この記事を読むことで、「共働き子育てしやすい街2021」で総合1位に輝いた、松戸市の子育て支援の環境が理解できます。
共働き世帯が増えるなかで、子育てのしやすさの重要性はさらに高まっています。
「かわいい子どものためなら、なるべくよい環境を用意してあげたい」
「自分たちのライフスタイルを崩さずに、より子育てしやすい環境に引っ越したい」
このように考えている人は多いのではないでしょうか。
この記事が、子育て世帯で松戸市近辺に住むことを考えている人の参考になれば幸いです。ぜひ参考にしてみてください。
松戸市は共働き子育てしやすい街2021で総合1位
『共働き子育てしやすい街2021』は日経xwomanと日本経済新聞社が作成しているランキングで、子育て関連施設の充実度や保育の質を高めるソフト面の取り組みをこれまで以上に重視し、認可保育所に入りたい人が入れているかなど計43の評価項目で順位をランキングしています。
千葉県松戸市は『共働き子育てしやすい街2021』で総合1位を獲得しました。2020年も総合1位を獲得し、連覇している共働きでの子育てがしやすい街です。松戸市の子育て支援関連トピック
松戸市では子育て支援のため『松戸市子ども・子育て会議』で市民の意見を取り上げながら様々な施策を行なっています。スーパーや商業施設も沢山あるのも特徴です。松戸市の施策や地域の情報を見ていきます。
保護者の要望を汲み取り保育サービスを提供する
松戸市では『松戸市子ども・子育て会議』を作り、子育て支援の当事者などの意見を聴きながら施策を実施しています。例えば松戸市は7年連続で待機児童ゼロを達成しています。
「働いている間、子どもを預けたい」「子どもの成長に応じて、友だちと遊んだり、学んだりできる場がほしい」という要望を受けて、保育施設を整備・増設していて、市内全駅の駅前・駅ナカの小規模保育施設を整備するなど共働きでも子育てしやすい環境が整っています。
スーパーや商業施設・公園なども充実している
松戸市は大きなショッピングモールが充実しており、買物が非常に便利で住みやすい環境です。
松戸駅直結のショッピングモールの『アトレ松戸』や、松戸駅東口には『プラーレ松戸』や『イトーヨーカドー松戸店』があり、松戸駅から徒歩3分ほどには『ダイエー松戸西口店』があります。
小さい子どもがいるご家庭には公園が多いかも大事なポイントです。松戸周辺には遊具が充実した公園は多くはありませんが、プラーレ松戸の屋上には遊具が充実した屋上遊園があります。
少し郊外まで足を伸ばせば東京ドーム11個分の敷地を持つ自然公園の『21世紀の森と広場』や、ヘリコプターの展示があり自転車屋ゴーカートも楽しめる『ユーカリ交通公園』などがあります。
【数字で見る】松戸市の子育て環境
次は松戸市の教育環境についてです。子育てしやすい街として知られる松戸市の教育環境はどうなっているのでしょうか。
実際の子どもの人口や教育施設、待機児童数、学校環境、治安や犯罪率について実際の数字をもとに見ていきます。
松戸市の子どもの人口
松戸市の子どもの数(0歳から14歳)は、松戸市の住民基本台帳人口(年齢別)によると2022年9月末現在で56,113人となっており、松戸市の人口の約11.3%です。
日本全国で見ると2022年4月現在で0歳から14歳の子どもの数は、総務省統計局によると人口総数の11.7%となっています。
そのため、松戸市の子どもの比率は日本全国で見ると若干少ない比率になります。平成15年は子どもの数は65,307人で、約9,200人減少しています。
松戸市の教育施設
松戸市の教育施設の数は、幼稚園が43園、小学校が46校、中学校が23校、高等学校が10校です。また、県立特別支援学校が3校あります。大学や短大は5校あります。
面白い取り組みをしている学校もあり、例えば松戸市立北部小学校は令和3年度よりSDGs(持続可能な開発目標)の研究推進校に指定されました。5年生の総合的な学習の時間に自分たちが暮らす街の魅力を再発見し、その魅力を伝えていくことをテーマに探究的な学習を進めています。
松戸市の待機児童数
先にも触れましたが、松戸市は待機児童数ゼロを7年連続で達成しています。これは市の「働いている間、子どもを預けたい」という子育て世代からのニーズに応え保育施設の充実に力を入れているためです。
保育所(園)が68園、幼稚園36園、認定こども園が11園、小規模保育施設が117園あります。一番多い0歳から2歳児の待機児童を受け入れるため小規模保育施設の整備を進めており、小規模保育施設数は、現在、県下トップを誇っています。
松戸市の学校環境
松戸市は学校環境も充実しています。松戸市は子ども家庭総合支援拠点を全国で初めて開設しました。社会福祉士や心理士などの資格を持つ職員を配置して、児童虐待を防止する体制を強化しています。
また、貧困による教育格差が生じないように様々な支援を行っており、例えば電動自転車やベビーカーなど子ども用品にも一部助成金を設けていたり、協賛店舗などで割引や特典が受けられる子育てみらいカード等があります。
松戸市の治安・犯罪率
松戸市で発生した刑法犯認知件数は令和3年中2,645件で、一番多かった1999年の13,677件と比較すると80.7パーセント減少しています。地域防犯の活動の成果が見られます。発生した犯罪も侵入盗や乗り物盗、窃盗犯などによる被害の割合が多いようです。
松戸市では、松戸警察署・松戸東警察署から提供された情報を基に、松戸市犯罪発生マップを作成・公開しています。自分が住んでいる地域でどのような犯罪が発生しているかを確認することができて便利です。
松戸市の子育て支援制度一覧
松戸市では児童手当や医療費の助成などの助成金があります。小さい子どもは急に熱を出してしまったりして病院に行くことが多いので医療費の助成は子育て家庭には非常にありがたいものです。また、子育て支援制度もあります。
児童手当
児童手当は日本に住所がある児童を育てている人に支給されます。受給資格は『中学校3年生修了前までの児童を養育し、所得の高い父母のどちらか一方』となっています。
金額は0歳から3歳までは一律15,000円で、3歳から小学校修了前までは第一子・第二子までは10,000円、第三子以降は15,000円、中学生は一律10,000円で所得制限があります。申請は書面の提出が必要ですが、マイナンバーカードがあればオンラインでの申請も可能です。
子ども医療費の助成
松戸市では0歳から高校3年生相当の年齢まで子ども医療費助成制度があります。通院・入院・調剤が助成の対象となっていて、保護者の自己負担は通院は1回200円、入院は1日200円、調剤は無料です。
医療費の助成を受ける場合は受給券が必要となり、「子ども医療費助成申請書」の提出が必要となります。提出がないと、償還払いを含め、子ども医療費助成制度を利用することができないので注意が必要です。
ただし、高校生相当年齢の子どもには受給券はないため申請手続きは不要です。
チーパス事業「チーパス・スマイル」
千葉県では「子育て応援!チーパス事業」という支援を行っており、子育て優待カード「チーパス」を協賛店で提示すると様々なサービスを受けることができます。
例えば、『〇円以上お買い上げで〇%引き』や『お子様に景品プレゼント』、『毎週〇曜日はポイント〇売』、『おむつ交換場所の提供』等があります。
チーパスは各市町村の受取窓口を通じて配布されています。また、2021年4月からは電子版のチーパスもスタートしスマートフォン等で利用できるようになりさらに便利になりました。
幼児同乗用自転車等の購入支援・助成
松戸市では幼児同乗用自転車等の購入支援・助成を行なっています。子育て家庭が幼児同乗用自転車を安く買うことができるようにすることで、子育て家庭への経済的負担の軽減を図っています。
また、一般的な自転車の3人乗りは、不安定で大変危険です。それを回避するために安全基準を満たす自転車や幼児用ヘルメットを普及させて子どもの安全確保の向上を図っています。助成額は購入金額の2分の1(100円未満の端数は切捨て)で上限は50,000円となっています。
松戸市の子育て支援施設
松戸市には子育て支援のために『子すずめ子育て支援センター』や『あおば子育て支援センター』など様々な支援センターがあり子育て家庭の支援に力を入れています。松戸市の子育て支援について詳しくご紹介します。
CMS子育て支援センター
CMS子育て支援センターは六高台保育園に併設されていて、近くには六実小学校がある静かな住宅街にあります。利用者は六実・六高台・五香周辺に住んでいる方たちです。
0歳から1歳未満を対象としたベビーのフロア、1歳から2歳までが対象の1歳のフロア、0才から未就学児が対象のワクワクフロアがあります。
ワクワクフロアは、鉄棒や乗用玩具などの身体を使う遊び、おままごと、ブロック、型はめパズルなどの遊びをすることができます。
チェリッシュ・サポート・システム
チェリッシュ・サポート・システムは野菊野こども園に併設されています。子育てに関する相談や質問に対応するなど子育てのサポートするために、松戸市認定の子育てコーディネーターが常駐しているのが特徴です。
室内には、ジャングルジム、木製のスベリ台など体を動かして遊べるものから、おままごと、お人形、電車や車なども沢山あり、絵本、パズル、木製の知育玩具もあるので静かに遊びたい子どもにもおすすめです。
子すずめ子育て支援センター
子すずめ子育て支援センターは子すずめ保育園内にあります。インスタントコーヒーや紅茶が無料のまめっちょカフェがあり、1人ずつ順番に子どもを見守りながらお茶やコーヒー等を飲むことができます。
様々なイベントを開催していて、まめっちょサロンやまめっちょ講座、家庭教育講座、わらべ歌とおはなしの会、妊婦さんイベント等があり妊婦さんにもおすすめです。他にも赤ちゃんの玩具を作るイベントもあり賑わっています。
あおば子育て支援センター
あおば子育て支援センターは市立松戸高校グラウンド・ゆいの花公園の南側にあります。適切な窓口を紹介するなど子育てのサポートをするために、松戸市認定の子育てコーディネーターが常駐していて様々な相談にのってもらえます。
手作りのおもちゃや木製のおもちゃや滑り台、大型コンビジムがあっておすすめです。あおば講座、お誕生会、お友達と遊ぼう講座など、毎月いろいろなイベントや講座を予約制で行なっています。
ドリーム子育て支援センター
ドリーム子育て支援センターはさわらびこども園・さわらびドリームこども園内にあります。ドリーム講座というテーマの異なる様々な子育て講座を行なっています。
例えば、専門家に話を聴ける講座や、製作や絵本の読み聞かせに参加できる講座、お子さんとの生活をより豊かにしていけるような内容の講座が盛り沢山です。
身体測定日もあり、手作りの記録カードで子どもの成長を楽しく記録することができます。ベビーフロア中はいつでも記録することができ、1歳からの子どもは毎月最終水曜日が身体測定日です。
はなみずき子育て支援センター
はなみずき子育て支援センターははなみずきこども園内にあります。はなみずきフロア、妊婦さんとひよこのフロア、ひよこフロア、あひるフロアと子どもの成長に合せたフロアが用意されています。
イベントも行なわれており、子育てに役立つはなみずき講座や身体測定日、お誕生日会が行なわれています。お誕生日会では手作りのカード(足形か手形)のプレゼントがあります。
特に毎月第4火曜日に行なわれているベビー相談会は様々なことを相談できておすすめです。
グレース子育て支援センター
グレース子育て支援センターは松戸市大金平3丁目にあります。
わくわく広場では、0歳児と1歳児が季節の歌や親子体操ができたり、2歳児以上は親子で楽しめる様々な制作を楽しめます。
予約が必要なふれあいルームでは、月1回保育園の園庭やホールでの体をつかった遊びや近所の公園へのお散歩、クリスマスリース作りなど、お子さんだけでなくお母さんにもリフレッシュすることができておすすめです。
他にもおやこ健康講座やお誕生日会、食育相談などもできます。
風の丘・こどもセンター
風の丘・こどもセンターは松戸市大橋にあります。可愛らしい外観が目印です。
様々なイベントを開催しており、離乳食講座、ハッピーマタニティ、発育測定、子どもの成長・発達が気になる方がゆっくりお話できる時間としてほっと・スペースがあります。
他にも参加費用はかかりますがヨガ体験ができたり、発育測定、園長先生の子育てワンポイントアドバイスなども行なっています。お昼は持参したお弁当をセンター内で食べることもできておすすめです。
松戸市の子育てにおすすめのスポット
子育て家族にやさしい松戸市には様々な子育てにおすすめのスポットがあります。ここでは、人気の高いユーカリ交通公園と21世紀の森と広場、そしてリトルプラネットキテミテマツドについてご紹介したいと思います。
ユーカリ交通公園
ユーカリ交通公園は子どもが遊びながら交通ルールを学べる公園です。昭和46年からある歴史のある交通公園で、公園内には信号機や横断歩道、様々な交通標識があり、交通ルールについて自転車やゴーカートに乗りながら楽しく学ぶことができます。
さらに、D51型蒸気機関車等の展示もあって乗り物が好きなお子さんに大人気です。交通ルールを親子で自転車やゴーカートに乗りながら楽しく実際の信号機や横断歩道で学べるおすすめスポットです。
21世紀の森と広場
21世紀の森と広場は広さが50.5ヘクタールと東京ドーム11個分もある大きな公園です。緑豊かな公園で山、林、池、田園など様々な自然に触れ合うことができます。
千駄堀池は3つの谷津が集まってできた人工の池で、水鳥が巣を作れるように島が作られていたり、生き物専用区があったりと様々な生き物の巣となっています。
他にも野草園や光と風の広場、みどりの里、縄文の森など勉強になる施設も沢山あります。つどいの広場は緑と花のフェスティバルの会場としても利用されています。
リトルプラネットキテミテマツド
リトルプラネットキテミテマツドは旧伊勢丹松戸店後に作られた人気のデジタルアトラクションが16種類集まったおすすめのテーマパークです。
『DISCOVER(探求)』エリアでは、砂場や落ち葉から生き物を探すことができ、『CREATIVE(創造)』エリアでは塗り絵や落書きを楽しむことができます。
『ACTION(体感)』エリアでは全身を使ってトランポリンやボールプールが楽しめ、『THINK(思考)』エリアは知的体験ができます。
最新テクノロジーを駆使したアトラクションで、「遊び」が「学び」に変わります。
まとめ
共働き子育てしやすい街2021で総合1位の松戸市は、待機児童ゼロで子育て環境が充実しています。共働きの子育て家族が住むには本当に素晴らしい環境です。
スーパー等の買物施設も充実しており、さらに買物ではチーパスでさらにお得に買い物ができます。大きい公園やテーマパークもあり楽しい街です。
様々な助成や子育て支援の施設も多く、松戸市に住む人たちの声を聴いて街を上げて子育てを支援しているのが感じられる街で、充実した子育て生活を送りませんか。