マンションを選ぶ際は、立地や間取りも大切ですが、便利な設備が充実しているかも確認してみましょう。
ライフスタイルに合った設備は、より生活の満足度を高めてくれます。
利用シーンや目的別に、部屋にあると便利な設備から最新のマンション設備まで、おすすめ26種をまとめて紹介します。
子育て世代におすすめのマンション設備6選
家事と育児に忙しい子育て世帯は、次の2つの設備が充実しているマンションを選ぶと、生活がより快適になるでしょう。● 家事がしやすくなる設備
● 子どもの成長を考えた設備
子どもの成長を見守りながら、快適に家事をこなせるおすすめの設備6つをご紹介します。
対面型システムキッチン
シンクやコンロ、収納スペースが一体となったキッチン設備がシステムキッチンです。つなぎ目がなく、キッチン全体が一続きとなっているため、調理後のお手入れが簡単にできます。また、対面型(ペニンシュラ型、アイランド型)のキッチンなら、家族と会話を楽しみながら家事ができるでしょう。
IHクッキングヒーター
火を使わず、電気で加熱調理をするIHクッキングヒーターは、天板がフラットで掃除がしやすく、火傷の心配も少ない点が特徴です。そのため、小さな子どもがいる家庭でも安心して調理ができます。
また、調理アシスト機能や、空焚き自動停止機能が付いたものもあるので、料理が苦手な方にもおすすめしたい設備です。
食器洗い乾燥機
食器を入れるだけで、簡単・綺麗に後片付けをしてくれる食器洗い乾燥器があれば、食後の時間も家族でゆっくりと過ごすことができるでしょう。手荒れの心配もなく、手洗い以上に光熱費の節約になる点もメリットです。
キッチンに組み込まれた、ビルトインタイプなら、見た目もすっきりし、作業スペースが広く使える点もポイントです。
お風呂の追い炊き機能
家族の入浴時間がバラバラなら、追い炊き機能を検討してみましょう。家族全員が温かいお風呂に入れるだけでなく、ボタン1つでお風呂の予約や自動給水もできるので、「お湯を止め忘れて湯船から溢れてしまった」という失敗も防げます。
また、お風呂を温めなおせばお湯を張りなおす必要がないので、水道代の節約にも繋がるでしょう。
各部屋の大型収納
ファミリー世帯では、各部屋だけでなく、下記の場所に大型収納スペースがあれば、家族の荷物が増えた時もスッキリと片付きます。● キッチンパントリー(食品収納)
● シューズボックス
● サニタリー収納(洗面所収納)
● 壁面収納
特に、就学前の子どもがいる家庭では、小学校入学後に教材や部活動の道具など、荷物が増えていくので、余裕のある収納スペースを確保すると良いでしょう。
ウォールドア
ドアのように開閉ができる移動式の壁がウォールドアです。ウォールドアのあるマンションは、間取りの増減ができる点がメリットです。
居間と続けて広い遊び場にしたり、就学後はドアを締めて子ども部屋にしたり、子どもの成長に合わせて、部屋を自由に変更できます。
一人暮らしにおすすめのマンション設備6選
社会人や学生の一人暮らしでは、1Kや1DKなど一人暮らしを快適にする6つのマンション設備について解説します。限られたスペースの中で、効率良く快適に過ごせる設備が充実したマンションがおすすめです。
インターネット無料
自分でプロバイダ契約など行う必要がなく、入居後すぐに無料でインターネットを利用できるマンションです。そのため、ネット関係の設定が苦手な人に安心の設備と言えるでしょう。
また、Wi-Fiが利用できる物件も多いため、居間や寝室など、場所を選ばず動画を見たり、仕事をしたりできる点も魅力です。
月々のネット代を節約したい人にもおすすめです。
エアコン
日中は家に居ない人や、寒冷地の人にもエアコンはおすすめの設備です。冷房だけでなく、除湿や暖房の機能もあるため、エアコンが1台あれば、一人暮らしの空調設備を全て賄えると言っても過言ではありません。
また、エアコン設備完備のマンションなら、万が一故障した時も管理会社に連絡すれば修理の手配をしてくれるほか、費用は大家で負担することが多い点も心強いでしょう。
浴室乾燥機
浴室の換気、暖房、冷房の他に、衣類の乾燥ができる設備が浴室乾燥機です。日中は仕事で忙しく洗濯は夜にしかできなくても、乾燥機能を使え数時間で衣類を乾かせます。
生乾きの心配がないほか、制服などを洗ってすぐに着られる点もメリットです。
また、防犯上、外干をしたくない一人暮らしの女性や、花粉や黄砂のアレルギーがある方にもおすすめのマンション設備です。
独立洗面台
トイレや浴室とは別になっているのが独立洗面台です。鏡が湿気で曇らない、コンセントがついている、収納が充実していることから、身だしなみに気を使う人におすすめの設備です。
また、顔を洗ったり、歯を磨いたりするのに、わざわざ裸足になって浴室にいかなくても良いため、朝支度の時間短縮にも繋がります。
ウォークインクローゼット
通常のクローゼットよりも奥行があり、大人1人が入れる大きさのものがウォークインクローゼットです。収納スペースの少ない一人暮らし用マンションでも、ウォークインクローゼットがあれば衣服から家電、旅行鞄など、大抵のものはしまえます。
そのため、居住スペースが片付き広く快適に使えるでしょう。
掃除や片づけの時間が取れない方や苦手な方にもおすすめの設備です。
バルコニー(ベランダ)
バルコニー付きのマンションなら、大きな窓が壁一面にあるため、部屋がより広く感じられます。洗濯を外に干せたり、ガーデニングを楽しめたり、活用方法の幅が広い点も特徴です。
また、在宅勤務の多い方なら、バルコニーに出て外の空気を吸ったり、少し体を動かしたり、気分転換が手軽にできる点もおすすめの理由です。
セキュリティ・防犯に強いおすすめのマンション設備5選
セキュリティの充実したマンションを選ぶなら、室内だけでなく、エントランスやエレベーターなど、共有部分の防犯設備にも注目してみましょう。防犯に強いおすすめのマンション設備を5つご紹介します。
オートロック
エントランスドアは、ドアが閉まると自動で施錠されるオートロック式のものが良いでしょう。オートロックでは、ドアが常に施錠されており、エントランス内に入るためには、暗証番号の入力や、専用の鍵が必要です。
そのため、住人以外の出入りを制限し、不審者や不要な勧誘を効果的に防ぐことができます。
エントランス内集合ポスト
集合ポストは屋外ではなく、エントランス内にあるマンションが防犯上優れています。さらに、オートロックドアのエントランス内にポストがあれば、より盗難などの被害を防ぐことができるでしょう。
ポストには南京錠をかけるなどして、自分や家族以外は郵便物を取り出せないようにしておきましょう。
エレベーター内監視カメラ
エレベーター内に防犯カメラがついているマンションなら、密室空間での痴漢の防止、さらには、犯罪が起きた際の証拠としても機能します。また、録画映像があることで、犯罪の早期解決にも繋がります。
監視カメラが守衛室と繋がっていたり、エントランスにエレベーター内を映すモニターが付いていたりすれば、より安心でしょう。
1ドア2ロック
1つのドアに2つの鍵がついたドアが「1ドア2ロック」です。鍵が2つ付くことで1つの時と比べ、開錠に倍以上の時間がかかるため、空き巣などの被害を防ぐ効果が高まります。
また、ドアに鍵が2ついていると、開錠が困難であるとわかるため、空き巣の予防にも繋がります。
カメラ付きインターホン
カメラが付いており、室内から来訪者が確認できるのがカメラ付きインターホンです。来訪者を事前に確認できるため、不審者やセールスを事前に防ぐことができます。
また、カメラだけでなく、録画機能がついていれば、不在中の訪問者も確認できるため、よりセキュリティレベルが高くなります。
マンションにあると嬉しい最新設備5選
家事の時短・効率化や、室内家電のIoT化など、マンションの設備は日々進化しています。ここからは、あると嬉しいマンションの最新設備についてご紹介します。
住戸玄関前宅配ボックス
最新の宅配ボックスは、マンションの各部屋の玄関前に設置され、ゴルフバックなどが収まるほどの大容量となっています。配達には、指定業者制を導入しているため、何度でも宅配ボックスでの受け取りが可能です。
スマートフォンに配達完了メールが送付されるほか、開錠履歴が確認できるため、防犯性能の高さも魅力的です。
ハンズフリーキー
ポケットや鞄に鍵を入れておくだけで、センサーが反応し、自動でドアが開く設備がハンズフリーキーです。アナログキーのようにシリンダーに鍵を差し込む必要がないだけでなく、非接触キーのように鍵をセンサーにかざす必要もありません。
そのため、両手が塞がったままでも室内へ出入りできます。また、ハンズフリーキーはアナログキーや非接触キーと同じ使い方もできるため、電池切れの際も安心です。
ディスポーザー
ディスポーザーとは、生ゴミ粉砕機のことです。シンクのゴミ受け部分に粉砕機が付いており、そこに生ごみを入れ、蓋をしてスイッチを入れると、生ごみを粉々にして下水に流してくれます。
腐りやすい生ごみを室内に置いておく必要がないため、害虫や臭いの対策としても有効です。
スマートスピーカー
スマートスピーカーを導入しているマンションなら、室内のIoT(Internet of Things モノのインターネット)化も可能になります。スマートフォンで鍵の開錠ができるスマートロックだけでなく、家電の音声操作や、電気使用量の把握など、室内家電をスマートスピーカーに繋ぐことで、一括操作できるようになります。
各階ゴミ置き場
各階に24時間利用できるゴミ置き場が設置されているマンションもあります。室内から出てすぐにゴミを捨てられるため、共働きで帰りが遅くなる家庭でも、ゴミが室内に溜まることなく快適です。
また、外にゴミ置き場がないマンションなら、カラスや害虫の被害も防げ、清潔さを保てるでしょう。
マンションにあると嬉しい最新共有設備4選
最新のマンションでは、共有設備の充実化も進んでいます。共有部分の最新設備について4つご紹介します。フィットネスジム
マンション内にプールやジムの設備が備え付けられていれば、部屋でスポーツウェアに着替えてすぐに体を動かせます。仕事帰りのストレス発散や、ダイエットなど、日々の健康維持に嬉しい設備です。
同じマンション内に居ながら手軽に運動できる点がメリットと言えます。
ライブラリー
ブックラウンジやラウンジライブラリーなど、図書館が併設されているマンションも増えています。書店と連携しているものもあり、常に最新の雑誌や書籍が閲覧できます。
Wi-Fiやコンセントも利用できるため、勉強や仕事用スペースとしても活用できるでしょう。
マンション住人しか利用しないため、公立図書館やカフェのように、ひと目を気にせず利用できる点も魅力です。
防災備蓄倉庫
食料・飲料水や簡易トイレ、携帯用充電器など、災害時に必要なものを世帯分まとめて保管する設備が防災備蓄倉庫です。全戸用の供えだけでなく、災害時には防災リュックが1世帯ずつ配布されます。
室内では場所を取り、賞味期限の管理などが難しい防災グッズも、備蓄倉庫があれば最低限の準備で済むでしょう。
無人ストア
クレジットカードを差し込むことで決済ができる“無人ストア”のあるマンションも登場しています。食べ物や飲み物だけでなく、日用品などさまざまなアイテムをマンションにいながら購入できます。
また、コンシェルジュ機能がついているため、住人の好みに合わせた商品を配置することも可能です。
マンションを選ぶ時は設備も確認してみよう
マンションを選ぶ際は間取りや価格だけでなく、備え付けの設備にはどんなものがあるかも確認すると、より過ごしやすい部屋が見つかるでしょう。また、最新の設備が充実したマンションに住みたいなら、設備からマンションを選ぶという方法もおすすめです。
同じ間取りでも、便利な設備が整ったマンションなら、その分、生活が快適になります。どんな設備があるマンションなのかも確認すれば、より理想の居住環境が見つかるでしょう。