「FPに住宅ローンについて相談したいけど、どう探せばいいの?」
「FPに住宅ローン相談をするときの費用相場はどれくらい?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
住宅ローンを含め、お金のプロというイメージで知られているFP(ファイナンシャルプランナー)ですが、実際に相談するにはどのように探せばよいのかはあまり知られていません。またよく耳にする「FP無料相談」は信頼して良いのかというのも気になる点ではないでしょうか。
そこでこの記事では、FPに住宅ローンについての相談をしようと検討している方に向けて、
- 住宅ローン相談をするFPの探し方
- FPに住宅ローン相談をする費用相場
- FP無料相談の3つの注意点
上記のような内容について解説していきます。
記事の後半では、実際にFPに住宅ローン相談をするときの流れや、相談できる内容についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、はじめての住宅購入を検討している方はこちらの記事も参考にしてください。
住宅ローンについて相談するFPの探し方
ここからは住宅ローンについて実際に相談をするFPの探し方について解説します。
まずは独立系FPと企業系FPのどちらに相談するかを決める必要がありますので、それぞれのメリット・デメリットについて比較していきます。
さらに実際のFP探しに役立つ、
- 独立系FPを探せるおすすめサイト3選
- 企業系FPの無料相談のおすすめ3選
についてご紹介します。
独立系FPか企業系FPかを選ぶ
FPには大きく分けて「独立系FP」と「企業系FP」の2種類がいます。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分に合ったFPを選んでいきましょう。
独立系FPのメリット・デメリット
独立系FPとは、不動産会社などの特定の企業に所属せず、個人で相談を受けているFPのことです。
独立系FPに住宅ローン相談をするメリットは、中立的なアドバイスを受けることができることです。独立系FPは特定の企業に所属していないため、売るべき商品がありません。そのため住宅ローン業界全体を公平に比較した、中立的な意見を聞くことができるのです。
一方でデメリットとなるのは、信頼できるFPを自分で探さなければならないことです。実はFPは資格を持っていなくても名乗ることができます。企業系FPであれば、一定の信頼は保証されているといえます。しかし独立系FPを選ぶ際には信頼できるFPを自分で選ぶ必要があります。その手間がかかることや、自分に合わないFPにあたってしまうリスクがあることが、独立系FPに依頼するデメリットです。
企業系FPのメリット・デメリット
企業系FPとはその名の通り不動産会社などの企業に所属しているFPのことです。不動産会社以外にも銀行などの金融機関や、保険会社に所属している場合もあります。
企業系FPのメリットは、住宅ローン相談と住宅購入を1つの窓口で進められることです。例えば、住宅購入は不動産会社で進めて、住宅ローンは別のFPと別途進めるという場合、それぞれの担当者とやり取りをしなくはなりません。一方、不動産会社所属のFPに相談した場合は、不動産購入と住宅ローン相談を同時に進めることができ、さらに面倒な手続きもFPのアシストを受けながら進めることができます。
つまり企業系FPに住宅ローン相談をするメリットは、手続きややり取りの手間が圧倒的に減ることだといえます。
企業系FPに相談するデメリットは、その企業が扱っている商品を進められがちだということです。企業系FPは相談やアドバイスはもちろんですが、その企業の商品を売ることも仕事の1つです。つまり、完全に公平な比較で商品を紹介してくれるとは限りません。
独立系FPを探せるおすすめサイト3選
独立系FPに住宅ローン相談したい方に向けて、独立系FPを探せるおすすめのサイトを厳選して3つご紹介します。
- FP探しCOM
- FP情報検索サイト
- 日本FP協会
それぞれ詳しく紹介していきます。
おすすめのFP探しサイト①:FP探しCOM
FP探しCOMは全国のファイナンシャルプランナーの検索と普及を目的としたポータルサイトです。
FP探しCOMの強みはなんといっても登録しているFPの多さです。全国200名以上の独立系FPの情報を無料で閲覧することができます。またFP探しCOMでは自分で検索を行うだけでなく、あなたに合ったFPの紹介を無料で受けることができることもポイントです。
さらに、FP探しCOMでは登録しているFPの質を保つために「イエローカード制」を導入しています。そのため保険や金融商品のしつこい勧誘の心配をせず、安心して利用することが可能です。
おすすめのFP探しサイト②:FP情報検索サイト
FP情報検索サイトのキャッチコピーは「独立系FPに相談しよう」。1社専属ではなく、多方面のサポートができる独立系FPに特化したポータルサイトです。
FP情報検索サイトの強みは、検索条件が豊富であることです。エリアや相談内容はもちろん、こだわりの希望条件を加えて検索をすることができます。
具体的には以下のような検索条件があります。
- キッズスペース
- 女性FP
- オンライン相談
- 個室相談スペース
また、FP情報検索サイトでは登録しているFPが書いたコラムや動画をみることもできます。コラムや動画を通してFPの人柄や得意分野、説明のわかりやすさを把握したうえで相談するFPを選ぶことができることもポイントです。
おすすめのFP探しサイト③:日本FP協会
日本FP協会は、ファイナンシャル・プランニングの普及啓発やFPの養成などの活動を行っているNPO法人です。
日本FP協会のサイトではFPの検索を行うこともできます。FP資格のなかでも難易度の高いCFP資格をもったFPに絞って検索を行うことができ、CFP資格をもった会員数は2万人を超えます。
企業系FPの無料相談のおすすめ3選
企業系FPに住宅ローン相談したい方に向けて、おすすめのFP無料相談サービスを厳選して3つご紹介します。
- 住まプラ
- マネーキャリア
- マネードクター
それぞれ詳しくご紹介していきます。
おすすめのFP無料相談①:住まプラ
住まプラは生命保険・損害保険募集代理店、銀行代理業者、貸金業代理店などの事業を展開しているスターツ証券が運営する、住まいとお金の総合相談ショップです。不動産・保険事業を行っているバックグラウンドを活かし、住宅ローン相談はもちろん、住宅購入時に加入する火災保険や地震保険についてなど、住宅購入の総合的なサポートを受けることができます。住まプラのFPは特定の金融機関や保険会社に所属していないことが特徴です。そのため最適な住宅ローンについて提案を受けることができるでしょう。
おすすめのFP無料相談②:マネーキャリア
マネーキャリアは株式会社Wizleapが運営するお金の相談プラットフォームサービスです。全国47都道府県に対応しており、取り扱い会社数は約40社。圧倒的な規模感であなたに合った住宅ローンの提案を受けることができます。マネーキャリアの特徴は応募から相談まで、すべてオンラインで行うことができることです。日程調整はLINEを使ってでき、実際の相談もzoomなどのオンライン会議アプリを使って、自宅に居ながら相談することができるため、時間を選ばず手軽に利用することができます。その利用の手軽さと、質の高さで相談満足度は93%を誇っています。
おすすめのFP無料相談③:マネードクター
マネードクターは株式会社FPパートナーが運営する無料のFP相談サービスです。マネードクターは全国47都道府県の拠点にて、1,200人を超えるFPが住宅ローン相談にのってくれます。それらの拠点はもちろん、自宅や近所の喫茶店、勤め先など、相談場所は好きに指定することができるため、忙しい人でも利用しやすい無料相談サービスだと言えるでしょう。
またマネードクターは相談後のアフターフォローが充実していることも特徴です。住宅ローンは1度組んだら完了ではありません。経済動向やライフステージの変化に合わせて、借り換えを検討する必要もでてくる場合があります。マネードクターは何度でも相談が無料であるため、そんな場合でも安心だと言えます。
FPに住宅ローン相談をする費用相場はどれくらい?
FPに住宅ローン相談をするときの費用相場は1時間あたり5,000円から20,000円くらいが目安となります。
日本FP協会が実施した平成23年 ファイナンシャル・プランナー業務調査によると、日本FP協会に認定されているFPの1時間あたりの相談料は以下の表のとおりです。
1時間あたりの相談料 | 割合 |
---|---|
5,000円未満 | 25% |
5,000~10,000円未満 | 41% |
10,000~20,000円未満 | 28% |
20,000円以上 | 2% |
この調査によると1時間あたり5,000~10,000円未満の相談料を設定しているFPが最も多いことがわかります。
また1時間あたり以外にも、月額払いや年払いといった定額制や顧問性などの形態をとっているFPもいます。
FPに住宅ローンの無料相談をする3つの注意点
住宅ローンについて相談する際の選択肢として、大きく分けて「無料のFP相談」と「有料のFP相談」の2つがあります。無料に越したことはありませんが、後悔しない相談とするためには無料相談の特徴や注意点について、理解しておく必要があります。
無料のFP相談の注意点は以下の3つです。
- 偏った金融商品を扱っている場合がある
- 専門性の低いFPもいる
- 住宅ローンに精通していないFPもいる
それぞれ詳しく解説していきます。
偏った金融商品を扱っている場合がある
1つ目の注意点は偏った金融商品を扱っている場合があるということです。
無料で住宅ローン相談を受けているFPの多くは、相談料をもらわない代わりに提携する会社の商品を売ったことによる成果報酬をもらっています。例えば保険会社と提携しているFPの場合は、その会社の保険商品を主に扱っており、不動産会社に所属しているFPであればその不動産会社が提携している住宅ローンをおすすめしてくる可能性が高いといえます。
そのため無料でFPに住宅ローン相談をする際には、担当のFPがどんな企業と提携していてどんな商品をおすすめしてくる可能性が高いのかという点を意識しておく必要がありますもし自分だけでは不安な場合には家族や友人に同席してもらうのも1つの手です。
また複数のFPに相談するのもおすすめです。1人目の相談で住宅ローンを契約するのではなく、1度持ち帰り別のFPにも相談することでより広い視点から住宅ローンを選ぶことができます。
専門性の低いFPもいる
実はFPは資格がなくても名乗ることができるため、中には専門性の低いFPもいます。そのため住宅ローンについての相談をするFPを選ぶときは、資格や実績の有無について確認することをおすすめします。
資格がないと知識がないというわけではありませんが、有資格者のほうが安心して相談できることは事実です。以下にFPの資格をまとめていますので、相談先を探すときは参考にしてみてください。
資格の種類 | 資格名 | 難易度 | 概要 |
---|---|---|---|
国家資格 | 1級FP技能士 | 難しい | 実技試験のみの難易度が高い検定試験 |
2級FP技能士 | やや難しい | AFP資格審査試験もかねる、やや難しい検定試験 | |
3級FP技能士 | 易しい | 初歩的な検定試験 | |
民間資格 | CFP | 難しい | 世界水準のFPとして認定する資格 |
AFP | やや難しい | インタビュー技術や提案書の作成技術などのスキルを認定する資格 |
CFP資格などの資格をもった信頼できるFPを探す方法については2章で詳しく解説しています。
住宅ローンに精通していないFPもいる
FPにもそれぞれ得意分野、不得意分野があるため、なかには住宅ローンに強くないFPもいます。例えば、保険の見直しには精通しているけど、住宅ローンはあまり得意ではないというFPもいるのです。
住宅ローンに精通したFPを探す方法には以下の3つが挙げられます。
- 相談実績や得意分野を確認する
- 「住宅ローンアドバイザー」資格をもつFPに依頼する
- 不動産会社所属のFPに相談する
日本FP協会などのFPを探すことができるサイトでは、FPのこれまでの相談実績や得意分野などを含むプロフィールを確認することができます。各都道府県別に探すことができますので、住宅ローンを得意とするFPを探して相談すると良いでしょう。
またFP資格以外に「住宅ローンアドバイザー」という資格をもっているFPを探すという方法もおすすめです。住宅ローンアドバイザー資格とは、住宅ローンについての深い知識を証明する民間資格です。広範囲のお金の知識をもつFPに対し、住宅ローンアドバイザーは住宅ローンに特化した強みを持っています。
不動産会社所属のFPに相談するのも1つの手です。住宅ローンの相談経験の多いFPにアドバイスを受けられる可能性が高いと言えます。住宅購入と住宅ローン相談を1つの窓口で進められることも大きなメリットです。
FPに住宅ローン相談をするまでの流れ
実際にFPに住宅ローン相談をするまでの流れは以下の3ステップです
- FPを探して相談申込み
- 必要書類の準備
- 実際に相談
それぞれ詳しくみていきます。
FPを探して相談を申し込む
まずは相談したいFPを探します。使いたい住宅ローンがある程度具体的に決まっているという場合は、その住宅ローンを提供している会社のホームページから相談申し込みをします。不動産会社のFP相談は無料で受けられることが多いので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
住宅ローン選びから相談にのってほしいという場合には、独立系FPへの相談がおすすめです。独立系FPを探すには、日本FP協会などのサイトから探すことができます。FPの得意分野や相談実績、相談料金などから検索を行うことができるので、きっと自分に合うFPが見つかるはずです。
必要書類の準備
申し込みが完了したら、相談する際に必要なものを準備しておきましょう。主な必要書類は以下の通りです。
- 収入・支出がわかる家計簿
- 購入したい住宅の資料
- 資産や預貯金がわかる書類
- 自動車ローンなど他の借入額がわかる書類
- 加入している保険の内容がわかる書類
これらに加えてFPから指定があったものを用意すれば大丈夫です。
またFPに相談できる時間は限られていますので、事前に住宅購入の希望条件や質問したい内容について整理しておくと良いでしょう。
実際に相談
当日はまずはじめにあなたの希望や相談内容を伝え、その後FPが家計や収入を分析、そして最終的にはライフプランを作成するという流れで進んでいきます。ライフプランが作成できれば、あとはそれに合わせて実行するだけです。必要にに応じて金融機関や不動産会社、税理士などを紹介してもらうこともできます。アフターサポートをしてくれるFPもいますので、ライフプランの実行で困った際は再度相談してみましょう。
住宅ローンについてFPに相談できる内容
住宅ローンについてFPに相談できることは以下の通りです。
- 住宅ローンの選び方
- 金利タイプの選び方
- 借入金額の決め方
それぞれ詳しく解説します。
住宅ローン商品の選び方
住宅ローン選びは多くの人にとって難しいと感じるものです。住宅ローン周りには専門用語も多く、金融ニュースをよく見るという人でなければハードルが高く感じられると思います。
住宅ローンには現在たくさんの種類があります。例えば、住宅金融支援機構が提供しているフラット35は有名です。その他にもメガバンクや地方銀行が提供する民間住宅ローン、国や自治体が提供する公的住宅ローンなどがあります。FPに相談すれば、これらの中からあなたに適した住宅ローンがどれなのか、一緒に考えてもらうことができます。
金利タイプの選び方
金利タイプ選びについてもハードルが高いと感じている人は多いのではないでしょうか。
住宅ローンの金利タイプには大きく分けて、
- 固定金利型
- 変動金利型
の2種類があります。
固定金利型とはローン支払い期間中、金利が景気に影響されずずっと一定であることが保証されている金利タイプです。一方、変動金利型とはローン支払い期間中の景気によって金利も上下するという金利タイプです。
これだけを聞くと固定金利型の方が優れているように感じるかもしれません。しかし変動金利型で住宅ローンを組んだ方がトータル支払額が抑えられることもあるのです。
とはいえ、どちらの金利タイプがあなたの住宅ローンに適しているかは、専門知識がなくては判断がつきません。そこでFPに相談することで、金利タイプ選びについても助けになってくれるでしょう。
住宅ローンの固定金利・変動金利の仕組みについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
借入金額の決め方
借入金額の決め方もFPに相談できる内容の1つです。また、住宅ローンを組むときには必須で相談しておきたいことでもあります。なぜなら、単に借入可能額めいっぱいに借入金額を設定すると、後々の返済で苦労してしまう可能性があるからです。
住宅購入時には住宅ローンの返済費用以外にも、まとまったお金が必要です。例えば、仲介手数料や登記費用といった諸費用、住み替えに伴う引っ越し費用や家具購入費用もかかってきます。
また住宅購入後にもお金は必要です。例えば、固定資産税や修繕積立金といった住宅の維持費や、教育費やマイカー購入などのライフイベントに伴う費用です。
これらをすべて考慮して住宅ローンの借入額を決めることは難易度が高いですよね。だからこそ資金計画のプロであるFPと相談して借入金額を設定することが望ましいと言えます。
住宅購入時の諸費用についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
住宅購入にかかる諸費用や費用を抑えるポイントを解説!
住宅ローンについての不安はFPに相談
住宅ローンについて相談するFPの探し方や費用相場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
FPを探す際には、まず独立系FPと企業系FPのどちらを探すのかを明確にしなくてはなりません。どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分に合っているタイプのFPを選ぶようにしましょう。
ただし独立系FPに相談をするなら、多くの場合1時間あたり5,000円~20,000円の相談料がかかるため、把握しておく必要があります。
一方、企業系FPは無料相談できることが多いのが何よりもメリットとなりますが、偏った商品を扱っていることもあるため注意が必要です。
また、物件相談と住宅ローン相談を1つの窓口で進めたい方は、不動産会社に直接相談するのもおすすめです。Housii(ハウシー)なら無料で不動産のプロにチャットで資金計画についての相談ができるだけでなく、あなたにピッタリの物件提案を受けることができます。
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