では、さいたま市中央区の不動産売却の市況から解説します。
まず、さいたま市は2001年に浦和市・大宮市・与野市の3市が合併して誕生しましたが、旧大宮市域は鉄道によって発展しました。
東京から東北地方へ向かう「東北本線」と、群馬県高崎市へ向かう「高崎線」の分岐点となり、横浜からの海運に便利ため、20世紀初頭から製紙業・製茶業が集まりました。その後、バブル経済により東京の地価が高騰する一方で、工場の廃業によって空き地があったこと、首都機能のバックアップ地としても活用できることから、オフィスビル・商業施設も集まるようになりました。(東洋経済オンラインより)
現在でもさいたま市では開発が続けられており、「大宮ソニックシティ」の北側には商業施設・600戸のマンションを丸紅・三井不動産レジデンシャルが2022年までに完成させる予定です。また、ホテルの建設も会い次いでいます。2019年夏には「カンデオホテルズ大宮(仮称)」が開業予定、「エクセルイン大宮」は19年に着工予定となっています。
国交省の「都道府県地価調査」によれば、さいたま市中央区の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は+1.8%、2019年は+2.4%でした。
つまり、住宅地の価格はこの3年では上がり続けています。
また、さいたま市中央区での不動産の価格を世帯数・空き家率からみていきましょう。
- さいたま市中央区の世帯数は2016年に44,916世帯でしたが、2018年に46,108世帯となり、1,192世帯(2.7%)が増えているため、住宅需要も増えていると言えます。
- さいたま市中央区の空き家率は、2013年に12.7%、2018年に9.3%と減っているので、空き家は更に増えたと言えます。
(なお、空き家率の全国の約1,900の市区町村での順位は、2013年は648で、2018年には1122でした。)
つまり、今後の市況は、大まかな傾向としては高く売れる可能性が高まると言えます。