では、神戸市北区の不動産売却の市況から解説します。
まず、兵庫県は海側の平野部の地価が高く、山側が低い「南高北低」という地価となっており、神戸市は「南高」の一つです。もともと兵庫県内のみならず、京阪神圏の主要都市である神戸市ではJR神戸線の摩耶駅が2016年に設置されました。摩耶駅が設置されることで電車トラブルの際に折り返し運転ができるようになったため、沿線の利便性は向上したと言えます。このような要因や、都心回帰のトレンドを受け、神戸市の地価は上昇しています。
国交省の「都道府県地価調査」によれば、神戸市北区の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は-0.9%、2019年は-0.8%でした。
つまり、住宅地の価格はこの3年では下がり続けています。
また、神戸市北区での不動産の価格を世帯数・空き家率からみていきましょう。
- 神戸市北区の世帯数は2016年に97,298世帯でしたが、2018年に97,565世帯となり、267世帯(0.3%)が増えているため、住宅需要も増えていると言えます。
- 神戸市北区の空き家率は、2013年に12.5%、2018年に12.1%と減っているので、空き家問題はやや弱まったと言えます。
(なお、空き家率の全国の約1,900の市区町村での順位は、2013年は678で、2018年には768でした。)
つまり、今後の市況は、大まかな傾向としては高く売れる可能性が高まると言えます。