これからマンションの査定を受ける方は査定を受ける前には必ず注意点を知っておくことが大切です。
この記事で注意点をおさえて査定を成功させましょう。
「まずはマンション売却の基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。マンションの査定での注意点をおさえて損を避けよう!
マンションの査定を受けるときは、次の6つの注意点をおさえましょう。
いずれのポイントも、簡単にチェックするだけで何百万円もの損を避けられます。
注意点を抑えて、「せっかく査定を受けたのに、正確な相場価格がわからなかった」「思い切って査定を受けたせいでかえって損してしまった」といった事態を避けましょう。
状態が悪い部屋は掃除しないと査定価格が下がる
部屋の状態が悪い場合は、査定価格を引き下げないためにも、査定前に必ず掃除をしておきましょう。
部屋をキレイにすれば、あなたのマンションは適正な価格かそれ以上で評価してもらえますし、部屋の状態が悪いと安すぎる査定結果が出ます。
なお、掃除の目安としては、あくまで「物件を大切に使っている」と不動産会社に伝わる程度で構いません。
完璧に掃除する必要はないので、ハウスクリーニングなどは不要です。
掃除の際は特に、汚れが目立ちやすい水回りとベランダ、壁紙を丁寧に掃除しましょう。
水回りは使用感がよく出るので、清潔感があるかをチェックされます。シンク内のゴミを処分したり排水口を綺麗してニオイも対策しておきましょう。
ベランダの状態もチェックされます。落ち葉が溝にたまっていないか整理しておきましょう。
壁紙も劣化状態が目につく部分です。汚れている部分は拭き掃除しておきましょう。
1社だけに査定依頼すると売却に失敗しやすい
マンションの査定結果は不動産会社によって異なるため、1社だけに査定依頼してしまうと売却に失敗してしまうケースが少なくありません。
そのため、複数の不動産会社に査定を依頼することが大切です。
1社だけの査定結果を信じてその査定結果通りに売り出してしまうと、次のような事態が起こる可能性が高いです。
- 相場よりも高く売り出してしまって買い手がつかなかった
- 相場よりも安く売り出してしまって損してしまう
実際に査定を受けてみると、次のように査定結果にばらつきがあるケースが多いです。
会社 | 価格 |
A社 | 5,000万円 |
B社 | 4,000万円 |
C社 | 4,500万円 |
査定結果にばらつきがあるからこそ、正確な査定結果を知るためには、複数の不動産会社に査定依頼を依頼することが大切です。
目安としては3社以上の査定を受けるとよいです。
不動産一括査定サービスのイエウールを利用すれば、簡単にまとめて査定依頼することができます。イエウールは東京商工リサーチ社による「不動産一括査定サイトランキング調査」(2022年1月)において、利用者数No1のサービスなので、安心して利用できますよ。
あなたの不動産、
売ったらいくら?
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自分で相場を調べないと売却で不利になる
正しい売却相場がわからないと、相場から極端に外れた価格で売り出してしまい、売却がうまくいかない可能性が高いです。
ご自身で相場を調べる際には、こちらのマンション価格AIシミュレーターを利用すれば、過去の成約事例データをもとに、完全匿名ですぐに売却相場を知ることができます。
さらに詳しく相場を調べるのであれば、次のサイトでマンションの条件を入力することで、ご自身のマンションに似たマンションの過去の成約事例を見ることができます。
サイト名 | 運営者 |
レインズマーケットインフォメーション | 国土交通大臣指定の不動産流通機構 |
不動産情報ライブラリ | 国土交通省 |
いずれのサイトも公的機関が運営しているものなので、安心して利用することができます。
自己判断でリフォームすると数百万円損する
マンションの査定を受ける前に自己判断でリフォームしてしまうと数百万円損する可能性が高いです。
マンションの査定を受ける前にリフォームしても、査定価格は大きく変わりません。
そのため、査定前のリフォームは絶対にやってはいけません。
査定前にリフォームすると、コストをかけた分損してしまいます。
たとえば、フルリフォームした場合であれば、500万円以上のコストをかけても査定価格は変わらず、その分損してしまいます。
また、マンションを売却することになっても、リフォームにかけたコストの分以上に高く売ることは難しいので、やはり数百万円損してしまうことになります。
リフォームせずに査定を受けましょう。
査定の根拠を確認しないと売却がうまく進まないことも
査定の根拠を確認しないと、適正な売却相場の見当がつかず、売却がうまく進まない可能性が高いです。
適正な売却相場を知るためにも、不動産会社の担当者に査定の根拠を確認する際は、必ず次のポイントを確認しましょう。
- マンションのどこを高く評価したのか
- マンションのどこを低く評価したのか
- なぜこの査定結果なのか
- 査定結果はどのような内訳なのか
これ以外にも、もし査定結果について不明な点があれば、査定の際に必ず担当者に確認しておきましょう。
不動産会社の得意分野を調べず失敗するケースも
不動産会社には得意・不得意があり、マンションの売却が得意な不動産会社であればマンションの売却実績が豊富です。
逆に、マンションが不得意な不動産会社であれば、マンションの売却実績があまりありません。
不動産会社の得意分野を調べず、運悪くマンションが不得意な不動産会社に査定を依頼してしまった場合には、査定結果通りにその不動産会社がマンションを売れる可能性は低いです。
また、そもそも「得意じゃないから」と査定依頼を引き受けてくれないケースもあります。
実際にその価格で売ることのできる不動産会社を探すためにも、査定を依頼をする前にマンション売却が得意な不動産会社かどうかチェックした上で査定を依頼しましょう。
査定を依頼する際は、イエウールを使えばご自身のマンションにあった不動産会社を最短60秒で紹介してもらえます。
マンション売却が得意な不動産会社をご自身で探す手間をかけずとも、優良な不動産会社を紹介してもらえます。
あなたの不動産、
売ったらいくら?
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マンション査定でやってはいけないこと
マンションの査定を受ける際には、注意点をおさえたとしても、特に初心者だからこそやってしまいがちなミスを起こしてしまう方も少なくありません。
次の6つのやってはいけないことを確認して、後悔なく査定を終えましょう。
査定価格通りに売り出すこと
査定価格通りに売り出してしまうと、思ったように売れなかったり、思ったよりも安く売ることになってしまう可能性があります。相場よりも高すぎる査定価格通りに売り出してしまうと、買い手がつかずに思うように売れない可能性が高いです。
だからこそ、基本的には査定価格≠売出価格だと考えておきましょう。
かりに査定価格が相場に近かったとしても、査定価格通りに売り出してしまうと、買い手から値引き交渉を受けてしまい、最終的に相場よりも割安で売ることになってしまう可能性があります。
マンションを売り出すのであれば、相場価格に近い金額でちゃんと売るためにも、相場価格より5%ほど高めに売り出すことをオススメします。
不動産会社とメールだけでやりとりすること
「電話は面倒だから」と不動産会社とメールだけでやりとりしようとする方も多いですが、メールだけでのやりとりも極力避けましょう。
とくに、マンションの売却を予定している場合や、いつかは売ろうかなと思っている場合は、売却活動を一緒に進めるパートナーとなる不動産会社をいずれ探す必要があります。
不動産会社は売却活動をサポートしてくれる重要な存在。不動産会社が優秀であるか否かによって売却スピードや売却額が変わります。
信頼できる不動産会社を見極める最大のチャンスはマンションの査定を受けるときです。
査定結果について質問したり、査定の際の対応をよく見ておいたりして、本当に信頼できそうな不動産会社を探しておきましょう。
マンションの瑕疵を隠すこと
マンションの瑕疵が見つかると買ってもらえないのではないか、安く売ることになってしまうのではないかと考えて瑕疵を隠そうとしてしまう方もいますが、瑕疵(欠陥)は絶対に隠してはいけません。
瑕疵は、買い手が見つかって売買契約を結ぶ際に必ず開示しなければいけないと「宅地建物取引業法」で定められています。
そのため、欠陥を隠したまま売却に臨んでしまうと、瑕疵が後から見つかって査定価格よりも割安で売ることになってしまったり、最悪の場合は買主とトラブルになって、売買契約が破綻したり、損害賠償請求されてしまうこともあります。
無用なトラブルを避けるためにも、査定のときからマンションの瑕疵は隠さず正直に伝えましょう。
大手だけの査定を受けること
名前を知っているような大手の不動産会社だけの査定を受けてしまうと、査定結果から正確な相場をつかみにくいです。
大手は情報量が豊富な面が強みですが、反面、地域ならではの情報に弱い傾向にあります。
地域の情報に強いのは、中小規模で地域密着型の不動産会社です。
正確な査定結果や、あなたのマンションならではの強みを知るためにも、査定を依頼する際は大手のみならず、地域密着型の不動産会社も含め、幅広く依頼することをオススメします。
売却相場よりも極端に高く売り出すこと
「できるだけ高く売りたい」「査定結果もこれくらいだったし大丈夫だろう」と売却相場よりも極端に高く売り出してしまうケースがありますが、これも絶対にやってはいけないことです。
高く売り出したとしても高く買ってもらえるとは限りません。
悪質な不動産会社の中には、契約してもらいたいからと相場よりも極端に高い査定価格を出す会社もあります。
相場よりも高すぎる売出価格を設定してしまわないためにも、必ず売却相場を見極めた上で売出価格を設定しましょう。
査定額が高い不動産会社を選ぶこと
査定結果が極端に高い不動産会社を選んで契約を結んでしまった場合、マンションが思うように売れない可能性が非常に高いです。
売れるはずのない査定額を提示する不動産会社は、契約を結んでもらうために高い査定価格を提示しているケースがほとんど。
こうした不動産会社を選んで実際に売り出してしまった場合、全く売れずに時間とお金を無駄にしてしまいます。
査定を受けた後、売却することに決めて不動産会社と契約を結ぶ場合には、査定額が高い会社ではなく、信頼できる会社を選ぶことが非常に重要です。
信頼できる不動産会社を選ぶためには、次のポイントを見るとよいです。
- 売却相場から離れすぎていない不動産会社を選ぶこと
- 査定時の対応が誠実で丁寧な不動産会社を選ぶこと
売却相場を知るためには、繰り返しになりますが、必ず複数社を比較しましょう。
複数社の結果を比較すれば、極端に高い査定結果を出している不動産会社を避けることができます。
あなたの不動産、
売ったらいくら?
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