では、福岡市博多区の不動産売却の市況から解説します。
まず、福岡市では、地価アップが期待される開発案件が進んでいます。
天神地区では、2024年までに30棟のビルを建て替える「天神ビッグバン」という構想があり、天神交差点から半径500メートル以内に10万人近い雇用を生み出すプランです。福岡市内から天神近辺に転入する人が増えるだけでなく、長期的には福岡市外や県外から人を呼び込む可能性も考えられ、地価のアップにつながるかもしれません。
地下鉄七隈線延伸事業では、天神南駅・薬院駅から博多駅に直行できるようになるので、やはり福岡市中心部の魅力は高まるでしょう。
国交省の「都道府県地価調査」によれば、福岡市博多区の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は+4.7%、2019年は+5.8%でした。
つまり、住宅地の価格はこの3年では上がり続けています。
また、福岡市博多区での不動産の価格を世帯数・空き家率からみていきましょう。
- 福岡市博多区の世帯数は2016年に127,974世帯でしたが、2018年に135,418世帯となり、7,444世帯(5.8%)が増えているため、住宅需要も増えていると言えます。
- 福岡市博多区の空き家率は、2013年に17.1%、2018年に10.9%と減っているので、空き家問題はやや弱まったと言えます。
(なお、空き家率の全国の約1,900の市区町村での順位は、2013年は217で、2018年には922でした。)
つまり、今後の市況は、大まかな傾向としては高く売れる可能性が高まると言えます。