マンションのAI査定とは?
マンションのAI査定とは、人工知能(AI)を活用して、マンションの価値や市場価格を自動で評価するシステムのことです。
過去の大量の不動産取引データや地域情報を基に、マンションの特性を分析し、マンションの適正な査定価格を瞬時に算出します。
結婚、出産、離婚、退職などのライフスタイルの変化や、相続して所有する不動産が増えた場合、選択肢の一つとして、マンションを売却する方も多くいらっしゃいます。マンションを売却する際に、売却価格が重要になり、適正な価格設定をするために、査定を行い見積もり相場の把握が必要になります。
査定方法には、「簡易査定」と「訪問査定」の主に2種類あり、マンションAI査定は、簡易査定の一つです。AI査定では基本的な情報のみで査定を依頼できます。
AI査定シミュレーターで記入が必要になる項目
簡易査定の中でも、最も簡単でスピーディーに結果がわかるものが、イエウールの提供するAI査定シミュレーターです。
シミュレーターでは、たった5つの項目を入力するだけで、これまでのデータから似た事例を探し、査定結果のシミュレーションをすることが可能です。
- マンション名
- マンションの面積
- 間取り
- 階層、部屋の番号
- 方角
基本に査定シミュレーションでは、名前や連絡先の登録は不要で、物件の情報のみで価格査定を行います。
マンションのAI査定のメリット・特徴
AI査定を利用しマンション査定を依頼するメリットはどういったところにあるのでしょうか。AI査定は、迅速性、客観性、正確性、利便性に特徴が現れます。1つ1つ詳しく見てみましょう。
結果が出るまでの「迅速性」
マンションAI査定の最大の魅力の一つはその迅速性にあります。従来の査定方法では、不動産の専門家が物件を訪問し、市場データを収集・分析する必要があり、このプロセスには数日から数週間かかることが一般的でした。
しかし、AI査定では、予め蓄積された大量の不動産データと高度なアルゴリズムを用いて、物件情報を入力すると、ほんの数秒から数分で査定結果を得ることができます。この速さは、特に市場が急変する場合や、迅速な意思決定が求められる状況で非常に有利です。
査定時の「客観性」
マンションAI査定のもう一つの重要な特徴は、その客観性です。人間が査定を行う場合、どうしても個人の経験や感情、主観が結果に影響を与える可能性があります。
一方、AI査定では、事前に設定されたパラメータと大量の市場データに基づいて査定が行われるため、人間の主観が介入する余地がほとんどありません。これにより、物件の価値を公平かつ客観的に評価することが可能になります。
AI査定の「正確性」
AI査定の正確性は、大量の不動産取引データと先進的な分析技術によって支えられています。AIは過去の取引事例、地域の経済状況、物件の特性など、多岐にわたる要素を総合的に分析し、市場動向を反映した価格を算出します。
このプロセスにより、人間の査定士が見落とす可能性のあるパターンやトレンドも捉えることができ、より正確な価格評価が可能になります。
「利便性」の高さ
マンションAI査定の利便性は、オンラインで簡単に査定依頼ができる点にあります。物件の基本情報をウェブサイトやアプリケーションに入力するだけで、どこにいても査定結果を受け取ることができます。
この手軽さは、忙しい日常の中で物件の価値を知りたいと考える人々にとって、大きなメリットとなります。また、複数のAI査定サービスを利用して価格を比較することも容易であり、より情報に基づいた意思決定を支援します。
マンションAI査定時に注意すべきこと
「マンションの査定額を知りたいけど、不動産会社から営業の電話を受けたくない…」「いらない営業メールを受けたくない…」
そんな悩みを抱えいて、匿名で利用できそうだからという理由でマンションのAI査定を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかしAI査定だからと言って、必ずしも匿名で利用できるわけではなく、サービスによって異なります。
そこでこの章では、マンションのAI査定を匿名で利用したい方に向けて、2つの注意点を解説します。
電話番号が必要なサービスは営業電話がかかってくるため要注意
AI査定の中には、電話番号を入力しないと使えないサービスがあります。
このような場合、不動産会社から営業電話がかかってくる可能性があるため、どうしても電話を受けたくないという方は避けましょう。
不動産会社からすれば、査定額を知りたい人はマンションを売る気があると思うため、基本的には連絡を取りたいものです。
売りたい気持ちが強い人にとってはむしろプラスなことですが、逆に「今は売りたくないけど、とりあえず査定額だけ知りたい」という方にとっては関係ない連絡を受けることになってしまいます。
判断する方法は、物件情報を入力する際に電話番号の欄があるかどうか確認することですので、AI査定を使う前に必ず確認しておきましょう。
会員登録が必要なサービスはどんな連絡が来るかチェックする
AI査定の中には、利用するために会員登録が必要なサービスが多くあります。
このようなサービスの場合、電話番号は不要でもメールアドレスの入力を求められることが多く、登録すると不動産会社からのお得な情報や営業メールが来る可能性が高いです。
そのため会員登録をする際には、どんなメールが来るのか確認することが重要です。
確認方法は、会員登録ページの注意書きや個人情報の取り扱い方法をよく読むことです。
また、電話に加えてメールも受け取りたくないという方は、会員登録が必要なサービスを使わないようにしましょう。
マンションのAI査定に向いている物件とは?
マンションのAI査定に向いている不動産には、特徴があります。
- リフォームしたことのない物件
- 過去の売買事例が多い大規模マンション
- 築年数が10年を超えているマンション
リフォームをしたことのない物件
リフォームしていて、きれいなマンションの方が高く価値が着くと考えるかもしれませんが、AI査定では、物件の築年数、使用状況、設備の老朽度などのデータを分析して価値を算出します。
リフォームしていない物件の場合、AIは市場データと比較して、同じ築年数の類似物件との差異を評価します。
AI査定ではリフォームによる価値向上が見込みの価値算出ができないため、リフォームしている場合は、一般的な不動産一括査定を利用することをオススメします。
過去の売買事例が多い大規模マンション
AI査定は、過去の売買データを基に価格が算出されます。過去の売買事例が多いマンションということは、同じマンション内や近隣の類似物件との比較データが豊富に存在するため、より正確な市場価値を算出できるということになります。
大規模マンションは、設備や共有施設、管理体制などについてもデータが充実していることが多く、これらの情報を総合的に分析することで、物件の魅力や価値を正確に評価できます。
築年数が10年を超えているマンション
築年数がある程度経過している物件は、売買事例数の多い大規模なマンションと同様、シミュレーションをする際に必要な情報が詳細に提供されている場合が多い傾向にあるため、より正確な査定が可能になります。
しかし、AI査定では、築年数に応じた市場データや、同築年数の類似物件との比較を通じて価値を算出します。そのため、築10年を超えるマンションは、新築時の価値からの減価償却や、経年による劣化が考慮されます。
また、立地や設備、共有施設の質など、築年数以外の要素も重要な評価ポイントとなります。
【登録不要】マンション査定シミュレーターの使い方
前章で紹介したマンション査定シミュレーターは、登録不要で簡単にマンションの査定額を知ることができます。
この章では、マンション査定シミュレーターの使い方と査定例を知りたい方に向けて、画像とともに解説します。
はじめに、シミュレーターの黄色の枠にご自身のマンション名を入力します。
するとデータベースに登録されているマンション名が候補として出ますので、ご自身のマンション名を選択しましょう。(イエウールのデータベースに登録されていないマンションは査定できません)
選択すると、以下の画像のように査定価格(売却相場)、相場の推移、売却事例が自動で出力されます。(相場の推移、売却事例が出ないマンションもあります)
このように、完全匿名でマンションの査定を行うことができます。ぜひ利用してみて下さい。
【完全匿名】実際にマンション査定シミュレーションをしよう
査定よりも簡易的なものになりますが、マンション名を入力すると、マンションの現在の価格が瞬時に算出されるシミュレーターを用意しました。
このシミュレーターは国土交通省地価公示データおよび都道府県地価調査データからイエウール編集部が作成した情報をもとに結果が算出されるため、マンションの現在の価格が分かります。