悲しくても実家を処分した方がいい理由|処分の方法・所有し続ける方法

悲しくても実家を処分した方がいい理由|処分の方法・所有し続ける方法

幼少期を家族で過ごした、両親が大切にしていたなど、思い入れのある実家を相続したらできる限り残しておきたい気持ちになるものです。

ただしどれほど大切に残したいと思っても、住む予定がない場合は処分の可能性が頭をよぎることでしょう。

悲しくても住むことがない実家は処分した方がよいです。

本記事では、処分するのが悲しい実家を空き家にすることで起こりうる問題や、処分で取りうる選択肢についてお伝えします。

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処分するのが悲しい実家を空き家のままにすることで生じる問題

相続した実家を処分せずに空き家のまま放置した場合、実はかなり大きな問題が生じる可能性が出てきます。

建物自体の問題、人間関係の問題、金銭問題など、管理できないことにより起こりうる問題は様々ですので、相続した実家に住む予定がないのであれば、放置だけは絶対に避ける必要があります。

特に大きな問題は以下の5つです。

  • 老朽化の進行が速まり倒壊の危険性が高まる
  • 放火・空き巣などの犯罪に巻き込まれやすくなる
  • 近隣住民とトラブルになる
  • 固定資産税が6倍になる可能性がある
  • 年々資産価値が下がり売れなくなる

一つずつ説明していきます。

老朽化の進行が速まり倒壊の危険性が高まる

実家を空き家のまま放置することになれば、誰にも使用されない状態が続くことになります。

風通しの無い状態でホコリがつもり湿気が溜まるとカビが増殖しやすく、木材の腐敗を引き起こすため害虫の住みかになる可能性が高まります。

また、使用されていない排水管やガス管は管内に蓄積された異物の乾燥やサビつきによって劣化が進みます。

つまり、管理ができない状況化においては実家の老朽化はかなり速い速度で進行してしまうのです。老朽化が進むと災害などのタイミングで大切な実家が倒壊する恐れもあります。

放火・空き巣などの犯罪に巻き込まれやすくなる

実家を空き家のまま放置しておくと、犯罪に巻き込まれる可能性が高くなります。

例えば燃えやすい枯葉が重なってる、木造が古くなっているような箇所が放火の対象になったり、人がいない時間を見計らって空き巣に入られるケースが想定されるでしょう。

田舎であれば空き家を使った不審者被害なども起こっているため、実家が利用される可能性も考えられます。

近隣住民とトラブルになる

老朽化によりシロアリが発生したり、犯罪に利用されるリスクがありそうな状態になると、周囲に住む人たちにも危険が及びます。

そのため、近隣住民と思わぬトラブルになる可能性があります。万が一実家が倒壊する、樹木が倒れる、犯罪が起こるなどの事象が発生してしまうと、最悪の場合損害賠償を問われるでしょう。

ごみ置き場にされたり、雑草が伸び放題になったりして悪臭などの近隣環境への悪影響を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

固定資産税が6倍になる可能性がある

実家を空き家のまま放置しておくことで起こりうる問題は老朽化やトラブルの可能性だけではありません。

空き家になった実家とは周囲に悪影響がある「特定空き家」に認定された場合、固定資産税が6倍になる可能性があります。実家の所在地が市街地区であり、都市計画税の対象になっている場合は都市計画税の税額も3倍まで膨れ上がる可能性があります。

もともと固定資産税や都市計画税というのは住宅が建っている土地においては最大6分の1になるという特例が適用されているのですが、特定空き家の場合はこの特例の適用外になってしまうのです。

例えばこれまで固定資産税が40,000円の家の場合、6倍になれば240,000円とかなりの負担になってしまうでしょう。

年々資産価値が下がり売れなくなる

最後の問題としては、年々実家の資産価値が下がってしまうということです。

家というのはもともと築年数が経つにつれて価値が下がるのですが、空き家のまま放置した家であれば老朽化に伴う価値の下落はさらに顕著になります。

今なら売却やそれ以外の選択肢があるかもしれませんが、資産価値がなくなってしまえば買い手が見つからず、選択肢が失われていく一方です。

悲しい気持ちの今は、と思って実家の扱いに対する判断を延ばすことにもリスクが伴うことを覚えておきましょう。

処分するのが悲しい実家を処分した方がいいか判断する軸

このように、もし実家を空き家のまま放置した場合はたくさんの問題が生じる可能性があります。

それを理解したうえで実家を処分するか迷うのであれば、以下の3つの判断軸で考えてみるのがおすすめです。

  1. お金や時間に余裕がある状況か
  2. ご家族はそれを望んでいるか
  3. これからの幸せに繋がるか

実家は絶対に処分しなければならないものではありませんが、思い入れがあるからこそ悲しい気持ちと向き合ってきちんと判断することが大切です。

お金や時間に余裕がある状況か

相続した実家に住む予定がない場合は、先のような問題を生まないためにも放置はせず管理していくことが重要になります。

実家を管理する場合は外注するならお金がかかりますし、自分で行うなら時間も手間もかかります。そのため、お金や時間をどれくらい実家の管理に使うことができるのかを現実的に考えてみましょう。

管理することを選ぶのであれば継続できることが最も重要になります。特定空き家に認定されると維持管理費以上のお金がかかる場合もありますし、そのまま自分の子供に相続させることになる可能性もあります。維持管理が本当に可能なのか、もし自分が管理できない状態になったらどうするかまで落ち着いて考えてみましょう。

ご家族はそれを望んでいるか

相続した実家を処分するのは悲しいかもしれませんが、あなたの気持ちだけでなく、一緒に住んでいたご家族があなたに対してどのようなことを望んでいるか考えてみましょう。

あなたへの負担が増えることや、あなたが悲しむことを望んでいるでしょうか。

もしかしたら大切にしていた家が寂れてしまう前に、きれいな状態のまままた大切にしてくれる誰かに使ってもらえる方がいいと考えているかもしれません。

悲しい気持ちが溢れることでうまく判断できないときは、自分の考えだけで苦しまずに大切な人たちの思いについて考えてみましょう。

これからの幸せに繋がるか

最後に考えていただきたい判断軸は、実家を処分した場合と処分せず所有し続ける場合のどちらがあなたのこれからの幸せにつながるかということです。

悲しくなるのはそれほどあなたが実家で過ごした思い出や家族を大切に思っているからであり、尊い気持ちであることに間違いありません。

しかし、実家を処分するかどうかの判断はあなたのこれからに大きく関わってきます。

お金や時間で苦しまないか、大切にしている他のものを犠牲にすることはないかなど、あなたの幸せと両立できるのかどうか冷静に判断するようにしましょう。

悲しくても実家を処分する方法

ここまでお伝えしてきたことを踏まえ、悲しくても実家の処分を検討したいという方に向けて、実家を売却処分する方法を説明します。

まずは実家を処分する流れは以下の通りです。

  1. 遺言書の有無を確認し遺産分割協議を行う
  2. 実家の名義を変更する
  3. 不動産会社に実家を査定してもらい契約する
  4. 実家を売り出し、内覧で購入希望者に見てもらう
  5. 購入希望者の中から買主を決めて売買契約を結ぶ
  6. 家を引き渡す
  7. 確定申告をする

実家を処分する中で注意が必要なのは現在の名義人を確認することと、家の引渡しまでに遺品を片付けておく必要があるということです。

実家を含む不動産は名義人でなければ売却する権利がありません。そのため、現在の名義人を明確にして売却活動を行う人に名義を移す必要があります。

また、遺品に関してはどのタイミングからでもいいので少しずつ整理するようにしましょう。遺品を整理しているとやはり悲しい気持ちが強くなりつらくなってしまうこともあると思います。

そんな時は遺品があるうちに実家の写真をとって残して置くと思い出が詰まった状態の家を思い出すことができ、少しは気持ちに余裕をもてるかもしれません。

すぐに処分するのが難しそうであれば、できるだけ相続してから3年10ヶ月以内に売却することがおすすめです。この間であれば、実家を売却して利益が出た場合の税金を抑えることができます。

相続した実家の売却には少なくとも6か月は必要になるつもりで、少し余裕あるスケジュールで動く必要があることは覚えておくようにしましょう。

売却するうえで最もおすすめなのは、一括査定サービス「イエウール」を利用することです。

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処分するのが悲しい実家を所有し続ける方法

最後に、実家を処分せず所有し続ける場合の選択肢についてご紹介します。

所有しておく方法は大きく3つです。

  1. 賃貸にして他人に貸し出す
  2. リノベーションして民泊にする
  3. お金に余裕があるなら管理業者を利用する

①②は実家を所有したまま他人に貸し出すことでお金を得る方法、③は管理業者を利用して自宅の維持管理をする方法です。

賃貸にして他人に貸し出す場合と民泊化する場合では管理や収入の得方が変わるのでしっかり確認しましょう。

賃貸にして他人に貸し出す

まず1つ目の方法は賃貸物件として他人に貸し出す方法です。

賃貸にするメリットは、毎月安定した収入が得られるだけでなく、貸している人に管理を任せることができる点です。

金銭的、時間的コストの問題を一番解決し得るのがこちらの方法になります。

一方でデメリットとなるのは、他人に貸し出すことで実家を所有している気がしない、家族で住んでいたころの雰囲気が残らなくなるという点です。

折角思い入れのある実家を残そうと思っているにも関わらず、それを叶えることが難しくなる可能性があります。

更に、一度賃貸として他人に貸し出すと自分の事情だけで立ち退いてもらうことはできません。

リノベーションして民泊にする

2つ目の方法はリノベーションをして民泊にする方法です。

民泊にするメリットは貸し出す時期を自分で決めつつもある程度の収入を得られる可能性があるということです。

また、長期間で誰かに貸し出すわけではないため、実家の雰囲気を守ることができます。

デメリットとしては、利用された後の管理や掃除が都度発生するということです。そのため、実家の近くに住んでいる場合でないと難しい方法と言えます。

リノベーションはより人気を出すためのテクニックですので、必要に応じて行いましょう。

お金に余裕があるなら管理業者を利用する

最後の方法は管理業者に実家の管理を依頼するというものです。

これは賃貸や民泊にする場合にも併用できる方法ですが、お金に余裕があれば任せるだけできちんとした維持管理をしてもらえる点が大きなメリットとなります。

清掃や管理がされていれば特定空き家になることもありませんので、固定資産税が増える可能性を免れることもできます。

管理業者はサービスの内容を選ぶこともできますので、実家のエリアに対応してくれる業者を調べてみることがおすすめです。

デメリットはやはりお金がかかってしまうことですので、自分の余裕に合わせて利用を検討するといいでしょう。

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