では、横浜市都筑区の不動産売却の市況から解説します。
まず、日経新聞によると、神奈川県内の住宅地価は政令指定都市や都心へのアクセスが良い場所で上がっています。横浜市では、中心地の神奈川区や西区、中区は2%、都心への交通利便性が高い港北区や鶴見区の地価が上がっており、根強い人気があります。
ただし、磯子区・栄区の地価は横ばいとなっており、市の関係者の話では、「移動にバスを使わざるをえない地域では、高齢化により需要が減っている」と分析しているとのことです。
なお、横浜市営地下鉄は2030年に「あざみ野~新百合ヶ丘」間を延伸予定のため、利便性が高まり人気が上がる可能性はあります。
国交省の「都道府県地価調査」によれば、横浜市都筑区の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は+1.6%、2019年は+1.5%でした。
つまり、住宅地の価格はこの3年では上がり続けています。
また、横浜市都筑区での不動産の価格を世帯数・空き家率からみていきましょう。
- 横浜市都筑区の世帯数は2016年に84,043世帯でしたが、2018年に85,117世帯となり、1,074世帯(1.3%)が増えているため、住宅需要も増えていると言えます。
- 横浜市都筑区の空き家率は、2013年に6.9%、2018年に8.0%と増えているので、空き家は更に増えたと言えます。
(なお、空き家率の全国の約1,900の市区町村での順位は、2013年は1261で、2018年には1210でした。)
つまり、今後の市況は、大まかな傾向としては世帯数(需要)は増えるものの、空き家も増えるので、売りやすい状況とは言えません。