流山市は千葉県北西部に位置しています。利根川と江戸川をつなぐ利根運河や自然豊かな公園や広場など、緑溢れるまちづくりに取り組む街です。
流山市は子育て支援が充実しており、人口増加数と増加率が、5年にわたり1位を誇っています。
この記事では、子育て世代にとって住みやすいと年々評価が上がっている、流山市の魅力を紹介します。
流山市は充実した子育て支援で注目度上昇中!
共働き家庭が増え、子育てと仕事の両立に頭を悩ませる親御さんが多い世の中です。
「弧育て」という言葉が駆け巡るのは、慣れない子育てを、誰も助けてくれないと感じてしまうからこそではないでしょうか。
そんな中、街が名を挙げて手厚い子育て支援をしてくれることで、安心して子どもを育てられる流山市に注目が集まっています。
子育てに特化したまちづくりや施策には、どんなものがあるのでしょうか。
流山市の子育て支援関連トピック
「子どもの最善の利益が実現され すべての子どもが健やかに育ち 地域全体で子育てできるまち 流山」
子育て支援の総合計画として掲げられている、流山市の基本理念です。
この理念が垣間見えるような、子育て支援関連の施設や施策を紹介します。
市内各地に子育てサロンがある
初めての子育てにおいては、常日頃から悩んだり、ちょっとしたことで不安になったりと何かとナイーブになってしまいがちです。
そんな中、悩みを打ち明けたり、時にはママ同士の出会いや交流の場にするためのサロン事業が、各地で展開されています。
手遊びや絵本の読み聞かせにリトミック、親子ヨガと、ママと子どもが一緒に楽しくリフレッシュできるようなイベントも多数あります。
転勤や移住で引っ越しして来ても「独りにならない」という心強さは、子育てをする上でとても大事なポイントとなります。
「子どもをみんなで育むための会議」が開催されている
子育てに関する施策について、パブリックコメントを募り、市長へ直接意見として届けることができる「子どもをみんなで育むための会議」。年間を通して定期的に開催されています。
教育委員会の職員を始め、幼稚園・保育園の代表の他に市民も参加できるという、身近な話し合いの場です。
参加していない方でも議事録からやり取りを見ることができるので、ぜひ読んでみてください。
子育て支援施設が続々とできている
おおたかの森S・Cのセンターに位置する広場「おおたかの森駅南口公園」や、広大な芝生スペースで思い切り走り回れる「十太夫近隣公園」と、子どもが伸び伸びと過ごせるスポットがたくさんあります。
さらに「流山キッコーマン株式会社」の敷地内に「白みりんミュージアム」のオープンが決定しました。
2024年の開館を目指し、2023年度に施工開始予定となっています。流山の古き良き時代背景も残した施設が増えることで、今後も地元愛を抱く子どもが多くなっていくことでしょう。
また医療施設も充実しており、年中無休の小児科「キャップスクリニック流山おおたかの森」は、いつでも駆け込めるクリニックとして、多様化する生活スタイルに対応しています。
特に小さな子どもを持つ保護者にとっての力強い味方になることでしょう。
大型商業施設もできて買い物も便利に
「流山おおたかの森S・C」は、4棟の異なるコンセプトの建物と、憩いの場であるテラスからなる大型複合施設です。流山おおたかの森駅直結ということもあり、平日週末問わず多くの人で賑わいます。
スーパーマーケットのイトーヨーカドーや食料品を扱うタカシマヤフードメゾン、ユニクロやABCマートといったアパレルショップも揃っています。
スターバックスやケンタッキーフライドチキン、紀伊國屋書店、無印良品といった生活に潤いを与えてくれるような雑貨屋も出店されており、家族でゆったりとショッピングを楽しめます。
マンション建設含め今後も開発予定
人口増加数や増加率の上昇だけでなく転入超過数も5年連続で1位となっている流山市。
子育てにマッチする暮らし方ができる流山市に住まいを移そうと検討している世代をターゲットに、ここ数年で大型マンションも増えてきました。
バスの送迎停留所として構える「送迎保育ステーション」が設置されている「流山おおたかの森駅」と「南流山駅」近隣においては、今後もさらに新築マンションが増えるでしょう。
【数字で見る】流山市の子育て環境
子育て環境をより良くする取り組みがなされていることもあり、データ上の数字で見ても人口の増加や教育環境の充実度は目に見えて上向きになっていることが分かります。
ここでは、子育てにおいての環境がどのようになっているかを紹介します。
流山市の子どもの人口
2022年4月1日時点の流山市の0〜14歳の子どもの人口は33,372人で、これは流山市の人口全体の約16.24%にあたります。
前年度の時点では32,117人なので、1年間で約1,200人ほど増加していることがわかります。
前述したように、子育て施設が増えていることもあり、子どもの増加に伴いキャパシティを超えないような取り組みが進められています。
流山市の教育施設
流山市の教育施設は令和3年5月付けで、市内の小中学校は合計で26校(小学校17校、中学校9校)配置されています。
また、高等学校は5校、専門学校1校に大学は2校と周辺の教育施設は多いといえます。
特に小学校については児童数の増加に伴い、学校の新設や増築で対応をしていく取り組みがなされています。
近年では、令和3年に「おおぐろの森小学校」が新設されました。
流山市の待機児童数
令和3年に46人だった待機児童は翌年に26人、さらに翌年の2021年4月には、0人を達成しました。
毎年、流山市では新生児が2,000以上出生しています。その状況の中で、認可保育所・小規模保育事業所の施設整備や、保護者のニーズに合わせた入所案内に努めた結果が、待機児童数0に繋がったとされています。
待機児童数の問題は、今もなお各市町村の大きな問題となっています。
「働きたくても預け先がない」と嘆く、働き盛りの子育て世代にとっての「待機児童0人」という数字は、安心して働くことができる大きな保険となり続けるでしょう。
流山市の学校環境
学校における保健管理と保健教育の取り組みとしては、市内すべての小中学校27校のトイレに生理用品を設置されるなど、細かなところまで児童への配慮が行き届いています。
また「学校環境衛生基準」により、温度などの空調や騒音・水質などの環境衛生検査を実施し、快適な学習環境の維持に努めています。
流山市の治安・犯罪率
刑法犯認知件数の推移については、ここ10年の間で1,859件から778件へと、半数以上に減少しています。
犯罪の内訳としては窃盗が8割ほどを占めていますが、周辺の市に比べると発生件数としても減少傾向にあり、全体として見ても治安は良いほうだといえるでしょう。
流山市の子育て支援制度一覧
子育ては、体力・気力面はもちろんのこと、経済面でも子どもが成長していくほどに大変さが増します。
流山市の子育て支援は、ひとり親世帯であっても安心して暮らしていけるような制度が整備されています。
令和4年度子育て世帯生活支援特別給付金
新型コロナウイルスの影響が長期化していることで、低所得の子育て世帯の生活を支援するために「令和4年度子育て世帯生活支援特別給付金」が支給されました。
令和4年度分の住民税均等割が非課税である方や、市が決定している所得条件に当てはまる方が対象です。
児童一人あたり一律5万円の上、申請が不要ということもあり受け取りやすい給付金です。
ただし、家計急変者の場合には申請が必要となります。
児童手当
市内在住の場合、中学校卒業までと長期にわたって「児童手当」が給付されます。
支給月額としては3歳未満が15,000円、3歳から12歳が10,000円(第3子以降は15,000円)、中学生が10,000円となります。
父母(養育者等)の内、所得の高い方が請求者となり、市役所子ども家庭課又は市民課各出張所にて申請が可能です。
児童扶養手当
「児童扶養手当」の月額は、年度ごとに全部支給・一部支給・全部停止の3つに分かれます。
所得制限限度表を確認し手当を申請後、認定結果の通知が送付され受給資格認定となります。
申請した月の翌月分から手当が支給され、支給方法に準じた金額が振り込まれます。
子ども医療費の助成
「子ども医療費助成」は中学校までの子どもが、医療機関で保険診療を受けた医療費を、現物給付もしくは償還払いで助成される制度です。
市内在住で、住民登録をしていることと、健康保険に加入している子どもが対象となり、通院1回・入院1日につき200円が助成されます。
県外の医療機関で受診するなどの償還払いの申請受付の期限は、医療費を支払った日の翌日から起算して2年以内となるので注意が必要です。
流山市児童育成手当
「児童育成手当」は条例に定める条件に該当する児童を監護する父、母、または父若しくは母に代わってその児童を養育している養育者に支給されます。
支給月額は4,000円もしくは20,000円となり、支給対象児童の種別によって支給額は異なります。
児童扶養手当申請時に児童育成手当の申請書を記載した上で審査があり、毎年8月には現況届の提出も必要です。
認可外保育施設等保育料助成
「認可外保育施設等保育料助成」は、流山市で入所保留となっている認可外保育施設等利用者に対し、月50,000円を限度に助成する制度です。
2021年度に待機児童0になったこともあってか、令和4年度4月申請分をもって終了予定となっています。
流山市遺児等手当
「遺児等手当」は父母のいずれか一方の死亡により、16歳未満もしくは中度以上の20歳未満の障害者を療育している方に、手当が支給されます。
遺児等手当は市内に居住しており、かつ本市の住民基本台帳に記録されている遺児等を監護している父もしくは母、療育者が対象です。
所得による支給制限はあるものの、手当は奇数月に4,000〜6,000円が振り込まれます。
申請については子ども家庭課で受け付けたのちに、審査があります。
流山市母子家庭及び父子家庭自立支援教育訓練給付金
市が指定する教育訓練講座を受講した方に、給付金が支給される自立支援教育訓練給付金は、市内在住のひとり親の父母を支援する制度です。
教育訓練講座の受講に要する入学料・受講料等の6割相当額が給付金として支給されます。気になる講座があった場合には、受講前に母子・父子自立支援員への事前相談が必要です。
制度の説明と就労・生活状況等の確認を経て、受講開始となるため、スキルアップや正社員希望の方はまずは問合せしてみてください。
流山市母子家庭及び父子家庭高等職業訓練促進給付金
市内在住のひとり親家庭の父母に向けた、高等職業訓練促進給付金という制度もあります。
これは保健師や看護師、介護士、理学療法士といった医療福祉の資格取得を対象とし、1年以上養成機関で修業する場合に4年間を限度とした給付金が支給されるといった内容です。
キャリアチェンジを考えている方にとっては背中を押してくれるような制度ですね。
受給には母子・父子自立支援員への事前相談が必須となりますので、ご注意ください。
流山市の子育て世帯におすすめのスポット
晴れていたら自然を感じながら、雨であっても気にせずに遊べる、子どもにとって嬉しいスポットが多い流山市。
ここでは家族で休日を楽しめる、子育て世帯にオススメのスポットを紹介します。
流山市総合運動公園
流山セントラルパーク駅近くに位置する流山市総合運動公園は、再整備計画に伴い古いトイレも新しくなったりと、赤ちゃん連れにもさらに優しくなりました。
この施設での目玉は、対象年齢3歳から挑戦できる、15種類のアスレチック遊具です。公園内にある「アドベンチャー冒険の森」には、子どもが大好きな長い滑り台が付いた大型遊具も配置されており、これだけでもめいっぱい遊べそうです。
バーベキューやピクニック広場と、おなかが空いたらゆったりと休憩ができるので、お天気の良い日は一日中駆け回ることができます。
流山市立博物館
流山市立博物館は1978年に開館をした、建物自体にも歴史のある博物館です。
12のコーナーに分かれている常設展では、流山の風土と歴史を視覚で感じられる史料が展示されています。古い歴史としては新選組が流山に入った当時の資料が見れたり、今昔の比較が写真展示されていたりと、見やすく理解しやすい展示物が揃います。
全国的に有名な流山のみりんの歴史や農業、当時の人々の暮らしが実際に使用された農具と共に展示されていて、特に小学生の自由研究でも役立ちそうです。
あそびのせかい流山おおたかの森S・C店
流山おおたかの森ショッピングセンター内に位置するこの施設は、室内遊具で広々と遊べる空間「キドキド」や、世界の優れた玩具を揃えるボーネルンドショップが併設されています。
赤ちゃんから幼児、小学生までと年齢に応じた遊び方ができるので、姉妹兄弟と歳が離れている子ども同士でも楽しく過ごせます。
なかでもボールプールや、ホイールに入ってぐるりと体ごと回転させるサイバーホイールが人気。雨の日でも遊べる遊具が充実しているため、雨の日のおでかけでも利用できます。
万華鏡ギャラリー 見世蔵
流山市在住、世界で活躍する万華鏡作家の中里保子氏の作品をはじめとする、数多くの万華鏡が展示•販売されています。
なかには珍しかったり、高額だったりと、普段目にすることのできない万華鏡を実際に手に取って見ることが可能です。
明治22年築の土蔵造りであった歴史ある建物は、1Fが日本茶をコンセプトにしたカフェ、2Fは流山万華鏡ギャラリー&ミュージアムとしてリニューアルされました。
万華鏡製作キットの取り扱いもあるので、自分だけの万華鏡を作るのも楽しそうです。
流山市の子育て支援で充実した暮らしを
子育て世帯の人口が増え続ける流山市の魅力は、街をあげて子どもと親に優しい施設や行政としての施策、環境を作り続けているからであることが分かりました。
子どもだけでなく、大人も含め家族全員が笑顔でいられる。そんな理想的な暮らしを叶えてくれるからこそ、この街はどんどん活気に満ちてくるのでしょう。
自然溢れる中で伸び伸びと子育てができる住環境に、親世代が安心して働き自己実現するためのバックアップ体制、そして子どもが生き生きと明るく過ごせる教育環境。家族と地域との繋がりや絆はより一層、深くなっていくことでしょう。
千葉県に引っ越しや移住を考えている方は、この記事の内容を参考にし「流山市」を一つの候補として検討してみてくださいね。