3LDKマンションは、広さと価格のバランスが取れており、子育てやライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるため、非常に人気のある間取りです。
本記事では、東京23区の3LDKマンションの売買価格や家賃相場、資産価値を保つための選び方、相場の調べ方まで、詳しく解説していきます。これからの住まい探しにぜひお役立てください。
東京23区の3LDKマンションの売買価格相場
まずは、東京23区の3LDKマンションの売買価格相場を、間取り別・エリア別に見ていきましょう。
東京23区の間取り別の売却相場
はじめに、東京23区内の間取り別の売却相場を見ていきましょう。
| 間取り | 価格(万円) | ㎡単価(万円/㎡) | 専有面積(㎡) |
|---|---|---|---|
| ワンルーム | 2,429 | 95.55 | 25.43 |
| 1DK・LDK | 4,783 | 121.18 | 39.47 |
| 2DK・LDK | 8,037 | 131.27 | 61.22 |
| 3DK・LDK | 8,243 | 111.48 | 73.94 |
| 4DK・LDK | 8,424 | 89.51 | 94.12 |
| 5DK・LDK以上 | 6,743 | 54.63 | 123.43 |
上記の表から、東京23区の間取り別売却相場では、3LDKは2LDKよりも㎡単価が割安になる傾向が見られます。
㎡単価はエリアによって大きく左右されるため、比較的㎡単価が低い3LDKマンションは、地価が安いエリアで特に購入需要が高いと考えられます。
東京23区のエリア別売却相場
続いて、東京23区内のエリア別の売却相場を見ていきましょう。
| 区名 | 価格(万円) | 専有面積(㎡) |
|---|---|---|
千代田区 | 7,695 | 50.58 |
| 中央区 | 6,661 | 56.62 |
| 港区 | 9,232 | 59.91 |
| 台東区 | 4,364 | 48.94 |
| 墨田区 | 4,181 | 54.95 |
| 江東区 | 5,620 | 66.48 |
| 荒川区 | 4,335 | 61.85 |
| 足立区 | 3,237 | 64.91 |
| 葛飾区 | 3,180 | 62.06 |
江戸川区 | 3,884 | 69.14 |
| 文京区 | 6,063 | 53.74 |
| 豊島区 | 4,761 | 48.30 |
| 北区 | 4,095 | 56.01 |
| 板橋区 | 3,559 | 58.12 |
| 練馬区 | 3,874 | 59.71 |
| 新宿区 | 5,508 | 49.39 |
| 渋谷区 | 7,749 | 56.53 |
| 中野区 | 4,489 | 52.11 |
| 杉並区 | 4,432 | 53.44 |
| 品川区 | 6,126 | 57.56 |
| 目黒区 | 6,518 | 57.25 |
| 大田区 | 4,176 | 56.66 |
世田谷区 | 5,785 | 64.51 |
傾向を見ると、千代田区、中央区、港区、渋谷区、文京区の都心部ほど売値は高くなり、郊外になるほど比較的安価になる傾向があります。
売却価格には㎡あたりの単価の違いが影響しており、都心部と郊外の区では、㎡あたりの単価が倍以上の開きがある場合もあります。
3LDKマンションの相場の調べ方
3LDKのマンションを検討している方に向けて、ご自身で相場を調べるための主な方法を4つご紹介します。
- 不動産会社のレポートを読む
- 取引事例の参照
- ポータルサイト・チラシの活用
- 不動産会社への問い合わせ
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
不動産会社の調査レポートを読む
不動産会社が発行する調査レポートには、全国やエリアごとの統計データが掲載されており、間取り別の成約件数や地域別の平均相場価格を把握できます。
レポートを読めば、希望エリアの物件相場や人気の間取りがわかり、おおよその価格帯を把握できます。過去のレポートと比較すれば、相場の推移や傾向をつかむことも可能です。
【不動産調査レポートを発行している主な団体】
- 不動産経済研究所「マンション市場動向」
- REINS TOWER「レインズデータライブラリー」
過去の取引事例をREINS Market Informationで調べる
過去の取引事例を参考に、直近の売買データを確認することも重要です。
「REINS Market Information」は、日本全国の不動産取引データを記録しており、地域を絞って実際の売買事例を閲覧できます。
建物種別、間取り、築年数、専有面積、成約時期などで条件を絞り込めるため、データから相場の推移を読み解くことも可能です。
不動産ポータルサイトやチラシで販売価格を見る
手軽に相場を知りたい場合は、ポストに投函されるチラシや不動産ポータルサイトで販売価格を調べるのもおすすめです。
チラシは情報が限定的ですが、不動産ポータルサイトなら、現在の相場を手軽に把握できます。
また、ポータルサイトには複数の不動産会社の情報が掲載されているため、一社ずつ問い合わせる手間が省けるというメリットもあります。
希望条件を不動産会社に伝えて相場を聞く
マンションに求める条件や家族構成を整理した上で、不動産会社に直接、相場や物件について尋ねてみるのも効果的です。
不動産のプロに相談することで、価格だけでなく、物件探しに関する不安や疑問も解消できるでしょう。
最寄りや希望エリアの不動産会社はもちろん、全国展開する大手や特定の物件に強い専門業者など、さまざまな会社から情報を集めることをおすすめします。
完全会員制の不動産提案型サービスHousiiは、会員登録して希望の条件を伝えるだけで、おすすめの物件を未公開物件も含めて紹介しています。
3LDKマンションの相場が下がりづらい理由
3LDKマンションは相場が大きく崩れづらいと言われています。
その主な理由は次です。
- 多くのライフイベントに対応できる
- スペースを有効活用できる広さがある
- 「駅近」が必須条件ではない需要も多い
それぞれ詳しく解説します。
多くのライフイベントに対応できるから
不動産の購入は、人生の大きな転機に合わせて検討されることが多いです。
3LDKの広さがあれば、「出産・子育て」といった家族が増えることを見据えた新婚カップルから、親との同居を考える世帯まで、さまざまな年代のニーズに対応できます。
この汎用性の高さが、相場の下がりにくさにつながっています。
子どもが一人立ちしてもスペースを有効活用できる広さ
3LDKの広さがあれば、子育てが終わった後も、空いた部屋を趣味の部屋や客間にしたり、リフォームで書斎にしたりと、新たな活用法を見出せます。
このように、ライフステージの変化に合わせて使い方を変えられる点も、3LDKマンションの価値が下がりにくい理由の一つです。
駅近でなくてもよい人が多い
例えば、子育て世帯にとっては、駅からの距離よりも、車での移動のしやすさや学校への近さなどが重要になるケースも多く、必ずしも「駅近」である必要はありません。こうした条件を満たす物件は、価格が下がりにくい傾向にあります。
また、近年はリモートワークの普及により、通勤の利便性を重視しない人も増えています。駅からの距離よりも、ゆったりとしたワークスペースを確保できる物件を求める需要も、3LDKの価値を支える一因となっています。
結婚・子育てを見据えた3LDKマンションの選び方
マンションを選ぶ際には、これからの人生設計やライフイベントを具体的に考えながら選ぶことが大切です。
主なチェックポイントは、交通手段、教育・医療施設の充実度、収納の大きさ、周辺地域の開発計画、リフォームのしやすさなどです。
結婚から子育てへと移り変わるライフステージに最適なマンションを選ぶためのポイントを見ていきましょう。
主な交通手段からエリアを絞る
普段の移動に公共交通機関を使うのか、主に自家用車を使うのかによって、物件選びの条件は大きく変わります。
電車移動が中心なら、交通アクセスの良いエリアに絞って探す必要があります。
一方、車移動がメインであれば、駅から少し離れた場所でも好条件の物件が見つかりやすくなります。その際は、駐車場の費用や大きさ、空き状況を忘れずに確認しましょう。
教育・医療施設が充実しているエリアを選ぶ
保育園や学校までの距離はもちろん、近隣の医療機関の場所や休診日、評判なども事前に調べておきましょう。
特に、夜間救急に対応している比較的大きな病院までの距離を把握しておくことは重要です。
深夜や早朝に急な体調不良が起きても、近くに適切な医療機関がなければ、時間をかけて移動することになりかねません。
お子さんの安全のためには、通学路の安全性や学校までの距離だけでなく、万が一の際に頼れる病院が近くにあることも大切な要素です。
クローゼットや玄関・キッチン収納の大きさを重視する
3LDKで部屋数が十分でも、収納の数や大きさには注意が必要です。
特に、クローゼット、玄関、キッチンなどの収納は見落としがちですが、家族が増えることを見据えると非常に重要になります。
例えば玄関であれば、シューズクロークの有無、雨具やベビーカーを置くスペース、靴のケア用品をしまう場所など、「どこに何を収納するか」を具体的にイメージしながら内見しましょう。
周辺地域の開発計画を調べる
検討しているエリアに再開発計画がある場合、新駅の開業や大型商業施設の建設などによって、将来的に利便性が大きく向上する可能性があります。
現在の利便性だけで判断せず、将来的な開発計画の有無も調べた上でエリアを絞り込むことが重要です。
周辺の地価が上昇する前に購入できる可能性もあるため、幅広く情報を集めておきましょう。
リフォームも見据えた物件選びをする
ライフステージの変化に合わせて、将来リフォームを検討することもあるでしょう。
リフォームが可能かどうか、またリフォームしやすい配管や構造になっているかなど、将来を見据えて物件を選ぶと後悔が少なくなります。
3LDKは、広い空間を活かして部屋を新設したり、逆に壁をなくして部屋を統合したりと、リフォームの自由度が高い点もメリットです。
3LDKマンションのリフォーム費用相場と例
マンションをリフォームするには、具体的にどの程度予算が必要なのでしょうか。
リフォームの内容によって費用は大きく異なりますが、ある程度の目安は立てられます。
この章では、「内装・設備リフォーム」と「3LDKから2LDKへの間取り変更」を例に、費用相場をご紹介します。
内装・設備リフォーム:約400万円
長期間住んでいたマンションの内装・設備をリフォームする場合は、約400万円ほどの予算が目安になります。
| 内装のリフォーム項目 | 費用目安(万円) |
|---|---|
| フローリングの張替え | 50~80 |
| 天井クロス・壁の張替え | 40~50 |
※水回り設備の配置を変える場合は高額になります。
| 設備のリフォーム項目 | 費用目安(万円) |
|---|---|
| トイレ | 10~35 |
| 浴室 | 80~110 |
| キッチン | 70~130 |
| 洗面室 | 10~20 |
3LDKから2LDKへの間取り変更:約450万円
家族が増えたり、子供が一人立ちするなどの理由で間取りを変えたリフォームを行う場合は、約450万円が費用相場となります。
内装・設備のリフォームに加えて、下記の追加費用が発生します。
| 間取り変更のリフォーム項目 | 費用目安(万円) |
|---|---|
| 壁・ドアの設置 | 15~25 |
| 壁の撤去や補修 | 20~30 |
| 引き戸の設置 | 10~20 |
3LDKマンション選びのポイント
3LDKマンションは、さまざまなライフイベントに対応でき、出産から子育て、そしてその後の人生まで長く快適に住める間取りとしておすすめです。
また、将来売却することになった場合でも値崩れしにくく、資産としての魅力も高いと言えます。
上手な物件選びのコツは、部屋数だけでなく、収納の数や広さ、周辺の住環境や将来性までを総合的に考慮することです。
将来的なリフォームの可能性も視野に入れ、長期的な視点で物件を選ぶことが、失敗しないための重要なポイントになります。
もし気になるエリアがあれば、まずはこの記事で紹介した方法で、具体的な相場を調べてみてはいかがでしょうか。
