アパート解体工事の期間は建物構造によって異なり、木造で10日~20日、鉄骨造で20日~30日、鉄筋コンクリート造で20日~40日が目安です。ただし、建物が大きく階数や付帯構造物が多い場合は期間も延びやすいです。
本記事では、アパート解体期間や、工期を延ばしうる要因について解説しています。
アパートの解体工事を具体的にご検討中の方は、お手持ちのアパートの解体にいくらかかるのか、しっかりと把握しておきましょう。お手持ちのアパートの解体費用は、以下のシミュレーションツールから無料でお積もり可能です。ぜひご活用ください。
▼解体費用の基礎知識について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
アパートの解体工事にかかる期間
前述したとおり、アパート解体期間は建物の構造によって異なります。
▼構造別のアパート解体期間
構造 | 工事期間の目安 |
---|---|
木造 | 約10日~14日 |
鉄骨造 | 約20日~30日 |
鉄筋コンクリート造 | 約20日~40日 |
私の家の解体費用はいくら?
アパート解体の流れと期間
- 解体業者選び(約30日)
- ライフライン停止や近隣挨拶(約7日)
- 家の片づけ(約20日)
- アパートの解体工事(約10日~40日)
なお、各工程は以下の流れで進みます。
STEP①:解体業者選び(約30日)
施工を依頼する解体業者選びには、長めに見積もって約1カ月の期間を設けておきましょう。見積もり取得や、複数の解体業者を比較して選ぶためには余裕をもったスケジュールが必要なためです。
見積もり取得時には、解体業者に現地調査(実際にアパートの状態を見てもらうこと)を依頼します。現地調査から見積もり提示までにかかる期間は約1週間前後です。解体費用の見積もり金額は業者によって異なるため、少なくとも2~3社の見積もりを比較して依頼することは解体費用の節約につながります。
よって、各社の見積もりが出そろってから業者を選ぶことを考慮すると、概ね約1カ月かかることになります。
STEP②:ライフライン停止や近隣挨拶(約7日)
ライフラインの停止や近隣挨拶にかかる期間は約1週間です。
ライフラインの停止は、解体工事前にガスや電気をとめる手続きを指します。工事前に各供給会社に連絡をして、着工日までに止めてもらうように手続きをしましょう。また、近隣挨拶も並行して行っておきましょう。解体工事では粉塵や騒音が発生するため、工事を実施する旨を近隣に伝えておくことで、工事中にクレームが発生することを防ぐことができます。
STEP③:建物内の片づけ(約20日)
解体工事が始まる前のアパート内に残されている家電や家財の片づけを行いましょう。
部屋数や残っている家財の量にもよりますが、処分にかける期間は約3週間をみておきましょう。
解体工事前にはできるだけ建物内の家電や荷物を自分で片づけておくことがおススメです。残っているものが多いほど、解体工事で処分することになり、処分費用が追加で発生するためです。
片づけの方法には、業者買取や廃品回収等があります。すべてを片付ける必要はありませんが、できるだけ空っぽな状態で工事当日を迎えられるとベストです。
STEP④:アパート解体工事(約10日~40日)
アパートの解体工事の施工期間は約10日~40日です。
※前述のとおり、木造で10日~20日、鉄骨造で20日~30日、鉄筋コンクリート造で20日~40日が目安※
足場や養生の設置から始まり、建物の解体、廃材の処分、整地と清掃によって工事は完了します。
- 施工完了日の約3カ月前から業者選びを始めると、余裕をもって進められるね!
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アパート解体の期間が延びる要因
これまで説明してきたアパートの解体にかかる期間はあくまで目安であり、様々な事情によりスケジュールに遅れが生じ、期間が延びること可能性があります。
工期を遅らせる可能性のある要因について説明します。
地中埋設物の発見
地中から埋設物が見つかった場合、解体工事の期間が延びる可能性があります。事前に埋設物があることが分かっていて、それを撤去する作業も含めて期間を想定したら問題ありません。しかしそうではなく、解体作業中に見つかった場合は、当初のスケジュールに含まれていないため、工期が遅延することになります。
近隣トラブルの発生
解体工事が遅れる要因に関して、近隣トラブルの発生も挙げられます。
解体工事では騒音や振動、粉塵や道路の利用などにより近隣住民に迷惑をかけてしまい、クレームがくる可能性があります。そうした場合、それを対処するために一時的に工事をとめなければならないこともあります。
工事が止まるということは、それだけ工期が伸びてしまうということです。そのため、近隣住民への事前の挨拶はもちろんのこと、少しでも理解を得らえるように丁寧に対応することが大切です。
悪天候
解体工事は野外で行う作業であるため、雨や雪、台風などの悪天候により解体工事が遅れてしまうことが多々あります。
工事を安全に進めることが大前提としてあるため、無理して行うわけにはいきません。悪天候によって工期が延びる可能性があることは認識しておきましょう。
そのため、梅雨のシーズン、台風のシーズン、大雪が発生しやすいシーズンなどを避けて工事を依頼するのも一つの手です。
立地条件が悪い
立地条件の悪さが原因で解体工事の期間が延びることがあります。解体現場へ向かう道が極端に狭かったり、道路と建物の高低差が大きかったりして重機が現場に入れないといったことになると、全て手作業による工事となってしまいます。
その場合、想定以上に時間がかかる、作業がなかなか進まない、という事態になることが考えられます。
アパートの解体期間だけでなく解体費用もおさえよう
本記事ではアパートの解体期間について解説しました。アパートの解体工事をご検討中の方は、解体にかかる期間と同時に、解体費用も見積もっておきましょう。
以下のシミュレーションツールでは、立地や建物の状態など、個別の条件をふまえたうえで、アパートの解体費用を無料で見積ることができます。ぜひご活用ください。
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