擁壁土地は売れない?土地の問題点と解決策と売却時の注意点を解説

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「まずは土地売却の基礎知識を知りたい」という方は、こちらの記事をご覧ください。

土地売却の基礎知識|準備、流れ、税金、高く売るコツ、相談先まで解説

先読み!この記事の結論
  • 擁壁がある土地は売却が困難であり、法的規制や安全性が影響するため、専門家の意見が必要です。
  • 危険な擁壁は自然災害のリスクも含め、売却価格を大きく下げる可能性があります。
  • 擁壁の安全性を確認し、必要であれば再施工や建て替えを行い、実績のある不動産会社に依頼することが重要です。

擁壁がある土地とは

擁壁がある土地は一般的に売却が難しいとされています。
しかし、その理由や解決策を理解することで、有利な売却が可能です。
この記事では、擁壁の種類、法的規制、そして売却時に考慮すべきポイントについて解説していきます。

擁壁の種類は3種類のコンクリと自然石

擁壁には大きく分けてコンクリート、自然石の2種類があります。
それぞれには特定の特性と費用があります。
例えば、コンクリートの擁壁は一般的に耐久性があり、約20年から30年の寿命があります。

擁壁に使われるコンクリートは大きく分けて三種類あります。

  • 通常のポートランドセメントコンクリート
  • 高強度コンクリート
  • 繊維補強コンクリート

これらはそれぞれ特性と用途に応じて選ばれます。

まず、通常のポートランドセメントコンクリートは最も一般的に使用される種類です。このコンクリートは、コスト面で有利であり、通常の住宅地でよく用いられます。しかし、強度はそれほど高くありません。

次に、高強度コンクリートは、名前の通り非常に高い強度を持つコンクリートです。この種類のコンクリートは、特に地盤が弱い場所や、高い耐久性が求められる商業施設などで使用されます。一方で、高強度コンクリートは通常のコンクリートよりもコストがかかります。

最後に、繊維補強コンクリートは、繊維材料を混ぜ合わせたコンクリートで、裂けにくいという特性があります。地震などの自然災害が頻繁な地域でよく用いられます。

以上のように、擁壁に使われるコンクリートの種類は多岐にわたり、平均的な建設費用は約50万円から100万円と比較的高額です。それぞれの土地の条件や用途、予算に応じて選ぶべき最適な種類があります。

一方、自然石は見た目が美しいものの、その分価格も高くなります。
実際には、1平米あたり5万円から10万円程度が一般的です。

擁壁の法的規制には、建築基準法、都市計画法、宅地造成等規制法がある

擁壁には様々な法的規制があります。
具体的には、建築基準法では擁壁の高さが1.5メートル以上の場合には、建築許可が必要です。
都市計画法では、擁壁を新たに設置する場合は、その位置や形状に制限がかかることがあります。
また、宅地造成等規制法によれば、造成工事の際には擁壁の新設や改修が必須とされる場合もあります。
これらの法的規制に違反した場合、最高で100万円の罰金が科される可能性もあります。

擁壁は住宅の敷地を平坦にする目的がある

擁壁は主に住宅の敷地を平坦にするために使用されます。
例えば、傾斜地に家を建てる場合、擁壁無しでは庭や駐車場の確保が難しいです。
しかし、擁壁を設置することで、敷地内で平坦なスペースを確保できます。
ただし、その擁壁が年数を経て老朽化した場合、崩壊のリスクが高まるため、定期的な点検や補修が必須です。

基礎と安息角の関係

擁壁の安全性は、その基礎と土地の安息角と密接に関連しています。
一般的に、安息角が30度以下の土地では擁壁の崩壊リスクが高くなります。
このような土地では、擁壁の基礎を深くしなければならず、その結果、工事費が増加します。
具体的には、基礎を深くするためには、追加で30%から50%のコストがかかることもあります。

擁壁の影響

擁壁の状態が不安定な場合、それが直接的に土地の価値に影響を与えます。
具体的には、不安定な擁壁があると、土地の価格が20%から30%程度下がることが多いです。
さらに、補修や建て替えのための工事費も発生します。
この工事費は、約100万円から300万円が一般的であり、買い手からの交渉でさらに価格が下がる可能性もあります。

擁壁がある土地は売るのが難しい

擁壁がある土地の売却は一般的な土地よりも売るのが難しいです。
主な理由としては、まず、擁壁土地は特定の法的制約があるため、新たな建築プロジェクトを開始する際に多くの制限がかかります。
そのため、買い手が見つかりにくいのです。具体例として、擁壁土地では基本的に高さが3メートル以上の場合、建築基準法によって設計の際に専門家の意見を求める必要があります。
このような手間と時間、そして費用がかかるため、多くの買い手は擁壁土地を敬避します。

また、擁壁自体が老朽化している場合、買い手が擁壁の補修や建て替えを考慮する必要があります。このような追加費用も売却価格に影響を与え、売るのが難しくします。

古い擁壁の寿命はどのくらいですか?

古い擁壁の寿命は多くの要因に依存しますが、一般的にはコンクリート製の擁壁であれば約50年、自然石で作られた擁壁であれば約100年とされています。
しかし、これはあくまで目安であり、擁壁の状態によってはそれよりも早く補修や建て替えが必要になる場合があります。

具体例として、擁壁にひび割れや傾きが見られる場合、それは老朽化のサインであり、すぐに専門家に診てもらうべきです。また、擁壁の周りに水がたまる、土砂が崩れやすいといった状況も、擁壁が既に寿命を迎えている可能性が高いです。

寿命を知るための最も確実な方法は、建築士や土木工学の専門家による詳細な調査を行うことです。この調査によって、擁壁の状態や残りの寿命、必要な補修作業とその費用を正確に知ることができます。このような調査は売却前に行うことで、売却価格にも影響を与えるため非常に重要です。

家を売るときのNG行為に関する記事を紹介するバナー

擁壁が原因で土地が売れないかも!

擁壁の問題があると、土地の売却が難しくなります。
特に、法的規制や安全性の問題、修繕費用などが影響しています。
しかし、これらの課題をクリアできれば、成功する確率は格段に上がります。
専門家の意見を取り入れ、計画的に進めていきましょう。

危険な擁壁の特徴

危険な擁壁は一般的に以下のような特徴を持っています:ひび割れ、崩れかかっている、水漏れがある、などです。これらの状態が見られた場合、すぐに専門家に相談することが重要です。例えば、ひび割れがあると、その擁壁はすでに強度が低下している可能性が高く、近い将来、崩壊する恐れがあります。これが確認されれば、擁壁を再建するか、補強工事が必要になるでしょう。

外見上は問題がなくても自然災害のリスクがある壁は危険

外見上は問題がなくても、構造的に弱い擁壁は自然災害時に崩壊のリスクが高まります。特に、日本では台風や地震が頻繁に発生するため、そのようなリスクを十分に考慮する必要があります。地震の場合、震度5以上の揺れが発生した場合、擁壁が30年以上前に作られたものだと、崩壊する確率が約25%高まるとされています。

宅地にある擁壁の管理責任は土地の所有者にある

擁壁の管理責任は基本的に土地の所有者にあります。もし擁壁が崩壊して隣地や道路に被害を与えた場合、その責任は全て土地所有者に帰すことになります。このため、定期的なメンテナンスと点検が不可欠です。もし不安がある場合は、地域の土木工事業者や不動産会社に相談し、専門家の意見を仰ぐことが推奨されます。

擁壁がある土地を売る方法と注意点

擁壁がある土地の売却は難しく思えるかもしれませんが、適切な対策と準備をすることで、成功する確率を高められます。以下、その方法と注意点について詳しく解説します。

建築士や土木関係の専門家に依頼して安全性を確認する

売却前に擁壁の安全性を確認するためには、建築士や土木エンジニアなどの専門家に依頼することが最も確実です。専門家による評価は、売却価格を上げるための重要な根拠ともなります。安全性が確認された場合、それを査定に活かすことができるでしょう。

危険な状態であれば擁壁の再施工が必要なことも

もし擁壁が危険な状態にあると判断された場合、再施工が必要です。この際の費用は大体200万円から500万円程度とされています。しかし、この投資は将来的に土地の価値を高めるため、回収が可能です。

擁壁の建て替え費用はいくら?

擁壁の建て替え費用は、その規模や地域、使用する材料によって大きく異なります。しかし一般的な目安として、小規模なものであれば200万円から300万円、大規模なものでは500万円以上が必要とされています。

実績が豊富な不動産会社に依頼しよう

擁壁がある土地の売却を成功させるには、実績が豊富な不動産会社に依頼することが有効です。なぜなら、擁壁の問題は一般の買い手や一般的な不動産会社ではなかなか取り扱いが難しく、専門的な知識が必要だからです。このような専門的な案件では、買い手側も詳しい情報と信頼できる仲介者を求めています。したがって、実績が豊富な不動産会社を選ぶことで、売却の成功確率が高まると考えられます。

具体的には、過去に擁壁土地の売買実績が豊富な不動産会社に依頼すると良いでしょう。また、そのような会社は、専門家と連携して擁壁の点検や補修、査定を進めることができます。査定結果が良ければ、それが土地価格に直接反映されるため、高い売却価格を期待できます。

最後に、費用面でも利点があります。一般的な不動産会社では擁壁土地の扱いに慣れていないため、売却に時間がかかる可能性が高いです。しかし、実績が豊富な会社であれば、スムーズな売却が期待でき、その結果、持続的な費用(例:固定資産税や管理費)を削減できます。

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