独身で家を買うことを検討し始めたものの、踏ん切りがつかない、まだ賃貸と迷っているという方も少なくないかと思います。一般的には家の購入はファミリー世帯がするものというイメージがあり、それも決断できない原因の1つになっているかもしれません。
この記事では、現在独身で家を買うことを検討している方に向けて、
- 独身で家を買う人が増えている理由
- 持ち家vs賃貸、独身で家を買うメリット・デメリットは？
- マンションvs一戸建て、独身で家を買うならどっち？
上記の内容について解説します。
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独身で家を買う人が増えている理由
以前までは住宅購入は夫婦＋子供のいわゆるファミリー世帯がするものというイメージがありました。しかし、近年では独身で家を買う人も増えています。
実際、株式会社エイチームフィナジーが行った独身者の住宅購入に関しての意識調査によると、30~59歳の独身者のうち約4割の人が、住宅を購入または購入を検討中であることがわかっています。
同調査にて家を買う理由として挙げられていたのは、以下のようなものです。
- 賃貸の家賃を払い続けるのがもったいないから
- 老後の不安を解消したいから
のちのち資産になるという観点から持ち家を検討している人が多いことがわかります。
また、下記の要素も独身者の住宅購入を後押ししています。
- そもそも独身率が高まっている
- 住宅ローンの歴史的な低金利
- 住宅ローン控除などの税制優遇
そもそも独身率が高まっている
国勢調査によると、生涯未婚率を1985年時点と2020年時点で比べると、男性は6.5倍、女性は3.5倍増えていることがわかっています。
そもそも生涯独身が一般的になってきていることも独身で家を買う人が増えている理由の1つです。
住宅ローンの歴史的な低金利
住宅ローンの歴史的な低金利も独身者の住宅購入を後押ししています。
住宅ローンの金利が下がるということは、そのまま家を買う金銭的なハードルが下がることを意味します。そのため、低金利の今のうちに家を買っておこうと考える人が増えているのです。
住宅ローン控除などの税制優遇
また、税制優遇や補助金制度が手厚くなっていることも、独身者が家を買う追い風となっています。住宅ローン控除もその1つです。
住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用して家を買う際に、一定の条件を満たしていれば毎年の住宅ローン残高の0.7%が翌年の所得税や住民税から控除されるとう制度です。
住宅ローン控除はもともとは主に新築・築浅物件へのメリットが多い制度でしたが、2022年の改正によって築年数についての要件が緩和。住宅購入全般に利用しやすい制度となりました。
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持ち家vs賃貸、独身で家を買うメリット・デメリットは？
独身で家を買うことは賢い選択といえるのでしょうか？独身者における持ち家・賃貸それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
独身で家を買うメリット
独身で家を買うメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- 住宅ローンの完済が早まる
- リフォーム・リノベーションで理想の住まいにできる
それぞれについて詳しく解説します。
住宅ローンの完済が早まる
独身時代に家を買っておくことは人生を長い目線で見た時にメリットになることがあります。
例えば、結婚前の20代や30代前半で家を買っておくことで、結婚後に家を買うよりも早い段階で住宅ローンを完済することができるのです。
実際、国土交通省が2018年度に行った住宅市場動向調査によると、はじめて中古一戸建て住宅を取得するときの平均年齢は43.5歳、住宅ローンの平均返済期間は27.3年であり、単純に計算すると完済時年齢が70歳を超えている人もいる可能性があります。
このように晩婚化などの要因によって、完済時年齢は高まっており、金融機関も上限年齢の引き上げに動いています。とはいえ、老後の安心を考えると定年退職後に住宅ローン残債が残っているというのは気持ちのいいことではありません。
独身時代に家を買っておいて、早い段階で家を資産としておくことはメリットとなり得ます。
リフォーム・リノベーションで理想の住まいにできる
リフォーム・リノベーションでこだわりを詰め込んだ理想の住まいを実現できることも持ち家のメリットです。
これは特に、趣味がある人にとって大きなメリットとなるのではないでしょうか。
例えば、
- 戸建てをリノベーションしてバイクやメットをたくさん飾れるガレージを作る
- マンションをリノベーションして広々とした対面キッチン付きのLDKを実現する
などのアイデアが考えられます。
独身で家を買うデメリット
独身で家を買うデメリットは以下の2点です。
- 転勤に対応しづらい
- ライフステージの変化に対応しづらい
それぞれ詳しく解説していきます。
転勤に対応しづらい
賃貸と比べると急な住み替えに対応しづらいことは、持ち家のデメリットです。
例えば、持ち家購入直後に急な転勤が決まれば、住宅ローン残債が残った状態で売却をしなくてはならない可能性もあります。
対策としては、家を空けている間は賃貸に出すという方法です。転勤期間が何年と決まっている場合には「定期借家契約」という方法で賃貸契約をし、家に戻ってくるタイミングで退去してもらうということもできます。
ライフステージの変化に対応しづらい
ライフステージの変化に対応しづらくなるという点も、持ち家のデメリットの1つです。
例えば、ライフステージの変化としては以下のようなことが考えられます。
- 親と一緒に住んで介護することになった
- 想定より早く結婚して子供も生まれた
これらによって、部屋数や家の広さが足りなくなり、せっかく買った家がむしろ足かせになってしまうという可能性もあるのです。
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マンションvs一戸建て、独身で家を買うならどっち？
家を買う選択肢としては、大きくマンションと一戸建てとが考えられます。
単身で住むにはマンションの方が一般的ですが、将来の結婚やライフスタイルを加味して、一戸建てを購入した方が良い場合もあるでしょう。
独身者にとってのマンション、戸建てそれぞれのメリット・デメリットについて比較していきます。
独身者にとってのマンションを買うメリット
独身で家を買うメリットとしては、生活利便性が高いことが挙げられます。
分譲マンションの多くは駅近など生活利便性の高い立地に建てられています。仕事帰りに家の近くで買い物や用事を済ませられたり、24時間利用できるごみステーションなど、分譲マンションならではの便利な共用設備を利用できることも大きなメリットです。
さらに、マンションは戸建てと比べて資産価値が落ちにくいこともポイントです。需要の安定した立地のマンションを買っておけば、万が一住み替えが必要になったときにも売却できなくて困るということはないでしょう。
独身者にとってのマンションを買うデメリット
マンション購入のデメリットとしては、維持費が高いことが挙げられます。
マンションのみにかかる維持費は、以下の3つです。
- 管理費
- 修繕積立金
- 駐車場代
もちろん、物件によって維持費は異なるが、東日本不動産流通機構が公開しているデータをもとに計算すると、マンションの方が一戸建てと比べて年間約20万円ほど維持費が高くなります。
独身者にとっての一戸建てを買うメリット
独身者にとっての一戸建てを買うメリットとしては、間取りの自由度が高いことが挙げられます。言い換えると、自分好みの住まいを実現しやすいということです。
というのも、購入したマンションは自分の所有物になるとはいえ、共用部分や隣接する住戸に影響を及ぼすようなリフォーム・リノベーションをすることはできません。例えば、配管やマンションの耐震性能を考えると、キッチンや壁を動かせないこともあるのです。
リフォーム・リノベーションを前提にマンションを購入する際には、管理規約等を確認しどこまでの工事が可能かを確認しておきましょう。
独身者にとっての一戸建てを買うデメリット
独身者にとっての一戸建てのデメリットとしては管理や掃除が負担になりがちであることが挙げられます。
同じ価格帯であれば一戸建てはマンションよりも面積が広いことが一般的。その分、日常の掃除の負担は大きいです。また、町内会のごみ置き場の掃除当番が回ってくることもあります。
さらに、10年単位でみると外壁の清掃や雨漏りの修繕も必要になってくるでしょう。
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自分に合った家を買って後悔のない住み替えを
近年の独身率の増加や住宅ローンの低金利、住宅ローン控除制度の後押しもあり、独身で家を買うという人も増えています。
結婚前の独身時代に家を買ってしまうことで早い段階で資産形成をできることや、こだわりを詰め込んだ理想の住まいを実現できることは大きなメリットです。
購入の選択肢としては、大きく一戸建てとマンションとがありますが、生活利便性や日常管理の楽さではマンション、理想の住まいの実現性では一戸建てが有利であるといえます。自分のニーズに合った物件をご検討ください。
また、住宅購入を検討している方の中には、
- 物件が多すぎてどれを選んだらいいのかわからない
- 不動産会社に連絡したら電話営業されそうで嫌だ
- 自分の個人情報が不動産会社に知られたら営業されそう
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「悩んでいたらライバルに先を越されてしまった」という方も少なくない家探し。それでも不動産会社から急かされずに自分のペースで選びたい、という人はぜひHousiiを利用してみてはいかがでしょうか。
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