解体工事を行う際、家具や家電などの家財道具をどのように処分したら良いか分からないという方は多いです。大型家具や家電は処分する機会が頻繁にないため、可燃ゴミや不燃ゴミとして捨ててもよいのか、粗大ゴミとして出すべきなのか、判断に迷います。
他にも、解体工事のついでに、業者に引き取ってもらうこともでき、ますます処分方法に悩みますよね。そこで、家財道具をスムーズに処分する方法を、手間と費用の面を考慮し、ご説明します。
私の家の解体費用はいくら?
解体業者が処分できるものは限られている
「解体工事で家を取り壊すのであれば、家財道具も一緒に解体すれば良い。わざわざ仕分けするのは面倒くさい。」そう考えられる方も少なくありません。
解体工事にどのようなイメージを持たれていますか。ショベルカーなどの大型重機を使って、ガンガン壊していく印象がとても強いですよね。ですが、実際の解体工事現場では、とても細かい作業を行なっています。
解体前に、どの程度まで片づけが必要なのかは、家を借りたときや、新築で入居したときのことを想像してください。もちろん、家財道具はありませんよね。場合によっては、照明も取り外されているかもしれません。
解体工事の片づけは、この状態にしておくことが基本です。家具家電が家の中に残った状態だと、すべて手作業で分別し、搬出しなくては、解体作業にうつれません。
また、家財道具の処分は、解体業者に依頼することもできますが、処分費用は量や物によって大きく異なります。その理由は、解体業者に家財道具の処分を依頼した場合は、産業廃棄物として処理されるからです。
産業廃棄物は、普段私たちの生活で出される家庭ゴミと違い、決められた20種類に分別しなくてはいけません。以下のリストが産業廃棄物の分類項目です。
- 燃え殻
- 汚泥
- 廃油
- 廃酸
- 廃アルカリ
- 廃プラスチック類
- ゴムくず
- 金属くず
- ガラス・コンクリート・陶磁器くず
- 鉱さい
- がれき類
- ばいじん
- 紙くず
- 木くず
- 繊維くず
- 動物系固形不要物
- 動植物性残さ
- 動物のふん尿
- 動物の死体
- 上記以外
分別を怠った場合は、不法投棄とみなされ、罰則の対象になります。また、この20種類の処分費用は、それぞれ異なります。木くずだけ、廃プラスチックだけなど、単体の処分費用は比較的安価のことが多いです。そこに、石膏ボードやタイルなどが混ざっていると、処分費用は4~5倍になることもあります。
もし、解体業者に依頼せずに、私たち自身で処分をすれば、家庭ゴミ(一般廃棄物)の扱いになります。同じ家財道具でも、どの立場で、どのように処分するかによって、費用に差が出てきます。
産業廃棄物として解体業者に依頼するもの
産業廃棄物の中には処分費用が安いものもあります。そのため、粗大ゴミで出すよりも、解体業者に依頼した方が、処分費用を抑えられるものもあります。
- 木製家具(テーブルやタンスなど)
- 金属製品、鉄製品(スチールラックなど)
- プラスチック製品
一般廃棄物として自分で処分するもの
次に、解体業者にお願いすると、処分費用が高額になってしまうものです。産業廃棄物として処分するか、家庭ゴミとして処分するかで、10倍以上高くなるものもあるので、注意が必要です。
- 食品、日用品
- 紙類
- 布製品(カーテン、絨毯、洋服など)
- 陶器類
- リサイクル家電(テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫など)
一般廃棄物が収集できる解体業者もいる
不用品の処分を同時にお願いしたいという場合は、一般廃棄物の収集運搬許可を持った解体業者に依頼すると良いです。解体工事と併せて、不用品回収業を行なっているので、とても便利です。また、一般廃棄物として処理することとで、産業廃棄物による処分よりも値段を抑えられる可能性が高いです。興味がある場合は、現地調査にきたときに、不用品処分費用について相談してみましょう。解体費用と併せて、見積もりを出してくれます。処分費用は、回収業者によって違いがあるため、2tトラック1台分でいくらなど、具体的な数字を聞いておくことで、安心して頼めます。
複数の解体業者を比較するなら、ヌリカエをご利用ください。不用品処分を含め、細かく見積もりを出させていただきます。
私の家の解体費用はいくら?
家具は自分で解体するのがおすすめ
家具の状態がよければ、買取に出して、お金を得ることができますが、日々使ってきた家具すべて、状態が良いという訳ではありませんよね。買取する側も、売れないリスクが高いものは、店頭におきません。以下のような家具は買取ができない可能性が高いです。
- 見た目が古くて汚い
- どこのメーカーかわからない
- 組み立て式の家具
- ガラス製品など、運搬しにくい
状態がよくないものや、年季が入ったものは、当時購入した金額がどんなに高くても、基本的に買取ってもらえません。また、きれいな状態でも、ノーブランドや安価な組み立て式の家具、取扱に注意が必要なガラス製品は、人気がありません。
そのような場合は、ゴミと処分することになります。まず、粗大ゴミで処分した場合は、数百円~数千円の費用がかかります。自治体で粗大ゴミの引き取ってもらう場合、申請後に粗大ゴミシールをお近くのコンビニなどで購入する必要があります。また、粗大ゴミは玄関先や指定されたゴミ捨て場に、自分で運ばなくていけません。
もし、日曜大工やDIYが得意であれば、自分で解体することのもおすすめです。粗大ゴミは、回収日が限られており、回収まで期間があいてしまうこともあります。大きな家具は解体すれば、家庭ゴミとして処分が可能。女性や子どもでも運ぶことができるようになるため、一気に処理がしやすくなります。
ベッドフレームやタンスなどの木製家具の多くは、ネジや接着剤などで組み立ててあり、ドライバーなどの工具で、比較的簡単に分解できます。自治体指定のゴミ袋に入るサイズまで小さくすれば、可燃ゴミや不燃ゴミとして処分ができます。
産業廃棄物として処理した場合、費用がかかる大きいカーペットや絨毯も、小さくカットできます。ただし、カーペットや絨毯は、素材によって処分方法が異なります。イ草や麻100%の素材は可燃ゴミ、アクリルや合成繊維は不燃ごみという扱いが多いようです。お住まいの自治体によっても、回収方法が違うので、分かりにくい場合は、事前に確認をしておきましょう。
家電はリサイクルへ出そう
一部の家電製品は、地域の粗大ゴミとして回収ができません。リサイクルが必要なのは、「テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫」のリサイクル家電4品とパソコンです。
リサイクル家電の処分方法
テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫の4品は家電リサイクル法の対象商品で、大きさや種類に関係なく、すべて粗大ゴミとして処分ができません。リサイクル家電の処分方法は主に2つです。
家電量販店で処分
家電量販店では、リサイクル家電の回収を行なっています。家電を購入した、または新しく購入する量販店で有料引き取りが可能です。新しく購入する場合は、処分費用を割引してくれることもあります。
自治体や家電リサイクルセンターで処分
家電量販店に依頼しない場合は、自治体や家電リサイクルセンターで処分ができます。処分費用は、メーカーや種類によって異なります。
パソコンの処分方法
パソコンは、家電量販店からメーカーごとに回収依頼をします。近くに家電量販店がない場合は、社団法人の「パソコン3R推進協会」が、全メーカーの処分依頼を受け付けています。
リサイクル家電やパソコンの処分方法は、法律で定められています。もし分からない場合は、自治体で相談しましょう。
家具の買取方法
家具は、処分に費用がかかるものから、市場価値が高いものまでさまざまです。人気のブランドや、状態によっては、高い金額で買い取ってもらえることもあります。
家具の処分もでき、臨時収入が入り、一石二鳥。もし、目ぼしい家具があり、時間に余裕がある場合は、買取に出してみましょう。リサイクルショップ
エコや節約の観点から、リサイクルショップで家具を購入する人は年々増えています。使用感が少なく、状態が良いものであれば、買い取ってもらえる可能性が高いです。
リサイクルショップは、店頭に家具を持ち込むことが前提です。無料で家まで査定しにきてくれるサービスもありますが、出張料金が差し引かれて査定額が出されことが多いです。ただ、粗大ゴミとしての処分費を考えた場合、無料でもプラスになります。差し引きを考えて、査定依頼をしましょう。
また、不用品回収業を兼業で行なっているリサイクルショップもあります。買取ができるものと不用品を同時に引き取ることで、料金を相殺するシステムです。お時間のない方や、不用品処分に手間をかけるのが嫌な方に最適です。
ネットオークションやフリマアプリ
大型家具を処分する方法として、最近人気なのがネットオークションやフリマアプリです。リサイクルショップと違い、個人間の取引になるため、人件費や場所代などの経費が上乗せされないのが特徴です。
ネットオークションやフリマアプリは、写真を撮影し出品するだけなので、気軽にチャレンジができます。ただし、発送に関しては注意が必要です。
大型家具の場合、送料の設定はとても大事です。家財便を使えば、梱包など全て業者に任せることも可能ですが、費用もかかります。送料込みで出品する場合は、赤字にならないように慎重に価格設定を行ないましょう。
フリーマーケット
家具を処分する方法として、昔からあるのが、フリーマーケットへの出店です。フリーマーケットは、スタジアムフリマのような大規模なものから、近所の公園や広場など小規模なものまでさまざま。たくさんの人が一度に集まるため、買い手がつく可能性も高いです。
フリーマーケットでは、ブースをレンタルし、自由に商品を販売できます。家具だけでなく、洋服や日用品なども、同時に販売することができます。ネットオークションやフリマアプリのように、写真を撮ったり、商品説明を書いたりする必要はないので、細かいことが苦手な方にもおすすめです。
また、ガレージセールも人気です。海外では、自宅の駐車場や庭先で不用品を販売するのが恒例です。自宅の敷地内であれば、大型家具も販売しやすく、すぐに現金化もできるため、効率よく処分ができます。
売る前にキレイに掃除しよう
どのような手段で家具を手放すにしろ、売る前にキレイに掃除しておくことは大事です。汚れやホコリを取り除くのはもちろんのこと、家具のガラス部分、金属部分をキレイに磨きあげるかあげないかで、見た目の印象が変わります。キレイにしておくことで、査定額が数千円上がることもあり、買い手もつきやすくなります。
解体費用は高額です。買取金額で、回収費用や処分費用に充てることもできるので、ほんの少し手間をかけて高額買取を目指してください。
極力自分で処分して家の解体費用を抑えよう
家財道具は、解体工事が始まる前までに処分できるように計画することが大事です。買取に出すもの、ゴミに出すもの、解体業者に引き取ってもらうものなど、しっかり分けて考えると効率的に進められます。
資源ゴミや粗大ゴミは、回収回数が少なく、2~3週間ほどあいてしまうこともあります。また、12月の大掃除、2~4月の引越しが多い時期は、通常よりも時間がかかる場合もあります。反対に、家具の出入りが多い時期は、高く買い取ってもらえたり、買い手が見つかったりするチャンスでもあります。
解体費用の大部分は、廃材の処分費が占めています。不用品は極力自分で処分して、大幅に解体費用を抑えましょう。
解体工事で一括見積もりができるヌリカエ
一般廃棄物が処分できる業者、産業廃棄物の処理場を持っている業者など、解体業者選びで、不用品処分の手間と時間が変わってきます。
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