一人暮らし用の物件探しをしている方の中には、自分に合った理想の間取りの見つけ方がわからないという方も少なくないと思います。
自分に合った理想の間取りを見つけるには、ライフスタイルに合ったタイプの間取りを選択することが重要です。
そこで今回の記事では、一人暮らしにおすすめの間取りや、マンション間取りの選び方のポイントを詳しく解説していきます。一人暮らし用の新居を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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一人暮らしに特におすすめの間取りは1Kと1LDK
一人暮らしにおすすめの間取りは、1Kもしくは1LDKです。1Kはキッチンと居室、1LDKはリビングダイニングとベッドルームがある部屋です。
なるべく費用を押さえたい場合は、1Kや1Rが候補に上がりますが、キッチンと居室が分かれている1Kのほうが利便性が高く、人気があります。
余裕をもった一人暮らしをしたい場合は、1LDKがおすすめです。リビングと居室を分けることで、友人を招待しやすく、恋人ができた場合も過ごしやすいです。
一人暮らしの平均的な広さと家賃
一人暮らしの部屋の平均的な広さは、約20㎡から30㎡程度と言われています。また、家賃は、都市部では月額5万円から10万円程度、地方部では月額3万円から5万円程度となっています。
ただし、家賃はエリアで大きく異なる場合がありますので、注意が必要です。
一人暮らしにおすすめの間取り①1R（ワンルーム）
一人暮らしの間取りとしてまずおすすめなのは、1R（ワンルーム）です。1Rは、玄関やキッチン、居室がすべて1つにまとまった部屋のことで、地方エリアでは月額3万円〜5万円、都心部では5万円〜10万円程度と他の間取りと比較してコストを押さえられる点が特徴です。
ここでは、1Rの主なメリットとデメリットをご紹介します。
1Rのメリット
1R（ワンルーム）のメリットとしては費用を安く抑えられることやマンションの専有面積を最大限活用できることなどが挙げられます。
専有面積が同じマンションの場合、部屋の数が増えると部屋の仕切りに必要な壁などのスペースが増えるため、生活できる空間は狭くなってしまいます。
しかし、1Rの場合は部屋の仕切りを最小限に抑えられるので、居室の面積を大きくすることができます。
また、1Rの部屋は他の間取りと比べてコンパクトなため、掃除がしやすいこともメリットです。
1Rのデメリット
1Rのデメリットは、キッチンと居室を分けることができないため、料理をした際などに匂いが部屋に充満しやすいことです。
さらに、配達などが来た際に、玄関のドアを開けると部屋全体が見えるため、プライベートがないのもデメリットです。
なかには専有面積の広い1Rもありますが、広さが限られている部屋も多いです。
一人暮らしにおすすめの間取り②1K
1Kも1人暮らしにおすすめです。1Kとは、キッチンと居室が1室ある間取りを指します。地方エリアでは月額3万円〜5万円、都心部では5万円〜10万円程度がおおよその家賃相場で1Rと大幅には変わらないものの、同じエリア内で比較すると1Rよりも数千円〜1万円前後高くなるイメージです。
一般的には玄関入ってすぐの廊下にキッチンがあり、扉の先に居室空間が広がっているタイプが主流ですが、ロフト付きのものや独立洗面台の間取りなど、物件の選択肢も多い点が特徴です。
ここでは、1Kの主なメリットとデメリットをご紹介します。
1Kのメリット
1Kのメリットは、1Rとは違って居住スペースとキッチンが明確に区切られていることです。そのため料理をした際の匂いが居室に充満せず、調理の煙に悩まされることもありません。また、玄関を開けた先にドアが一つあるので、急に来客のあった場合でもある程度のプライバシーを確保できます。
さらに、上述の通り1Kの造りは多彩で、様々な選択肢のなかから自分に合った物件を選べます。単身者向けのマンションは比較的好立地に建てられていることも多いので、利便性が良いところも魅力の一つです。
1Kのデメリット
一方で、1Kにはデメリットもあります。1Kは1Rと比較すれば若干スペースにゆとりがあるものの、1LDK以上の間取りと比較すると狭く感じることも多いでしょう。
また、1Rや1Kはあらゆる居住空間が一つの部屋にまとまっているため、様々な生活臭や湿気がこもりやすい点も注意が必要です。そのため、換気や掃除をこまめに行う必要があります。
一人暮らしにおすすめの間取り③1DK
一人暮らしでもゆとりのあるスペースが欲しい場合や、居室空間と寝室を分けたい場合は1DKがおすすめです。1DKとは、ダイニングキッチン（DK）と別に1室の居室がある間取りのことを指します。
家賃相場は地方エリアで月額4万円〜6万円程度、都心部なら7万円から11万円程度と、1Kと1LDKの中間ほどの価格になることが多いです。そのため、1K,1Rよりも広い空間が欲しいけれど、1LDKほどの予算が確保できない場合に選ばれやすい間取りになっています。最近では、DKと居室の仕切りを透明にするなど広く見える工夫がされているマンションも増えています。
ここでは、1DKの主なメリットとデメリットをご紹介します。
1DKのメリット
1DKは、小さなスペースでも快適な暮らしを楽しめるように設計されています。ダイニングキッチンは4.5畳以上の広さがあることを条件とされているため、1DKの部屋は食事をとるスペースが広く用意されています。
また、居住スペースとは別に1部屋設けられているので、居住空間と寝室を分けてメリハリをつけたい方にもぴったりです。
1DKのデメリット
1DKのデメリットとしては、1LDKと比較した場合にダイニング部分が小さい点です。1人で暮らす分には問題なくても、例えば友人を呼んで食事をするなどするには少し手狭な印象になります。一方で、1Rや1Kと比較してスペースが増えるため、1人暮らしの割に掃除が大変なデメリットもあります。
また、1DKは市場に出回っている数が少ないため、希望するエリアでマンションを上手く見つけられない可能性も高いです。購入する場合も他の物件と比較すると需要が少ないため、リセールや賃貸に出すことが少し難しいかもしれません。
一人暮らしにおすすめの間取り④1LDK
1LDKとは、1つの居室とリビングダイニングキッチンがある間取りを指します。1DKと同様に寝室と居住空間を分けられる点が特徴で、2LDKマンションと比べると物件価格が安く、一人暮らしやカップルの同棲に人気の間取りです。家賃相場は地方エリアで月額5万円〜8万円程度、8万円〜20万円程度がおおよその目安です。
利便性の良い場所に建てられるケースも多く、立地条件と金額を重要視するのであれば1LDKのマンションはおすすめです。
ここでは、1LDKの主なメリットとデメリットをご紹介します。
1LDKのメリット
1LDKは、1Kや1DKと比較して広く、一人暮らしであれば十分な広さ・余裕があります。家具を余裕を持って配置できるため、家事動線などもゆとりを持って設計できるでしょう。
来客時にも寝室を見せることなく、余裕を持って過ごしてもらえます。また、リビングダイニングと寝室を分けられるため、近年増えているリモートワークにも対応しやすいのが特徴です。
1LDKの物件であれば、恋人ができたり結婚したりした場合でも、引っ越しをせずにそのまま2人で生活することも可能でしょう。
1LDKのデメリット
1LDKを選ぶデメリットは、1Kや1DKと比較して価格が高くなることです。1LDKは自ずと専有面積も広くなるため、家賃相場も上がりやすくなります。
さらに、1人暮らしの場合は間取りや収納スペースが増える分掃除が大変になるほか、冬場や夏場は部屋ごとにエアコンを付けるため、光熱費が上がりやすいところも注意が必要です。
また、1DKと同様に市場に出回っている数が少なく、物件探しに苦労することも多いです。
一人暮らしにおすすめの間取り⑤2K
2Kは、キッチンと別に2つの居室がある間取りのことを指します。1LDKと似ていますが、1LDKはリビング・ダイニング・キッチンが1つの空間にまとまっているのに対し、2Kはキッチンスペースと居室2つに分かれている点が異なります。家賃相場は地方エリアで月額4万円〜6万円、7万円〜13万円程度がおおよその目安です。
昭和に流行った間取りであるため新築で建てられることがあまりなく、築年数の古い建物が多い傾向にある点が特徴です。そのため、広さの割に家賃が安い場合が多いですが、使い勝手が悪い間取りの場合もあるため注意が必要です。ここでは、2Kのメリットとデメリットをご紹介します。
2Kのメリット
2Kの主なメリットは、居室が2つある点です。寝室と居室空間を分けたり、ワンルーム＋書斎やワークスペースとして活用したりと、様々な用途で使い分けられます。また、1LDK同様に2人暮らしへの移行も可能なので、ライフスタイルの変化にも対応しやすい魅力があります。
また、上述の通り2Kには古い物件が多く、割安物件が多いため、広さ重視でコストを押さえたい場合には大きなメリットを感じられるでしょう。
2Kのデメリット
2Kの主なデメリットは、築年数が経過している物件が多く、設備や耐震性に懸念がある場合もある点です。とにかく安さ重視で住まいを探している場合は良いかもしれませんが、宅配ボックスやセキュリティなどが整っていない物件が多く、新築に慣れている場合は不便に感じてしまう場面も多いでしょう。
また、2Kは各部屋が意外と狭いことも多く、何かと使い勝手が悪いという声も多いです。設備や家事動線を重視したい場合は、1DLKなど他の間取りを選んだ方が良いかもしれません。
1人暮らしマンション間取りの選び方のポイント
1人暮らしのマンションの間取りを選ぶ際には、自分の生活スタイルに合った間取りを選ぶことが重要です。ここでは、1人暮らしマンションの間取りの選び方のポイントについて解説していきます。
家賃か広さ・設備のどちらを重視するか
間取りを決めるためには、まずは上限額の設定からはじめます。しかし、専有面積が広く、設備が充実している人気物件ほど家賃価格は高くなるので、設定した予算内では理想的な物件がなかなか見つからない場合もよくあります。
そのため、多少条件を妥協しても予算内に収めるのか、多少オーバーしてでも理想の広さや設備の充実性を求めるのか、ご自身にとっての優先度を決めておきましょう。
今のライフスタイルに合わせる
また、一人暮らしの間取りを決定する際は、現在のライフスタイルに合わせるのがおすすめです。フレキシブルな間取りを選択すれば生活スタイルの変化に柔軟に対応できますが、一人暮らしなら気軽に引っ越ししやすいので、あまり先の将来を考えすぎなくても良いかもしれません。
例えば、趣味が料理の方であればキッチンの広い物件、リモートワーク中の仕事場として1部屋欲しい場合は1LDKや2Kなど、今のライフスタイルを基準に住み心地の良い間取りを考えるのがおすすめです。
収納は十分か
また、家具や家庭用品などを収納するためのスペースが十分にあるかという点も意識しましょう。一人暮らし向けのコンパクトな間取りのマンションは、2LDK以上のマンションと比較して専有面積が狭いため、収納スペースが少ない物件も多いです。特に荷物や家具などが多い人は生活用品が収納し切れなかったり、家具で圧迫されて部屋が狭く感じたりする場合があるため注意が必要です。
どうしても予算等の兼ね合いで収納が足りない場合は、生活用品や衣類を収納できる収納家具を活用するのも一つです。
生活動線を確保できるか
また、生活動線の確保も大切なポイントです。動線とは、住まいの中における人の移動経路を意味し、日々の暮らしを快適に送るために重要です。
生活動線が悪い物件は、例えばキッチンとダイニングスペースまでの距離が大きく離れているなど、生活面で何かと不便さを感じてしまいます。
生活動線には「家事動線」「来客動線」「通勤動線」「衛生動線」の4つの動線があり、それぞれの動線が可能な限り交わらないように計画することもポイントです。各距離が短くてすむ間取りを選び、暮らしやすい住まいを実現しましょう。
方角は問題ないか
日当たりのよさを重視する場合は、方角も重要なポイントです。日中明るい空間で過ごしたい場合は、南向きのマンションを選ぶようにしましょう。
一方で、北向きのマンションは南向きの物件と比較して日当たりが悪いため、家賃が安いメリットがあります。たとえば日中は仕事に出ていて自宅で過ごすのは夜のみという場合は、家賃の高い南向きのマンションよりもコストを押さえられる北向きのマンションの方がメリットを享受できるでしょう。
このように、間取りだけでなく方角についても生活リズムに合わせて選ぶ必要があります。
なお、マンションの方角について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
マンションの方角を選ぶときのメリットとデメリットを比較！
まとめ
今回は、一人暮らしで住まいを探している方向けに、おすすめの間取りや、マンション間取りの選び方のポイントについて詳しく解説しました。
一人暮らしの場合、1R〜2Kの間取りがおすすめです。間取りを選ぶ際は上限金額や優先項目を設定し、ご自身のライフスタイルに合ったマンションを選ぶようにしましょう。
また、最近では賃貸だけでなく、一人暮らしでマンションを購入する人も増えています。とはいえ、1DK〜2Kなどの物件は出回っている物件が少なく、数あるマンションの中から、自力で理想の物件を探すというのはなかなか骨が折れるかもしれません。
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