80平米マンションについて解説します。マンションを購入しようと考えている人の中には、どのくらいの広さの物件が適しているのかや、理想の間取りの見つけ方がわからないという方も少なくないと思います。
そこで今回は、80平米マンションの特徴や間取り、魅力について解説するほか、購入時の注意点も詳しくご紹介します。
本記事を参考に、ぜひご自身のライフスタイルにぴったりな理想の物件を見つけてみてください。
80平米マンションは4人家族におすすめ
80平米(80㎡)のマンションは約50畳、間取りでいうと3LDKが主流で、4人家族にぴったりの広さです。3LDKなら居住空間以外に自由に使える間取りが豊富なので、家族一緒に暮らしながらも必要に応じて個人のプライバシーを確保できます。
また、リビングやダイニング、キッチンなどの共有スペースも14畳程度〜とゆとりのある広さなので、購入後に子どもが大きくなってからも窮屈に感じることなく家族団欒の時間を過ごせます。
80平米マンションは3LDKが大半
一口に80平米マンションといっても実際の間取りや形状は物件によって様々ですが、この広さになると3LDK(リビング、ダイニング、キッチン+3つの部屋)の間取りが大半を占めています。
4人家族であれば、夫婦の寝室のほかに子ども一人ずつに部屋を割り当てられるので、思春期や子どもが成長した後も長く快適に過ごせる可能性が高いです。
2LDKの間取りの場合
80平米で2LDKの間取りの場合、間取りに対して各居室がゆとりのある広さとなっています。リビング、ダイニング、キッチンなどの共有スペースもゆったりとしており、16畳以上ある物件も少なくありません。
一方で、共有スペースの他に部屋が2つしかないので、4人家族の場合は「子ども部屋が足りない」「自宅で仕事ができない」といった事態が起こる可能性もあります。3人家族であれば問題なく快適に暮らせるでしょう。
3LDKの間取りの場合
80平米で3LDKの間取りの場合、各居室は7畳〜8畳のスペースであることが多いので、一部屋あたりそれなりの広さを確保できるでしょう。
また、2LDKと比べて部屋が一つ多くなるので、書斎、子供部屋、寝室といったように使い分けがしやすい点が魅力です。子どもの成長やライフスタイルに合わせて柔軟な使い方ができるため、4人家族でも暮らしやすいでしょう。
4LDKの間取りの場合
80平米台のマンションになると、4LDKの物件も存在します。ただし、平米数に対してやや部屋数が多いため、2LDKや3LDKと比べると1部屋あたりの広さが5畳〜7畳程度とコンパクトになるためやや窮屈に感じるかもしれませんが、寝室や書斎を確保しつつ、2人の子どもにそれぞれ個別の部屋が欲しい場合などは選択肢に入れてみても良いかもしれません。
5LDKの間取りの場合
80平米で5LDKの物件はあまり出回っていないかもしれません。というのも、5LDK自体がマンションの間取りとして少数派であることと、5LDKの物件は一般的に90平米以上の広さが主流となっているためです。部屋数こそ多いものの、各居室がかなりコンパクトになるため、何かと使いづらく感じる可能性が高いです。
80平米マンションに多い3LDKの特徴
3LDKとは、LDK(リビング、ダイニング、キッチン)の他に3つの居室がある間取りのことを指します。リビング、ダイニング、キッチンの共有スペースは繋がっており、各居室は独立しています。
ここでは、80平米マンションに多い3LDKの主なメリットとデメリットをご紹介します。
3LDKのメリット
3LDKのメリットとしてまず挙げられるのは、使い勝手の良さと柔軟性の高さです。独立した居室が3つあるため、ライフステージに合わせて自由に部屋の使い方を変えられる点はファミリー世帯にとって大きな魅力でしょう。
また、知人や友人が遊びに来た場合でも一部屋を客室として利用できるなど、その時々にあわせて様々な使い方が可能です。
3LDKのデメリット
3LDKのデメリットは、部屋数が多いが故に掃除が大変になりやすいことです。とくに近年普及しつつあるお掃除ロボットは複雑な間取りになるほど取りこぼしが多くなるため、2LDK以下の物件と比べると扱いづらいかもしれません。
また、各部屋ごとにエアコンなどの空調が必要なため、2LDK以下物件と比較して光熱費のコストが上がりやすい点もデメリットの一つです。
80平米マンションに多い2LDKの特徴
2LDKとは、LDK(リビング、ダイニング、キッチン)の他に2つの居室がある間取りのことを指します。3LDKと同様にリビング、ダイニング、キッチンの共有スペースは繋がっており、各居室は独立しています。
ここでは、80平米マンションに多い2LDKの主なメリットとデメリットをご紹介します。
2LDKのメリット
2LDKのメリットは、各居室が広いことや、3LDKと比べて家賃を抑えられる点です。寝室や子ども部屋などのプライベートスペースをゆったり確保したい場合や、少しでも家賃を抑えて暮らしたい場合は魅力的な間取りでしょう。
また、2LDKは比較的新しい物件も多く、宅配ボックスなどの設備やセキュリティが充実している点もメリットです。
2LDKのデメリット
2LDKの物件は市場に出回っている数が少なく、ファミリー世帯だけでなくカップルや夫婦など幅広い層に人気であるため、ほかの間取りと比べると空き部屋が少ない傾向にあります。そのため、なるべく早い段階から物件探しを始めることをおすすめします。
また、3LDKの物件よりも部屋数が少ないため、家族が増えたり、子供が成長したりといった場合に、ライフステージの変化に対応しづらい可能性がある点は念頭に置いておきましょう。
80平米マンションの広さは約49畳
80平米のマンションが何畳にあたるのか疑問に思う方もいるでしょう。
不動産校正取引協議会連合会が発表している「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によると、1畳あたりの平米数は1.62㎡と定められています。このことから、80平米のマンションは以下の計算式で求められます。
80÷1.62=約49.3畳
80平米マンションの居住スペースは約37畳
80平米のマンションの広さは約49畳ですが、これは水回りやその他の設備もすべて含めた数字です。
一般的にトイレやお風呂、廊下などのスペースに約20平米ほど割かれるといわれています。そのため、実際の居住スペースは60平米=約37畳となります。
このうち、LDKが14畳程度を占めるケースが多いので、残りの23畳をその他の部屋数で割ると各居室の広さのイメージが湧きやすいでしょう。
80平米マンションの魅力
間取りごとのメリット・デメリットをご紹介しましたが、80平米のマンションには他にも様々な特徴があります。ここでは、80平米のマンションの魅力についてご紹介していきます。
4人で住んでもゆとりを感じる
ファミリータイプのマンションの場合、もっともメジャーなのが70平米台であるといわれています。80平米はこれよりもゆとりがあるので、4人家族で家具を置いたり、各自の収納スペースを取ったりしても、狭さをあまり感じることなくゆとりを持った暮らしが期待できるでしょう。
収納が充実している
上述の通り、80平米以上のマンションでは3LDK以上が主流なので、ウォークインクローゼットが設置されているケースが多いです。
また、物件に備わっている収納スペースだけでなく、各居室の広さにもゆとりがあるので、必要に応じて収納家具を設置することもできます。間取りや形状にもよりますが、4人家族であっても収納スペースに困ることは少ないでしょう。
希望の物件を探しやすい
80平米以上のマンションは広さにゆとりがあるため、物件のバリエーションが豊富です。
間取りの選択肢が増えるだけでなく、セキュリティや設備の充実性など、希望する条件に近い理想の物件を探せる確率も高いでしょう。
80平米マンションの注意点
ファミリー層に人気で様々な魅力がある80平米のマンションですが、一方で購入時に気をつけたい点もいくつか存在します。ここでは、80平米マンションの注意点について解説します。購入時には、これらの注意点も押さえた上で物件を検討するようにしましょう。
掃除が面倒
まず注意したいのが、掃除の煩わしさです。80平米の広さともなると、掃除とメンテナンスが大変と感じる場合も多いです。
広さはもちろん、3LDK以上の物件では部屋数や収納スペースも豊富に備わっている分、隅々まで掃除するのに労力と時間がかかる点は念頭に置いておきましょう。
子どもが巣立った後にスペースが余る
80平米のマンションに家族で住む場合、子どもが成長して独立した後にスペースが余る可能性があります。
例えば4人家族の場合、子どもが2人巣立つと、その後は夫婦2人で住むことになります。2人暮らしの場合は一般的に1LDK〜2LDKの間取りが主流なので、3LDK以上の間取りではスペースを持て余してしまったり、寂しく感じたりする可能性があります。
物件価格が高くなる
物件価格が高くなる点にも注意が必要です。
80平米以上の物件ともなると設備や広さが備わっている分、購入に必要な価格の相場は上がりやすくなります。また、70平米以下のマンションと比べて管理費や修繕積立金も高い場合が多いので、事前にしっかりと予算を立てて無理のない物件選びを行いましょう。
まとめ
今回は、80平米のマンションを検討している方向けに、80平米マンションの特徴や間取り、魅力について解説しました。
80平米マンションは3LDKや4LDKの間取りが多く、その使い勝手の良さや設備の充実度からファミリー層に人気です。一口に80平米といっても間取りや家の形状によって感じ方は変わってくるため、今回ご紹介したポイントを参考に、ライフスタイルに合ったマンションを選ぶようにしましょう。
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