自分が住みたい場所は詳しく調べておきたいですよね。今回は、自然豊かな環境が魅力の新八柱駅にスポットを当ててみました。
社会人の1人暮らしやカップルとの同棲、家族住まいなど、状況によって生活に求めるものは様々ではないでしょうか。筆者が実際に訪れた視点でまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
新八柱の住みやすさは?
新八柱駅は千葉県松戸市日暮(ひぐらし)一丁目にある駅です。JR武蔵野線が乗り入れており、都内方面へのアクセスも良いことで知られています。普段あまり武蔵野線方面を利用しない方であれば、駅の名前を知らない方も多いのではないでしょうか。
そのような、どちらかといえば知名度は低めのエリアですが、自然を身近に感じられる運動場や文化の発信源である博物館など、知られざる魅力を秘めている街でもあります。都心ではなかなか味わえない郊外で落ち着いた暮らしをしながらも、交通の利便性を求める方におすすめのエリアです。
新八柱から都心へのアクセス
JR武蔵野線経由での都心エリアへのアクセスを見ていきましょう。一部、八柱駅新京成電鉄経由も含まれます。駅名 | 所要時間 | 乗換回数 |
---|---|---|
東京駅 | 約40分 | 0回 |
上野駅 | 約37分 | 1回 |
新宿駅 | 約65分 | 1回 |
品川駅 | 約65分 | 1回 |
池袋駅 | 約52分 | 2回 |
東京都心の玄関口、東京駅へ乗換なし、40分程度でアクセスできるのは魅力的なポイントです。ターミナル駅の上野駅にも40分以内、その他各エリアも1時間程度でアクセスできることから、都内方面へのアクセスはおおむね良好といえそうです。
ただ、詳しくは後述しますが、武蔵野線利用時はラッシュや遅延に注意が必要です。電車を上手に利用して都心と郊外の上手な暮らしを実現しましょう。
新八柱はどんな街?5つの特徴
新八柱のおおまかな特徴と都心へのアクセスは分かりました。しかし、まだまだ魅力はそれだけではありません。新八柱の街のイメージがわくような具体的特徴を5つの視点でまとめました。自然を身近に感じられる環境
新八柱駅の特徴を一つ挙げるとしたら、真っ先に思いつくのが自然豊かな周辺環境です。松戸市なので住宅街を中心に、ある程度発展していそうな印象も受けますが、都内で暮らしている方は良い意味でギャップを感じるでしょう。
このような環境に魅力を感じるのはおそらく落ち着いたファミリー層ではないでしょうか。仕事が忙しく、帰宅時間が遅くなることが多い1人暮らし層は、新八柱エリアに住むメリットを活かしきれないかもしれません。
武蔵野線沿線上で比べても良心的な家賃相場
家賃相場で見ると、新八柱エリアは突出したメリットがあります。ワンルーム・1K・1DKの場合、新八柱駅の家賃相場は大体5万円前後。これは府中本町から西船橋までの武蔵野線沿線上で見てみると、東京都新小平駅に次ぐ2番目に安い家賃相場です。隣接する新松戸と比べても1万円前後安い相場です。
都内への利便性がありながら周辺地域より安く住めるのは、メリットの一つではないでしょうか。こちらを参考にしながら、不動産業者に相談してベストな物件を紹介してもらいましょう。
駅周辺はスーパーや飲食店もある
充実しているというほどではないですが、駅周辺には飲食店やスーパー、コンビニなどが見られます。
食料品など日常の買い物であれば、写真のイトーヨーカドー八柱店かアコレ八柱駅南店が便利でしょう。駅を少し離れると飲食店やスーパーはまばらになります。自転車か車があれば、さほど不便を感じることもないと思うので、上手に利用しながら生活していきましょう。
公式サイトを中心にPRに力を入れている
松戸市公式サイトでは市の紹介から松戸の魅力まで幅広い情報を発信しています。特に「動画サイト まっちゃんねる」では、イベント情報から子ども・子育てなど各カテゴリ別に動画を配信中です。[注1]このような時代だからこそ、動画サービスで松戸の魅力に触れられるのは嬉しいサービスですよね。
さらに松戸市は人口498,328人(令和3年6月末日時点)で船橋市に次ぐ、千葉県2位の人口を誇ります。[注2]50万人到達へ向けてのカウントダウン企画にも力を入れているようで、これからが楽しみですね。
[注2]松戸市「松戸市字別世帯数人口表 (令和3年6月末日現在)」
医療施設が充実している
駅周辺には普段使いに利用できる病院が充実しています。病院名 | 駅徒歩 | 電話番号 |
---|---|---|
新八柱整形外科内科 | 約8分 | 047‐389‐8571 |
八柱三和クリニック | 約1分 | 047‐312‐8830 |
三和病院 | 約12分 | 047‐712‐0202 |
東葛クリニック八柱 | 駅構内 | 047‐391‐9171 |
足立中央クリニック | 約1分 | 047‐386‐0088 |
総合病院の三和病院は駅徒歩約12分と距離がありますが、八柱駅前よりシャトルバスが運行しています。駅周辺に総合クリニックや透析施設があることは、老若男女安心して生活できる要素ではないでしょうか。
新八柱周辺のおすすめスポット5選
新八柱の街のイメージはつかめたでしょうか。これからは新八柱のおすすめスポット5選を写真付きで紹介します。ぜひ実際に訪れている気持ちになってご覧ください。森のホール21
松戸市のなかでもとりわけ自然の豊かさを感じられる新八柱エリア。飲食店や買い物スポットなどの面では他エリアに劣りますが、文化を感じるスポットが多くあります。
そのなかでも代表的なスポットが森のホール21です。広大な敷地を活かしてつくられた施設は文化の発信地として、市民に幅広く利用されています。大・小ホールでの規模に合わせた演劇やコンサートはもちろん、B1Fには音楽練習室やスタジオも完備。
アクセスは駐車場も併設されていますが、イベント時はかなり混雑することもあります。出来れば新八柱駅を利用して徒歩か新京成バスを利用したほうが良さそうです。
21世紀の森と広場
森のホール21と道路をはさんで向かい側には、広大な敷地に広がる21世紀の森と広場があります。公園内には春に咲き乱れる千駄堀池沿いの桜をはじめとして、ハスやスイレンなど四季折々の表情を楽しめます。
散歩がてらに訪れても楽しめますが、年間を通して子どもと一緒に楽しめるイベントも開催されているようです。特に草木が生い茂り、昆虫が活発に動き出す夏のイベントは人気の様子。ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
広場はゴルフ場を思わせるような広さが特徴です。都心の公園ではなかなかみない規模で、深呼吸したくなるような気持ちよさに包まれています。
車いすやベビーカーで来園する方もエレベーターを利用して、安全にアクセスできます。園内もキレイに整備されているので、森のホールで観劇ついでにも立ち寄るのも楽しみですね。
松戸市立博物館
松戸市を中心とした文化の継承・創造の場として発信を続ける博物館です。常設展では旧石器・縄文時代に発掘された土器を中心に、当時の文化をリアルに見ることができます。
昭和30年代を転機に住宅都市に発展した松戸市の「常盤平団地」の住宅が再現されていました。当時の人たちがどのような生活をしていたかを垣間見ることができるのは、貴重な体験ですよね。
常設展のほか、各種催し物も不定期で開催されているようです。子どもだけでなく、大人の知的好奇心も満たすことのできるおすすめスポットです。
館内で飲食可能な喫茶スペースもあります。コーヒーやジュースのほか、サンドイッチやカレーなどの軽食も注文できます。
一般料金は310円と良心的。子どもの日(5月5日)や千葉県民の日(6月15日)など観覧料無料の日もあるので要チェックです。
松戸運動公園
松戸市の自然豊かな環境を最大限に活かした複合運動施設です。武道館や体育館はもちろん、草木に囲まれたキレイな陸上競技場や野球場も魅力的です。
新八柱駅からは徒歩約30分と距離があります。北松戸駅東口から出ている県立松戸高校行きのバスで、松戸運動公園前で下車するのが一番アクセスしやすいでしょう。
各種スポーツ大会や部活動の練習、地域イベントの開催など周辺住民に幅広く利用されています。利用したい場合は、松戸市公共施設インターネット予約システムで施設の予約ができます。
八柱霊園
8ヶ所ある東京都立の霊園の一つで、「霊園」の名称をはじめて使った歴史のあるスポットです。霊園と聞くと馴染みのない方は怖い印象を受けるかもしれませんが、園内は広々と解放感があり気持ちの良い雰囲気です。地域住民にも開かれた施設になっています。
キレイに整備された納骨堂のほか、いこいの広場やふれあい広場など休憩所も充実しています。それぞれが思い思いの時間を過ごしながら、ゆっくりとした時間を過ごせるでしょう。
広い霊園で迷ってしまいそうになりますが、写真のような案内図が至る所に設置されているので、自分の現在地を確認しながら散策できます。
アクセスは、新八柱駅から徒歩約30分。新京成線の八柱駅南口発の新京成バスに乗り、八柱霊園前下車5分程度なので、バスを利用すると良いでしょう。
新八柱に住むうえで注意することは?
住むことを考えているなら、その街の良い面だけではなく、注意すべきことも事前にチェックしておきたいですよね。実際に訪れたからこそ分かる、新八柱の気になるところを筆者の視点でまとめました。駅から離れると日常の買い物に不便を感じることがある
新八柱駅周辺を歩いて気づいたのが、スーパーやコンビニの少なさです。元々郊外に住んでいる人はあまり気にならないかもしれませんが、都内からこちらに移住してくるケースでは、生活にギャップを感じるかもしれません。自然の豊かさを肌で感じることができるのはメリットに間違いないのですが、普段の買い物については、駅周辺でも少し物足りなさを感じるかもしれません。
日常的に大型ショッピングモールで買い物をしたい方は、車があったほうが生活の利便性が向上するでしょう。
住宅街は細く入り組んだ道路が多い
駅周辺はキレイに整備されており、郊外ながらも落ち着きのある雰囲気を感じます。しかし住宅街に一歩足を入れると、入り組んだ道路が多く、地元住民ではないと迷いそうなところもありました。
特に写真のような急な坂道を自転車で勢いよく走っていく子どもたちや、ファミリー層を見かけました。慣れている人は車の感覚などを感じられるかもしれませんが、はじめて訪れる方は注意したほうが良さそうです。
また、街灯もまばらになる所が多く、女性の1人暮らしなどは不安要素の一つです。もっともこの周辺はファミリー層の戸建てやマンションがメインなので、1人暮らしは別の場所を検討しても良いでしょう。
武蔵野線のラッシュや遅延が心配
朝の通勤・通学はできるだけ快適に過ごしたいのではないでしょうか。そのような方にとっては、武蔵野線の朝ラッシュや遅延は少々ネックです。特に7:30~9:00の間のピーク時には、混雑率が150%を超える地点も少なくありません。西船橋方面(東行)の三郷~西船橋間は特に混雑することが多く、ある程度の窮屈さは覚悟しておいたほうが良いでしょう。
また武蔵野線といえば比較的遅延が多い路線としても知られています。その理由の一つが、暴風や強雨の影響をもろに受けやすいことです。最近では「国土交通省 遅延の見える化」など各路線で遅延の発生原因などの対策が進み、改善傾向にあるようです。[注3]
新八柱駅はJR武蔵野線、八柱駅は新京成電鉄のみが通っており、遅延時の代替策はあらかじめ考えておいたほうが良いかもしれませんね。
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自然豊かな環境が魅力の新八柱ですが、実際に住んでみないとわからない点が多いことにも注意しましょう。
例えば、
- 近くに病院があるのはいいけど、救急車の音がうるさい
- 育児制度が充実しておらず、保育園探しに苦労した
- 飲み屋街が近くにあって、夜酔っ払いが多い
など、地元の人にしかわからない情報も少なくありません。つまり、その街の住みやすさを知るには地元に詳しい人に話を聞くのが最も確実で早い方法です。
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新八柱駅は自然と文化の発信スポット
今回は千葉県のなかでもとりわけ自然が豊かなスポット、新八柱エリアについて紹介しました。新八柱駅を一言で表わすと、「自然と文化の発信スポット」。現代は便利さや効率ばかりが重要視される傾向にありますが、生活のなかで自然や文化に触れる時間も大切ですよね。歴史を感じられる博物館や、四季折々の表情を楽しめる公園など、新八柱駅周辺にはゆっくりとしていながらも人間らしい時間が流れていました。現実的な家賃相場を見ても都内で暮らすより、リーズナブルな生活を送れそうです。自然と文化の発信地、新八柱であなたにぴったりの住まいを見つけてみてはいかがでしょうか。