では、川崎市中原区の不動産売却の市況から解説します。
まず、日経新聞によると、神奈川県内の住宅地価は政令指定都市や都心へのアクセスが良い場所で上がっています。
川崎市では、JR南武線沿いの人気が高まっており、武蔵小杉駅周辺や多摩区で地価が上がっています。また、小田急線登戸駅が複々線化したことで、通勤ラッシュ時の電車本数が増えて利便性が上がったことが影響しています。商業地の地価としては川崎駅周辺の地価が上がっており、新たな改札口の設置など利便性が高まっている背景もあり、川崎の地価は今後も高水準となることが想定されます。
国交省の「都道府県地価調査」によれば、川崎市中原区の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は+2.3%、2019年は+3.1%でした。
つまり、住宅地の価格はこの3年では上がり続けています。
また、川崎市中原区での不動産の価格を世帯数・空き家率からみていきましょう。
- 川崎市中原区の世帯数は2016年に123,688世帯でしたが、2018年に128,019世帯となり、4,331世帯(3.5%)が増えているため、住宅需要も増えていると言えます。
- 川崎市中原区の空き家率は、2013年に9.4%、2018年に10.1%と増えているので、空き家問題はやや弱まったと言えます。
(なお、空き家率の全国の約1,900の市区町村での順位は、2013年は1068で、2018年には1026でした。)
つまり、今後の市況は、大まかな傾向としては世帯数(需要)は増えるものの、空き家も増えるので、売りやすい状況とは言えません。