建築技術の進化と共に、日々高層化されてきたマンション。近年では超高層マンションと呼ばれるタワーマンションが建築されるようになりました。
1997年の建築基準法の改正により容積率の上限や計算方法の変更、日影規制が緩和されたため、さらにその数を増やしています。実は、「この高さ以上ならタワーマンション」という基準は存在しておらず、「高さ60m以上のマンション」をタワーマンションと呼ぶことが多いです。
広い窓からの眺望
タワーマンションにおいて一番に想像するのはやはり広い窓からの眺望ではないでしょうか。高層の建物のため他の建物によって視界が遮られることがなく、遠くまで見渡せることができます。
住んでいる場所によっては富士山が見えたり、スカイツリーが見えたり、海、川、季節によっては花火を部屋から見ることができるなど、なんとも贅沢な景色を楽しむことができるようです。インテリアの配置によってはその景色の楽しみ方も変わってきます。
たとえば景色を眺められる位置にソファを設置すれば、日中は太陽光の差し込むリビングで広々とした開放的な空間でくつろぐことができます。ベッドを窓の近くに設置し、あえて照明を控えめにして夜景を眺めながら眠りにつくのも良いですね。インテリアの配置次第でさまざまな空間の楽しみ方ができるのもタワーマンションの特徴です。
また、高い位置にあるので一目を気にせず生活できるのも嬉しいポイント。日中はカーテンを開けっぱなしにして過ごすことができるので、開放感が得られるのかもしれません。
ただし気になるのはその価格。タワーマンションにおいて、やはり眺望の良い高層階になるほど価格は高く、最上階は最も高い場合が多いです。眺めは良いほうが嬉しいですが、価格は考慮しなくてはいけません。
高い天井と広く開放的なリビング
タワーマンションの二つ目の特徴として挙げられるのが高い天井と広く開放的なリビング。普通のマンションや一戸建てでは体感することのできないような、広々とした空間が広がっています。そもそも、なぜタワーマンションはあのような空間を実現することができるのでしょうか。
それは、タワーマンションの構造です。タワーマンションの基本構造は鉄筋コンクリートのラーメン構造と言われるもので、柱と梁のフレームで荷重を支えています。
そのため柱と梁は必ずセットとなっており、柱の上には梁があります。その柱が、タワーマンションは多くの場合四隅に存在します。そのため、壁を移動させてリノベーションが可能。壁式構造の低層マンションと比べて、自由度がとても高いのです。
また天井においてはエアコンなどが埋め込まれていることが多く、すっきりとしているのが特徴です。ベッドやソファに寝転がり上を見上げた際に、すっきりと広がる天井があるとなんだか落ち着いた気持ちになれそうですね。天井が高く、開放的なリビングがあれば毎日のびのびと、心豊かに過ごせそうです。
広く高級感のある水回り
広々としていて高級感のある水回りもタワーマンションの特徴の一つです。いわゆる日本的な、「欲しいものがすぐ届く」ようなつくりのキッチンも便利ですが、タワーマンションのキッチンのラグジュアリー感には普通のキッチンでは感じられない魅力があるでしょう。タワーマンションのキッチンの多くに採用されるのはドイツやイタリア、北米などの海外製品。見た目はもちろんのこと、機能性も高く、料理をするのが楽しくなってしまうようなおしゃれなキッチンになっています。色の配色やデザインなどはすっきりと洗練されたものが多く、ハイグレードという言葉がぴったりです。
またキッチンのつくりも様々で、人気のアイランドキッチンはホームパーティーにも向いています。広々としたリビングを望むキッチンで、少し凝った料理をつくっておもてなしするのもいいですね。料理が好きな人にとってはたまらない空間になりそうです。
ホテルのような内廊下
マンションには、内廊下と外廊下と呼ばれる二つの種類の廊下が存在します。外廊下は、建物の外側にあり外気に面しているタイプのもの。そして内廊下は建物の内側にあり、外気に開放されていない廊下になります。そのタワーマンションの内廊下はホテルのように高級感があるのが特徴で、カーペットの敷かれた内装となっている場合が多いです。また、建物の外部からどの部屋に入るかを外部から見られることがないので防犯性にも優れています。
プライバシーが守られやすいのがメリットとして挙げられますが、デメリットもいくつか存在します。一つは、管理費が高いということです。常に内廊下に照明がついていたり、空調管理がなされている場合には外廊下に比べ管理費が高くなります。
また二つ目としては臭いや湿気がこもりやすいということ。外気に開放されていないので臭いが充満しやすく、マンションでは建築基準法により24時間換気設備が導入されていますが一気に空気を入れ替えることはできないでしょう。
一番困るのは火災の時です。高級感のある素敵な内廊下にも、メリットとデメリットどちらも存在するということを知っておくと良いでしょう。
住宅設備について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
マンションのセキュリティ種類は何があるの?防犯対策が高いマンションを選ぼう!
騒音が少なく静か
タワーマンションは都会の栄えている中心部に多くあることもあって、「道路を走る車の音がうるさそう」などと騒音を気にする人もいます。ですが、意外と静かなのが実態です。もちろん電車や道路、風の音などが聞こえますが、ほとんどのタワーマンションはそれらを想定済み。窓にはインナーサッシやペアガラスが設けられており、静かに過ごすことができます。
ただしこれらはあくまで立地により変わるものであり、駅チカであるタワーマンションなどはその便利さの恩恵を受けられる分他のマンションと比較して電車の音などは多少考慮したほうがよさそうです。
大きな窓の近くにベッドを置いて、夜景を眺めながら眠りにつく…なんてことも可能なのがタワーマンションの贅沢なポイント。うるさくて眠りにつけない、なんてほど騒音被害はないので、あまり気にしなくてよさそうです。
インテリアのこだわりで更にグレードアップ
インテリアのこだわりでタワーマンションの内装をより活かす事ができます。低いソファで広いリビングを生かす
タワーマンションの広さを活かすためには低いソファとの相性が良いです。リビングの中央部においても良いですし、壁際などにおいても良いもの。ソファから夜空などを眺めていると時間を忘れてしまいそうです。ベッドタイプなら窓際においても良いですし、テレビを正面から見える位置に置くのも良いです。ソファを基準にして生活する事が多いと思いますので、お気に入りの場所においてみましょう。適度に模様替えをして違った雰囲気の内装を楽しむという考え方もできます。
窓に向いた机と椅子で眺望を観ながら
窓に向いた机と椅子があると、また違った感覚になり、よりハイセンスな生活が手に入ります。外の眺望を眺めながらお酒を飲んだり食事を摂ったりすると日常の生活とは違う感覚を味わえます。リビングの一角にこういったスペースを作り、違った夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。壁紙はなるべくシンプルに
壁紙はなるべくシンプルに、圧迫感を与えない色を選択するのが良いです。白などは続く空を活かす壁紙の色ですし、黒なら夜の空間が広く感じられるようになります。シンプルな色にして、広さを活かすようにしましょう。窓の側にものを置かない
インテリアはなるべく窓を塞がないようにしたいです。折角の眺望と広さを活かせない配置はタワーマンションの価値を下げることになります。窓のそばにものを置かないようにインテリアを上手に組み合わせることが大事なポイントです。廊下からの動線上から外の景色を眺めよう
廊下の動線上にものを置かないことで廊下からの広がりを楽しむ事ができます。ベランダなどに植物を置くときも廊下からの動線上には置かないように心がけたいです。廊下と外への広がりがつながる事で一層部屋を広く感じることができます。資産価値も高いタワーマンション
タワーマンションの資産価値も高い理由と、その資産価値を調べる方法を知っておきましょう。湾岸エリアのウォーターフロントには最適
タワーマンションは目の前が海などのウォーターフロントには最適です。湾岸エリアのタワーマンションからの眺望は一見の価値があり、それによって資産価値も大きく上がります。こういった立地のマンションは価格が下がりにくく、高い階での価値も大きいです。投資物件としても魅力的な立地のタワーマンション、こういった立地にあるマンションを狙ってみましょう。
上からミニチュアの電車が望める駅チカ
駅チカの立地にあるタワーマンションは交通の手間が無いのと同じくらいその眺望も魅力的です。上から電車などが走っている姿は鉄道模型を手に入れたようなもの。駅が大きくなればなるほどその魅力度はアップします。当然立地上資産価値も下がりにくく、投資物件としても人気があります。内装のグレードによってマンション価格は大きく推移する
ここまで紹介してきたとおり、タワーマンションの内装は開放感・高級感に溢れ、住む人にワンランク上の暮らしを提供してくれるでしょう。
憧れの的になることが多いタワマンですが、実はメリットだけではなくデメリットも存在する物件です。購入してから後悔する人も少なくないので、あらかじめデメリットも知ったうえで購入するかどうかの判断をしてください。
タワマンを購入するときは、場合によっては共用施設やサービスが少ない物件や低層階の物件のほうがいいケースもあります。ステータスや見栄ではなく、入居後の生活を基準に物件を選んでいきましょう。
また、中階層のマンションと比較して物件数の少ないタワマンの中から、自力で理想の物件を探すというのはなかなか骨が折れるもの。
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