東京都武蔵野市にある吉祥寺は、独特のカルチャーがぎゅっとつまった街です。かつ、利便性や自然があり、幅広い層の人に愛される人気の街です。東京都内の住みたい街ランキングでも、常に上位に位置しています。
本記事では、吉祥寺の住みやすさや都心からのアクセス、おすすめスポットなどを詳しく解説します。また、吉祥寺に住むうえで気をつけるべき注意点も紹介しますので、住むことを検討されている人はぜひ参考にしてみてください。
吉祥寺の住みやすさは?
吉祥寺駅は東京都武蔵野市にあります。中央線独特の文化に、洗練された雰囲気が加わり、サブカルだけどおしゃれという、独特の魅力にハマる人が多い、とても魅力的な街です。文化だけでなく、井の頭公園をはじめ公園が多く、緑に囲まれており、駅前だけでなく、駅から少し離れたところを散策するのも心地よい街、吉祥寺。
昔から住んでいる人も、吉祥寺の魅力にハマって移り住んできた人も入り混じった、独特ながら、とても住み心地の良い街です。その魅力から、住みたい街ランキングではいつも上位の常連となっており、人気の高い街です。
吉祥寺から都心へのアクセス
吉祥寺駅には、JR中央線、JR総武線と東急井の頭線の3線が通っています。JR中央線は快速と通勤快速が止まり、総武線では飯田橋や市ヶ谷といったオフィス街まで乗り換えなしで行くことができます。井の頭線は吉祥寺駅が終点なので、渋谷まで座って行くことができます。- 新宿駅までは、JR中央線で14分
- 東京駅までは、JR中央線で29分
- 渋谷駅までは、井の頭線の急行で19分
上記のように主要駅までのアクセスもよく、JR線から井の頭線への乗り換えもできるため、とても利便性の良い駅です。
なお、中央線沿線には、阿佐ヶ谷や高円寺、中野といった街があり、ヴィンテージ雑貨が好きな人にはたまらないお店が多くあります。魅力の詰まった個人経営の居酒屋もたくさんあるので、帰り道にふらっと途中下車して飲んで帰るのも良いでしょう。井の頭線は武蔵野市から世田谷区を通っており、沿線には閑静な住宅街の並ぶ落ち着いていて住みやすい街が多くあります。
吉祥寺はどんな街?4つの特徴
吉祥寺という街の特徴として、大きく次の4つが挙げられます。- 吉祥寺独特のカルチャーが濃く、おもしろい街
- 駅周辺で身の回りのものが全てそろう
- 緑が多く、自然に触れることができる
- 駅前を少し離れれば、閑静な住宅街
それぞれについて、詳しく解説していきます。
吉祥寺独特のカルチャーが濃く、おもしろい街
吉祥寺の魅力といえば、なんといってもその独特の文化です。サブカルチャーが発展しており、ライブハウスや古本屋、ミニシアター系の映画館昔からある喫茶店などがたくさんあります。特に公園口方面には、たくさんの古着屋やヴィンテージショップがあり、アジアン雑貨やエスニック料理店も多くあります。
北口にある中道通りには、北欧雑貨などセンスの良いお店から食器屋、家具屋、カエル雑貨の専門店まで、個性的なお店が並んでいます。北口を出ると商店街が並び、大きく街が開けていますが、その一角にひそむハモニカ横丁には、小さな個人経営の居酒屋や飲食店街がぎっしりと並んでおり、熱気とにぎわいで溢れています。
この魅力にひきよせられ集まってくるのは、バンドマンやアーティスト、デザイナーといった職業の人たちも多く、こういった人たちもまた、吉祥寺のアーティスティックかつ独特でコアなカルチャーを作り上げています。
駅周辺で身の回りのものが全てそろう
吉祥寺駅周辺には多くのショッピングセンターや商店街があり、生活に必要なものはすべて駅前でそろえることができます。洗練されたファッションも古着も、雑貨も食料品も家電も、必要なものはすべて吉祥寺で入手可能です。
商店街や個人商店の集まる通りもおすすめです。下記のように幅広い選択肢があり、飽きることがありません。- サンロード商店街
- 東急チェリーナード
- 中道通り
以下、アイテムごとに吉祥寺でおすすめのお店をまとめました。
ファッション・雑貨 | キラリナ京王吉祥寺 吉祥寺パルコユニクロ 東急百貨店 マルイ コピス アトレ吉祥寺 ロフト |
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家電 | ヨドバシカメラマルチメディア |
食料品・日用品 | 西友 ドンキホーテ アトレ吉祥寺1階のロンロン市場 ライフ 紀伊國屋 |
緑が多く、自然に触れることができる
駅前はにぎやかで人通りの多い吉祥寺ですが、繁華街を少し離れるとたくさんの自然にふれることができます。
最も有名なのは、なんといっても井の頭公園。吉祥寺駅南口から徒歩2分のところにある都営公園で、たくさんの家族連れや学生グループ、カップルなどの散歩コースになっています。
また、北口を出て中道通りのほうへ進むと、小さな公園がいくつかあり、子どもが水遊びをしている姿が見られます。街歩きに少し疲れたら自然にふれて休憩することもできます。自然と密に触れることができるので、子どものいる家庭にもうれしいポイントです。
余談ですが、吉祥寺周辺は、水道水がおいしいというのもうれしいポイント。井の頭公園の名前からも想像ができますが、武蔵野市の水道水は、市内27ヶ所の深井戸から汲み上げた地下水を一部使用しています。
駅前を少し離れれば、閑静な住宅街
駅前は人手が多くにぎやかですが、繁華街を少し離れると、閑静な住宅街となっています。道も広く緑も多いため、子どもも安心して歩くことができます。昔から住んでいる地元の人も多くおり、地域全体で子どもをまもる制度などもあります。年配の方から若い家族連れまで幅広い層の人が住んでいて、治安もよく、安心して住むことのできる街です。
吉祥寺周辺のおすすめスポット5選
吉祥寺には多くの喫茶店やレストラン、ショッピングセンターなどがあり、濃い魅力の詰まった施設が充実しています。ぜひチェックしておきたいスポットはたくさんありますが、その中から吉祥寺を代表するおすすめスポットを5つ紹介します。井の頭恩賜公園
吉祥寺と言われて、井の頭公園を思い浮かべる方も多いのではないかというくらい街のシンボルとなっている都立井の頭恩賜公園。吉祥寺駅の公園口を出て、雑貨屋の並ぶ道を抜け、みんなが向かうのはこの吉祥寺一の癒しの場所です。
公園に入る前の通りには、有名な焼き鳥屋『いせや』の他にも、ソーセージやハンバーガー、ビールやタピオカなども売っており、テイクアウトして公園で食べながら散歩するのが王道の楽しみ方。
園内には動物園もあり、動物や鳥とふれあうことができます。スワンボートに乗るのも楽しいですね。園内をさらに南へ歩くと、井の頭公園西園があり、ここには400mトラックやプール、テニスコートなどが設置されており、スポーツも楽しむことができます。
さらにその奥には、ジブリの森美術館があり、多くの家族連れや外国人観光客でにぎわいます。春のお花見シーズンは多くの人でにぎわう井の頭公園。吉祥寺に住んだら週に一度はふらっと訪れたくなる、吉祥寺人の癒しの場所です。
吉祥寺サンロード商店街
吉祥寺駅北口を出るとバスロータリーの向こう側から始まる吉祥寺のメインストリート、サンロード商店街。1971年から40年間続くこの商店街は、吉祥寺駅から五日市街道をつなぎ、学生から主婦、カップルまで、いつも多くの人で賑わいます。入り口付近には靴屋が多く並び、雑貨屋やお菓子屋、ドラッグストア、メガネ店、カフェ、飲食店などさまざまな店が並び、生活に必要なものの買い物からウィンドウショッピングまで楽しむことができます。
吉祥寺のもう一つの商店街、ダイヤ街ともクロスしており、こちらも合わせて見て回りたいところ。サンロードの中でも特に吉祥寺を感じることができるお店としておすすめなのは、BOOKSルーエ。雑誌や小説、コミックを中心に扱う書店で、フロア面積はそう広くない3階建ての店内にぎっしり並べられた本と、説明書きとして付けられているポップに味があり、吉祥寺の文化に浸ることのできるお店です。
ハモニカ横丁
吉祥寺の代名詞とも言える、ハモニカ横丁。吉祥寺駅北口駅前のバス通りからに入り口は、注意して見ていないと通り過ぎてしまうような小さな入り口ですが、中に入るとそこは別世界。飲食店がところ狭しと肩を並べ、キッチンの湯気と人々の熱気があふれ出る、吉祥寺の魅力がぎゅっと詰まった空間です。広東料理から焼き鳥、ビアホールや海鮮料理、タコス屋など、さまざまな種類の料理の選択肢があり、どのお店も、店内に人が入り切らずはみ出す盛況っぷり。おすすめは、ハモニカ横丁の中での飲み歩き。1軒に腰を据えて飲むのではなく、複数のお店をハシゴして、おいしいとこどりしていくのがハモニカ横丁の楽しみ方です。
お店の人とも隣のお客さんとの距離も近く、吉祥寺を愛する人たちとの楽しい会話が生まれるかもしれません。吉祥寺を知りたいなら、一度は訪れるべき空間です。
吉祥寺パルコ
吉祥寺に多くあるショッピングセンターの中でも、「吉祥寺らしさ」をよく映し出しているのが、吉祥寺パルコ。北口を出て中道通りへ向かう途中にあり、まず目につくのは1階にある「グラニースミスアップルパイ&コーヒー」。横浜や銀座で評判の良いこちらのアップルパイ専門店が、吉祥寺パルコの一角にやってきました。吉祥寺でもその人気は衰えることがなく、休日には行列ができています。
2階から8階はファッションフロアとなっていますが、特に注目したいのは9階にあるワーキングスペース「SKiiMa(スキーマ)」。ただ作業ができるコワーキングスペースではないんです。「好き」を磨き、「好き」を形にするのがコンセプトのこの空間は、アートウォールやキッチン付きラウンジが設置されており、自分の作品を展示したり、アートイベントやワークショップに参加することができます。アート感度が高い人が多い吉祥寺ならではのワクワクする空間、イベントもやっているので、気になる方はSNSなどでチェックしてみてくださいね。
アップリンク吉祥寺
吉祥寺パルコの地下2階にあるミニシアター、アップリンク吉祥寺。エスカレーターを降りるとすぐ、異空間に来てしまったようなこの映画館は、普通の映画館とはちょっと違います。
まず、スクリーン。5つあるスクリーンは、それぞれデザインのコンセプトが異なります。レインボーなスクリーンや、木目調の椅子を並べたスクリーンなどがあり、映画を見る前から、空間のデザインを楽しむことができます。
次にフード。「映画館といえばポップコーンにコーラ!」と言いたいところですが、ここでは武蔵野生まれのクラフトビールやスパイス風味のクラフトコーラなど、上質なフードやドリンクを楽しむことができます。気になる映画がある人もない人も、吉祥寺のこの異空間で過ごす時間は、来る価値あり!外装を見るだけでも楽しいので、ぜひ立ち寄ってみてください。
吉祥寺に住むうえで注意することは?
魅力たっぷりで幅広い層の人にとって住みやすい吉祥寺は、「不満はあまりない!」という人が多いようです。そんな中でも、少し声の上がった注意するべきポイントをご紹介します。街に人が多く、疲れる
文化がつまっていて活気がある街なので常に人が多く集まっています。そのため、その人の多さに疲れてしまうことも。会社員だけでなく、アートやファッション、フードなど様々なジャンルに関わっている人が集まるためか、土日だけでなく、平日の日中に行っても、駅前は人でいっぱいです。人混みが苦手な方は、注意が必要かもしれません。
深夜·早朝の飲食店街は清潔感がない
居酒屋や飲食店も多い吉祥寺ですが、そういったお店が集まっているエリアはどうしても、深夜や早朝の時間帯にゴミを出すため、カラスが集まってしまうことがあります。また、酔っぱらった人も多くいることがあるので、あまり居酒屋の雰囲気が得意でない人は、家から駅までの道のりに居酒屋街があるかチェックしておいたほうがよいでしょう。吉祥寺の住みやすさを知るならHousii
にぎやかさと自然の豊かさを兼ね備えた吉祥寺ですが、実際に住んでみないとわからない点が多いことにも注意しましょう。
例えば、
- 近くに病院があるのはいいけど、救急車の音がうるさい
- 育児制度が充実しておらず、保育園探しに苦労した
- 飲み屋街が近くにあって、夜酔っ払いが多い
など、地元の人にしかわからない情報も少なくありません。つまり、その街の住みやすさを知るには地元に詳しい人に話を聞くのが最も確実で早い方法です。
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独自のカルチャーと自然が融合する街·吉祥寺は、幅広い層に人気。独自の文化と自然が混ざり合い、かつ利便性と住みやすさを兼ね備えた、魅力たっぷりの街、吉祥寺。ショッピングセンターや個人経営のお店も、飲食店もたくさんあり、飽きのこない街なので吉祥寺の魅力にハマり住む人は多く、これからも吉祥寺の人気は衰えることはないでしょう。
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