「中古マンション購入時に払う仲介手数料の相場ってどれくらい?」
「仲介手数料が無料になるのってどんなとき?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
不動産会社を挟んでマンションを購入するならほぼ必須で支払う仲介手数料ですが、初期費用の中でも頭金と並んで高額な費用です。そのため、事前に相場や仲介手数料無料のからくりを理解しておくことが大切です。
この記事では、これから中古マンション購入を検討している方に向けて、
- 仲介手数料の相場と計算方法
- 仲介手数料が無料になる3つのケース
- 仲介手数料の値引き交渉はできるのか?
上記のような内容について解説していきます。仲介手数料で損をしないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
中古マンション購入時の仲介手数料の相場は?計算方法を解説
中古マンション購入時にかかる仲介手数料の計算は不動産会社に任せることはもちろん可能です。しかし、より良い条件で中古マンションを購入したいのであれば、仲介手数料の相場や計算方法について自分でも把握しておくことが大切です。
仲介手数料の相場は「購入価格の3%+6万円」
中古マンション購入時の仲介手数料の相場は、マンション購入価格の3%+6万円(+消費税)が基本です。
これは、宅地建物取引業法46条で定められた仲介手数料の上限額を求めるための計算式であるため、もちろん上限額より少なくても問題ありませんが、一般的に上限額いっぱいの仲介手数料を請求する不動産会社が多いです。
不動産会社が上限額を超える仲介手数料を請求してきた場合は、法律違反になるため、上記の計算式は頭に入れておくと良いでしょう。
では、具体例として上記の計算式を使って1,000万円のマンションを購入する場合の仲介手数料の上限額を計算してみると以下ようになります。
1,000万円 × 3% + 6万円 = 36万円
これに消費税3万6,000円を加えた39万6,000円が最終的な支払額になります。
仲介手数料の上限額一覧表
参考までに1,000万円ごとの中古マンション購入にかかる仲介手数料の上限額を示しておきます。
中古マンションの購入価格 | 仲介手数料の上限額(税込) |
---|---|
1,000万円 | 39万6,000円 |
2,000万円 | 72万6,000円 |
3,000万円 | 105万6,000円 |
4,000万円 | 138万6,000円 |
5,000万円 | 171万6,000円 |
1億円 | 336万6,000円 |
上記のように例えば3,000万円の中古マンションを購入する場合、仲介手数料だけで100万円以上を支払うこともありえます。
中古マンションを購入するときにはマンションの本体価格のみに注目しがちですが、まとまった金額の仲介手数料が必要であることも把握しておくことが大切です。
中古マンション購入時に仲介手数料が無料になる3つのケースとは
中古マンションの売買手続きにあたって、仲介手数料を無料や不要としている不動産会社もあります。一般的には、不動産売買が成立したときには不動産会社は売主と買主の双方に仲介手数料を請求します。
しかし、不動産会社によっては、よりよい条件で買主を募るためにあえて買主側の仲介手数料を無料にし、売主にのみ仲介手数料を請求することがあるのです。また、仲介手数料を無料に設定する代わりに、ほかの付加サービスを有料にするケースもあります。
仲介手数料が無料という場合には、なぜ無料になるのかを質問したり、ほかの名目で高額な費用が請求されていないかをチェックしたりするようにしましょう。
この章では、中古マンション購入時に仲介手数料が無料なケースについて紹介します。
新築マンションを購入する場合
新築マンションを購入するときは仲介手数料がかからないことがほとんどです。新築マンションは直販や販売代理店による販売、提携による販売という手法で売られるため、仲介手数料は基本的にはかかりません。
しかし、新築マンションの販売活動には広告費用や人件費が上乗せされるため、物件価格は中古マンションと比べて割高です。仲介手数料がかからない物件が必ずしもお得というわけではないので気をつけましょう。
個人から直接中古マンションを購入する場合
不動産会社を挟まずに個人間で中古マンションの売買を行うケースもあります。この場合には当然ながら不動産仲介会社が間に入らないため、仲介手数料の支払いも不要となります。
ただし、不動産の売買には数多くのルールがあり、手続きも煩雑です。法律や手続きの方法を熟知しているのであれば個人間でのやり取りは可能ですが、専門知識をもたない人が中古マンションの売買契約手続きをすべて行うのはかなり難しいものです。
不動産会社には、宅地建物取引業法をはじめとした不動産売買のルールに詳しい専門スタッフが在籍しています。安心して手続きを進めるためにも、中古マンション購入時には不動産会社にサポートしてもらうのがおすすめです。
不動産会社から直接中古マンションを購入する場合
中古マンションを購入するときには、中古マンションを売りたい人と買いたい人を不動産会社が仲介するのが一般的です。しかし中には、中古マンションの売主が不動産会社に物件を直接売却するケースもあります。
この場合、不動産会社は新たに買主を募って中古マンションを販売することになります。つまり、不動産会社は仲介ではなくあくまで直接物件を販売しているのです。
不動産会社が所有している物件を直接購入したときには仲介手数料が発生しません。高額になりがちな仲介手数料が気になるときには、不動産会社が直接販売する物件をチェックしてみるのもよいでしょう。
中古マンション購入で仲介手数料の値引き交渉はできる?
仲介手数料の値引き交渉をすることは、法律的にも常識的にも問題ありません。
ただし、不動産会社にとって仲介手数料は会社の売り上げそのものであるため、できれば上限額いっぱいを受け取りたいと考えています。不動産会社の営業マンのモチベーションが下がってしまうこともあるので、無理な値引き要求は避けたほうが無難でしょう。
仲介手数料の値引き交渉が難しいと感じるときには、マンションの物件価格そのものの値引きをしてもらうのも1つの手です。特に売出しからある程度時間が経過しているマンションはねらい目です。売主が早く売りたがっている物件であれば、値引き交渉に応じてもらいやすくなります。マンションの本体価格が下がれば、これに比例して仲介手数料の額も下がり、よりお得に購入することが可能となります。
良いマンションを見つけスマートに手続きを進めるためには不動産会社の協力が必要です。不動産会社との関係が悪くなってしまうと、手続きがうまく進まない可能性もあるため、無理な仲介手数料の値引き交渉は禁物です。
中古マンション購入で仲介手数料を支払うタイミング
一般的に売買契約を結んだ段階で不動産会社に対して仲介手数料の半額を支払い、残金を引き渡し時に支払うのが慣行となっています。
物件の引き渡しが済んだ段階で仲介手数料を一括支払いするケースももちろんあります。しかし、仲介手数料はまとまった額になるため、一括の支払いが負担になるケースが多いものです。特に問題がないのであれば、慣行通り仲介手数料を半額ずつ支払うのがよいでしょう。
中古マンションの購入時には、仲介手数料とは別に物件価格の5%程度の手付金を支払うケースも多いです。たとえば2,000万円の中古マンションを購入した場合、手付金の金額は100万円前後になります。
物件価格が2,000万円であれば、仲介手数料の上限は消費税抜きで66万円、税込で726,000円となります。仲介手数料を半額ずつ支払うのであれば、売買契約を結んだときに363,000円の仲介手数料と100万円の手付金を求められることになります。
住宅ローンを組む場合であっても、仲介手数料や手付金はその場で求められることになるため、まとまった費用を用意しておく必要があるのです。中古マンションを購入するときには、仲介手数料だけでなく手付金の支払いについても考えておきましょう。
金額面の不安があるときには、事前に不動産会社に確認しておくのがおすすめです。
中古マンション購入時の仲介手数料の仕組みを理解しよう
中古マンション購入時の仲介手数料の相場は、マンション購入価格の3%+6万円(+消費税)が基本です。これは仲介手数料の上限額であるので、これよりも少ないケースももちろんありますが、基本的には上限額いっぱいを請求する不動産会社が多いと覚えておきましょう。
また以下の3つのケースでは仲介手数料が無料になることがあります。
- 新築マンションを購入する場合
- 個人から直接中古マンションを購入する場合
- 不動産会社から直接中古マンションを購入する場合
また、マンション購入のためには登記費用や司法書士費用、また手付金などの購入にかかる諸費用が別途現金でかかってくるほか、住宅ローン控除などの専門的な知識をベースに資金計画を立てないと損をする可能性があります。
そのため、住宅ローンを組む際は住宅購入のプロに相談しながら資金計画を立てることが必要不可欠です。住宅ローン控除やすまい給付金など、知らなきゃ損をする控除制度についての情報収集も大切。
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