「解体業者の探し方を知りたい!」
解体の依頼は人生のなかでそうあるものではありません。思い入れがある家を取り壊すことはとても勇気がいることでしょう。また、解体工事には数十万~数百万と高額なお金もかかります。
そこで本記事では、初めて解体工事を依頼する方が、安心して施工できるように「解体業者を探し方6つ」と「解体業者を選ぶ10のポイント」をわかりやすく解説しています。
私の家の解体費用はいくら?
▼解体費用の基礎知識について知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
解体業者を探し方6つ
まずは解体業者を探し方について解説します。次の6つの方法があります。
▽解体業者の探し方6つ
- インターネットで解体業者と検索する
- 電話帳の解体業カテゴリから探す
- 解体業者の紹介サービスを利用する
- 友人や知人に紹介してもらう
- 不動産会社やハウスメーカーに紹介してもらう
- 2~3社の解体業者から相見積もりを取る
インターネットで解体業者と検索する
まずは、インターネットで最寄りの解体業者を検索してみましょう。
解体業者の公式サイトからは、会社情報や事業内容、施工事例などが公開されています。
会社情報である創業年や従業員数、上場非上場、解体工事業登録の有無からは、会社規模や信頼性を確認できます。
さらに、解体の施工を主な事業としているのか、どの領域の解体(部分解体や内装解体)等を得意としているかもわかります。
電話帳の解体業カテゴリから探す
次に、電話帳からも探してみましょう。
電話帳の解体業カテゴリに掲載されている業者の名前と電話番号、所在地を確認することで、最寄りの解体業者を探すことができます。
解体業者の紹介サービスを利用する
また、解体業者の紹介サービスを利用する方法もおススメです。
解体業者の紹介サービスでは、全国の解体業者が加盟企業として登録しており、解体業者の情報や口コミを閲覧できます。
私の家の解体費用はいくら?
不動産会社やハウスメーカーに紹介してもらう
解体後に土地の売却や建て替えを検討している場合、不動産会社やハウスメーカーから解体業者を紹介してもらえる可能性があります。
よって、不動産会社やハウスメーカー経由で探す場合、相場よりも解体費用が高くなるリスクに注意してください。
私の家の解体費用はいくら?
友人や知人に紹介してもらう
もしも友人や知人で解体経験がある方がいたら、どの業者に依頼したか聞いてみるのもひとつです。
実際に利用したひとの感想を直接聞くことができるため、安心して選ぶことができます。
2~3社の解体業者から相見積もりを取る
解体業者探しの基本は、一括見積り・相見積りです。
私の家の解体費用はいくら?
解体業者を選ぶ10のポイント
探す方法がわかったら、信頼できる解体業者を選ぶ10のポイントをおさえましょう!
▽解体業者を選ぶ10のポイント
- 建設業許可か解体工事登録を取得している
- 損害賠償保険に加入している
- 行政処分と指名停止を受けていない
- 担当者の連絡が丁寧
- 自社で施工する
- マニフェストを発行できる
- 見積書や契約書がわかりやすい
- 追加費用の発生条件を説明できる
- 支払い方法に納得できる
- トラブル時の対応を明示できる
建設業許可か解体工事登録を取得している
種類 | 必要条件 |
解体工事登録 | 請負金額が税込み500万円未満の解体工事 |
建設業許可 | 請負金額が税込み500万円以上の解体工事 |
いずれも、建設リサイクル法(建設工事にかかる資材の再資源化に関する法律)によって定められた登録制度です。
一般的な30坪の木造住宅の解体費用は約150万円なので、「解体工事登録」はかならず必要は許可になります。
取得しているかどうかは、解体業者の公式ホームページか、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」から確認できます。
損害賠償保険に加入している
解体業者が賠償責任保険に加入しているかも確認しましょう。解体業者が保険に加入している場合、事故が発生した際も、施主として損害賠償請求に応じる必要性がなくなります。
例えば工事中に業者の不手際で隣の家との間の壁が崩れてしまった場合、保険に加入していないと、施主が責任を追及され、裁判にまで発展してしまうリスクもあります。
安心して工事を進めるためにも、きちんと保険に加入している業者を中心に探していくのがおすすめです。
行政処分と指名停止を受けていない
過去に行政処分や指名停止措置をうけていないかも、念のため確認しておきましょう。
行政処分や指名停止は各都道府県のホームページにて公開されており、インターネットで簡単に調べられます。
次の環境省や国土交通省のデータベースでは処分情報が公開されています。解体業者に依頼する際はチェックしておきましょう。
▼行政処分や指名停止の履歴が確認できる国営サイト
担当者の連絡が丁寧
見積り依頼後の質問にしっかりとわかりやすく答えてくれるか、不備のないように物件をきちんと見てくれるか等を踏まえ、信頼できる業者か見抜いていきましょう。
また、現地調査終了後、見積書を受け取り、確認する際の印象は特に大切です。
依頼者側の質問にとことん付き合ってくれるか、項目を明確する意思はあるか等は判断材料のひとつです。
私の家の解体費用はいくら?
自社で施工する
解体工事を自社で施工せず下請けや孫請けに丸投げしていない業者を選びましょう。
下請けや孫請けに依頼している場合、施工責任が曖昧になり、万が一の際のトラブルが発生するリスクがあります。
また、下請けや孫請けには中間マージンを差し引いた金額で依頼することになるので、金額に見合った工事を行えない場合が多いです。
マニフェストを発行できる
見積依頼をする前に、マニフェストの発行ができるかもチェックします。
マニフェストとは通称「E票」とも呼ばれ、解体後の廃棄物処理が最終処分場で完了したことの証明書類です。
発注者が希望するとコピーを受け取ることができます。
マニフェストの発行を渋る業者は適切な廃棄物処理を行わない可能性が高く、その他の規定を軽んじる傾向があるともいえます。
見積書や契約書がわかりやすい
見積書や契約書がわかりやすいかは必ずチェックしましょう。
見積書については、単価や数量、金額の内訳が細かく、わかりやすく明記してあるかを確認してください。
解体工事の見積金額を「●●一式」で表示する業者は、建設リサイクル法で定められた分別解体(資材を再資源化するための解体方法)を行っていない可能性があります。
また、契約書については、施工内容や契約金額、工事期間や支払い期限、工事完了の基準が明記されているかを確認しましょう。
私の家の解体費用はいくら?
追加費用の発生条件を説明できる
解体工事で追加費用がかかる際、どのような費用が発生するかについて事前説明があるかは解体業者を選ぶ際のポイントです。
解体工事期間中の天候や、解体中に発覚した建物の損傷等が要因で、追加費用が発生することは珍しくありません。
見積書や契約書に、どんなケースで追加費用がかかるのか記載されているか、担当者から説明があるかをチェックしましょう。
支払い方法に納得できる
解体費用の支払い方法(一括払いか分割払いか、支払い方法が選択できるように条件設定しているか)も確認しましょう。
一括払いの場合は工事完了後に工事代金を支払います。分割払いは工事開始前、工事中、工事完了後に3回に分けて支払うことが多いです。
解体工事は工事完了後の一括払いが多いですが、分割払いのほうがいい場合は業者に交渉することもできます。
トラブル時の対応を明示できる
解体工事中に起こりうる事故やトラブルへの対処事例をきちんと説明できるかも、発注前に確認しておきましょう。
起こりうるトラブル(重機の振動で隣家にひびが入る、騒音で住民から苦情がくる等)の具体例を挙げて、どのように対処するのか、過去の実績ベースでヒアリングしましょう。
過去の対応事例や事前の対策が具体的かどうかで、万が一トラブルがおこったときに頼りになる業者かを見極められます。
私の家の解体費用はいくら?
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私の家の解体費用はいくら?