いるかどうかで大きく変わり、相続税の申告や第三者と交渉するための根拠には採用しにくいためため、不動産鑑定評価が利用されます。
また、不動産鑑定評価は価格の根拠が明確なため、資産額の評価でもめることの多い相続や離婚の場合に使われることもあります。
- 15~30万円もかかるんだったら、相続税の申告とか離婚で揉めたときだけ使えば良さそう!
マンション査定書には何が書いてある?
さて、マンション査定書が何かが理解できたところで、次に「マンション査定書ってどんな書類なの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。
この章では、マンション査定書には何が記載されているのかを詳しく解説していきます。マンション査定書がどのような書類なのかを理解するためにもきちんと知っておきましょう。
売り出し価格 | 不動産会社が推奨する売り出し価格 |
---|---|
不動産の情報 | 査定対象となる不動産の基本情報 (土地面積、住宅環境、設備や概観などの住宅構造、交通手段など) |
査定額 | 土地・建物の査定額(マンションの場合は土地の価値も含めて査定される) |
事例不動産の情報 | 面積単価を計算する際に、参考とした不動産の情報。周辺エリアから選ばれる。 |
事例不動産との相対評価 | 査定額を計算する際に、事例不動産とどう比較して面積単価を決めたかを説明。 査定地周辺の環境、交通の便、隣地の状況、日照・採光の状況などが載っている。 |
査定額計算式 | 事例不動産を基準とした面積単価、売却予定の不動産面積、不動産の評価による補正を組み合わせた計算を記載。 |
マンション査定書のひな型
【出典/引用元URL:株式会社アップルコーポレイション/https://www.apple-home.co.jp/sell/a-select.html】
不動産会社の作成するマンションの査定書には厳密なフォーマットやルールが存在しないため、各不動産会社によって記載される項目や形式は異なりますが、ここからはそんなマンション査定書の中でも代表的な項目について解説していきます。
マンションの査定価格
マンション査定書に記載される項目の中でも最も重要なものの1つとして挙げられるのが、マンションの査定価格です。
マンションの査定価格は、建物の価値や土地の価値、周辺の事例との比較などを基に算出されます。後でも触れますがここで注意しておきたいのが、この査定価格はあくまでも不動産会社の予測に過ぎないため、実際のマンションの価値とは大きな誤差があったり、依頼する不動産会社によって査定価格がバラバラである可能性も高いということです。
マンションの査定価格の根拠
マンションの査定価格と同じく極めて重要な項目に、査定価格の根拠が挙げられます。査定価格の根拠とは、その名の通りマンションの査定価格がどのように算出されたかや、どんなポイントがマンションの査定価格に影響したのかということです。
査定の根拠となる情報は、事例不動産情報、査定額計算式などですが、会社によって形式や内容は少し異なります。
マンションの査定価格は、マンションの築年数や物件の階数などの物件自体の条件はもちろん、マンションの周辺の環境や立地、交通アクセスなどの条件も加味して評価されています。そのため、どのようなポイントが査定価格に影響を与えたのかが記載されているようです。
- いくらで査定してくれるのかなぁ。気になる!
- 査定結果の金額に囚われすぎず、担当者の説明力を見極めるのも大切じゃ!(後で解説します!)
【ご参考】物件の売りやすさの指標は「流通性比率」で分かる
流通性比率とは、その不動産が売りやすいかどうかの指標です。
建物や土地の価格を合算して仮の査定額を計算したときに、地元の今の市場価格と差が小さくなるように補正をするものです。
流通性比率は、売りやすい人気物件と判断されればプラス評価、売りにくいと判断されればマイナス評価となります。例えば、面積が大きいために、比例して査定総額が大きくなり、売りにくくなることや、購入者層と平均的な購入価格からのズレ、エリアによって需要が少ない場合などでも流通性比率が下がってしまうことがあります。
査定額の計算方法は、簡単に言うと「面積」×「面積あたりの価格」×「流通性比率」です。また、流通性比率は100%(1.00)を基準として85%~110%の範囲で調整されるのが一般的です。
つまり、流通性比率95%(0.95)と表記されていれば、査定額を5%減額したことを表します。
もし、お持ちの物件で流通性比率が変わっていたら、その根拠を担当者にしっかり確認しましょう。
- 流通性比率のところで、不動産会社の考え方の違いが出てきそう!
- そうじゃ。逆に、根拠が曖昧な会社だったら、能力が低い会社とも分かるぞ!
マンションの物件情報
マンションの査定書には物件の情報も記載されています。
物件の情報とは、マンションの住所、物件の面積、階数、設備、概観、アクセスなどのマンション自体の情報です。ここでの情報も先ほど挙げた査定価格の算出根拠ともなるため、非常に重要な項目だと言えるでしょう。
不動産会社が推奨するマンションの売出価格
マンション査定書には査定価格や算出根拠、マンション周辺の類似の取引事例や過去のデータなどを基に不動産会社が推奨するマンションの売出価格が記載されていることもあるようです。
査定価格の場合と同じように、この売出価格についてもその不動産会社が推奨する売出価格であることを忘れずに、その価格でマンションが売れる保証がある訳ではないということをよく理解しておく必要があります。
マンション査定書を依頼して入手する流れ
さて、ここまでマンション査定書とは何かや具体的にどんなことが記載されている書類なのかを詳しく見てきました。
ここからはマンション査定書についてより理解を深めるために、実際に入手するまでの流れを解説していきます。
STEP1|不動産会社へマンションの査定を依頼する
まずは、不動産会社にマンション査定を依頼します。
この際に不動産一括査定サイトで必要情報を1度入力すれば複数の不動産会社にマンション査定を依頼することが出来ます。
不動産一括査定サイト「イエウール」を利用すれば、全国で1,600社以上の厳選された不動産会社が対応。大手不動産会社はもちろん、地元の優良不動産との提携も幅広く、さらにクレームの多い不動産会社はすべて排除されているのでとても安心です。
しかもインターネットさえあれば、24時間いつでも自宅で一括査定依頼ができるのでとても簡単です。最大6社との比較が可能なので、ご自身に合う最適な不動産会社が見つかるかもしれませんので、ぜひ利用してみてください。
東京商工リサーチ社の行った不動産一括査定サイトに関するランキング調査において、利用者数・提携会社数・対応エリア数(市区町村)・対応エリア数(都道府県)・提携大手不動産会社数の5部門すべてで1位となり、5冠を達成しました。
STEP2|不動産会社がマンションの査定を行う
不動産会社へマンション査定の依頼が完了すると、不動産会社から本人確認も兼ねて日程調整などの連絡が入ります。
それらが完了すると実際に不動産会社がマンションのデータなどを基に机上査定や、実際に現地調査まで行う訪問査定を実施してご自身のマンションを査定します。
不動産会社がご自身の入力したデータや現地調査で得られた情報、過去のマンションの売買取引の事例や周辺事例なども加味して出来る限り相場に近い査定額を算出します。
STEP3|マンション査定書を受け取る
不動産会社によるマンションの査定が終わり、査定価格やその他の内容の記入が済むと、不動産会社から査定結果が届きます。
マンション査定書を受け取ったら、査定価格やその他の記載事項をよく確認しましょう。また、不動産会社の担当者にマンションの査定価格の根拠や、仮にマンションを売りに出す場合にはいくらくらいで売れそうなのかなど、気になる点は積極的に質問してみましょう。
マンション査定書はどのくらいの期間で入手できる?
マンション査定書を依頼して入手する流れが理解できたところで、実際に依頼してからマンション査定書を受け取るまでどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
中には今すぐにマンションの査定価格が知りたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの章では、マンション査定書がどのくらいの期間で入手可能なのかについてケースごとに解説していきます。
不動産会社に机上査定を依頼した場合
不動産会社にマンション査定を依頼する際に机上査定を選択した場合、通常査定を依頼して実際に不動産会社の担当者が査定をした当日~3日程度で査定結果を入手することが出来るようです。
理由としては、机上査定ではご自身が入力したデータやその他の不動産会社が保有するデータなどを基に査定価格を算出するため、スピーディーに査定価格を算出してマンション査定書を作成することが出来るからです。
不動産会社に訪問査定を依頼した場合
一方で、不動産会社にマンション査定を依頼する際に訪問査定を選択した場合、通常不動産会社の担当者の現地調査からおよそ3日~1週間程度で査定結果を入手することが出来るようです。
訪問査定の場合、机上査定よりもマンション査定書を入手するのにやや時間がかかってしまいますが、より正確で詳細なマンション査定書を入手することが出来ます。
精度の高いマンションの査定書を入手するためのポイント
ここまで、マンションの査定書とは何かと査定書には何が記載してあるのかを雛形付きで解説してきました。
査定書を入手しようと考えている方の中でも、「せっかく査定書をもらうんだったら制度の高い査定書が欲しい…」というような方は多いのではないでしょう。
そこで、この章では精度の高い査定書を入手するためのポイントを丁寧に解説していきます。
不動産会社には「訪問査定」を依頼する
不動産会社による無料の査定には、机上査定と机上査定が存在します。机上査定と訪問査定については1章で解説した通りですが、出来るだけ実際の相場に近い精度の高い査定書を入手したい方は、やはり訪問査定を選択するべきだと言えるでしょう。
実際に不動産会社の担当者が、データからだけでは判断できない様々な要素を基に査定書を作成してくれる訪問査定では、机上査定の場合よりも精度の高い査定書を入手することが出来ます。
複数の不動産会社にマンションの査定書を依頼をする
精度の高いマンションの査定書を入手したい方は、必ず複数の不動産会社にマンション査定を依頼して、査定書を入手しましょう。
先ほど解説した通り、マンションの査定書には決まったフォーマットやルールが存在しないため、査定書を依頼する不動産会社によって査定書に記載する査定価格が何百万円単位で異なるケースも存在します。
また、中にはいたずらに査定書の査定価格を釣り上げて、マンションを売却するように仕向けようと企む悪質な不動産会社が存在するのも事実です。そのような不動産会社に騙されないためにも、必ず複数の不動産会社に査定書の作成を依頼しましょう。
【メリット1】高く査定してくれる会社を選べる
不動産を査定してもらうときに、1社だけに査定を依頼することほど勿体ないことはありません。不動産の査定額は、査定する会社によって、数百万円の差がつく場合もあります。
もし安い査定額を鵜呑みにして安い金額で売ってしまうと、数百万円の損につながることもあるのです。
【ご参考】不動産会社によって査定額が数百万円も違う理由
査定額の計算方法は、簡単に言えば「面積」×「面積あたりの価格」×「流通性比率」とお伝えしました。このうち、「面積あたりの価格」「流通性比率」は、不動産会社によって差があります。
面積あたりの価格は、どのような状態の物件・どのような立地を「事例不動産」と判断するかで変わってきます。
また、流通性比率も会社や担当者次第で変わってきます。
不動産は高額の資産です。こういった要素の差が、数百万円もの差につながってしまうのです。
- そうですよね。会社によってここは違ってきそう!
【メリット2】販売力が高い会社が分かる
査定結果が出たら、査定額とその根拠を不動産会社の担当者が説明してくれます。その際に、地元の不動産市場にどれだけ精通しているか、売却実績はあるかなど、不動産会社と担当者の実力を見極めることができます。
以下のような点を確認することで、あなたのマンションを売却するときに一番良い不動産会社を見つけられるでしょう。
- あなたのマンションのアピールポイントをしっかり理解しているか
- あなたのマンションの近辺での、最近の取引事例を把握しているか
- 査定額の根拠を正しく説明でき、値下げ交渉が来ても頼りになるか(値下げ要望に正しく反論できるか)
- 似たような物件の売却事例が多いか
複数の会社に査定してもらうなら、無料一括査定サービス「イエウール」がおすすめ
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不動産一括査定サービスとは
不動産一括査定サービスとは、インターネットで、複数の不動産会社に査定を依頼できるサービスです。たった1回、マンションの情報を入力するだけで査定が依頼できますし、24時間いつでも査定を依頼できます。とても便利なサービスです。
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【おすすめの理由1】不動産会社数が1,700社と業界最大規模
高く査定してくれる会社を見つけるには、不動産会社の選択肢の多さは欠かせません。イエウールの提携先企業数は1,700社もあるため、地方の物件でも多くの不動産会社を探すことができます。
また、大手の不動産会社、地域密着の不動産会社の両方と取引しているため、販売力に優れた大手から見た価格と、地域のニーズを知り尽くした会社からみた査定額の両方を知ることができます。
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イエウールでは、クレームが多い会社は契約解除できるようになっています。つまり、イエウールで紹介される会社はそのようなフィルターを通った会社なので、安心して査定・売却を任せられる会社を探すことができます。ぜひこの機会に複数の会社に査定を依頼して、不動産の売却価格を正しく理解しましょう!
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マンション査定に必要な書類を準備しておく
精度の高い査定書を入手するには、マンション査定に必要な書類をきちんと用意しておくことが重要です。ここでは、どんな書類が必要になるのかを見ていきましょう。
登記簿謄本
登記簿謄本とは、登記簿の写しのことです。ご自身のマンションの登記事項が細かく記載された書類になります。また、登記事項証明書も登記簿謄本も証明内容は同じであるため、どちらか一方は必ず準備しておくようにしましょう。登記簿謄本は法務局で申請して入手できますが、登記事項証明書は登記所から発行される点に注意が必要です。
公図
公図とは、ご自身のマンションの地番や、接道状況を示す書類になります。接道状況とは、法律で定められた都市計画区域に建物を建設する際には、その建物の敷地が原則幅員4m以上の建築基準法上の道路に2m以上接していなければならないと定められていますが、実際にご自身のマンションの敷地がどのような状況なのかを意味しています。
こちらも登記簿謄本と同様に法務局の管轄となっていますが、インターネットでの入手も可能なようです。
建物の図面
建物の図面には、ご自身のマンションの広さなどが記載されています。しかし、実際にマンションを購入した際のパンフレットや書類に記載されている図面の方が分かりやすいため、不動産会社に査定を依頼する際には合わせて用意しておくと良いでしょう。建物の図面も法務局やインターネットで入手できます。土地の測量図
土地の測量図は、マンションの土地の面積や境界線の位置などが記載された書類です。特に境界線の位置については、隣接地の所有者とのトラブルを避けるためにも重要な情報になります。マンションの場合、一戸建てや土地の売却のケースよりもこのようなトラブルに発展することは少ないと思われますが、きちんと用意しておくようにしましょう。
マンション査定であった方が良い書類を用意しておく
上記のマンション査定に必要な書類に加えて、用意しておくと査定書の精度が上がったり、高い査定価格を得られる可能性のある書類も可能であれば用意しておきましょう。
固定資産税に関する書類
固定資産税に関する書類には、固定資産税納税通知書と固定資産税評価証明書があります。これらの書類は、固定資産税の確認や移転登記時の登録免許税の算出に必要な書類となります。固定資産税評価額を知ることが出来るため、物件の価格設定などにも大いに役立ちます。マンションの売却を少しでも考えている場合は、適切な価格設定にも役立ちますので、査定時に用意しておくと良いでしょう。
マンション購入時の売買契約書
ご自身がマンションを購入した際の売買契約書も用意しておくと良い書類に挙げられます。この書類には、ご自身がそのマンションを購入した際に、どのような条件で売買契約を結んだのかが詳細に記載されています。
この書類がないと不動産会社に査定書を作成してもらえないなんてことはありませんが、精度の高い査定書を入手したいと考えているならば、可能な限り用意しておくことをおすすめします。
住宅性能評価書
住宅性能評価書は、ご自身のマンションや家の性能を数値で評価した書類になります。国土交通省の認可の下発行されている書類であるため、公的な証明書となり精度の高い査定書を入手するのに役立つこともあるでしょう。マンション査定前には部屋を整理整頓しておく
出来るだけマンション本来の価値を正確に査定書に反映して欲しいのであれば、査定前に部屋を綺麗に整理整頓しておきましょう。勿論、査定を行う不動産会社の担当者もプロですので、仮に部屋が整理されていないからといって大幅に低い査定価格を提示してくるなんてことは考えにくいです。
しかし、マンションの査定を行うのも人間ですので、あまりにも清潔感に欠ける部屋だと、精度の高い査定価格や査定書を得ることが難しくなってしまいます。わざわざリフォームをする必要は全くありませんが、せっかく査定を依頼するのですから、出来る限り良い状態で不動産会社の査定に臨み、精度の高い査定書を入手しましょう。
不動産査定書はここをチェックしよう
査定を依頼すると、当日~1週間程度で査定結果が返ってきますので、信頼できる査定書か・信頼できる不動産会社を見極めていきましょう。【チェックポイント1】査定の内容が具体的で、根拠があるか
たとえば査定価格に対して幅がある場合は「査定価格は○○万円ですが、売り出すときは提案額として○○万円、上限は○○万円です」と説明や記載があれば信頼できます。しかし、単純に幅を持たせているだけで説明できない場合は、地元の不動産市場についての理解が不足している可能性があります。また、流通性比率についても注意が必要です。
もし流通性比率が1.00とは違う数字になっていれば、何故その数値になったか質問してみましょう。たとえ流通性比率が低くても、その比率になる理由や物件のマイナス点を正確に教えてくれる不動産会社なら信頼できます。
【チェックポイント2】資料や説明が分かりやすいか
資料の分かりやすさは、集客力に効いてくるポイントです。不動産会社は、物件の情報をサイトやチラシ(マイソク)を通して宣伝してくれますが、査定書が見づらい不動産会社に依頼した場合、チラシも見づらいものが出来上がるかもしれません。そうすると、興味をもってくれる不動産会社や買い手も少なくなる可能性があります。
査定書の見た目が分かりやすく見やすいものかどうか、フォントのサイズの違いについても見ておきましょう。数字ばかりで読みづらい査定書を提案してくる場合は、警戒した方が良いでしょう。
説明の分かりやすさは、買い手との交渉や、売却の納得感に効いてくるポイントです。
マンションを売るときは、必ず買い手は値下げを打診してきます。それを見越して、希望額よりも少しだけ高めに売り出して値下げに応じる戦略もあります。ですが、希望額以上には値下げできない理由や、値下げしない正当性をしっかり買い手に説明できる担当者であれば、あなたの希望の金額の範囲で交渉をまとめてくれる可能性も高まります。
また、どうしても希望額を超えた値下げ額で売ることになっても、その理由をしっかり説明してくれる担当者であれば、後悔することもなく納得のいく売却になるでしょう。
査定書を目にすると、どうしても事例の紹介や数字の解説に終始しがちで、こちらも一番気になる査定額に気をとられてしまいます。ですが、担当者の話しぶりもしっかりと確認するようにしましょう。時には数か月にわたってやり取りをする相手ですので、質問を通して担当者を見極めることも大切です。
- 査定書には、査定額と根拠、参考事例が書いてある
- 高く売りたいなら、必ず複数の会社に査定してもらおう
- 複数の会社に査定してもらうなら、イエウールがおすすめ
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- 家や土地・マンション売却に必要な知識とコツを、かんたんに学べるぞ!
初心者でもわかる!記事のおさらい
不動産の査定や売却に関してよくある質問をピックアップしました。家の価格はどうやって分かるの?
家の価格を知る方法は大きく分けて2つ。不動産会社に依頼する「査定」か不動産鑑定士が行う「不動産鑑定評価」です。いずれも家の価格が分かる方法ですが、費用や鑑定する際の観点が異なります。不動産査定書って何?
不動産査定書とは、売却を検討している不動産情報や査定額、査定結果の根拠となる情報が書かれています。査定書に決まった形はなく、査定を依頼した不動産会社などによって形式や内容は異なります。不動産査定書のどこをチェックすればいい?
不動産会社によって異なる、不動産査定書。正直に言うと不動産会社の質によってその精度もまちまちです。信頼できる査定書かどうか見極める際には2つの点をチェックしましょう。査定を依頼する時のコツが知りたい
査定を依頼する際には1社だけでなく複数社
にお願いするのがコツ。実は不動産会社の査定には明確なルールがなく、不動産会社によって結果が異なります。複数社に査定を依頼することで、査定結果を比較できるのです。