不動産は生活に直結する大切な内容であることが多いため、要望や検討内容をきちんと伝えられる方法で連絡することが重要です。
また、大切な不動産についての検討であれば、できれば優良な不動産会社に相談をしたいところです。
本記事では不動産会社に電話するメリットや、優良な不動産会社の見分け方について解説します。
不動産会社への連絡は電話とメールどちらがよい?
一般的に、不動産会社の視点では、顧客の問い合わせはメールよりも電話がよいと考えることが多いです。
不動産会社視点で、メールよりも電話での連絡を好む理由には以下が挙げられます。
- メールよりも電話の方が誤解なく密なコミュニケーションを取りやすい
- 直接話すことで条件に合った他の物件を紹介できるなどお得な情報を提供しやすい
- 電話口で直接話すことで、担当者との相性がわかる
- 検討にあたっての不安など、顧客の心情が探りやすい
以下で、上記の詳細についてそれぞれ詳しく解説します。
メールよりも電話の方が誤解なく密なコミュニケーションを取りやすい
まず、不動産会社からすると電話のメリットとして、メールよりもより密なコミュニケーションを取りやすい点が挙げられます。
メールは、決定事項の伝達や確認には便利なツールですが、相談や検討といった細かなニュアンスが大切な場面ではやや不便な場合があります。文章の書き方によっては、汲み取ってほしい内容がうまく伝わらずに要望と回答が大きく異なってしまうこともあります。
その点、電話は分かりにくい部分は聞き直しができ、掘り下げて質問をすることもできるため、お互いの意図や目的を共有しやすくなります。
条件に合った他の物件を紹介できるなどお得な情報を提供しやすい
不動産会社に顧客からメールでの問い合わせがあった場合、問い合わせがあった物件についての回答だけを返信することが一般的です。
せっかく検討してくれているのであれば、他の好条件な物件情報やお得な情報を合わせて伝えたいところですが、求められていない内容をメールで返信するのはかえって不親切になってしまいます。
一方電話での連絡では、顧客の要望する物件の回答に加え、問い合わせから派生してお得な情報が提供しやすくなっています。
電話口で直接話すことで、担当者との相性がわかる
不動産会社によって違いはありますが、賃貸の問い合わせなどに関しては基本的に電話を受けた人が担当となります。
顧客との相性などを担当者自身が測りやすいので、不動産会社の担当者が自分には難しい案件である場合、またはもっと適切な担当者が居ると感じた場合、他の担当者に頼むといった対応が可能です。
話がうまく合わないとなると、不動産会社にとっても顧客にとってもよい結果にはならない可能性が高いため、相談の段階で適切な担当者を設定できることは双方にとってメリットとなります。
検討にあたっての不安など、顧客の心情が探りやすい
メールでの問い合わせでは、顧客が不安に思っている点などがつかみにくいことが挙げられます。
不動産会社は、どこに顧客が不安を持っているかを掴み、どのような解消方法があるのかを提案することで納得のいく不動産選びをしてもらいたいと考えています。
メールでは実際に不安に思っている点を具体的に掴むまでに時間を要するため、追加で情報が必要な場合にやりとりが増えてしまい、スムーズなやりとりがしにくいというデメリットがあります。
しかし電話の場合、言い回しのニュアンスや話しのトーンによって不安点や心情を探りやすいので、希望に沿った部屋を提供しやすくなります。
不動産会社に電話することで得られるメリットとは?
次に、顧客視点の不動産会社に電話で問い合わせるメリットを解説します。顧客が電話で問い合わせを行うことで、以下のようなメリットが得られる場合があります。
- 対応の良し悪しでよい不動産会社かどうかの判断ができる
- 内見予約を優先してくれる
- 疑問点をすぐに解消できる
以下で、上記の詳細についてそれぞれ詳しく解説します。
対応の良し悪しでよい不動産会社かどうかの判断ができる
まず、電話応対の内容で良い不動産会社かどうか確認することができます。もしも対応がいい加減だと感じたり、知識が不十分だと感じた場合には、別の不動産会社に相談するという判断が早い段階でできます。
しかしメールでは、こういった対応の良し悪しは返信のスピードや本文内の言い回しなどで判断するしかありません。
よって電話することはその不動産会社が自分に合っているかどうか、または欲しい情報を的確に示してくれるかを判断するバロメーターとなります。
内見予約を優先してくれる
次に、内見予約の優先がメリットとして挙げられます。メールでの内見希望のやりとりは日程の確定に時間がかかってしまい、手間も多いため、メールでやり取りをしているうちに別の人が電話で内見の日程を確定させてしまうこともあります。
電話での問い合わせの場合、メールと比較して具体的な内容や日時の検討がスムーズに行えるため、内見予約を優先してくれる場合があります。
電話で直接交渉することで、希望日程の検討がスムーズに進み、自分のスケジュールが優先されやすいといったメリットがあります。
疑問点をすぐに解消できる
先ほどの内見スケジュールの調整の件とも重なりますが、内見や物件についての疑問点が出た際に、メールでの問い合わせの場合、回答までに時間を要します。
そのため、複数の疑問点が都度出てしまうと、そのたびにメールで問い合わせを行う必要があり、双方の時間ロスになります。
電話での問い合わせの場合、疑問点に対してすぐに回答をもらえるため、次の検討事項や不明点を場で解消することが可能です。
不動産会社に電話する前に準備しておくべきこととは?
不動産会社に電話する前に準備しておくことで、スムーズかつ漏れのないやり取りが可能です。あらかじめ、下記の4つの準備をおすすめします。
- HPなど、希望の物件情報をすぐに見られる準備をしておく
- 自分の希望条件を書き出しておく
- あらかじめ自分の内見希望のスケジュールを明らかにしておく
- 売却相談の場合は、対象の不動産に関する情報を整理しておく
以下で詳しく解説します。
HPなど、希望の物件情報をすぐに見られる準備をしておく
不動産会社に相談する際は、自分が問い合わせしたい物件情報をすぐに見られるようにしておきましょう。
例えばパソコンの前で、その物件情報が記載されているHPを表示しておくと、情報を共有・確認しながら電話で話すことができます。
自分の希望条件を書き出しておく
物件情報だけではなく、自分の希望条件についてもあらかじめ整理をしておきましょう。希望条件を不動産会社に伝えると、双方向でやり取りできるという電話の利点を最大限に活かすことが可能です。
例えば希望家賃や駅までの距離、近隣に欲しい設備や引越ししたい時期など、不動産会社に伝える情報が多ければ多いほど、希望に合った物件を探しやすくなります。
また、いくつかの希望を伝える場合、ノートやメモなどに書き留めたうえで、優先順位を整理しておくと検討に役立ちます。
あらかじめ自分の内見希望のスケジュールを明らかにしておく
不動産会社に電話する前に、あらかじめ自分のスケジュールを把握しておき、内覧希望の日にちを返答できるようにしておくと良いでしょう。
特に引っ越しが集中する時期や内見希望の物件数が多い場合、不動産会社もピンポイントでの日時指定に対応することは難しい場合があります。
自分でいくつかの希望日を用意しておき、内覧の日程を合わせることができるようにしておきましょう。売却相談の場合は、対象の不動産に関する情報を整理しておく
不動産会社へ電話する場合は、賃貸のケースだけではありません。自分が所有する物件を売却したい場合も不動産会社へ連絡し、査定や売却の方法を問い合わせる必要があります。
不動産を売却したい場合は、その物件の情報を提供できる資料を揃えたうえで、査定に必要な情報を回答しなければいけません。
不動産を購入した売買契約書や、登記簿謄本があると電話でのやりとりがスムーズに進みます。もしもこれらの書類がなければ、以下の情報があると良いでしょう。
- 住所
- 築年数
- 不動産の広さ
- 現在の使用状況
- 所有者
スムーズなやりとりのために、問い合わせの前に資料として整理をしておくことをおすすめします。
電話で優良な不動産会社かどうかを見分けるコツとは?
不動産の賃貸契約や売買契約は非常に大きなお金が動きます。そのため、信頼できる不動産会社に依頼して満足のできる取引をしたいと思うのは当然です。
優良な不動産会社かどうかは電話での応対によって見分けることも可能です。以下で、電話で優良な不動産会社を見分けるコツについて詳しく解説します。
①言葉使い
電話の言葉使いや対応は、信頼できる不動産会社かどうかを見分ける1つの判断基準となります。不動産会社に限らず、優良な企業であれば、顧客に対する言葉遣いやマナーを徹底することは基本事項です。
にもかかわらず、電話で問い合わせをした際に、言葉使いが悪く対応が乱雑な場合には依頼・相談をするかどうかから考える必要があります。
②物件の押し売りをしないかどうか
電話でのやり取りを通じて、希望をきちんと汲んだうえで案内を行ってくれるかどうかを判断することができます。
不動産会社は、物件を紹介し契約まで結びつけることで「売上」となり、営業上の成績となります。すなわち、電話での問い合わせに対応しただけでは売上にはなりません。
そのため、電話された顧客に強引な営業を行う会社もあります。不動産会社の利益を最優先にし、顧客にとって快適な住まいを提供できるかどうかは二の次になっているといえます。
このような場合、不動産会社に利益をもたらす契約をすることが最優先となってしまい、条件に合致していない物件を紹介されてしまう可能性があります。
マンション購入をする際の不動産会社選びについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
不動産会社に問い合わせする前に、Housii (ハウシー)での物件探しがおすすめ
物件の問い合わせは、顧客側も不動産会社側もメリットがある電話での問い合わせがおすすめです。疑問点がすぐに解消できる点や、内見予約が優先されやすい点など、さまざまなメリットが挙げられます。
電話での問い合わせによって不動産会社の良し悪しを判断することができますので、気になる物件が見つかったらまずは電話で不動産会社に問い合せしましょう。
なお、不動産会社への問い合わせの前に、会員制の家探しサイトHousii(ハウシー)での物件探しをおすすめします。未公開物件含めた、物件情報が多数掲載されています。是非一度チェックしてみてください。