1LDKマンションの間取りを選ぶ際は、特徴や注意点を理解していなければ居住後に「思っていたのと違った」と感じる恐れがあります。
特に、間取りには様々な種類があり、人によって適切な間取りが異なるため注意が必要です。
ただ、1LDKマンションの間取りについて詳細まで理解すれば、自分自身のライフスタイルに合ったマンションを契約しやすくなります。
今回は、1LDKマンションの間取りがおすすめな人や特徴、メリットデメリットについて解説します。この記事を参考にすることで、1LDKマンションの間取りを理解し、豊かな生活を送りやすくなるでしょう。
1LDKマンションの間取りの特徴は豊富な種類
1LDKマンションの間取りで最も大きな特徴は、豊富な種類です。1LDKマンションと言っても1つの間取りだけでなく、下記5つの間取りに分かれます。
- 続き間タイプ
- 中廊下タイプ
- ダイニングキッチン直結タイプ
- 2LDK対応タイプ
- メゾネットタイプ
間取りによって特徴が異なるため、ライフスタイルによって間取りを選ぶことをおすすめします。複数ある間取りタイプを理解して、最も適切な間取りの1LDKマンションを選びましょう。
続き間タイプ
続き間タイプの間取りは、リビングとダイニングの間に廊下がなく、部屋が繋がっているのが特徴です。
リビングとダイニングが繋がっているため、広々とした空間でゆったりと生活できます。
また、区切りがドアではなくふすまや引き戸であれば、家族構成やインテリアなどのライフスタイルに合わせて応用できるのも続き間タイプのメリットです。
ただ、個室がリビングダイニングの横に設置されている場合は「窓が少ない」もしくは「窓がない」恐れがあるため注意しましょう。
中廊下タイプ
中廊下タイプの間取りは、玄関とリビングダイニングが分かれており、各部屋に別々にアクセスできるのが特徴です。
続き間タイプとは異なり、部屋が繋がっているわけではないため、生活音が気になりません。
2人以上で1LDKマンションに暮らす方の中には、出勤時間や帰宅時間の違いによって生活音が気になり、ストレスに感じてしまう方もいます。
ただ、廊下を挟めば生活音が気になりにくくなるため、ストレス無く生活できるでしょう。さらに、中廊下タイプの間取りは収納が多いため、荷物が多い方にもおすすめです。
ダイニングキッチン直結タイプ
イエナカ手帖よりダイニングキッチン直結タイプの間取り画像を引用
ダイニングキッチン直結タイプの間取りは、全ての部屋が分かれているだけでなく、玄関からダイニングキッチンに直接アクセスできるのが特徴です。
部屋がしっかりと分かれていることで各部屋の広さを保つことができ、子供がいる方でも広々と生活できます。
ただ、玄関からダイニングキッチンに直結していることで、生活感が出やすくなってしまうのがデメリットです。
生活感が気になる方は、パーテーションを活用して仕切りを設けることで生活感を押さえられるでしょう。
2LDK対応タイプ
2LDK対応タイプの間取りは、間取りとしては1LDKマンションと変わりませんが、仕切りが備え付けられており2LDKにも変更できるのが特徴です。
中でも、これから子供が生まれるなど、ライフスタイルが変化する可能性がある人は有効活用できます。
ただ、2LDKに対応させるためには、広い部屋が必要であり、家賃が高くなる傾向があるのがデメリットです。
また、2LDKに対応している1LDKマンションは比較的少なく、見つけるまでに時間がかかるため注意しましょう。
メゾネットタイプ
が特徴です。1階と2階が分かれていると「ロフト」を思い浮かべる方もいますが、メゾネットタイプのマンションは両方とも居室となるため、ロフトとは異なります。
1LDKのマンションでも、戸建て感覚で生活できたり階数によって仕切りやすかったりするメリットがあるため、ライフスタイルによってはかなり有効活用できるでしょう。
3~4人世帯に適した間取りについてはこちらの記事もご覧ください。
1LDKマンションの間取りを選ぶメリットとデメリット
1LDKマンションを間取りを選ぶメリットとデメリットは下記4つです。- メリット①居住スペースと寝室を分けられる
- メリット②キッチンが広く料理がしやすい
- デメリット①家賃や光熱費などの固定費が高い
- デメリット②掃除に時間がかかる
1LDKマンションを選ぶ際には、メリットとデメリットを理解しておくことで、本当に自分のライフスタイルに合っているのかどうかを見分けやすくなります。
購入や賃貸にかかわらず、1LDKは契約金額が高額になるため、契約後に損しないように注意しましょう。
メリット①居住スペースと寝室を分けられる
1LDKマンションを間取りを選ぶ1つ目のメリットは、居住スペースと寝室スペースを分けられる点です。居住スペースと寝室を分けることで、暮らしにメリハリが付き、生活しやすくなります。さらに、部屋が繋がっていると料理の臭いが寝室まで届いてしまいますが、1LDKマンションなら気にすることなく生活できるでしょう。
また、近年ではリモートワークのため家で仕事をする機会も多く、仕事部屋と生活する部屋とで完全に分けられるのも大きなメリットの1つです。
メリット②キッチンが広く料理がしやすい
1LDKマンションを間取りを選ぶ2つ目のメリットは、キッチンが広く料理がしやすくなる点です。1LDKマンションのキッチンは8畳以上あり、複数人分の料理を作っても広々と利用できます。1LDKマンションの間取りを選ぶ方の多くは、1人暮らしよりも同棲や家族で居住することが多いため、キッチンが広いとストレスを感じにくい[/nderline]です。
部屋の広さだけで1LDKマンションの間取りを決めるのではなく、キッチンの広さも確認してから判断すれば便利な生活を送りやすくなるでしょう。
デメリット①家賃や光熱費などの固定費が高い
1LDKマンションの間取りを選ぶと、家賃や光熱費などの固定費が高くなるのが1つ目のデメリットです。家賃は、立地や築年数によっても異なりますが、専有面積が広ければ広いほど高くなります。また、光熱費も専有面積の広さに比例して高くなるため、毎月の固定費にも注意して契約しましょう。
1LDKのマンションを決める際には、間取りや綺麗さ、部屋の広さに目を奪われがちですが、固定費を気にせず契約してしまうと居住後に経済的負担が大きくなります。
1LDKマンションでは、間取り以外にも家賃と光熱費が年間でいくらかかるのかも計算した上で検討しましょう。
デメリット②掃除に時間がかかる
1LDKマンションの部屋は広いため、掃除に時間がかかるのが2つ目のデメリットです。部屋が増えたり広くなったりするだけでなく、窓や家具も必然的に増えるため、掃除する箇所が多くなるのが原因です。また、部屋が広いと荷物が増えてしまいやすくなり、掃除に手間がかかってしまいます。1LDKマンションで少しでも掃除を楽にするためにも、物を貯めすぎないように注意しましょう。
1LDKマンションの間取りが向いているのはどんな人?
1LDKマンションの間取りが向いているのは、下記2つに当てはまる方です。- 2人以上で暮らす予定がある人
- 部屋ごとに使用用途を切り替えたい人
1LDKマンションでは、間取りによってメリットデメリットもあるため、全員に向いているわけではありません。
ただ、上記2つに当てはまる方は1LDKマンションの間取りが向いている可能性が高いため、自分が当てはまるかどうか事前に理解しておきましょう。
2人以上で暮らす予定がある人
2人以上で暮らす予定がある人は1LDKマンションがおすすめです。1LDKマンションの間取りの特徴は広いことであり、2人以上で居住するならある程度の広さが必要になります。
また、1LDKは広すぎず狭すぎずという間取りのため、2〜3人程度で暮らす予定がある方におすすめです。
ただ、生活スタイルが異なると、適切な間取りを選ばなければ生活音によってお互いにストレスを感じてしまう恐れもあります。
1LDKマンションでお互いの生活音を気にせずに生活したい方は、中廊下タイプやダイニングキッチン直結の間取りの1LDKマンションを選びましょう。
部屋ごとに使用用途を切り替えたい人
部屋ごとに使用用途を切り替えたい人にも、1LDKマンションがおすすめです。1LDKマンションの間取りなら、各部屋を「仕事用」「寝室用」「プライベート用」などで分けられるため、オンとオフの切り替えがしやすいです。
そのため、リモートワークを行っている方や夫婦、同棲する方などは1LDKの間取りを選びましょう。
1LDKマンションの間取りを選ぶ際の注意点
1LDKマンションの間取りを選ぶ際には、事前にポイントを理解し、内覧時に確認することで契約後に後悔せずに居住できるでしょう。具体的な注意点は下記2つです。- 家賃以外の固定費も事前に計算する
- 寝室の広さや収納の多さも確認する
1LDKマンションを選ぶ際には、間取り以外の細かい部分にも注意しなければ、居住後に後悔してしまうかもしれません。
特に経済面では家賃しか気にしていない方もいるため、1LDKマンションの契約を考えている方は、上記2つを必ず理解してから検討しましょう。
家賃以外の固定費も事前に計算する
1LDKマンションを選ぶ際には、家賃以外の固定費も事前に計算してから契約しましょう。家賃以外の固定費には、下記が挙げられます。- 光熱費
- 管理費
- 火災保険料
- 駐車場代
固定費と聞くと家賃を先に思い浮かべますが、それ以外にも上記料金が毎月かかります。マンションによっては、設備が整っており管理費が高額になるケースもあるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
ただ、駐車場代は車を持っていなければかからなかったり、光熱費は工夫次第で安く押さえられたりします。
1LDKマンションの間取りは家賃が高いため、少しでも他の固定費を減らせるように努力しましょう。
寝室の広さや収納の多さも確認する
1LDKマンションの間取りを選ぶ際には、寝室の広さや収納の多さも確認してから選びましょう。特に、今まで1人で暮らしていた方は注意が必要です。2人以上で暮らす予定の方なら、ベッドが2つ必要になったり、荷物が倍になったりします。
つまり、1人暮らしの感覚で1LDKマンションの間取りを決めてしまうと、実際に居住した後に寝室が狭かったり、荷物が多くて収納が足りなかったりなどのトラブルになるかもしれません。
居住後のトラブルを防ぐためには、事前にベッドの大きさや荷物の量を理解した上で契約予定の1LDKマンションの間取りに合うかどうかを確認しましょう。
1LDKマンションは間取りがライフスタイルに合っているかが大切
1LDKマンションを選ぶ際には、間取りが自分の生活スタイルに合っているかどうかが重要です。「広いから」という理由だけで1LDKマンションを選んでしまうと、間取りがライフスタイルに合わずに、ストレスを感じてしまうかもしれません。
契約後に満足した生活を送るためにも、1LDKマンションの特徴や間取りのメリットデメリットを理解した上で検討しましょう。