「家屋の解体に資格は必要?」
実は、ご自身が所有されている家屋を自分で解体する分には、資格はいりません。
重機や工事車両の免許があれば、自分で解体できます。ただし、事業者として解体する場合は、解体工事登録か建設業許可の資格が必要です。
本記事では、自分で解体する場合に資格が不要である理由と、解体業者として工事を行う際に必要な資格の種類を解説しています。
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私の家の解体費用はいくら?
家屋を自分で解体するなら資格は不要
ご自身で所有されている家屋を自分で解体する分には資格はいりません。自分で家屋を解体する場合、都道府県知事の許可を得ずとも解体できるためです。
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家屋の解体業者に必要な5つの資格
前章でもふれましたが、事業者として工事を行う場合、次の5つの専門資格が必要になります。
▼解体業に必要な5つの資格
- 解体工事施工技士
- 建築士(1級・2級)
- 土木施工管理技士
- 建設機械施工技士
- とび技能士
資格①解体工事施工技士
解体工事施工技士は、国土交通省が管轄する解体工事の専門資格です。
この資格は、解体工事の実施、監督、管理に関する知識と技術を持つことを証明します。
また、この資格を取得すると、解体工事登録が可能になり、都道府県知事からの認定により、施工費用が500万円未満の解体工事を行う解体業者として活動できます。
資格②建築士(1級・2級)
建築士は、建物の構造に関する専門知識を持つことを証明する国家資格です。
1級は国土交通大臣、2級は都道府県知事が認定しています。
また、建設業許可の取得に必要な資格の一つで、500万円以上の解体工事を行う解体業者として活動する際に必須です。
資格③土木施工管理技士(1級・2級)
土木施工管理技士は、土木工事の現場で主任技術者や監理技術者として働くための国家資格です。
1級は河川や道路、橋梁、港湾、鉄道、上下水道に対応し、2級は土木、鋼構造物の塗装、薬液注入などの分野に特化しています。
この資格を持つことで、施工計画書の作成や現場の工程管理など、土木工事を主導する役割を担えます。
資格④建設機械施工技士(1級・2級)
建設機械施工技士は、建設現場で機械を操作するための資格です。
この資格を取得することで、専門的な機械操作の知識が身につきます。1級はトラクターや舗装用建設機械、2級はブルドーザーや油圧ショベルの操作能力が評価されます。
さらに、建設業許可(500万円以上の解体工事を行う解体業者としての資格)を取得するために必要な資格の一つでもあります。
資格⑤とび技能士
とび技能士は、高所作業における技能を認定する国家資格です。
この資格は、建設現場での高所作業の準備、仮設建設物の設置、解体作業や掘削、土止めなどの技術を認定します。特に、解体現場ではとび作業の知識や技術が求められます。1級は厚生労働大臣が、2級は都道府県によって認定されます。
また、とび技能士も建設業許可を取得するために必要な資格の一つです。
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家屋の解体工事を検討中なら費用の見積もりから
解体工事を検討中の方は、まずは費用の相場を把握することから始めましょう。
家屋の解体費用の相場は100万円~200万円ですが、実際には立地、建物の構造、坪数などの条件によって異なります。
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