高級感のあるデザインや広々とした空間を求めて、マンションの「ブランド」に興味を持つ人が増えています。
実際に大手不動産会社からは多くのマンションのブランドが展開されており、一般の方のみならず、投資家からの人気も高いです。
本記事では代表的なブランドマンションについて解説するとともに、ブランドマンション選びのコツや注意点について詳しく解説していきます。
ヴィンテージマンションはブランドマンションとは対極ですが、レトロな雰囲気やデザイン性から根強い人気を集めています。こちらの記事も参考にしてください。
ヴィンテージマンションをリノベーションして暮らす魅力とは?
- 1. 主なマンションブランド一覧と特徴
- 1.1. 三井不動産レジデンシャル「パーク」シリーズ
- 1.2. 三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」シリーズ
- 1.3. 住友不動産「シティ」シリーズ
- 1.4. 野村不動産「プラウド」
- 1.5. 東急不動産「ブランズ」
- 1.6. 京急不動産「プライム」
- 1.7. 三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」シリーズ
- 1.8. 大京「ライオンズ」
- 1.9. 東京建物「ブリリア」
- 1.10. 近鉄不動産「ローレルコート」
- 1.11. 旭化成不動産レジデンス「アトラス」
- 1.12. 積水ハウス「グランドメゾン」
- 1.13. 大和ハウス工業「プレミスト」「D」シリーズ
- 1.14. 新日鉄興和不動産「リビオ」
- 1.15. オープンハウスレジデンシャル「オープンレジデンシア」
- 2. マンションブランドとは?
- 3. ブランドマンションのメリット
- 4. ブランドマンションのデメリット
- 5. ブランドマンションのチェックポイントや選び方
- 6. マンション選びはブランドだけでなく、複数の物件を参考にしよう
主なマンションブランド一覧と特徴
はじめに、代表的なマンションブランドをご紹介します。
三井不動産レジデンシャル「パーク」シリーズ
三井不動産レジデンシャルが展開している、代表的なマンションブランドが「パーク」シリーズです。
「パークマンション」「パークホームズ」「パークタワー」「パークコート」など、タワーマンションや大規模マンション、単身世帯に向けたものまで、多くのシリーズが展開されています。
特に「パークマンション」はハイグレードモデルに分類され、白金や麻布などの一等地に建設されているほか、素材などにもこだわり、一目で分かるような、高級感を漂わせる外観も特徴です。
三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」シリーズ
三菱地所レジデンスの展開するマンションブランドが「ザ・パークハウス」シリーズです。
上述した「パーク」シリーズと同様に、「グラン」「アーバンス」「オイコス」など、様々なシリーズが展開されており、都内だけでなく、浦安、鎌倉、名古屋など、広範囲に渡って建設されています。
「ザ・パークハウス」シリーズの中でも有名なのが、「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」です。60階建て、209mの高さは、建設当時、日本一高いタワーマンションとして話題となりました。
住友不動産「シティ」シリーズ
住友不動産が展開元である「シティ」シリーズは、その展開量はもちろんのこと、品質や販売手法などでも、業界の先をゆく代表的存在です。
好条件の立地に建つ「シティハウス」や、分譲タイプの高級タワーマンション「シティタワー」などがあります。
とくに「シティータワーシリーズ」は共有施設やホスピタリティも充実しており、細部までこだわり抜かれた設計に憧れる人も多いでしょう。
供給エリアは都内だけでなく、北は北海道、南は九州まで、全国の広範囲にわたります。
野村不動産「プラウド」
野村不動産の「プラウド」は、平成15年から展開されているマンションブランドです。
比較的新しいブランドですが、テレビ広告も積極的に配信され、知名度が高いです。
野村不動産では土地の仕入れから販売、管理までを一貫して行う体制になっているため、建物自体の品質に加え、点検・アターサービスも充実しています。
またオーダーメイドプラン(有償)も用意されており、間取りや設備機器など、細かく設計できるようになっています。
東急不動産「ブランズ」
東急不動産の「ブランズ」は、都心部を中心に、札幌、名古屋、関西など、全国展開しているマンションブランドです。
「環境先進を、住まいから」というブランドスローガンの通り、ZEH(※)が標準仕様となっています。
※ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略のことで、「省エネ」「創エネ」を組み合わせて、より省エネに考慮された住宅のことを指します。
京急不動産「プライム」
「プライム」シリーズは、”世界の特等席”をコンセプトに掲げる京急不動産がブランドシリーズです。分譲マンション、分譲戸建て、賃貸マンション、シェアハウスなどのラインナップがあり、
京急が手がけるシリーズなので、神奈川県の横浜や川崎、東京の大森町、羽田などの京急線沿いを中心として展開されています。展開数は他のシリーズと比べるとやや少なめですが、好条件の立地が多いのが特徴です。
三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」シリーズ
三菱地所レジデンスの展開するマンションブランドが「ザ・パークハウス」シリーズです。
上述した「パーク」シリーズと同様に、「グラン」「アーバンス」「オイコス」など、様々なシリーズが展開されており、都内だけでなく、浦安、鎌倉、名古屋など、広範囲に渡って建設されています。
大京「ライオンズ」
「ライオンズ」は50年以上の歴史を持ち、全国展開を行う老舗マンションブランドです。
煉瓦造りの特徴的なデザインが有名ですが、低層マンションからタワーマンションまで幅広い展開を行なっているブランドでもあります。
東京建物「ブリリア」
「ブリリア」シリーズは、1896年創業の老舗の不動産である東京建物が展開する、 「洗練」と「安心」をコンセプトとしたマンションブランドです。
「ブリリアシティ」「ブリリアタワー」「ブリリアイスト」など、大規模マンションやタワーマンション、賃貸マンションなどのラインナップが展開されています。
展開エリアは首都圏のほか、北海道や仙台、名古屋、関西圏、福岡などに分布しています。
近鉄不動産「ローレルコート」
近鉄不動産の「ローレルコート」は「美しく時を刻む」をコンセプトに作られているマンションブランドです。
さまざまなデザインが展開されており、グッドデザイン賞を受賞したマンションもあります。
工事の際には設計会社、建築会社、不動産会社を含めたトリプルの管理体制になっており、より品質の高いマンションを建設することに成功しています。また物件によっては、「マドルノ」システムが採用されているものもあります。可動収納や置き畳によって部屋の間取りを変えられるため、子供の成長や独立など、ライフステージに合わせた部屋へと変更することができます。
旭化成不動産レジデンス「アトラス」
旭化成不動産レジデンスが展開している「アトラス」は、Asahikasei Total Living Amenity Systemの頭文字が由来となっている都市型のマンションブランドです。
新築マンション、分譲マンションがあり、首都圏をはじめとして中部や関西でも展開されています。
ライフステージの変化にあわせて柔軟に対応できる「ロングライフプラン」の考え方を導入した都市型マンションは、家族構成の変化や子育てによってスペースを変えられるつくりが特徴的です。
積水ハウス「グランドメゾン」
積水ハウスから展開されているブランドが「グランドメゾン」です。
街の景観を損なわないように、植栽はもちろん、石垣はその地域のものを使用するなど、外観にもこだわりがあります。
また共有部分においては、段差解消のためのスロープや、届きやすい位置にボタンのあるエレベーターなど、バリアフリー設計になっているのも特徴です。
大和ハウス工業「プレミスト」「D」シリーズ
累計で10万戸近くに及ぶマンションを取り扱っている大和ハウス工業が手掛けるブランドが、「プレミスト」「D」シリーズです。
マンションでもハウスメーカーとしてのノウハウを活かした設計が行われ、快適性と安全性に優れたつくりになっているのが特徴的。メンテナンスやアフターサービスをグループで一括管理しているので、サポート体制に安心感があると評判です。
エリアは首都圏や近畿圏だけでなく全国に展開があります。
新日鉄興和不動産「リビオ」
「リビオ」は、新日鉄興和不動産の展開するマンションブランドです。
単身世帯に向けた「リビオレゾン」、ハイグレードモデルである「グランリビオ」など、様々なシリーズが展開されています。
マンションによっては植栽やエントランスオブジェなどを、デザイナーが担当している物件もあります。
また新日鉄興和不動産の展開するマンションでは「リビオAIスマート管理」という機能が導入されており、入居者は24時間問い合わせを行うことができるようになっています。
オープンハウスレジデンシャル「オープンレジデンシア」
「オープンレジデンシア」は、オープンハウスが手がける高級ブランドマンションです。
「都心」×「駅近」の豊かさを身近にするというコンセプトのもと、恵比寿や青山エリアなどをはじめとした東京を中心に展開されています。
立地の良さだけでなくおしゃれな見かけのマンションが多いのが特徴。機能性にもこだわった設備になっているところが多いです。
マンションブランドとは?
マンションブランドとは、主に不動産会社がディベロッパーとなり、土地の取得から製造・販売・管理を一貫して行って売り出しているマンションシリーズのことです。
各マンションのブランドの中には低層マンション〜タワーマンション、ハイグレード〜単身層に向けたものなど、様々なモデルが展開されています。
ブランドマンションのメリット
ブランドマンションのメリットとしては以下のような項目が挙げられます。
- 共有施設やサービスが充実している
- 資産価値が落ちにくい
それぞれの項目について、詳しく解説します。
共有施設やサービスが充実している
ブランドマンションでは共有施設やサービスが充実しているところも多いです。
マンションによってはラウンジやゲストルーム、コンシェルジュサービスなどが設けられており、独自のサービスを利用できます。
上述した通り、ブランドマンションでは土地の取得から建設、販売、そして管理まで不動産会社が一貫して行っているところがほとんどです。
そのため、故障などが起きた場合は24時間受付を行なっているカスタマーセンターや、共有部分の定期検診など、アフターサービスも充実しています。
資産価値が落ちにくい
マンションの購入を考えられている方の中には、売却も視野に入れて物件探しをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ブランドマンションはサービスや設備が整っていることからも人気が高く、同エリアのマンションよりも高い金額で売却できる可能性が高いです。
またこのような特徴から、一般の方だけではなく投資家からの人気も高いため、買い手が見つかりやすい点もメリットとして挙げられます。
マンションの資産価値にはブランド力だけでなく、立地も大きく影響します。マンションの立地選びについて解説した、こちらの記事もぜひお役立てください。
マンション選びは立地が大切!重視すべき3つのポイント
ブランドマンションのデメリット
ブランドマンションのデメリットとしては以下のような項目が挙げられます。
- 価格が高い
- タワー型マンションの場合は生活が不便になることも
それぞれの項目について、詳しく解説します。
価格が高い
ブランドマンションは建物の品質やサービスは充実していますが、その分価格が高くなる傾向にあります。高級グレードに分類されるブランドマンションになると、1億円を超える物件もあります。
またサービスが充実しているため共益費・管理費も高くなりがちです。
タワーマンションの場合は生活が不便になることも
ブランドマンションでは、タワーマンションが多く展開されているものもあります。タワーマンションの場合、通勤時間にエレベーターが混む、高層階になるとエレベータの待ち時間が長くなるなど、生活において不便に感じることもあります。
タワーマンションのメリット・デメリットについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください
【タワマンのリアル】入居者が語ったタワマンのメリット・デメリットとは?
ブランドマンションのチェックポイントや選び方
ブランドマンションの特徴やメリット・デメリット、そして代表的なブランドマンションについてご紹介してきました。
ブランドマンションには各会社から様々なブランドが展開されており、候補が多くなり、決めかねている方もいらっしゃるでしょう。
そこで以下からはブランドマンションのチェックポイントや選び方について、具体的にご紹介します。
既に売り切れていることもあるので、複数の物件を検討しておく
本記事でご紹介した通り、ブランドマンションは品質が高く、サービスも充実していることから、投資、一般に関わらず非常に人気の物件で、売買が頻繁に行われます。
そこで候補としていた部屋などが実際に問い合わせると既に買われている・借りられていることもあります。
そのため、1つのマンションに絞るのではなく、複数の物件を候補に入れておきましょう。
立地やエリアで選ぶと、より資産価値の高いマンション選びが可能に
ブランドマンションの資産価値をより高めたい方は、人気エリア、立地の良さで決めるのがおすすめです。例えば高級住宅街と呼ばれる地域は土地自体の価値も高くなるため、その分マンションの価格も下がりにくいです。
また駅から徒歩5分以内のような、立地の良さもマンションの資産価値を左右するポイントです。
ブランドマンションの中には直結型の物件も多くあり、駅開発が進み、資産価値が高まることも予想されます。
マンションの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
マンションの選び方で押さえるべき5つのポイントを解説
マンション選びはブランドだけでなく、複数の物件を参考にしよう
ブランドマンションは設備やサービスが充実しており、資産価値が高くなる傾向もあるため、非常に人気の物件です。
またエリアや立地条件によっては長年満室が続いているマンションもあります。
そこで本記事でご紹介した通り、1つのマンションだけでなく、複数の物件を検討しておきましょう。なお、Housii(ハウシー)では会員に向けて、未公開物件を含む多くの物件を掲載しています。
複数の業者から提案を受けることができ、より自分の理想の住まい探しが実現します。是非使ってみてはいかがでしょうか?