戸建て住宅には多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。例えば、維持管理を自己責任で行う必要があることや、防犯リスクが高い点、交通の利便性が低い物件が多いことなどが挙げられます。これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることで、快適な戸建て生活を実現できます。本記事では、戸建て購入前に知っておくべき注意点とその解決策を詳しく解説します。
戸建ては「デメリットだらけ」は本当か
そもそも、戸建ては「デメリットだらけ」という意見は本当なのでしょうか。マイホームに求める条件やかけられる予算、将来のライフプランは人によって異なります。それにともなって、最適な物件は大きく異なるでしょう。
当然ながら、マンションのほうが向いている人もいれば戸建てのほうが向いている人もいます。そのため、戸建てを購入してデメリットだらけと感じる人もいれば、そこまでデメリットを実感しないという人もいるというのが事実です。
大切なのは、マイホームの購入で「何を優先させたいのか」「何を実現したいのか」というポイントです。マイホームに求める条件が戸建てのメリットと一致すれば、たとえほかの人にとってはデメリットだらけの戸建てでも、快適に過ごすことはできます。
したがって、「戸建てはデメリットだらけだから」とインターネットなどの情報を鵜呑みにし、選択肢を狭めてしまうことは避けるべきなのです。この記事でしっかりと戸建てのメリットとデメリットを理解すれば、後悔のないマイホーム購入が実現できるようになるでしょう。
戸建ての購入で考えられる4つのデメリット
戸建てがデメリットだらけと言われている理由には、どのようなものがあるのでしょうか。たしかに、戸建てにはマンションと比べると劣っている部分がいくつかあり、人によっては大きなデメリットに感じることもあります。まずは、戸建ての購入で考えられるデメリットを4つ説明します。
アクセスが悪い物件が多い
土地を有効活用できる集合住宅は比較的好立地な物件が多く、駅チカや商業施設の周辺の便利な場所に住めるというメリットがあります。対して戸建ては1軒1軒にある程度の土地を必要とするため、建てられる場所が限られてしまいます。したがって、郊外や駅から離れたアクセスの悪い物件が多くなりがちなのです。もちろん、駅チカや商業施設周辺には戸建ても建っています。しかし、集合住宅と比べて数が限られてしまいますし、すでに住人が入居してしまっているため、好アクセスな戸建てを手に入れることはなかなか難しいのです。
階段がストレスになる
近年は平屋の戸建ても人気ですが、一軒家というとやはり2階建てや3階建ての物件が多い傾向にあります。2階建てや3階建ての戸建ては、フロアごとに使い分けることができたり広さを確保しやすかったりとメリットが豊富ですが、反対にデメリットも存在しています。日常生活では、洗濯物や掃除などの家事動線がストレスになりやすい点がデメリットです。また、高齢になったときに階段の上り下りが難しくなり、2階や3階がデッドスペースになってしまう可能性が高いです。
住居用のエレベーターを設置することも可能ですが、高額な費用が必要であるため現実的ではないでしょう。「戸建ては将来住みにくくなる」と、購入をためらう人は決して少なくありません。
維持管理を自己責任で行う必要がある
戸建てを購入したら、物件や土地の維持管理はすべて自己責任で行う必要があります。マンションの場合は、管理組合が建物や設備の管理や修繕を行ってくれますし、清掃も業者に任せきりにできます。対して、戸建ては自分で住宅をメンテナンスしたり業者を手配したりしなくてはいけませんし、費用負担も非常に大きいです。
たとえば戸建ての代表的なメンテナンスである外壁塗装は、約10年ごとに60~100万円前後の費用がかかります。シロアリで住宅が劣化したり排水設備などが故障したりしたときも、数十万円単位の高額な修繕費用がかかります。
こういった費用を計画的に貯められる人でないと、戸建ての維持管理は難しいでしょう。自分で維持管理する手間や一気に高額な費用が必要になる点が問題視され、戸建てはデメリットだらけと考える人もいるのです。
セキュリティ対策を自分で行なわなければいけない
独立して建っていて窓が多い戸建ては、集合住宅のマンションと比べると犯罪のターゲットとして狙われやすくなることがあります。「2階の窓を締め忘れたままでかけてしまった」などといったうっかりミスが生じやすくなり、空き巣などに狙われてしまう恐れがあるのです。マンションは集合住宅でほかの住人の目がありますし、もともと監視カメラやオートロックなどがついている物件も多いです。しかし、戸建てはセキュリティ対策を自分で行わないといけないため、コストが割高になりやすい傾向にあります。
戸建てとマンションの維持費をシミュレーションしたい方はこちらをご覧ください。
戸建てにはメリットもたくさんある
ここまで戸建てのデメリットについて紹介してきましたが、じつは戸建てにしかないメリットも非常に多く存在しています。デメリットだけではなくメリットもよく理解して、戸建てが自分にあっているかどうかを見極めることが大切です。この章では、戸建てのメリットについて5つ紹介します。
広い家に住める
戸建てのメリットといえば、やはりその広さでしょう。住宅金融支援機構が行った「フラット35利用者調査」では、戸建てとマンションの平均住宅面積は以下の通りだということがわかっています。[注1]| 注文住宅 | 124.4㎡ |
|---|---|
| 中古戸建て | 113.2㎡ |
| 土地付き注文住宅 | 111.1㎡ |
| 建売住宅 | 101.1㎡ |
| 中古マンション | 67.9㎡ |
| 新築マンション | 66.2㎡ |
このように、マンションと戸建てでは2倍近くも住宅面積が違うことがわかります。
もちろん、ここまで広い住宅が不要という人も多いでしょう。しかし、将来家族が増えたときに部屋を用意したり夫婦が各々の部屋を持てたりする戸建ては、マンションと比べると自由度が高く、ゆとりをもって暮らせるというメリットがあります。
騒音トラブルを防げる
集合住宅に住んでいて気になるのが、騒音トラブルです。マンションやアパートで、上の階の足音や左右の部屋の生活音が気になった経験がある人は多いでしょう。騒音トラブルの被害に遭わなかったとしても、加害者になってしまうケースもあるため注意が必要です。とくに仕事の関係で夜間に行動することが多い人やペットを飼っている人、子どもがいるご家庭では騒音を発生させやすくなるため、気を遣いながら生活する必要が出てくるでしょう。
戸建ては独立した住宅であるため、騒音トラブルについて気にする必要はありません。プライバシーも保護しやすくなるため、小さい子供や女性が一人で過ごす時間が多い場合でも、安心して暮らしやすいでしょう。
月々の維持費が安くなる
戸建てには、月々の維持費を安くできるというメリットがあります。マンションに住む場合、毎月の住宅ローンとは別に管理費と修繕積立金を支払う必要があります。金額は物件によって異なりますが、毎月2~3万円の支払いになるケースが多いです。
マイカーを持っている場合、ここに月5,000~1万円程度の駐車場代金が加算されます。都心に行けばいくほど料金は高くなり、都内では毎月5万円以上かかることもあります。
戸建ての場合は管理費や修繕積立金の支払いが不要であるため、毎月の出費が押さえられます。また駐車場付きの物件であれば、駐車場代金も節約可能です。
ただし、戸建ては修繕費やリフォーム代などを計画的に貯めておく必要があるため、必ずしも戸建てのほうがコストを抑えられるわけではない点に注意しましょう。節約できるぶんの月々の維持費を計画的に貯蓄し、メンテナンスが必要になったときに備える必要があります。
自由に間取りや内装を変更できる
戸建てはマンションと比べて自由度が高いため、間取りや内装をカスタマイズしやすいというメリットもあります。設備の交換や大幅な間取りの変更、水回りの移動なども、戸建てであれば可能です。マンションのリフォームは管理規約による制約を受けますが、規約の範囲内であれば比較的自由に行えます。ただし、戸建てに比べると、大幅な間取りの変更や水回りの移動などは難しいケースが多いです。より自分やご家族にあった住宅に仕上げたいのであれば、戸建ての方が向いています。
土地を持てる
戸建てを購入すれば、土地を手に入れることができます。土地は一定の資産価値をキープできますし、将来的に建て替えも可能なので、子どもや孫に残す財産として非常に価値が高いのです。住宅のうち建物の部分は、経年劣化とともに価値が低下していきます。しかし、土地は時間が経過しても価値が減ることはありませんし、開発などで価値が上がる可能性もあります。
マンションも土地の一部を持ち分として所有できますが、建て替えや更地にして売却といったことができないため、資産として活用するときの自由度は低い傾向にあるのです。
戸建ての購入を失敗しないための対策
戸建ての購入を検討するときは、ポイントを押さえて物件選びをしないとデメリットの部分が目立ってしまい、マイホーム購入を失敗してしまう恐れがあります。ここでは、戸建ての購入を成功させるための対策について紹介します。通勤・通学のしやすさを確認しておく
戸建てを購入したらずっと住み続けることになるため、職場や学校へのアクセスを考えてエリアを選ぶことが重要です。通勤や通学は毎日のことなので、この際にストレスを感じてしまうと「マイホームの購入は失敗」と言わざるを得ません。物件を購入するときは「これくらいの距離なら問題ない」と軽く考えがちですが、長時間満員電車に揺られることを考えてエリアを選ぶことが大切です。通勤や通学のしやすさは物件を絞り込む最初のステップとなるので、はじめに希望するエリアをしっかりと洗い出しておきましょう。
周辺環境や治安を確認しておく
戸建てを購入するときは、周辺環境について確認しておきましょう。スーパーや薬局、病院などの医療機関、教育機関や公園などは欠かせない周辺施設です。ほかにも、飲食店やコンビニエンスストアなどがあると便利でしょう。近所の雰囲気や住人の年齢層も確認しておいてください。戸建ての住宅街なのか賃貸物件が多いのか、年配層が多いのか若年層が多いのかで、街の雰囲気や自治体の運営などが変わってきます。自分やご家族にあった街を選ぶことが重要です。
また、治安も非常に大切なポイントです。昼間だけではなく夜間も周辺を見学してみて、「街頭は明るいか」「人通りは多いか」などを確認しておきましょう。「地名+治安」で調べると街のレビューサイトや事件情報などが見られるため、念のため確認しておくと安心です。
間取りの優先順位を決めておく
間取りは暮らしやすさを大きく左右するため、戸建てを購入するときは希望する間取りの優先順位を決めておくことをおすすめします。たとえば、「趣味の楽器が置ける収納スペースがたくさん欲しい」「家族で料理したいからキッチンは広くしたい」など、こだわりポイントによって選ぶべき物件は違ってくるでしょう。あらかじめ希望する間取りの優先順位を決めておけば物件を絞り込みやすくなりますし、購入後の後悔も避けられます。まずは希望する条件をいくつか書き出してみて、優先順位を整理してみましょう。
将来を見据えて物件を選ぶ
戸建てを購入するときは、将来を見据えて物件を選ぶことを意識してください。「子供部屋は2部屋欲しい」「将来2世帯住宅にするつもりだ」など、希望によって最適な間取りは全く異なります。現在の希望だけではなく、出産や親の介護、定年などといったライフステージの変化も踏まえて、後悔のない間取り選びをしていきましょう。
注意点を押さえれば戸建てはデメリットだらけではない
「戸建てはデメリットだらけ」と言われることがあるように、戸建てにはマンションにはないデメリットがいくつか存在しています。しかし実際には、デメリットだけではなくメリットも多いため、自分がどこの優先順位を置くかによって住宅の選び方は変わってきます。したがって、戸建てかマンションかを考える時に最も意識しておきたいポイントとして、自分の年齢や年収、世帯人数や希望条件とマッチしている物件はどれかという視点を持つことです。しかし、自分の目だけで自分にピッタリの物件を探し出すのはなかなか簡単ではありません。
そのため、物件探しをするなら自分の感覚で物件ポータルサイトを見るのではなく、プロからの提案をもらうことが重要です。
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