では、大阪市東住吉区の不動産売却の市況から解説します。
まず、大阪市では、西区・浪速区・中央区の地価が好調です。大阪市中心部では、老朽化したオフィスビルを高層マンションに建て替えるケースが多いと言われています。かつては京阪神圏では眺望・環境に恵まれた阪急沿線の人気が高かったと言われていますが、大阪市中心部の人口増加率を考慮すると、都心回帰のトレンドの影響が大きいでしょう。開発が進む近鉄沿線も人気を集めているようです。
大阪府は国家戦略と区別区域に指定され、民泊新法の宿泊日数制限が適用されないため、ワンルームマンションなどによる民泊ビジネスも有望と言えるでしょう。2025年の大阪万博でさらに需要が高まる可能性もあります。(プレジデントオンラインなどを参考に、イエウール編集部にて調査)
国交省の「都道府県地価調査」によれば、大阪市東住吉区の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は+0.1%、2019年は+0.2%でした。
つまり、住宅地の価格はこの3年では上がり続けています。
また、大阪市東住吉区での不動産の価格を世帯数・空き家率からみていきましょう。
- 大阪市東住吉区の世帯数は2016年に65,963世帯でしたが、2018年に67,023世帯となり、1,060世帯(1.6%)が増えているため、住宅需要も増えていると言えます。
- 大阪市東住吉区の空き家率は、2013年に18.1%、2018年に23.8%と増えているので、空き家は更に増えたと言えます。
(なお、空き家率の全国の約1,900の市区町村での順位は、2013年は151で、2018年には56でした。)
つまり、今後の市況は、大まかな傾向としては世帯数(需要)は増えるものの、空き家も増えるので、売りやすい状況とは言えません。