不動産会社は儲かる?収益源や注意点を解説

不動産会社は儲かる?収益源や注意点を解説

不動産業界で起業する人は多い?

不動産業界での起業は年々人気が高まっていると言われています。インターネットを活用した集客やリモート対応が進んだことで、物件管理や仲介業を小規模で始めるのが容易になりました。

不動産の市場は需要が安定しているため、新規参入も多いですが、その分競争も激しくなっています

未経験者が成功するには、単に物件を扱うだけでなく、顧客への提案力やサポート体制が求められます。

不動産会社は儲かることができるのか?

不動産会社を開業したい!という熱意だけでは、会社を経営し続けることはできません。未経験者が1人で不動産会社を開業する場合、資金や儲けに関する不安もあるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、未経験者が1人で不動産会社を開業することはできますし、成功するポイントを抑えておけば、不動産業界は儲かる市場にあると言えます。

不動産会社を個人で始める場合の年収は?

不動産会社を1人で開業する場合の年収は、事業モデルやオフィスの立地、営業力次第で大きく異なりますが、一般的に個人事業として始める場合、初年度は600万円程度を目指す方が現実的です。

売上が安定し、顧客や物件の流れが定着すると営業力やリピート顧客の獲得次第では、1000万円以上の収益を上げるケースもあります。

早い段階から、集客方法を学び事前に対策しておく必要があります。例えば、地域の物件に特化し、顧客層を明確に絞った営業ができると、効率よく利益が上がりやすくなります。

資本金別の売上・年収は?

公益財団法人不動産推進センターの「不動産業統計集」によると、資本金別の売上高は以下となっております。

資本金売上高(2024年)売上高(2004年)
1,000万円未満約847万円約477万円
1,000万円~1億円未満約1,509万円約1,414万円
1億円~10億円未満約971万円約528万円

参照:2024不動産業統計集(3月期改訂)

一方、ランニングコストとして、1,000万円未満規模の場合、事務所賃料や集客広告費、そのほか経費などで約300万円ほどかかることが一般的なため、約500万~1,200万円が想定年収となります。

不動産会社の主な収入源3つ

不動産会社は「物件を売る・貸す」以外にも、さまざまな形で収益を得ることができます。ここでは、特に開業初期の個人事業主が意識したい3つの主な収入源をご紹介します。

仲介手数料

最も基本的な収益源です。不動産会社が売買や賃貸の仲介を行うことで、成約時に手数料を受け取ります。
売買仲介の場合、法律で定められた上限は「物件価格の3%+6万円(税別)」で、これが1件ごとに入ってくるイメージです。
たとえば3,000万円の物件であれば、1件の取引で約100万円の仲介手数料を得られます。賃貸仲介の場合は、1件あたり家賃1ヶ月分が相場。客付けを効率化できれば、回転数で売上を伸ばせます。

管理手数料

オーナーから預かる物件の管理業務(家賃回収やクレーム対応など)に対して発生する報酬です。
家賃の3~5%が毎月継続的に入ってくるため、安定した「ストック型収入」として会社経営の柱になります。一度契約すれば、長期的に収益が見込めるため、売上の波を抑えたい方には特におすすめのビジネスモデルです。

各種手数料

たとえば、火災保険の代理店として契約を取ると数千円~数万円の報酬が発生します。また、保証会社の紹介や鍵交換、退去後のクリーニングなど、付帯サービスでも利益を生むことが可能です。
単価は低くても、件数が増えれば無視できない金額に。仲介とセットで提案できれば、売上の底上げにつながります。

このように、不動産会社は「1件売って終わり」ではなく、継続的かつ多角的に利益を生むことができるビジネスです。

特に開業初期は、仲介で収益を作りつつ、管理や手数料ビジネスで地盤を固めていくのが現実的なスタートラインといえるでしょう。

不動産会社の儲けを左右するポイント

実際、不動産会社を起業した方の中でも、売り上げを上げて儲けている方だけでなく、反対に負債を抱えて失敗してしまう方もいます。どういったことが、儲けに影響しているのでしょうか。ポイントを抑えていきましょう。

  1. 業種と事業モデル
  2. 対応する物件種別
  3. 対応するエリア
  4. 集客方法
  5. 人脈の有無
  6. 営業力
  7. 資格の有無

儲けに影響するポイント①業種と事業モデル

一概に、「不動産会社を開業する」と言っても不動産会社には、業種によって事業モデルが異なることを知っていますか?

不動産には売買仲介、賃貸管理、物件管理などの業種があり、それぞれ事業・収益モデルが異なります。
業態収益構造メリットデメリット
売買仲介成約時に売買価格の3%(+6万円)の手数料1件あたりの収益が大きいため、短期間で高収益になりやすい成約数に依存しやすく、景気や市場動向に影響されやすい
賃貸管理家賃の5%~10%の管理手数料安定した収益が得られるため、景気に左右されにくい1件あたりの収益は少ないため、規模拡大が重要
物件管理管理物件の家賃から手数料安定収益、継続的な収入が見込める管理費用やトラブル対応など、手間がかかるケースがある

短期間で高収益を狙うなら売買仲介 が有利ですが、景気や市場の影響を受けやすく、安定性に欠けるという課題があります。
どの業種を選ぶかは、自分の目標や地域の需要に応じて決定すると良いでしょう。

儲けに影響するポイント②対応する物件種別

戸建て、マンション、商業用物件など、扱う物件の種類により収益性が異なります。

例えば、マンションやアパートの賃貸仲介はリピート客が見込め、賃貸管理業では定期的な収益が期待できます。

未経験者におすすめなのは、小規模な賃貸物件から始めて経験を積み、徐々に規模を拡大する方法です。扱う物件によって集客方法や営業方法も変わるため、自分が得意とする物件種別を見極めることが重要です。

需要の高い物件に特化することで利益を最大化しやすくなります。

儲けに影響するポイント③対応するエリア

開業するエリアも収益に大きく影響します。

大きく言うと、都市部と地方では不動産の流動性が異なり、エリア選定が重要です。

都市部は物件の流動性が高く、集客しやすいですが、競争も激しいです。一方で地方では地域密着型のビジネスが成功しやすく、長期的なリピーターや紹介が見込めます。

エリア選定においては、地元の特性や需要をリサーチし、競争が激しい地域では独自のサービスやターゲット設定で差別化することが鍵となります。

儲けに影響するポイント④集客方法

集客は事業成功の要です。

SEO対策を活用したウェブ集客やSNSでの情報発信、ポータルサイト掲載など、複数の集客手法を組み合わせることが効果的です。また、物件の内覧会やイベントなどで実際に顧客に接する機会を増やすことで、信頼関係の構築がしやすくなり、成約率も高まります。

ウェブ集客を始めるなら「イエウール」がおすすめです。

イエウールは広告掲載料がなんと無料、完全反響課金制の低コストで、売却検討度の高い売主様を獲得できる一括査定サービスです。

そのため、ウェブ集客なら集客や契約までにかかる膨大な費用や時間を大幅に削減することができます。

不動産会社のWeb集客方法11選!成功のために優先すべきポイントとは?

また、売主集客のために使える不動産集客方法を以下の記事でまとめていますので、併せてご確認ください。

不動産会社の集客方法15選|難しい理由や成功させるためのコツも紹介

儲けに影響するポイント⑤人脈の有無

不動産業は情報が命です。その方法をどうやってとってくるのかを考えたときに「人脈が広い」ことは、強みになります。

物件情報を得やすくするための人脈や、紹介顧客を獲得するためのつながりが重要なのです。未経験で人脈が少ない場合、不動産業界の交流会や勉強会、セミナーに積極的に参加し、知識と関係を広げる努力が欠かせません。人脈を築くことで、思わぬビジネスチャンスが生まれることもあります。

儲けに影響するポイント⑥営業力

営業力は未経験者にとっても、玄人営業マンにとっても重要なスキルです。特に、顧客との信頼関係を築き、ニーズに合わせた提案ができると、成約率が上がります。

初めはテレアポや飛び込み営業から始め、顧客対応のスキルを磨くのも有効です。「行くこと」「聞くこと」「話すこと」という3つの要素のどこに自分の強みか見極め、積極的にスキルアップを図りましょう。

儲けに影響するポイント⑦資格の有無

宅地建物取引士の資格は、信頼性を高めるためにも重要です。資格を持つことで契約業務が行えるため、顧客からの信頼を得やすく、成約率も向上します。

未経験者が資格を取得することで、独自の強みを持った不動産事業主として差別化でき、営業活動がスムーズに進みます。

資格取得には時間を要する場合もあるため、開業準備と資格取得に向けての取り組みを変更で始めると良いでしょう。

開業する際、儲けを出すために気を付けるべきこと

ポイント①開業資金や経費を削減する

まず、初期費用や運営コストを最小限に抑え、収益率を高めましょう。

例えば、物件を借りるのではなく、まずは自宅を事務所として利用したり、バーチャルオフィス・レンタルオフィスの利用を検討しても良いかもしれません。

資金調達や経費を削減することは中長期的に収益を確保するための基盤です。できることとできないことをしっかり分けて、効率的に資金を使いましょう。

ポイント②地域密着型の不動産屋さんになる

地域密着型ビジネスは、長期的に安定した収益を得やすいモデルです。

不動産業界が信頼性を重視する業界であり、地方のお客様の場合、地元での評判や口コミは非常に重要です。地域密着型のビジネスは集客につながりやすく、リピーターや紹介客も増えやすい傾向にあります。

不動産会社の集客方法15選|難しい理由や成功させるためのコツも紹介

ポイント③業務効率化できるシステムを活用し負担を軽減する

未経験者が不動産事業を1人で効率よく進めるには、顧客管理システムや営業支援ツールが有効です。

例えば、顧客の情報を一元管理するCRMツールや、物件情報の更新が簡単にできるシステムを活用することで、業務の手間が減り、顧客対応に集中できます。

イエウールの提供する「架電代行システム」や、「追客ツール」は、あなたの力になること間違いなしです。

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