中古マンションの見学で確認すべきポイントや回数の目安を紹介

中古マンションの見学で確認すべきポイントや回数の目安を紹介

中古マンションの購入を決断する際、大きな判断材料となるのが候補物件の見学です。また、中古マンションを見学するときは、あらかじめ確認しておきたいことをリスト化しリフォームやリノベーションについて書かれた管理契約をチェックするなど、事前の準備をしっかり行っておきましょう。

見学当日は室内の日当たりや風通し、ニオイや水回りの様子などのチェックほか、マンションの外壁や共用廊下など建物全体をしっかりチェックしてください。

本記事では周子マンションの見学時に確認するべきポイントや見学件数の目安について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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中古マンションの見学前に準備すること

中古マンションの見学をスムーズに進めるためには、事前に以下3つの準備が必要です。
  1. 確認したい項目をリストにする
  2. リフォームやリノベーションについて管理規約を確認する
  3. 新居でも使用する家具のサイズを測る

確認したい項目をリストにする

中古マンションの見学を効率よく行うためには、質問したいこと、確認したいことを書き出し、まとめておくのがおすすめです。質問リストを作っておくことで、見学当日の確認漏れを防ぐことができます。

また、居住中の中古マンションを見学する場合は売主が直接物件の紹介をしてくれるケースもあります。普段買い物をしているスーパーや隣の住人について、管理組合についてなど、住んでいる人にしかわからない質問をまとめておくとよいでしょう。

リフォームやリノベーションについて管理規約を確認する

中古マンション購入後、リフォームやリノベーションを予定している場合は、物件を見学する前にマンションの管理規約を確認しておきましょう。

リフォームやリノベーションの予定がない、またはどこまで必要かどうかを確認したい場合は、マンションの修繕履歴から建物や共有部分の設備の劣化状況を判断するとよいでしょう。

また、建物の劣化状況については外観を見学するだけでは全てを確認することは困難です。そのため、不動産会社に依頼して詳しい資料を事前に用意してもらうことをおすすめします。

新居でも使用する家具のサイズを測る

現在の住居にある家具のうち、新居でも使用する予定の大型家具がある場合は、あらかじめ家具のサイズを測っておきましょう。

見学時に家具を配置するスペースがあるかどうかを確認するためです。特に冷蔵庫や大型クローゼットは、搬入可能かどうかという問題も出てくるので、正確なサイズを測定しておきましょう。

また、新築マンション購入も考えている方はこちらの記事もご覧ください。
新築マンション購入の流れや必要な期間を分かりやすく解説


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中古マンション見学時の室内の確認ポイント

中古マンションを見学する当日は、室内で確認しておきたいポイントが8つあります。見学時は以下8つのチェックポイントを確認するようにしましょう。
  1. 室内の雰囲気やニオイ
  2. 方位や風通
  3. 水回り
  4. 天井や壁
  5. バルコニー
  6. 給湯機
  7. 間取り

室内の雰囲気やニオイは居心地の良さに関わるのでチェック

中古マンションの見学では部屋に入ったときに感じた第一印象は中古マンションの購入を判断する際の重要なポイントの1つです。室内の明るさや広さ、天井の高さ、ニオイなどから、住みやすい部屋、居心地の良い部屋かどうかを判断します。

方位や風通しは湿気のこもりやすさなどをチェック

各部屋の方位を測って日当たりが確保できるか調べたり、窓を開けたりして風通しの良さを確認しましょう。日当たりが悪く風通しの悪い部屋は、湿気がこもりやすく、壁や床、家具が痛みやすくなります。

窓を開けた際、眺望についてもチェックしておきましょう。眺望はマンションの資産価値を左右しますので見学時のポイントの一つになります。

水回りは劣化具合や使いやすさをチェック

キッチン・浴室・洗面所・トイレなどの水回りは、カビが生えていないか、排水管から嫌なニオイがしないかほか、浴室の大きさやキッチンが使いやすい位置にあるかなどを確認します。

水回りはリフォームやリノベーションにかかる費用が高額になることが多いため、劣化具合や使いやすさをしっかりチェックしておきましょう。

床の歪みをチェック

中古マンション見学時は床の傾きや歪み、きしみも確認しましょう。床の傾きは水平器を使用すると分かりやすいですが、ビー玉を転がす方法もあります。

床の傾きは健康被害を起こす可能性があるため必ずチェックしましょう。また、歪みやきしみについては、スリッパを履かず素足で歩くと分かりやすいです。

天井や壁に染みやカビがないかチェック

天井や壁に雨漏りの染みやカビがないか、劣化によるひび割れや歪みがないかなども見学時に確認するようにしましょう。

また、上階からの音は聞こえるかなども合わせて確認しておくとよいです。マンション購入後に上階からの生活音がうるさくて入居者同士のトラブルも少なくありません。

バルコニーは室外機の設置スペースや位置をチェック

バルコニーは室外機の設置スペースや位置、洗濯物を干せる量などをチェックしましょう。ちょっとした家庭菜園や花を育てたい場合もある程度のスペースが必要です。

給湯機の経過年数をチェック

給湯器の寿命は15年程度です。引っ越したタイミングで給湯器の寿命が来ると、20~30万円以上の交換費用がかかります。給湯器が何年目のものなのかを必ずチェックしておきましょう。

各部屋の間取りのチェック

中古マンション見学当日は間取り図をプリントアウトしたものを持参し、各部屋の収納や方位、風通しなどを書き出しておきましょう。
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中古マンション見学時の建物全体の確認ポイント

建物の外観や共有スペースについては、次の3項目をチェックしましょう。
  1. 外壁にひび割れがないかチェック
  2. エントランスや共用廊下は管理状況をチェック
  3. ゴミ置き場はきれいに清掃されているかチェック

外壁にひび割れがないかチェック

外壁に大きなクラック(ひび割れ)やサビなどがないか確認し、建物の劣化具合をチェックしましょう。外観に大きなヒビがあったりする物件は、修繕の予算が足りていなかったり管理がずさんだったりする可能性があります。外観のヒビの程度は遠目から見る感じでよいでしょう。

エントランスや共用廊下は管理状況をチェック

エントランス・エレベーター、共用廊下などの共有スペースの清掃が行き届いているかどうかも大切なチェックポイントです。

集合ポスト周りが砂ホコリで汚れてないか、照明の電球が切れた状態で放置されていないか、落書きが放置されていないかなど、共有スペースの状態でマンションの管理がきちんと行われているかどうかを判断します。

ゴミ置き場はきれいに清掃されているかチェック

ゴミ置き場がきれいに清掃されているかほか、ゴミ置き場の中に分別されていないゴミが放置されていないかどうかを確認しましょう。ゴミの分別がきちんと行われているかどうかで、マンションの住民の意識の高さや低さがある程度見えてきます。
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中古マンション見学時の周辺環境の確認ポイント

マンション見学の際は、最寄り駅からのアクセスや道路の広さ、スーパーやコンビニなどの有無など、マンション周辺の環境についてもチェックしておくことをおすすめします。

マンションの近くに交通量が多い道路がある場合は事故に遭う可能性もあるため、交通量も確認しておきましょう。特に大型車が多い道路やスピードが出やすい道路は要注意です。

また、家族に高齢者がいる場合は近くに病院があるか、就学児がいる場合は学区や学校までの距離や通学路について確認しておきましょう。


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中古マンションの見学時に持っていくとよい物

中古マンションを見学する際は、次の5つのアイテムを持参すると便利です。当日までに準備しておきましょう。
  1. メジャー
  2. 間取り図
  3. デジタルカメラ(スマホでも可)
  4. スリッパ

メジャーで室内を測定する

メジャーは室内の収納や家具を配置する予定の場所を測るために使用します。また、それだけでなく天井までの高さや廊下の幅など細かい部分まで調べることが可能です。そのため、マンション見学時やメジャーを持っていくことをおすすめします。

間取り図に気になる点を書き込む

当日見学する中古マンションの間取り図は、メジャーや方位磁石で測ったサイズや方位を書き込んだり、気になったことをメモしたりするため持参しておくとよいでしょう。基本的に間取り図は不動産会社から貰うことができます。

デジタルカメラで記録に残す

デジカメまたはスマホは、室内の気になる箇所を撮影するために必要です。また、室内のみだけでなく、共用部分なども記録に残しておくことを忘れないようにしてください。デジタルカメラで記録に残す際は、売主に事前に断りを入れてから撮影しましょう。

スリッパを持参するのはマナー

スリッパは一般的には不動産会社が用意しますが、必ずしも用具されているとは限らないのでスリッパは持参するようにしましょう。中古マンションは床が汚れている可能性もあるのでスリッパがあると安心です。
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中古マンション購入前の見学件数の目安

中古マンションとはいえ、多くの人にとってマンション購入は長期ローンを組んで購入する高額な買い物です。まずは予算や希望条件から候補の物件をいくつかピックアップし、複数の物件を見学するのが基本です。

中古マンション見学に件数の制限はないため、自分が納得のいく物件に出会えるまで、何度でも見学できます。一般的にマンションの見学件数の目安は5~6件程度です。転勤などで入居時期が決定している、時間的に余裕がないという場合は見学件数も少なめになる傾向にあります。

最近ではインターネットを利用して、マンションの詳細な情報や周辺環境をある程度確認できるため、物件選びの時点でじっくり比較・検討して1件に絞る人もいます。一方で、中古マンション見学を10件以上行い、さまざまな物件と比較してから売買契約を結ぶ人もいます。

中古マンションの見学に制限はありませんが、20件、30件と見学を重ねていくと、中古マンション購入に踏ん切りがつかなくなるケースもあるようです。あまり多くの数のマンション見学をこなしてしまうと、いわゆる「内覧疲れ」が出てしまい、判断が鈍ってしまうことがあります。


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居住中の中古マンションを見学する際の注意点

売主が居住中の中古マンションを見学する場合は、最低限のマナーが必要です。見学時に売主に与える印象によって、その後の売買契約がスムーズに行えるかどうかが変わってきます。

場合によっては、「あの人には売りたくない」と言われてしまう可能性もあるでしょう。居住中の中古マンションを見学する際の次のような注意点を抑え、マナーを守って見学しましょう。

  1. 素足で部屋に上がらない
  2. 撮影をするときや室内のものに触れる際は許可を取る
  3. 大きい声を出したり騒いだりしない
  4. 見学時に価格交渉しない
  5. 物件についてのマイナス意見を発言しない
  6. 見学時に手土産は無理に用意しなくてもよい

素足で部屋に上がらない

居住中の中古マンションを見学する際は、素足ではなくスリッパ、または新しい靴下に履き替えて部屋にあがりましょう。見学先でスリッパを貸してくれる場合もありますが、できれば自分で携帯用スリッパや替えの靴下を用意しておくと安心です。

撮影をするときや室内のものに触れる際は許可を取る

室内を撮影するときや、室内のものに触れる際は、必ず居住している売り主に許可を取ってからにしましょう。あいさつや素足で部屋にあがらない同様、最低限のマナーです。

室内のものに勝手に触り、万が一落としたり破損させたりしまった場合、マンションの売買契約を断られるだけでなく、破損したものを弁償しなければならなくなります。

大きい声を出したり騒いだりしない

複数人で見学に行く場合は、声の大きさに注意しましょう。話をしている間にどんどん声が大きくなり、無意識のうちにうるさくなってしまうケースがあります。声のトーンは抑え気味で、1人ずつ話すなど騒がしくならないように気をつけましょう。

見学時に価格交渉しない

中古マンション見学時で特に注意しなければならないことは、売主に値引きをお願いするなど、直接価格交渉することは失礼な行為です。もし価格交渉を希望する場合は見学後、不動産会社を通して行いましょう。

物件についてのマイナス意見を発言しない

売りに出している物件でも、居住している住まいを悪く言われて気分の良い人はいません。「ちょっと狭いですね」「古いですね」などマイナス面の意見は言わないようにしてください。

見学時に手土産は無理に用意しなくてもよい

中古マンション見学時では基本的に手土産は必要ありません。しかし、見学する物件を真剣に購入するのであれば、数千円程度の菓子折でも持参しておくと売主の心証が良くなることもあります。そのため、見学物件の真剣度合いで手土産は持っていくか検討してみてください。
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中古マンション見学は室内と建物全体を細かく確認しよう

中古マンションを見学する際は、確認リストの作成ほか、管理規約、修繕履歴を予め確認するなど事前の準備が大切です。見学当日は専有スペースである室内だけでなく、外壁やエントランス、エレベーター、共用廊下など建物全体を細かくチェックしましょう。

居住中のマンションを見学する際は、素足で部屋に上がらない、撮影やものに触れるときは許可をとる、大きな声を出さない、見学時に価格交渉をしないなど最低限のマナーを守り、売主に不愉快か思いをさせないように心がけましょう。

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